ファーストライブが終わった翌日。俺と竜也は掲示板にスクールアイドル募集のチラシを貼っていた。後、昨日の事にも語って於こう。
俺たちμ’sはファーストライブが終わった後に、クレープを食べに行ったのはいいが、途中で目に入ったゲームセンターで遊ぶ事になった。リズムゲームとかモグラ叩き、クレーンゲームやコインゲームとかだ。いやね、金は、俺と竜也持ちって知ってるよね。2時間もゲーセンに居るとか。つーか、ライブ後なのに元気だなっ!って思ったけど。……まあうん、だから今月マジで危ないんだよね……。こういう時に頼れる
「……マジでどうしよう。今月の飯」
チラシを貼り終わり、溜息を吐く俺。
「まあ、昨日かなり使ったからな」
「……声、洩れてたか?」
「おう、バッチリな。てか、生徒会長を頼れよ。近所なんだろ?穂乃果さんたちも幼馴染なんだし、何とかなるだろ」
絢瀬に頼るのはともかく、穂乃果たちに頼るのはなぁ。あれだ、男の威厳ってやつ。……つーか、俺に男の威厳なんかあんのか不安だわ。
「……まあ何とかする。てか、何とかしないと餓死するからな、俺」
「どうにもならなかったら、オレんち来いよ。飯くらいなら出してやる」
……やっべ、俺涙出そうだわ。
「サンキュ、その時は頼りにさせてもらう。てか、穂乃果たちは何処行った?」
「確か、アルパカの所だったような」
「ふーん、アルパカねぇ。てか、音乃木坂にアルパカ居んのか。珍しいな。つーか、あと1人どうする?」
そう、後1人である。部設立まで後1人だ。いやまあ、候補は挙がってるんだけど。
「やっぱ、小泉さん。星空さん。西木野さん辺りか?……大穴で、生徒会長、副会長とか」
「……絢瀬はどうかなぁ。あいつにはそれなりの理由があるだろうし。…………頑固だし、意地っ張りだし、頭硬いし、頑固d――」
「ちょ、ストップストップ!悪口のループになってるからね!」
「……マジか。気付かなかった」
うん、完全に無意識である。
「にしても、翔太。生徒会長と仲が良いんだな」
「そうか?普通じゃね。てか、あいつ、学園の外では意外とポンコツだぞ」
特に、友人関係ではポンコツかもしれん。
そうこうしてると、朝のチャイムが鳴った。
「やべっ!教室に戻らないと!」
俺はその場から教室へ足を向けると、竜也は慌てて声を上げる。
「ちょ、待て待て!まだ貼り終わってないからな!」
「おま、まだ貼ってたのかよ!ダッシュだダッシュ!」
「お、おう」
そう言って、俺と竜也はこの場を慌ただしく後にした。
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昼休み。購買でパンを購入し中庭に向かってる途中で、竜也が何やらスマホを操作し見せてくる。……これは、動画か?
「……何の動画だ?」
「――――昨日のライブの動画だよ。誰かが撮ってネットにアップしたらしい」
そう、画面から流れ出した映像は、昨日、穂乃果たちが歌い、踊った曲。START:DASH!!だ。投稿掲示板を見る限り、ライブはかなりの高評価だ。
「……その動画、いつ頃見つけたんだ?」
「えーと、オレが朝スマホを弄った頃だから、7時位か」
これは、
「(……低評価を見せて、やる気を失くさせるって考えたけど、予想は裏切られたって所か)」
つーか、屋上の使用許可って取ったのか?勝手に使ってるけど。てっとり早いのは、理事長からの許可だな。
「竜也。俺はちょっと用事ができた。飯に遅れるかも」
「どうかしたのか?」
「いや、屋上の使用許可取りに、理事室に行こうと思ってな。……もう使ってるんだけどね」
「そういうことなら一緒に行くよ。穂乃果さんたちには、遅れるかもしれないってメールを入れておく」
そう言って、竜也はスマホを操作し始めた。
メールを送った後、俺たちは理事長室へ向かう。
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現在、俺たちは理事長室の前に居ます。偉い人が居る部屋に入ると時って、何か緊張するよね。
だけどまあ、俺がノックをする。
『はい、どうぞ』
俺はドアを開け、
「「失礼します」」
俺と竜也は一礼してから部屋の内部へ入って行く。てか、絢瀬と東條先輩が何で居るんだ?まあ、それは置いておこう。
「2年の後藤君と清水君じゃない。どうしたのかしら?」
理事長は机に肘を付け、手を組みながら聞いてくる。
「使用許可を取りに来ました。いやまあ、もう使ってるんですけど」
「でも一応、許可の一声下さい。って感じで来ました」
「ああ、そういうこと。スクールアイドルの練習で、屋上を使ってる件でしょ?」
頷く、俺と竜也。
「ええ、構わないわ。許可します」
俺たちはその場でハイタッチをする。
「なら、理事長!生徒会で動く事も許可して下さい!」
絢瀬は、堪らず。といった感じで声を上げる。
「それはダメよ」
「何故ですか!?それに、今更スクールアイドルで廃校阻止なんて無謀すぎます!」
「そうかしら?世間では評価が良いらしいわよ」
理事長は、机の上に広げていたノートパソコンの画面を絢瀬の方へ向ける。
「この前のライブの。誰かが撮ってたんやな」
東條先輩がそう言った。
その瞬間、絢瀬の蒼い瞳が揺らいだ。まあ、期待が大きく外れたから仕方ないと思うけど。
「オレたちは失礼します。行こうぜ、翔太」
「おう」
そう言って、俺たちは理事長室を出て、一礼してからドアを閉めるとする。
だが、俺は締まる前に口を開く。
「――――絢瀬。気張りすぎるな。肩の力を抜けよ」
それと同時に、ドアが閉まった。果たして、絢瀬は俺の言葉の意味が分かってくれただろうか?まあ、深い意味はないんだけどね。
時間も間に合ったという事で、昼食は穂乃果たちと摂れました。
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放課後。俺と竜也は、練習する為屋上に向かう途中で、今朝掲示板に貼り出したアイドル募集のポスターを見ている少女が目に入った。若葉色の髪に眼鏡、1年のリボンだ。
「お、小泉さんじゃん」
小泉がビクッと反応する。んで、俺は竜也にチョップをかます。
「アホ。小泉がビビってるじゃんか」
「あ、悪い……」
そう言ってから、俺と竜也は小泉の元まで歩み寄る。
彼女の手には、スクールアイドル募集のチラシ。
「昨日は、ライブに来てくれてありがとな。助かった」
「だな。オレの言葉だけじゃヤバかったかもだし」
「い、いえ……そんなことは……」
彼女は俯き、言葉を探してるようだ。まあ、無理な勧誘もアレだし、穂乃果たちの元に向かうか。
だけどまあ――、
「アイドルに興味があるんだったら、本気で考えてみてくれ」
「μ’sはいつまでも待ってるし、逃げないからね」
「……は、はい!」
小泉は顔を上げ、元気良く返事を返してくれた。……これで、彼女が前に進めたらいいんだけど。
てか、何だ。この落ちてる手帳は?……生徒手帳か?失礼ながら中を覗く。いや、名前が解らないと、返そうにも返せないしね。
「……西木野真姫?」
竜也がそう呟く。
「あの子もアイドルに興味があるのか?」
「あ、たぶんそうかもしれません!私の前にここに西木野さんが来てて、チラシを持って帰るの見ちゃったんです」
ふむ。鞄にチラシを入れる為開けた時に、生徒手帳を落としてった所か。
うーむ、どうすっか?俺が唸っていたら、小泉が話しかけてくる。
「あ、あの。私1年ですし。西木野さんのお家も分かりますので届けに行きます」
……これって、ある意味チャンスなんじゃね。
「――――それ、俺も行っていいか。話したい事があるしね」
竜也は練習のサポートだ。大勢で押し掛けてもアレだしね。
小泉はぎこちなく頷いた。
「あ、はい。大丈夫かと」
「そか。んじゃ、穂乃果たちを頼んだぞ。親友」
「おう。こっちは任せとけ」
俺と竜也は拳を合わせた。
こうして、俺と小泉は西木野家に向かう事になった。
時系列がズレそう(^_^;)
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