オーバーロードVS鋼の英雄人 『完結』   作:namaZ

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ツアレとセバス(前編)

 セバスの胸の内を支配するのは明確な殺意の波動。

 大切な人を傷つけた此奴だけは赦さないと怒りで拳が軋みを上げる。

 極限に練り込まれた氣は空間を歪曲させ、さらに鋭さを増していく。

 

 

「何故彼女たちを……などとふざけたことを抜かすつもりは毛頭ない。それは彼女たちの勇気を、覚悟を、決断を……侮辱するもっともやってはならない行為だからです」

 

 

 戦うことも、血も知らぬ優しいメイドは、ナザリックを影から支えるもう一つの太陽。

 殺気の余波にさえ耐え切れず意識を失うlevel1の彼女たちが、主人を守るため命を賭して戦った。

 傍からは蛮勇と罵られる愚か者の集団自殺。だが、決して彼女たちの葛藤を蔑ろにしてはならない。"死"を直面してなお逃げなかった彼女たちの想いを絶対に無視してはならない。

 

 

「怖くないはずがありません。至高の御方の生活面をサポートする彼女たちは突如死地に立たされた。何も知らず、準備も、覚悟も、そもそも想定すらされていない危機的状況に……それでも抗ったッ!!」

 

 

 逃げてもよかった。戦闘を想定されていない、壁にすらなりえない一般メイドが逃走しても誰も責めはしない。一般メイドは逃げのび、生きて主人をサポートする答えこそが揺ぎ無い模範解答。

 そんな正論を度外視に、一般メイドは主人を守るために行動した。

 使用人を従える家令として、同じ使用人として一般メイドは答えを示した。

 ならば、セバス・チャンの示す行動はたった一つ。

 

 

「……行かせはしない。ここから先、四十三の誇りと矜持が貴様を拒む使用人(主の盾)としれッ!!」

 

 

 故に"英雄"よ、伝説になど語らせぬ。只の使用人(メイド)執事(バトラー)が英雄譚を終幕させる。

 だからこそ――――――

 

 

「俺の目も節穴だな――――――ならば良し、その決断を尊重する」

 

 

 ヴァルゼライドはアインズ・ウール・ゴウンの異形全てを絶対悪と断じていた。

 大虐殺による恐怖支配。

 それに反する魔導国の発展と発想と繁栄。

 計算されたアメとムチは甘美に人の脳を刺激する。

 だが、栄光を約束された光の影で悪逆(ソレ)は当然の様に行われていた。

 情報でしか知り得ないアインズ・ウール・ゴウンの配下の一人。初めて、此度の敵を肉眼で捉えたヴァルゼライドは、悪魔どもを倒すべき絶対悪と断じた。

 故に、同じ配下の異形どもも魔導王さえ悪魔(アレ)と大差無いと偏見を抱いただろと問われれば、否定は出来ない。

 ならばこそ、仲間のため揺るぎない絶対的正義を体現するこの男を倒さねばならない。

 

 

「――――――"勝つ"のは俺だ」

 

 

 ここに宣戦布告は果たされた。

 

 

「創生せよ、天に描いた星辰を――――――我らは煌めく流れ星」

 

「顕現せよ。正義とは困っている誰かを助けることなれば」

 

 

 紡がれる二つの詠唱。

 英雄はこれまで対峙してきた何者よりも目前の男が最強の敵だと確信する。

 執事もまた、人間形態での手を抜いた状態では勝てない敵と評価する。

 

 

超新星(Metalnova)――――――天霆の轟く地平に、闇はなく(G a m m a・r a y K e r a u n o s)ッ!!」

 

 

 滅びの光を集束させた放射能分裂光(ガンマレイ)。自らも被爆する死の光を躊躇いなく発動させる。

 

「聖竜形態――――――悪よ、何人も触れさせん(たっち・みー)

 

 

 セバス・チャン――――――その正体は、"正義降臨"光聖竜セバスティアヌス。創造主たっち・みーが創り出したlevel100のNPC。搦め手無しの戦闘はルベドを除きNPC最強。守護者最強のシャルティアさえ超える種族としての格の違い。

 最強種ドラゴン――――――ナザリック地下大墳墓地下10層『玉座』までの頂を守る門番。至高の御方が住まうナザリック地下大墳墓地下9層『ロイヤルスイート』を守護する正義の使徒。

 全長十メートルの最強種としては小柄の体格をものともしない神々しい風格。鱗から毛並みの一本一本までもが光輝く幻想生物。

 更に魔法防具が形を変え、装備対象の体格にフィットする形状(フォルム)に変形する。

 聖竜形態の俊敏と攻撃力に偏る紙装甲のステータスを、創造者の残した防具が弱点のない超ガチ構成に昇華させた。

 覆しのない最強種の差。

 身じろぎに過ぎない翼をはためかせる予備動作から発生する風圧でさえ、ヴァルゼライドの命を奪う殺傷力を秘めている。

 その事実を十全に理解しているセバスは、全力で翼を扇いだ。

 無数に飛来するカマイタチは、広いとはいえ限られた通路にすぎない空間を暴風の斬撃が埋め尽くす。

 強烈な風圧は行動を完全に制限し、後ろに吹き飛ばされないよう踏ん張るしかない。

 

 

「はあああぁッ!!」

 

 

 この男、重心を真下に落としたまま縮地を用いた一切無駄のない体捌きで、最小限にカマイタチを切り捨て光聖竜懐目掛けて駆け抜ける。

 

 

正義・光聖竜の爪(ジャスティス・ライト・ホーリー・クロー)ッ!」

 

 

 竜の光が、振るわれた爪の軌道上に迸る。横薙された力の波動は消滅の光。竜の怒りは災害として一人の"英雄"に牙を剥く。挙動一つで国を滅ぼす心優しい光の竜は、地下9層の被害を一切考慮せず破壊を振り撒く。

 消滅の光を死の光を以て難なく突破する実力と度胸を度外視に、この程度の力技で殺せるなど微塵も思ってはいない。本命は、縦横無尽に飛散する瓦礫。天井、壁、床からなる散弾の雨。衝撃は絶大。

 人間を殺すのに仰々しい魔法やスキルなど不要。災害の象徴たる竜は、自然環境が必殺の武器となる。

 その悉くを陽炎の蜃気楼と見舞う技量のみで回避する。

 

 

「――――――捉えたぞ」

 

 

 両者、放つ攻撃は怒涛にして間断なく。

 距離、僅か一メートル圏内という超至近距離において。

 十メートルの巨体からなるモンクを、光刃を――――――どちらも被弾しないまま殺戮舞踏を演じていた。

 当たらない、当たらない、当たらない、当たらない。息が触れ合うほど近いのに、空振りし続ける刃と拳。

 二つの絶技が、重なることなく乱れ舞う――――――否、僅かばかり確かに光刃は必中している。そう、ヴァルゼライドの攻撃は一撃必殺の特性を帯びている。容赦なく一方的に、掠っただけでも即死する。

 放射能分裂光(ガンマレイ)にも似た、死の極光を放つ閃刃――――――天霆(ケラウノス)

 常軌を逸した集束性一転特化は、本人の気質を反映した"貫く"事全てを懸ける星辰体。

 セバスもまた、聖竜形態の爆発的に上昇した攻撃力は当たれば即死する。

 そう、両者当たれば終わりなのだ。

 あらゆる鉱物を穿つ爪と牙、撓る尻尾と首までもを利用した竜のモンク。ギルド内最強、ユグドラシルで三本の指に入る実力者"純銀の聖騎士"が装備した鎧は、この世界最高の強度を誇る絶対無敵の防具。

 光刃さえ貫けず、被爆しないあり得ない性能を誇る鎧。攻撃、防御、なにより創造主自ら装備していた伝説を超えるユグドラシル神話に語り継がれる神の宝。それを身に纏う高揚させる栄誉と――――――胸の奥深くから沸々と止まらぬ怒り。 

 

 人間を愛し、人間を信じる竜人は、滅ばすべきでありながら敬意を呼び起こす雄々しき存在を――――――たっち・みーを超える"英雄"と認めた。

 

 時間経過に伴い輝きを増していく光刃は、絶対を誇る鎧に()()()を引き起こす。

 ヴァルゼライドを斃すのはこの瞬間しかないと竜の本能が警告する。

 しかし、ただの一度も防御を選択することなく、大気を破壊しながら更に加速する理不尽を前に焦りを覚える。

 疲労無効のアイテムは三日三晩の戦闘を可能にし、モンクの猛攻は対象を粉砕するまで演武を演じ切るのも可能。対してヴァルゼライドの体力は有限であり、本人も被爆し続ける放射能分裂光(ガンマレイ)は、戦闘が長引くほど命を削る。

 だが、短期決戦を望むのはセバスも同じ。変身に時間制限は付きもの。

 ツアレを守りながら戦うには戦局が互角の聖竜形態しかないが、……そもそもソコがおかしい。

 聖竜形態のセバスは、絡めて無しの殴り合いNPC最強。ルベドを除く単一個体最強"正義降臨"光聖竜セバスティアヌス。

 モンクの領分である超至近距離(インファイト)において、スキルも魔法も超常現象の類を一切使わず、努力で磨いた技量のみで圧倒している。

 至高の御方(神々)のような万象を操作する訳でもない。

 技の極み――――――特殊な事象など必要ない。人間は、努力のみで神殺しを実現させる。

 だからこそ何度も言おう――――――今しかないのだ。

 

 

「貴様は、危険だ。狂ってる……どんな存在であっても心に絶対はない。私はアインズ様から精神の不完全さを教授していただいた」

 

 

 アインズ様もたっち・みー様も全知全能の完璧な神ではない。挫折も弱音も苦悩もする悩み多き御方なのだ。

 この者は何だ?人々が夢想する"英雄"の概念が形を成した理不尽……そうあれば、どれだけよかったか。

 竜のモンクを初見で対応し、目前で現在進行形のもと攻略されつつある事実。

 馬鹿げたことに、その原動力は気合と根性。

 

 

「貴方は……立ち止まったことがない」

 

 

 一言に込められた想い。同情も哀れみも、まして賛歌など込められていない。静謐と告げた真実に。

 

 

「百も承知、自覚しているとも。……所詮、俺など破綻者だ。人から外れた者と自覚している」

 

 

 鋼の英雄の声に、揺らぎはない。

 そう、彼は何があっても諦めない。なぜなら彼は鋼のような男だから。

 友を、家族を、恋人を、例えその手で焼き尽くしても不変の意思を保ち続ける常識外の英雄(モンスター)

 ひとたび誓えば、そこで完結。折れず曲がらず躊躇しない。

 決意したのだ、決めたのだ。だから後はそれを雄々しく貫くのみと、刃を携え明日を目指す。

 故に、己が意思を阻む者が相手であれば、手心を加えることなど一切なく――――――輝く勝利を手にするために、覇道を歩む。

 自分が奪ってきた者たちへそれを持って報いるために、止まらない。

 そんな狂った精神は正常とは程遠く、己の在り方が普通ではないと自覚している。

 俺が出来たのだ、お前もと……そんな戯言は言語道断。

 頭の可笑しい死の執行者など一人で十分だ。

 

 

「決めたからこそ、果てなく往くのだ。それ以上の理由など我らにとっては必要ない」

 

 

 だから、これは率直な疑問。

 

 

「アインズ・ウール・ゴウンの闇は貴様の正義(性質)とは相容れない真逆の物だ。何故忠誠を誓っている?悪魔の如き所業を知らぬとは言わせんぞ」

 

「――――――ッ」

 

 

 正義に反する悪逆だろうと、全ては至高の御方のためにと、言い訳に過ぎない。

 目前の男はそんな事を聞きたいのではない。

 何故仕えている。何故従っている。何故正そうとしない。

 ナザリックは、セバスにとっての生まれ故郷で、家で、家族で――――――大切だから黙認するのか?

 

 

「至高の御方のために……血も肉も心も、我々はそのために存在している。それ以外……有ってはならないのだッ」

 

 

 そう言い訳をして、自分に言い聞かせる。目を逸らし、あり得ないと放棄する。

 絶対的強者であるナザリックの、弱者への蹂躙が許せない。たっち・みー様は弱者である異業種の犠牲を許せずプレイヤーキラーキラー(PKK)を目的とする組織を設立した。

 それこそが、ギルド:アインズ・ウール・ゴウン誕生の原点であり願いとアインズ様から教えていただいた。

 誇らしかった。お父様は憧れままの正義の味方その人だった。

 正しさで生きながら時には弱さと歩む微笑みの英雄(たっち・みー)は、正しいことを実直に一人で突き進む鋼の英雄(ヴァルゼライド)と反発し合う運命。

 この男を英雄などと認めない、断じてなるものか。理想の体現者は私の中で生きている。万里の果て、遥かなその影をセバスは掴んで見せる。  

 だが、だがだがだがだがだがだが――――――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()――――――

 

 

「……なるほど。アルの報告はこのことか。これが従属神(えぬぴーしー)の定めか。貴様らは作られた存在。創造者の命令を絶対順守する兵士。悪いとは言わんよ。総じてそういう存在として作られた貴様らにとってアインズ(アレ)は使命そのものなのだろうが……それを是とする生き方は貴様にとって義務の放棄だ」

 

「何を、言っている」

 

「自覚はなしか。だが薄々と勘づいてるだろ。主の敵を打つならまず犠牲にする仲間がいると」

 

「――――――ッ!」

 

 

 少女を守っているから知らないうちに、無意識に、取るべき選択が制限され、攻撃が遅くなっている。最強種の力を殺すべき敵に十全に出し切れていない事実。

 

 

「俺のような塵屑と違い、彼女は気高い意思を宿している。その尊い想いを誰かと比べるなど侮辱にしかならんよ」

 

 

 破滅の光を振り撒くことしかできない自分と異なり。彼女は、誰かを信じる強い心を宿している。これまでの人生をヴァルゼライドは知らない。その絶望も闇も知るよしもない。だけど、その心に灯る確かな光をヴァルゼライドは敬意を払う。だからこそ――――――

 

 

「気遣う行動は素晴らしい。立派だ。だが、誰よりも足で纏いになりたくない男の邪魔をしている彼女の気持ちを何故汲み取ろうとしない?」

 

 

 共に歩みたい、この人のために命をなげうつ。そんな恋する少女の思考と想いに理解を示す。侮るなどあり得ない。その想いが重なったとき爆発的な力を発揮するとヴァルゼライドは知っているから。

アインズ()か、ツアレ(彼女)か、どちらも中途半端に意識するその姿勢は端的に言って、そう――――――一途な熱意が足らんよ。

 

 

「誰よりも守るべき彼女を陥れているのは己だと知れ!!」

 

 

 更に更に加速する刃を前にセバスは。

 

 

「私は……」

 

 

 セバスは……

 

 

「私は………………ッ」

 

 

 セバスは――――――

 

 

「――――――ワタシハッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗闇の海を漂う航海、ぷかぷかとあてのない漂流は波の音のみが響き渡る。

 そこは0と1の世界。終わりと始まり。原初の海。自己を与えられる前の最初の記憶。

 そこは何もない。何も存在しない。この世界は無くて当たり前の場所。

 ここから生まれ、誕生する万象電子で出来た数理の星。

 NPCにとってこの場所こそが母の子宮。

 何者にも染まらず、穢れのない真っ暗なキャンバス。

 何にもなれず、誰でもない、そんなセカイに色を塗った創造者。

 浮上する意識が確かな形を画く。

 

"――――――さん、ついに完成しましたよ!"

"おお!!ついにですか――――――さん!!"

 

 

 知らない情報()。何者でもなかった0と1は、インプットされた情報からこの御方に想像されたと理解する。

 その御方は、本当に楽しそうに笑うのだ。自慢話など本人の口から聞いたこともない。誰かを救った……そんな話を本当に嬉しそうに語るのだ。謙虚で、正義感の強い創造者。

 唯一自慢したことと言えば、私のことをもう一人の自分だと語ったとき。

 まだ潜在意識でしかなかった私は、その時のお言葉をすべて聞くことは叶わなかった。だけど、確かに創造者は、"この子は『理想の自分』だ"と至高の御方方に説明していた。

 その頃はただただ恐れ多く、その言葉の意味を理解できなかった。私もそんな貴方に救われた一人なのに。

後に姿を消した創造者。正義に生きたその背中は、傷だらけだったけど――――――仲間と共に戦う姿は何処までも憧れの"正義の味方"だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良い夢はみれたかい?」

 

 

ここは原初の海。始まりの座。理の流出――――――特異点。

向かい合う両者。三つ揃えのスーツを着、黒髪をオールバックにした東洋系の顔立ちを丸眼鏡で飾った知的ホワイトカラーの悪魔。

姿も気配も声すら同一人物。セバスはよく似た誰かの登場に、警戒心を募らせる。

 

 

 

"誰だ?"

 

 

眼鏡を中指で押し上げる。口角を歪ませた顔はなんと悪魔らしい。

 

 

「確かに私は君の知る悪魔ではない。完全100%同じと問われれば否と答えるよ。けど、偽者って訳でもないんだ。消滅した魂はもうどうすることも出来ない。残影に過ぎない夢幻。本物とは程遠いコピー。けどねセバス、間抜けな君に忠告する分には十分だ」

 

 

それともあの御方が良かったかい?残念だね私で(笑)人の神経を逆撫でする物言いはなんと悪魔らしい性格か、残影とはいえ相も変わらずろくな人物ではない。

 

 

"忠告?"

 

 

「そんな事も分からないのかい?その糞がつまった耳を切り落とせ。うじうじ悩むな私と違って馬鹿なのですから足りない脳を筋肉で補いなさい。あーその筋肉も今や飾りでしたか。全てはアインズ・ウール・ゴウンのために……そんな基本すら果たそうとしない駄竜に生きる価値などありません。即刻自害しなさい」

 

 

毒毒毒、あまりの物言いに懐かしささえ芽生える。だが、そう――――――正論しかない毒が、セバスを蝕む。

 

 

執事(バトラー)失格。君がそんな調子じゃ一般メイドも無駄死にだ」

 

 

"……貴様ッ"

 

 

「反論できる立場かい?ナニ簡単な事さ……不本意ながらあの人間の意見は正しい――――――殺せよ。あの子を栄光あるナザリックの一員として死なせてやれ。それが本当の幸せってものだろ?」

 

 

"ナザリック至上主義……ですか……"

 

 

「当然。この世全て万象が至高の御方ひいてはアインズ様のモノ。世界は……ナザリックとなる」

 

 

 これが当たり前。至極当然の考え。ナザリックの僕は性格の違いはあれど、ナザリック至上主義(そこ)に集約される。

 

 

"私は……間違っているのでしょうね……。今思えばあの日から、私は外れた"

 

 

 たっち・みーはセバスに自分を託した。ペロロンチーノは理想の嫁を、ウルベルドは理想の悪を、タブラは理想のギャップを、モモンガは理想の厨二(強さ)を、たっち・みーは理想の自分を。

 

 

"お父様は私に――――――好きに生きろと強制しなかった"

 

 

 好きに生きろ。やりたいことをやればいい。そう言って消えてしまったお父様。他の者のようにそう設定すればよかった。行動に強制力を持たせそういう人格にすればよかったのに、やらなかった。それこそが、お父様の願いなら。

 

 

"私は超える……超えなくてはいけない。私に懐いてくださった理想はもう知ることが叶いませんが……私は、私の真実で生きてみたいのです"

 

 

 ただ一つの真実――――――君への愛。

 命を運ぶってことが"運命"なんだとしたら、あの出会いこそ――――――

 

 

「……まったく君って奴は、理解に苦しむよ」

 

 

"でしょうね。貴方には一生理解できない感情だ"

 

 

 数奇な出会い。ここは白昼夢の幻。元のセカイに戻れば何も思い出せないそれぽっちの夢。

 

 

 

「大っ嫌いです。セバス・チャン」

 

 

"大っ嫌いです。デミウルゴス"

 

 

 これでいい。私たち二人はこれが御似合いだ。

 デミウルゴスの残影が消滅するのを見届ける。セバスもまた、不安定に接続されたこのセカイから弾き出された。

時が、動き出す。

有力候補ルベドが到れなかったその半歩先に、セバスは踏破する。

 

 

 

 原初の■■"■■■■■■"は願う。六百年の永きに渡るその歩みに――――――答えを示してくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




モンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてモンハンしてバロックして~~~(ループします
三月はいって暫くして、「あ、そろそろ書こ」モンハンワールド面白いですよね!!そのせいでバロックいまだに終わってませんが(涙

前編後編と分けましたが、後編は短いと思います。はい、多分。

"■■■■■■"一体何者なんだ……。居ても居なくてもどうでもいい存在。ただソコに存在するだけ。




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