世界最高位の
人類の守護者二大巨頭、
この世界の基準で英雄の領域に踏み込んでいる逸脱者。各国には様々な英雄が存在しているが、二人に言わせれば自分達もまた実力のある人間に過ぎない。『真の英雄』はたった一人。光輝く頂で人々を導く黄金の
否、そもそも比べるのが間違っている。鏖殺の雷霆――――――天頂神と同じなど頭がおかしくなる。
故に、『英雄』に籠められた願いはそれぞれ絶対に異なるのだ。
ならば、退くことなど出来はしない。『英雄』がいない戦場で光輝く太陽とは異なる『英雄』として人々から讃えられる両者だから
「ススススススス好きなんです……愛ィしてる。皆大好ギ。ナーベラルもユリも恐怖公もオールオーレも紅蓮もデミウルゴスもシャルティアもセバスも――――――お姉ち゛ゃんモ」
それは、悪性の泥。
悪を煮詰め形を整えただけの神の失敗作。
少女と見間違う少年から垂れ流れる醜悪の呪詛。
「怪物、化け物の類いを腐るほど見てきたが……臭うな。臭いぞ。鼻が曲がる。ゲス以下の穢れだ」
悪魔は純粋なまでに悪だ。人の想像する悪そのもの。ならば、目の前の泥は悪魔よりたちが悪い。
悪の敵と自負する我らが総統閣下も、これは駄目だ、終わっていると斬り捨てる。
「凄まじい波動だ。英雄譚や、反逆劇とも異なる絡み付くドロドロの欲望。私達だけでは勝利を掴むどころか生き残ることさえ難しいときた。だが、少しでも勝算があるとすれば――――――」
「今」
『この時!!』
上層から落ちてきた無邪気な悪魔は、着地もままならず前後左右不覚に陥っている。派手に地面に激突し生まれたての赤ん坊が暴れるように土を被りながら這いずり回る。
理屈も理由も不明な千載一遇。泥の中で孵化を待つ蛹を打ち砕く。
「持たせろ」
「了解した」
再び解き放った女神の魔眼。
「ギ、ィィィ――――――ッ!!」
魔眼の許容力を越える出力。右目に集束するエネルギーがチトセの神経を焼き焦がし脳まで危険信号を送る。
血液が沸騰する。神経が焼かれ脳が壊れる――――――まだ足りない。
コキュートスを消滅させるエネルギーだけでは足りない。アレは、
故に、視認すら出来ていないマーレは傷を負う危機を前に蠢く誰かの本能が反応する。
草木がのたうつ鞭にして鎖のように外敵に殺到する。魔法『
「私を無視して最大脅威を排除しにかかるか。それはいくらなんでも考えなしではないかね?」
マーレの周りから発生しているソレラを、根本から刈り取る。何だこいつ?邪魔をするなと新たに発生しても根本から弾け飛ぶ。
「地表に生える草木を急成長させるだけなら、パターンは読みやすい。私は所詮凡人だが、獣にすら劣る判断力では殺される訳には行くまい――――――時間だ」
時間稼ぎは終わった。敵の覚醒を予感していたが間に合わなかったのならそれまでだ。互いに合図などない。高める出力と魔眼自体の耐久性をおおよそ予測して踵に貼り付けていた多重衝撃で後退したその時――――――
「――――――
設計値を超えた運用に耐え切れず砕け散る魔眼。ぽっかりと空いた空洞から流血する
「ア゛ア゛ア゛ア゛ババババババババババババババババババババババババババア゛ア゛バア゛ババババババババババ」
滅奏すら穴を穿つ疾風雷神。防御もなく直撃すればルベドを消し飛ばす絶大な威力。
マーレ・ベロ・フィオーレには耐えられない。炭化する前に消えていく。形容するならダルマ……否、臓腑が消える。細胞が死んでいく。ミイラとなっても消滅は止まらない。
マーレの死にゆく姿に、人類の守護者は戦慄する。
「追撃は不可能、近づく事さえ叶わないか。凄まじい威力だ。それ故に――――――」
「ああ、
光の速度で飛来する必中の稲光。高出力のエネルギーは一瞬で対象を消し去る。それが崩壊が段々と遅くなっていく。まるで、別の力に押されているかのような――――――
「大概にしろ怪物めが。一々貴様らは異常性を見せびらかされる此方の身になってみろ!!」
破滅の波が過ぎ去っても形を保つ未確認生物。筋肉繊維で骨が繋ぎ止められた両腕。肩から心臓までを接続する骨と皮と粘膜。それは生きていた。心臓が鼓動を刻む。本来血液を循環させる心臓から延びる管からはドス黒い泥が零れ出す。飛び散った泥が失った器官を補う。世界級アイテム"強欲と無欲"を運用する
「これは想定外だ。国を亡ぼす神々の魔法、スキルの領域を超えている。まさか……別次元の異界法則へと至ったか?だが先の閃光が仮説段階であった"極晃星"なのだとすれば材料となるピースが欠けている。ふむ……もう一押しといったところか」
ヴァルゼライド閣下が真なる神に至る非常に興味深い実験対象だが、こんな物がなくともあの御方なら辿り着けるだろう。そんな絶対な確信を抱き光に焼かれた妄信者はチトセのバックアップで付属された風を刃に乗せ暴風と多重衝撃で泥に覆われた心臓部を胴体ごと穴を空けた。
この世界とは異なる異形種へ変貌したマーレ。アストレアが殺し損ねる事も想定していた未来予知じみた先見と相俟った死の詰将棋。こんな異形になるとは想像だにしていなかったが先の光景から核を潰せば殺せると踏んだ。瞬時に幾百と導き出した道筋。まだ覚醒が始まったばかりの反動による隙を曝け出した今がチャンスと最後の一撃を決めた。
「なんと……小手と心臓は肉体的に繋がりを断たれようが泥が回路の役割を果たせるのか」
心臓に完全に馴染んだマーレは冷めた判断で心臓を下半身に避難させた。効率的な肉体放棄。泥の性質を獲得した瞬間に理解した頼りない大自然の使者は、十全に、効率的に運用する為に心臓と世界級アイテムだけを残した。零れる泥がマーレ。溢れる黒がマーレ。増える。流れ出す。呑みこまれた全てがマーレになる。
<何処の誰だか知らないですけど……もう寂しい想いをしなくていい。皆、大好きな皆が一つになる>
膨れ上がる泥を前にギルベルトは本質を理解する。
「……そういうことか。皆が溶け合う、理想郷を自己を器に実現した訳か。問題は――――――」
<かわいそう……僕が助けてあげる>
「区別もなく視界に入る生命を見境無しに取り込むか。困ったな相性が最悪だ」
泥などの液状物は多重衝撃を貼り付け固定する必罰の
よって――――――
「ふっ!!」
海を割ったモーゼのようにヴァルゼライド閣下なら可能かもしれないが、ギルベルトは降りかかる泥の小川しか対処できない。
「ふむ……
残骸と化した悪魔の頭脳をマーレは使いこなす。残留に過ぎない力は同じ天才としての視点で心臓を移動させる。
「他者を取り込む性質上取り込まなければ泥とならない。この泥の中に私と同類が居てもおかしくないか。ならばそろそろか」
宣告通り自然現象を無視した雷撃が横に奔る。余す所なく焼かれ統率が鈍る泥。
「これはどうだ?」
その間隙に放たれた一薙ぎ。外した泥の表面に心臓を捉えた。
「惜しい。だがやはり劣化している。拡散性と干渉性が飛び抜けている分維持性がまるでない。ならやり方は幾らでもある」
人の形を模るのを辞めより増大する泥が四方八方に溢れ出す。
肉体を捨て、ぶくぶく茶釜に与えられたマーレの形をも廃棄する。的を絞らせないためかぶくぶく肥大化する。
それは巨大な茶釜。聞くに堪えない呪詛の嘆きが反響し反響し反響し茶釜を震わせる。
マーレの心境も夢も願いも渇望も本質など邂逅したばかりの両者には何一つ分かり合うことは無い。
だがら身近ではない客観的な第三者としてチトセは薄々察してしまう。
「愛を謳う哀しみの
誰もが懐く優しい願い。誰もが認められない。優しくされたい。失いたくない。嗚呼だから。
「救いがない。普遍的願いを拗らせた"悪"だよ貴様は」
茶釜の中で反響する鼓膜が破れそうな嘆きにマーレの声は一つとして存在しない。仲間と共に在る幸福も高揚もそこにはありはしない。正常に正確に冷静に冷徹に狂喜に狂気に驚喜に結果を理解しているのに。
「口では愛だの仲間だのほざきながらその行為に何の救いもないことはお前が一番分かっているのだろう。死者を使い潰し死して尚苦しめ愚弄するのが仲間だとお前は反論するつもりか」
見るに堪えんと皮肉を吐き捨てた。この世界では一部の魔法使いは死者蘇生が可能である。だが、始原の理において死者蘇生の理は存在しない。調律者である竜王が世界の流れを捻じ曲げるのは矛盾が生じるから。そして、染まることなく始原を継承させ進化させてきた我々もまた死者蘇生の概念は知ってはいるが存在しない。
五百年前八欲王に大敗した"調律者"竜王。死者蘇生を用いれば掴めた勝利。人間の国であるローブル聖王国はスレイン法国との交流により死者蘇生を依頼の体制で世界の秩序なぞ知ったことかとやっている。だからこそ、復活すら叶わない魂の残り火を台無しにしているこのアホが赦せない。
<外の人間は僕たちと違って頭も悪いんだ。
ギルド第一。至高の御方が存在の全て。その法則が崩壊した今、創造主でもないピンクのスライムに忠誠心など微塵もない。仲間の苦しみも、嘆きも、否定も、罵倒も、マーレには好意的に聞こえる。
だって仲間なんだから。
「ぶくぶく茶釜?ふざけた名前だ。ぷれいやーのセンスは理解できんな。恥ずかしくないのか」
<Haア?>
誰だかよく分からない赤の他人が、お母さんを侮辱した。仲間でもない知らない奴が塵芥がぶくぶく茶釜様を馬鹿にした。死ねゴミカス。皆もそう思うよね。頭のおかしい下等生物に鉄槌を。
仲間を消費して呪文すら唱えることなく、雲のない地下空間に雨が降り始める。一分降水量1000mm以上の強烈な雨。一分で1m正方形の容器が溢れ出る滝の雨。流れる川を幾つも作り、木々は土砂と共に
「口から本音がぽろっとつい煽ってしまってあれだが、本気で後悔してるぞ!!魔法防具粋の結晶が溶解……台風の目から出るな、死ぬぞ」
「感謝する。分かってはいたがあと少し遅ければ死んでいた。万能とは便利だな。私の星は使い所が限られる。こうも四方激流に呑まれれば無力なものだ。しかし、大人しく静観など以ての外だ。結界はどれほどもつ?」
「楽勝と言ってやりたいが、そう長くはない。一粒が鉛のように重く、溶解させ、そのくせ重さを感じさせず水と全く変わらない物理法則で動き回る。高出力を維持したまま加算されていく水位から身を守り移動となると人並みの全力疾走までしかだせん」
こんな分かりやすいピンチに、天使の悪魔は静観しない。台風の壁が滝圧を撥ね退けるも視界は死んでいる。
気配を探りジグザグに走る。警戒に目を凝らそうが、流れに逆らわず細く長く伸ばされ泥のスライムは既に包囲を完了した。
<えい!!>
発生させた雨に仲間の集合体である泥を溶かしながら風である結界を掴みこじ開けた。
塵も積もれば山となる。魂の残骸に過ぎない塵の山を消費して繰り出し続けるユグドラシルではあり得ない干渉事象。愛用魔法土を操作する
「飛ぶぞ!!」
結界を集束させ風の力を利用し上へ飛んだ。頭上に展開した風の渦がなければ、二人仲良く溶け落ちている。だが、気休めにすぎない。下からの水飛沫、不規則な雨は斜めから溶かしにくる。更に、迫り来る竜の剣隣が追尾する。嗚呼……更に上から視認した張り巡らせたスライムの糸が一斉に振り上げ、天から雷を落とす。
「――――――カ、ハァッ」
チトセの気流操作能力。大気という普遍的な事象を統べる知覚が稲妻の発生前に行動に移させた。
敵を蹂躙し破壊する暴風を自分とギルベルトに命中させた。台風に滅茶苦茶にされながらも能力を切らない。溶かされず空中を孟スピードで移動する。この状況を打開するには、命を賭けるしかない。
(このままでは自滅する。嗚呼糞が、本来ならこの役割は
地獄まで付き合ってもらうぞギルベルト。愛しの副官でないのが残念だがお前なら、私の意図を汲み最善の手を打つ。
<へー楽しそう!!私も混ざりたいな!!……ぼ、僕が手伝ってあげるね>
仲間の断末魔を奏でるメロディーは心地良く。チトセの暴風を超える人間ならば即死する
制御不能。だが、だがだがだがだが――――――向きがいい。
「ギィ、ぁッ……ギルベルト!!」
「嗚呼ッ……これしかない!!」
最悪無駄死にの確率が高い選択。この行動は無駄なのかもしれない。失敗に終わるかもしれない。そんな当たり前の不安さえ二人にはない。
臆病な癖に誰よりも強敵を屠っている優秀な副官。血と涙と汗と文句をたらたら垂れ流す彼奴が珍しく頑張っているのだ。隊長である私が率先してやらねば誰がやる。
ギルベルトは自分に関する全ての結果を肯定する。私が死ぬのは私の努力が足りなかったから。だからこそ、後悔しないように勝利を目指して努力する。敬愛する光と同じように、全ての事は、出来るという思い一つで事をなす。
喋る肉塊でしかない二人は、全身の肉が千切れ飛ぶほどの多重衝撃で全力の方向転換を行い穴に身を投じた。
二人を追いかけていたマーレは穴の淵で身を乗り出し自殺を見届ける。
あの馬鹿な可愛いカッコいい愚かな下等な眩しいアホな英雄な強者な眼帯眼鏡は何がしたいんだろう?
僕が二人を追って一緒に落ちる浅はかな思考をしてると考えて自爆した人間の最後を予測する。仲間に出来ない"異界の生物"に認識もされず余波にも劣る残滓に殺される。
間違いなくそうなる。なんて
眼が何処にあるのか、スライムに存在するのかギルベルトは知らない。だが、その眼鏡は間違いなくマーレを捉えた。
「
嵌る確率は1%以下の遥か彼方。流動する泥がそう都合よく決まるとは思えない。それでも、私は信じている。この絶望を希望へと変える一手を――――――指を鳴らして仕込んだ星を発動させた。
<……うそ>
何百何千と斬り伏せてきたのだ。保険の
<もう、びっくりした。一人で勝手に死んでろよォ!!びっくりして心臓が止まるかと思った。この程度が策と?笑止千万必勝法とは程遠い……潰れろ
支離滅裂。狂気が正常となったマーレは泣き
天変地異を改編する泥のスライム。
同情しよう。可哀想だ。こんな子供がどうして――――――だが殺す。
"悪"に手心を加えてどうする。ヴァルゼライドの"悪の敵"に成りたいなど微塵も思わないが、殺されそうになったら殺すしかないだろ。人類を脅かす怪物を救ってどうする。女子供だからこそ遺恨なく容赦なく裁つべきだ。
雨はいつの間にか止んでいた。落ちないために伸ばした体を溶かしてはそれこそ意味がないからだ。
チトセは残り僅かな余力で蛇腹剣を七層へ引っ掻ける。ちゃっかり糞眼鏡はチトセの腰に手を回している。喜べ後で殺してやる、そう誓った。
脳が酸素を寄越せ血を寄越せとガンガン鳴り響く。殺し合いの最中送られてきた
<あ、止まって見えたからつい殺さず捕まえちゃった☆死ねよ塵滓触れるな。吸収するね一つになるね。合体だ!!>
そう、パワーもスピードも超越者を超えたマーレには負傷した人間は遅すぎた。泥の底無し沼へ引きずり込まれ星を発動させる触媒を手離してしまったチトセに風は起こせない。手首を固定されながらも多重衝撃で空間を確保しようが沼の中ではこれっぽちも意味はない。水中で手足を振るおうが水は弾けないのと同じだ。
二人は溶けていく解けていく熔けていく融けていくトケテイク――――――二人は優秀な人間だ。故に、英雄譚も反逆劇も意味をなさない。近いが属性が違う。本家大本には遠く及ばない。
故に――――――
「……私の声が罠の可能性が高いのに選んで下さった。例えそれしか選択肢がなかったのだとしても……私は嬉しい。私は悪だから。救える命よりもアインズ様を優先していた醜い忠犬。嗚呼何故私はメイドとして忠誠を誓っていたのでしょう?守りたいもの救いたいもの好きなものを優先すれば私は苦しまなかった。世界征服を辞めるよう直談判をしていればナザリックが人を傷つけることは無かったかもしれない。主人の間違いを正すのも使用人の務め。私はメイド長でありながら最も優先すべきメイドの務めから目をそらしていました……わん」
第七層の断崖絶壁にて一歩踏み出せば飛ぶ手段のない彼女は死ぬ。命を救った魔拳の子供が私をマーレの元まで運んでくださった。でも、本当に私が救うことができるの?残酷な天使の命を救うことが本当の選択なの?
迫り流れる泥を掴み弾き吹き飛ばす悪餓鬼。彼は脳筋で殺人拳馬鹿だが、それでも救われたことに感謝はできる。
「これで貸し借りなしだ。今試したが、俺様でも心臓は破壊できなかった。俺でも分かるぜ……これは誰も救われない。なら、あんたがケジメを付けるべきだ。倒すでも殺すでも滅ぼすでもない救うと豪語するあんたがやるべきなんだ」
「……アスラさん」
「救うんだろ?どんな結果になろうが救うために行動した事実は絶対に揺るがねぇ。迷って諦めて誰かの顔色を伺うなんざ疲れるだけだろ。やりたいようにやんな。その選択が何であれ、救いはあったと俺は断言するぜ」
その言葉をもってペストーニャ・S・ワンコはもう絶対に揺るがない。ナザリックを裏切り初めて助けた子供にここまで肯定されたらもう頑張るしかないじゃないか。
その足に迷いはなく。その行動理念は信念はたった一つ――――――弱った人を助け子供たちを救う。
たっち・みー様は不特定多数を救うヒーロー。私はそんなに大勢は救えないけど……まずは一歩踏み出してみようと思う。
「ありがとうございます……わん!!」
全身全霊のダイブ。飛び込みプールはスライム。懐から取り出した
「
そして最後の一枚を握り締めメイド長はマーレ・ベロ・フィオーレを救う。視界もきかない泥の中を沈んでいく。自慢の毛皮からゆっくり溶かされていく感覚。
<ペストーニャ!!よかった……僕と一つになりに来たんだね。僕じゃ傷は癒せない。痛がってるんだみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんな痛がってるんだ。よろしくね。お願いします>
痛々しい。もう手遅れだ。だが救うと誓った。私の行いは結果は同じなのかもしれない。それでもこの行いに殺意はなく。憎悪もなく。敵意もない。私は、救うために行動に移した。
ありがとうマーレ。また……また会えたら、一緒にコーラでも飲みましょう。
「――――――
皆が溶け合ったスライムの闇の中。優しい光が皆を連れ去った。
なんで、どうして、みんなぶくぶく茶釜になるのに――――――連れて行かないで。
手を伸ばす。背伸びをしてそれでも掴めない光に手を伸ばす――――――置いてかないで。
――――――"マーレ!!"
ああ、勘違いしてたよお姉ちゃん。お姉ちゃんは其処にいたんだね。
迎えに来てくれたんだね。
――――――"私の可愛い可愛いマーレちゃん"
お母さん。
光と共に終わる。なんて美しくて――――――残酷な言葉。
マーレ戦:今回の後半まで元気のない状態で書いたから何処か書き方に違和感感じるかもです。急ぎ足で書いたのも理由のひとつかもですね。1ヶ月に一つは投稿ないとね!
オーバーロード三期:メイドたち可愛い。オレハナンテコトヲ
アルベド、パンドラ、アインズvsクリトファー・ヴァルゼライド
書きたいけど、ゼファーがいる。ツアレがいる。
よし、次回"ツアレとゼファーにします"
ここに書いて逃げ場を無くし追い詰めスタイル……嫌いじゃないよ。
マーレ戦最後の真なる蘇生を使用した理由も次回語ります。
あとがきで書くのはなんか勿体無いので。
感想の程お待ちしています。