渓流は今日も平和です   作:シャーペンの芯

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失踪したと思った!?残念!普通に生存してました!なので許してください!

相変わらず駄文だけどネ。


第4話

前回のあらすじ

 

 

お腹空いた。

 

魚は取れない、生肉も食えない。

 

あれ?これやばくね?

 

 

 

 

 

 

グウゥゥゥゥ〜………。

 

 

 

あれからどれくらい経ったんだろう………?

 

 

 

あ、どうも、現在絶賛飢餓状態のチビミツネです。

 

 

お腹が空いて今動く気力もないです。

うぅ〜、お腹空いた………。

 

 

他にも何か食べようとは思わなかったのかって?

 

 

試したよ?色んなものを食べました。

まずはキノコ。

色々な場所を回って探しました。ええ、探しましたとも。

 

 

でもね、見つけた群生地に生えてたキノコの殆どが紫色とか黄色とか赤色とかで明らかに食べられそうなキノコしかなかったんだよね。

 

 

それでも我慢して食べてみたよ。偉いでしょ?私。

 

 

でね、まずは紫色のキノコ。

一口齧ったけど口に含んだ瞬間に吐き気がしてきた。

反射的に吐き出したけどその後気持ち悪くなって気分は最悪だったよ………。

 

 

 

次は黄色のキノコ。

これもダメだった。

齧った瞬間に口の中がピリピリして味も美味しいとはいえなかった。

 

 

 

最後は赤色のキノコ。

ここまで来ると完全に食べられない物だって思っちゃうんだけど、もしかしたらっていう小さな可能性に賭けて一口食べました。

 

 

で、結果はどうだったと思う?

 

 

 

 

 

はい、爆発しました。

こう、口の中でボンッ!って大きな音を立てて。

口を開けたら中から黒い煙がもくもくと立ち込めてなんかマンガのキャラの気分を味わえたよ。

 

 

当然食べられるものではなかったからこれもダメ。

 

 

え?味?爆発して口がヒリヒリしてたからそんなの感じる暇ないに決まってるじゃん。

 

 

 

あ、でも偶に食べられないキノコに紛れて白色のキノコがあったけどそれはとても美味しかったです。はい。

 

 

でも全くと言っていいほど取れず、(人間の手で)片手で数えられる程度の数しか取れなかったり、とんでもないくらいに小さいから流石にこれを摘み取るわけにもいかなかった。

 

 

余計な事をして生態系を潰すわけにはいかないからね。

ハンター達にも目をつけられちゃうし………。

 

 

まあ、こんな量では当然お腹が満たされる事はない。

っていうか余計にお腹が空いたんだよね。

 

 

で、次は植物を探してみたんだ。

 

 

この世界には色々な植物が自生してるからきっとその中に食べられるものがあるはず!と思ったんだけど………。

 

 

 

まずは青色の植物。

 

 

普通に苦かった。

でも毒があったわけじゃなく、さっきキノコを食べた時に感じた吐き気は無くなったよ。

我慢すれば食べられなくはないけどお腹一杯になるまで食べるには無理があった。

 

 

次は濃い緑色の植物。

 

 

超。がつくほど苦かった。

無理です。食べられないです。

 

 

その次は赤色の植物。

 

 

いかにも毒っぽい感じがしたけど勇気を振り絞って一口食べました。

 

 

熱かったです。

 

 

え?味の感想にしてはおかしいって?

 

いやだって本当に熱かったんだもん。

息を吹けば口から火が出るんじゃないかってくらい。

 

お口の中に本能寺が降臨しました。織田信長もびっくり。是非もないよネ。

 

 

危うく口の中を火傷しそうになったけど近くにあった薄い水色の草を口に放り込んだらなんとか治りました。

冷たくて気持ちよかったです。

 

 

ちょっと美味しかったから沢山集めて一杯食べてお腹を膨らませようと思って山盛り集めて食べ始めたんだけど三分の一もいかないくらいでお腹を壊しました。

 

 

そしてしばらくの間動けずに現在に至るってわけ。

 

 

今私の目の前の大きな切り株の上に食べきれずに山積み担った植物の数々。

少しはお腹が膨らむかと思ったんだけどそんな事はなかった。

 

 

三分の一も食べられなかったので、腹三分目も満たされなく、しかも植物って結構消化が早いのか、休んでいる間にどんどんお腹空いていってる気がする………。

またあの水色の草を食べる?いや、またお腹を下しそうだし……。

これじゃあ満腹になるどころか飢え死にしちゃうよ………。

 

 

うぅ、仕方ない。抵抗はあるけど生肉を食べよう。

飢え死にするよりかは幾分かマシだよね………。

 

 

でも今の私に動物を捕まえる事が出来るかな?

 

 

いや、今はあまり考えないでおこう。

とりあえず、草食モンスターのいるエリアまで移動しないとね。

 

 

あれ?また誰か来る………。

今度は誰だろう…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤッホー、私はリナ。

最近G級に昇格した新人のG級ハンターなんだ。

 

 

 

今回私はユクモ村の村長直々の依頼でこの渓流に調査に来てるんだ。

先ほどのリオレイアの狩猟の時にユウタさんが感じた気配の事を村長とギルドマスターに話したところ、私の方に依頼が回って来たの。

 

 

え?ユウタさんはどこにいるのかって?

あの人はアレンちゃんと一緒にまた別の依頼を受けて狩りに出かけちゃった。

 

 

やっぱり伝説のハンターって言われるだけはあるよね。

色んな場所から依頼が来るんだもん。

まあ、一人で古龍を討伐したんだから当然だよね。

 

 

私もあの人みたいなハンターになりたいな〜。

 

 

 

「おい、リナ、聞いてるのかニャ?」

 

 

「え?あ、ごめん、どうしたの?ケルト」

 

 

 

いけないいけない、今私達がいる場所は大きな切り株のあるエリアで大型モンスターがよく出没する場所でもある。

しっかりと注意を払わないとね。

 

 

 

「まったく、しっかりするニャ」

 

 

「あはは、ごめんなさい。で、何か見つけた?」

 

 

 

私はしゃがみ込みながらケルトにそう尋ねると、彼はとある方向へと指を指した。

その行動につられるようにして私も彼の指の先へと視線を向ける。

 

 

 

「あれは………」

 

 

 

私が目にした物。

それは大きな切り株の上に山のように積み上げられた大量の植物があった。

しかも、量だけではなく、その山の中にある植物の種類も豊富で、体力を回復させる薬草や、解毒作用のある解毒草。

そして、発火作用のある火炎草や氷結弾の材料として使用される霜ふり草。

さらに、よく見てみると所々に齧りかけの毒テングダケやマヒダケ、ニトロダケも転がっていた。

 

 

 

「どうしてここに………、あ、そういえば、いつもより自生している植物が少ないと思ったのよ」

 

 

「ニャ、おそらくあれが原因だろうニャ」

 

 

 

一応、私はボウガンをメイン武器として扱っている。

当然、ボウガンを扱う際には攻撃手段として弾丸が必要となってくる。

弾丸を入手する方法は二つ。

まず一つ目は村の売店で割と安価で売ってるんだけど、例え安いとはいえ、かなりの量が必要なら上、毎回買ってると値段も馬鹿にならない。

しかもG級に昇格するにあたって装備も新調した所、今まで私達がコツコツ貯めていた資金の半分以上が吹っ飛んだの。

流石G級装備………、値段も馬鹿にならない………。

 

で、二つ目が調合。

二つの素材を組み合わせたりして弾丸を作る出すの。

例えば、発火作用のある火炎草とカラの実を調合する事で火炎弾、霜ふり草とカラの実を調合すると氷結弾が出来上がるの。

他にもモンスターの素材を使った強力な弾丸も存在するんだけど、殆どの弾丸の素材に植物や、虫。変わった所で魚を使うこともあるのよ。

これらの素材は比較的簡単に手に入るから現地調達する事が可能なの。

さらに最近ではあるアイルーに頼めば植物や虫、魚を増やしてくれるみたい。原理はよく分かってないけど。

だから後者の方が出費が少なくて助かるのよね。

 

 

ってなわけで、調査がてらにボウガンの素材となる植物を探してたんだけど、これがまったく見つからなかった。

 

 

火薬草や霜ふり草はおろか、薬草、マヒダケ、毒テングダケといった物も小さい物を除いて全て摘み取られていた。

 

 

 

「一体誰がこんな事を………?」

 

 

「さあニャ」

 

 

 

う〜ん、草食モンスターが溜め込んでるのかな?

いや、彼らにそんな発達した知能を持ち合わせてるとは思えないし、だったら人間の仕業?

いや、私達以外にこの渓流にいる者はいないはず、密猟ハンターなら話は別だけど奴らが生態系のバランスを考えるなんて到底思えないし………、う〜ん………。

 

 

 

「うん、わからない!って事でご飯にしよ、ケルト」

 

 

「なんでそうなるニャ………」

 

 

 

難しい事考えてたらお腹が空いちゃった。

私は故郷の歌を口ずさみながら肉焼きセットの準備をしていく。

ケルトも呆れた表情を浮かべながらも準備を手伝ってくれた。

そして、火をつけて持参した生肉をゆっくりと炙っていく。

炙られた肉から脂が滴り落ちていき、香ばしい香りが私の鼻をくすぐる。

うん、美味しそう。

今このままかぶりつきたいんだけどまだ生焼けだからもう少し我慢我慢。

 

 

 

グウゥゥゥゥ〜………

 

 

 

「まったく、腹を鳴らすとは、どこまで腹を空かせたんだか……」

 

 

「え?今の私じゃないよ?今のお腹の音、ケルトじゃないの?」

 

 

「馬鹿を言うニャ、お前と一緒にするな」

 

 

「じゃあ一体誰がーーー」

 

 

 

グウゥゥゥゥ〜……………

 

 

 

あ、また鳴った。

場所は多分大きな切り株の裏あたりから。

 

 

 

「誰かいるの?」

 

 

 

一応声をかけてみる。

モンスター相手に意味はないだろうけど、もしかしたら人語がわかるアイルー、もしくは人知れず遭難した人間かも知れない。

肉焼きセットの火を消して私は背中にあるボウガンに手をかけたのだが、私の声に反応したのか、切り株の裏に隠れていた者はゆっくりと私たちの視界へと姿を現す。どうやら人間かアイルーと思って、安堵していた私だったのだが、

 

 

 

「えっ………?」

 

 

 

私は思わず固まってしまった。

いや、私だけではない、近くにいたケルトも唖然としているのか、動かないでいた。

 

 

 

「タマミツネ………?」

 

 

 

そう、私達の目の前に現れたのは全長が人間の大人とさほど変わらないくらい小さなタマミツネであった。

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