何やらウェスタン風のBGMが流れる舞台、其処に現れたのは、
「この街も変わらないねぇ…
どうしたんだい、付け合わせのミックスベジタブルを見る様な目で僕を見てさ。
忘れちゃったのかい?僕だよ僕!」
男性にしては小柄で華奢な体躯、黒のテンガロンハットから覗く短い金髪、白いワイシャツの上に刺繍入りのベストと黒いジャケットを羽織り、首元には赤いスカーフを巻き、黒い革パンツにガンホルスターをぶら下げたベルトを装着、手には『サンダラー』の異名で知られるダブルアクション式リボルバー『コルトM1877』を持った、如何にも西部劇に出て来るカウボーイという出で立ち。
そう、彼こそがアメリカ西部開拓時代にその名を轟かせた英雄、ビリー・ザ・k
「ハンバーグだよ!」
げふんげふん、ハンバーグだった!
「それじゃあ早速、腹ペコな君に鉄板ジョークと行こうかな。まずは手軽に100gから。
この間ハンバーグねぇ、行きつけの喫茶店のオーナーに、さっさとツケを払ったらどうなんだって言われたよ。でも今は、そうは行かない。ハンバーグには、ツケ合わせが大事だからさ」
『デェェェェェェェン!』
「ハンバァァァァァグ!
おやおや、どうやら物足りなかったみたいだね。なら次は晩御飯にぴったりな200gの鉄板ジョーク。
僕が何故、英霊として名を連ねられたかを知っているかい?何故なら僕が史上最高のハンバーグだからさ。何でかって?ハンバーグは焼き加減が重要、その点で僕の焼き加減は最高だったからさ、
『デェェェェェェェン!』
「ハンバァァァァァグ!
まだまだ食べられる、といった顔だね。そんな食いしん坊な君には大盛り300gの鉄板ジョーク。
この間ハンバーグねぇ、何処かの騎士王様にそっくりな2人と一緒に出撃したんだ。2人が苦戦しているのを見ていたらいてもたってもいられなくなって、宝具を解放したその瞬間!如何にもしぶとそうな敵をハチの巣にしてやったよ。何で出来たかって?ハンバーグは、
『デェェェェェェェン!』
「ハンバァァァァァグ!
え、もっと出せって?凄い大食いだね、君。そしたら大盤振る舞い
僕が何故、英霊として名を連ねられたかを知っているかい?何故なら僕が史上最高のハンバーグだからさ。何でかって?ハンバーグの出来を左右する最大の決め手は中の空気を抜く事、あの手で打ち付ける行為。それが速ければ速い程美味しい、そう!早撃ちだからさ」
『デェェェェェェェン!』
「ハンバァァァァァグ!
さて、別腹にフライングハンバーグでもどうだい?
ハンバーグねぇ、この間カルデアの食堂d」
『デェェェェェェェン!』
「ハンバァァァァァグ!
元気かい?どうだったかな今回のジョークの焼き加減は?満足なら一緒にね、行くよッ!1!2!
サンダラー!」
『バキュゥゥゥゥゥン!』
そう、鉄板ジョークと称した漫談を終え、去って行ったハンバーグ…
「何だか、ハンバーグをお腹一杯食べたくなって来たな、マシュ…」
「そうですね、先輩…」
その日、カルデアの食堂ではハンバーグに関するメニューの注文が殺到したという…