今回はちょっとキリトさんが【らしくない】行動をするかもしれませんが、その行動は初期キリトを見て感じたままに書いています。
たぶんこの頃ならこう動くだろうとか、勝手な妄想も入っています。
それでも良い方はどうぞ先へお進みください。
裏路地に入ると男二人がいた。
「おめえ、そんな顔だったのか。俺はわりとかわいいと思うぜ。」
え…?まさかそっちの気があるやつらだったのか?いきなりヘビーな場所に出くわしちまったな。
それにしてもあんなことがあったのによくこんなことが言えるな。
「よせよ、気持ち悪い。」
あ、違うのか。何となく安心した。でも何か真剣な顔つきだ。邪魔しちゃ悪い、向こうへ行こう。そう思案し、踵を返した瞬間。
「サケさん、探しましたよ!」
この声と呼び方…。振り向いた先には樹と練と元康がいた。…?なんだこの違和感こいつらに違和感を感じる。なにが違う…?何が…!
「おい、フレオン!お前!その髪色どうした!」
「?どうしたのですかな?俺の髪の毛はあの高貴でお美しいフィーロたんの御毛を模させていただいたものですぞ!」
俺の反応を謎に思った皆が、元康の頭に目をむけ目を見開く。
「フレオン。言いづらいんだが…お前の髪の毛…元の色に戻っているぞ。」
「な、なんですっとおおおおおおおおおお!!」
練の口から放たれた(元康にとって)衝撃的な言葉は、どこぞの刑事を連想させる叫び声を上げながら白目を向かせるのには最適だった。
「ああ!槍の勇者様!」
倒れた元康にラフタリアが駆け寄る。
「ちょっと、鮭様、皆様。静かにしないとそこの殿方二人が話せなさそうですよ。」
赤髪の男が
「ありがとな、嬢ちゃん。」
と言った後、もう一人の男が前にでる。
「お前ら、フレオンにスレーブにジャストか?」
その言葉に樹が一瞬首をかしげ、何かに気づいたように目を開いた。
「もしかして、キリトさんにクラインさんですか!?」
樹の口から二人組の名前と思わしきものがでてきた。そして、練達から俺達へと視点を移した。
するとキリト?クライン?黒い髪の方から声がこぼれた。
「…そうか、お前らも……」
そして黒髪は路地を走っていってしまった。
「あっ!キリトどこ行くんだ!」
咄嗟に練がキリトに呼び掛けた。…キリトって名前なのか。つまり赤茶髪がクラインか。
「2つ先の村に行く!また会えたらどっかで会おうぜ!」
そう言いながら走るキリトの背中はどこか物寂しかった。
「あ…いっちまったか。チキショー…。」
「何があったんですか?」
ラフタリアがクラインに質問した。
「ああそれがよ、さっきのGMスピーチの後にキリトに腕捕まれてここに連れてこられたんだ。」
そしてクラインは今までに至る事柄を話し始めた。
クラインによるとキリトはここから二つ先の村まで移動しようとしたらしい。その時に仲良くなったクラインに「一緒に行こう」と誘ったがクラインは他のゲームの仲間がいるから断ったら微妙な雰囲気になり、さっきに《そっちの気がある人》のような言葉を言ったらしい。
「へぇ、そんなことがあったんですね。」
アトラがクラインが話し終わった時にそう呟いた。
「そうだおめえら、俺たちと一緒に来ないか?」
クラインの思わぬ言葉に少々驚いたが、すぐに後ろを向き皆にそれぞれの考え尋ねた。が、
「サケ様のお好きなように。」
「私も」
「俺も鮭の好きなように選んでいいと思う。」
「そうですね…僕はあまり興味がないので、鮭さんが決めていいですよ。」
皆、俺に任せるという返答だった。…元康には聞いてないが、いいだろう。聞きたくても聞けないしな。
俺の答えは
「せっかくの誘い嬉しいが、連携の取れない奴等といきなり組んでミスを犯して死ぬのが恐い。今回は縁がなかったと思ってくれ。」
「お、おう。そうか。じゃあまた今度な。一応フレンドになっとくか?」
「いや、次会ったときにしよう。」
「わかった、じゃあまた今度な!お互い生き残ろーぜ!」
「ああ。」
そうしてクラインはキリトが走り去った方向とは真逆の方向、中央広場の方に向かい走って行った。
「おい、フレオン何時まで倒れてんだ、いい加減起きろよ。」
クラインが走って行った方に倒れていた元康を練が起こしていた。
はい、【らしくない】キリトさんわかりましたかね。キリトファンの方には申し訳ないことをした気がします。すみませんでした。話の流れ的にああするのが自然でしたので、、、あれ以上尚文達に話させるとグダりそうだったので。
あと、途中の元康の反応、あれは【逆転裁判】というゲームの【糸鋸刑事】をイメージしてます。ああいう、わかりづらいネタはやめた方が良いのでしょうか?どなたかご意見下さると幸いです。
それでは、次回(きっと番外編)で会いましょう。