番外編での尚文(サケ)の謎行動の意図がわかるだけですので。しかも起承転結で言うところの{起}でわかるので、さほど物語にも関係しません。
気になる方は見てきて、どうぞ。
それでは本編始まります。
皆が歩いて角を曲がった後、俺は一人商店街へと向かった。
さっきチラッと見てきたが広場から少し行った、カーブになってるところに武器屋などの店があったはずだ。
朧げな記憶を頼りに、足を進めていくと目の前に露店が見えた。
「うわ、すごい人だな…。」
死んだらリアルでも死ぬということから、自分自身の強化をしようと思ったアバターが店の前に群がって武器、防具、ポーションなどを買っていた。
その間を縫い、目標の店に辿りつく。
初期装備であるショートソードと、先ほどの【boar】を討伐してドロップした素材も売った。
ショートソード 500yrd
イノシシの牙×5 50yrd
獣の毛皮 50yrd
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計 600yrd
売却後所持ユルド5,600yrd
売却するか?という問いのyesに触れて、すべて売却した。
そして目当ての物の中でも一番高い物を選んで購入しようとyesに触れる。
瞬間、肩をつかまれた。
「おいあんた、正気か!?」
そこには立派なスキンヘッドの黒人の大柄の男がいた。両手棍が似合いそう、と思った。
「そんな【高い盾】買ったら、他のが買えなくなるぞ!」
「なんだそんなことか。」
肩を捕まれたからもっと重大なことだと思ったが。
「そんなことって…。いくら命が惜しいからってそんなの買ったらまともな攻撃ができねえだろ。」
「攻撃出来なくてもいいんだよ。」
「は?…ああ、街にこもるのか?それもいいと思うが、それなら尚更そんな盾いらねえだろ。街中は死なねえんだし。」
「ああ、攻略に参加するつもりだぞ。勿論参加するからには最前線だがな。」
「はあ?」
「俺は攻撃出来なくてもいいんだ。俺は俺の剣である【あいつ】を守れれば十分だ。だから…盾だけがいい。余計なものは何一ついらない。」
「はあ…」
何言ってんだこいつ?みたいな目で見られてる、がそれもそうだろう。俺の言ってることは普通じゃないからな。
「まあ、あんたの決心は硬そうだし、あんたがそれでいいならいいさ。」
「わかってくれたか。それと俺のステータスはすこしおかしいしな。」
「どういうことだ?」
不思議そうしてる男に俺のステータス画面を開いて見せた。
「はぁ!?何だこのひっでえステータスは!ATKがこんなに低いわけねえだろ!」
その声に周りの何人かが俺のステータスを覗き込んだ。全員が全員、俺のステータスを見て驚愕の表情を露にする。
「…でも、こいつのDEF見てみろよ…」
周りのやつらの内の一人が指差しながら言う。
「よくみたらこいつのステータス、全部なんかおかしくねえか?」
それから色んな奴が俺のステータスを見て比較していった。
結果的に俺のステータスは攻撃系統が極端に低い以外、他はほとんど高かったらしい。
表っぽくすると、
HP 同レベルの110%
ATK 同レベルの20%
DEF 同レベルの180%
CRI 同レベルの70%
「もうそろそろいいだろ、じゃあな」
そういうと俺は盾を購入し、人ごみの中から去った。
裏路地に入ったところでメッセージが届いた。ラフタリアからだった。
どこにいるんですか?皆さんと一緒にいい宿を見つけました。場所は広場の北の商店街です。名前は【F・BREAKING】です。
さっさと行かなきゃな、あいつらなんて言われるかわからないからな。
そして俺は宿屋に向けて歩き出した。
今回は1話で尚文(鮭)のソードスキルが変だった理由のお話と盾に戻ってくるという話を入れました。
盾に変えるのにはもっとちゃんとした理由のほうが良かったですかね。
ちょっと失敗した気分でもあります。