偽装の笑顔〜Dual Personality〜 作:さとそん
1話で25件ものお気に入り登録がきてとても驚いております!(笑)
感想も6件ほどいただき本当にありがとうございます!
皆さんのご期待にお答えできるようにこれからも頑張りたいと思います!
それでは第2話スタートです!
「ふぅ、意外と早くついたかな……?」
家から自転車を漕ぎ始めて約10分が経った頃。僕は花咲川学園の校門の前に立っていた。
入学式なので少し早めに家を出たつもりでいたがみんな考えることは同じらしくそこには既にたくさんの新入生らしき人々がいた。
うわぁ……人多すぎ。
しかもみんなあんなはしゃいじゃってさ。まぁ入学式なのにテンション低い人なんて僕くらいのものか。
「──へぇ〜!ここが私が三年間過ごす学校なのねっ!今から楽しみだわっ♪」
そろそろ中に入ってクラスを確認しようとしていると突然僕の左側から大きな声が聞こえてくる。
そちらに目を向けると満面の笑みを浮かべてこれから通うことになる学校をじっと見つめている金髪の少女がいた。
とても快活そうなイメージのその子は僕の視線に気づくとこちらに向かって挨拶をしてくる。
「これから1年間よろしく頼むわ!私と一緒に青春の汗を流しましょうっ」
うわぁ……ほんと僕ってこういうの無理なんだよな〜。
これから一緒に楽しもう〜!とか、青春が〜!とか。
ほんとポジティブシンキングも程々にして欲しい。こういうことをいう人達はさぞかし僕と違って幸せな毎日を送ってるんだろうね。
ていうかアンタのせいでみんなこっちに視線来ちゃってるんだよね。本当にはた迷惑な話だよ。
はぁ仕方ない、"被る"か……。
「あぁ、おはよう!こちらこそこれからよろしく頼むよ!」
──驚いた?今の発言は一応僕だよ。え、人が変わりすぎって?
そりゃあね、いつもあんな暗かったらイジメられるし。実質中学の頃はイジメられてた。
あんな経験はもうしたくないからこの完璧な上っ面を創り出して今年から共学になって知り合いもまったくいないこの高校へやって来たんだ。
とりあえずこんな感じでやれば三年間は誤魔化しきれるでしょ。
春休み中のご近所周りも全然問題無かったしね。
「……ん?貴方なんか笑顔が変ね……。本当に人生を"楽しんでいるかしら"?」
──!?
なんだこの人は。あんなに幸せそうな脳内してるのに僕の仮面をすぐに見破ったなんて……。
いや、自分が幸せだからこそ相手が幸せかどうか分かるのかもしれない。こういう人って本当にいるんだね。面倒くさっ。
「あ、あぁ。もちろん楽しんでるさ」
と、もちろんこんな早くに仮面がバレてしまってはいけないので急いで取り繕って喋る。
「そう?うーん、ならいいわ。私は弦巻こころ!これから三年間楽しみましょ!」
「うん、よろしく弦巻さん。僕の名前は寺嶋祥哉。同じクラスだといいね!」
ちっともそんなこと思ってないけどね。むしろ同じクラスになんかなりたくない。
仮面のことがバレるかもしれないしこんなハッピーでお花畑な人といると調子が狂いそうだ。
「ふ〜ん、祥哉ね。それじゃあ一緒にクラスを見に行きましょっ」
「うん、そうしようか……って、え?」
はぁっ!?嫌に決まってるじゃないか!なんで僕がこんな人と……なんて言えないよなぁ…。
「い、いや、なんでもないよ。それじゃあ行こうか」
はぁ……ったく本当に面倒な人。神様、君のことは恨んでるけど仕方なく頼んであげるからこの子とは同じクラスにしないでください。
そう心の中で僕は呟くのだった。
☆☆☆
~???side~
はぁ……あの人可哀想だな〜。ま、私にとってはどうでもいいんですけどね?
でもあの弦巻こころに目つけられちゃったか〜。うん、ドンマイでーす(棒読み)
まぁそれはそうとしてさっき弦巻こころたちがくる少し前に来た猫耳みたいな髪をした少女といい、弦巻こころといい、それに目をつけられてた寺嶋さん(?)だっけ?といい本当に変な人が集まるんだね、高校って。
猫耳の人はいきなり学校に向かって挨拶し始めるし。
弦巻こころは噂通りの脳内お花畑だし。
あの寺嶋さんって人は……なんか、こう、言葉には出来ないけど闇を抱えてる気がする。あのやりとりを見てた人たちのほとんどは気づいてないようだったけど弦巻こころに質問された時思いっきり取り繕ってたし。
まぁ?私はあんな面倒臭そうな人達とつるむのはゴメンだしせいぜい暇な時間を見つけてバイトでもしてますよ。
……っと、もうこんな時間だしそろそろ学校に入ろうかな。
どうかあの面倒臭そうな人達とは同じクラスになりませんように。
ようやく最後にあの方のセリフが出せましたっ!
たぶん次の話からは普通に対面のシーンも書けるのでは無いかと思います!
それでは
打ち師@モカさん、まーおうさん
高評価ありがとうございます!