偽装の笑顔〜Dual Personality〜   作:さとそん

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遅くなりましたぁ……。
はい、言い訳はしませんよ。ずっとガルパやってました、はい。

ただひとつ言わせて欲しいんです。
「もかちゃんまじエンジェーーっ!」


※今回はちょっと、いえ、かなりと言っても過言ではないくらいシリアスを欠いてます。
ですがまだシリアス展開は続くのでご了承下さい。




初バイトとヤ〇ザ……的な?

 

 

 

店長と謎のクマ(奥沢さん)、通称ミッシェルが逃走してから約10分後、2人は肩で息をしながら帰ってきた。

え?僕が何してたかって?そりゃあ携帯イジってましたよ、だって暇だし。

 

「それじゃあ仕事の説明を始めるね」

 

「あ、はい。了解です。」

 

「奥沢さんこと、ミッシェルがこの商店街を歩いてティッシュを配るから寺嶋くんにはそのサポートとお客さんの呼びこみをして欲しいんだ。頼むよ?」

 

ふむふむ、まぁ確かに着ぐるみじゃ動きづらいだろうしね……。

 

「わかりました!それじゃあ奥沢さん……じゃなくてミッシェル、行こっか」

 

「あ、はーい……。」

 

奥沢さんテンション低っ!?

あぁ、そっか。さっき「ミッシェルだよ〜♪」とか言ってたからか。しかも同級生の前で。そりゃあそうなるよね……。

 

 

 

☆☆☆

 

「はぁ……はぁ……」

隣を歩く奥さw……ミッシェルから熱い吐息が聞こえてくる。なんかエロ(ry

 

とまぁ、そんなんじゃなくて普通にミッシェルの着ぐるみが重いだけだ。

それはミッシェルからの「初日から高時給の理由はこれか……!」という悲痛な叫びから読み取れる。

奥沢さんもついにこの非情な世界の気づいてしまったらしい。乙でーす。

 

まぁ奥沢さんも頑張っているので僕もしっかり仕事しなきゃね。

 

「さぁみなさん!この商店街にも、ついにマスコットキャラが生まれました!それがこちらのクマの『ミッシェル』ですっ!」

 

普段は出さないような大きい声をだして呼び込みをすると商店街の小さい子たちが

ミッシェル目掛けて突っ込んでくる。

 

「ミッシェル〜っ♪」

「ぐふっ、どふっ、このバイト超ブラックだよ……」

大丈夫かな、これほんとに呼び込みしていいのかな?もう奥沢さんが瀕死状態なんだけど……

 

「……ん?あれは、弦巻こころ」

僕がそろそろ呼び込みをやめようかと逡巡していると奥沢さんがなにかを呟いた。

僕の耳が正しければ「弦巻こころ」と聴こえたんだけど……まぁ恐らくは聞き間違い、もしくは幻聴だろう、うん。多分そうだろう。ってかそうであって。

 

「あれから時間がかかってしまったけどついに完成したわ!バンドメンバー募集用・瀬田薫風ポスター!!」

 

幻 聴 じ ゃ な か っ た 。

 

なんであいつこんなところにいるんだよぉ……。休日にまであんな奴に会いたくないっつーの。

っていうかバンド!?あの人次はなにを始めるんだ!?

 

近くにはナルシスト風の美形の人とオドオドしてる小動物みたいな人もいるし……、あの人たちもそのバンドのメンバーなんだろうか?

 

そのポスターとやらもあの美形の人の顔がドアップで写っているというなんか要旨のわからないものだし、近所の方からは「見てはいけません!」とか言われてるしツッコミどころが多過ぎる!

「あ、集まらないですね……」

 

「不思議ね。何がいけないのかしら?」

答えは簡単、──あんたらが放つ異様な雰囲気です。

 

と、まぁそんなことも言えるわけがない。巻き込まれるから。

 

「やはりそうか……また私の近寄りがたすぎる美しさのせいで!」

違う違う、美しさじゃなくて鬱陶しさ。

 

「うーん……だったら近寄り……」

「……やすい……」

すると弦巻こころと、大人しそうな女の子がなにかに気づいたようにコチラを見つめ始めた。

 

やばい、あの目は……!

 

「奥沢さん、逃げるよ!」

 

──ミッシェルを狙ってやがるっ!

 

「う、うん!私もなんか察した気がする……」

よし、弦巻こころに話しかけられる前にここを脱出しよう!

 

「ちょっと、ミッシェル!あなたこのポスターを配ってー!」

 

先程まで僕達がいた場所から弦巻こころがこちらを呼んでいる。

しかしそんなのを相手しているわけには行かない、ここは気づかないふりをしよう。こっちには平穏な日々が懸かってるんだ……!

 

「よし、ここまでくれば多分安全でしょ……。奥沢さん、大丈夫?」

 

あれから約2分経った頃だろうか。さっきまで居た商店街の大通りをでて、僕達はちょっとした路地で休むことにした。

僕は手ぶらだが奥沢さんは着ぐるみ着て走っていたのだ。さすがに体力的にもキツイものがあるだろう。

 

「すっっっっごい疲れた……。あぁ、でも弦巻こころに絡まれるよりはマシかな」

 

「確かにね……、ちょっと待ってて。そこで飲み物買ってくるよ」

奥沢さんの言う通り、あのまま弦巻こころに絡まれるよりはマシだが疲れさせたのは僕だし非礼を詫びようと自販機に向かって歩き出す。

 

「いや、いいですって!そんな申し訳ないし……」

 

「まぁまぁ、じゃあ今度またバイトがあった時は僕になにか奢ってくれないかな?それならチャラでしょ?」

 

「まぁ、確かに……。それじゃあお言葉に甘えて」

 

「うん、遠慮しなくていいよ……っと、はいこれ」

そう言って僕は奥沢さんに買ってきたばかりのメロンソーダを手渡す。

 

「あ、ありがとうございます……んっ、こくこく……ふぅ、美味しい」

 

奥沢さんはそれを受け取るとミッシェルの頭を取ってメロンソーダを飲み始める。

先程まで着ぐるみを着ながら走っていたせいか、汗で綺麗な黒髪がしっとりと濡れておりなんだか色っぽい。

 

今思ったけど商店街のマスコットが路地とはいえ商店街で頭を取っても良かったのだろうか……?

 

 

「??……私の顔がどうかしました?」

少しの間、奥沢さんのことを見つめていると不審に思ったのか声をかけられる。

「あぁ、いや、なんでもないよ」

髪が濡れてエロいなーとか、ペットボトルに付けてる唇が艶っぽいなーとかは一切考えてないからね?ホントに。

 

「さ、休憩も済んだことだしそろそろバイトに戻ろうか?」

「あー、そうですね、そうしまs「ちょっとよろしいですか?」……はい?」

 

そう言って奥沢さんが再び着ぐるみを被ると同時に頭にやの付きそうな黒いスーツを着たお兄さん達に囲まれた。

え?超展開すぎません……?

 

「あ!ミッシェル!ここに居たのね!」

更にお兄さん達の奥からはヤバイやつ(弦巻こころ)も出てきた。

 

☆ M A ・ J I ・ D E ・ S U ・ K A ☆

 

「ミッシェル!これたくさん刷っちゃったの!あたし達も頑張って配るから手伝ってくれないかしら?」

 

「いや、あの、私もバイトが……」

 

「貴方はたしか寺嶋さんですよね?少しこちらに来ていただきたい。」

 

「え、いや、ちょっ、待ってください!どこ連れてくんですかっ!?」

 

えぇー、僕は今日、死ぬかも知れません。みなさんは末永く生きてくださいね(笑)

 

「ア゛ぁ゛ぁぁあああ゛ーーーっっ!」

 

 

 




みなさんお気づきでしょうか?
何日か前にこの小説に新たなタグを追加しました。
内容は「羽沢つぐみ」です。
──つまりそういう事です()

ゆーだいEXさん、愛国主義さん、ヤマト・カンザキさん、賀茂ノ端さん高評価ありがとうございます!

それではまた次回お会いしましょう!
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