GANTZ:Ω   作:上板軍麻

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あらすじにも書いてありますが作者に文才はありません。
GANTZにハマって勢いで書いたような作品です。

どうか温かい目でお読み願います。


プロローグ

 

 

「レイカッ!愛してるッ!愛してるッ!」

 

 

俺こと玄野計は力一杯目の前にいる想い人のレイカを抱きしめて心から叫んだ。

 

 

「ありがとう・・・私も愛してる」

 

 

消えるような小さな声でレイカはそう言った。

でも俺にはハッキリと聞こえた。

 

 

次の瞬間、目の前が真っ赤になった。

気がついたら俺は燃え上がる怒りと悲しみとともに目の前にそびえ立つ『ソレ』に斬りかかっていた。

 

 

「レイカのところへ・・・お願いだッ・・・・・・レイカのところへ・・・」

 

 

レイカに会いたい。

 

そんな想いと共に俺は木っ端微塵に吹っ飛ばされた。

そんな時に加藤の叫び声が聞こえた気がした。

 

俺は死んだのか・・・?

 

それでも、やっぱりレイカに会いたい。

 

死んだあとになっても会いたいと思うのは傲慢なのか?

 

レイカ・・・願わくば君の元へ・・・

 

 

 

 

 

『会いたい?』

 

 

 

 

 

「はッ!?」

 

 

気がついたら俺は真っ白な空間で一人フワフワと浮いていた。

周りを見回すと無数の数字や文字があっちこっちへと流れるように飛び回っていた。

その光景はまるで電脳内の仮想世界が舞台のSFアクションの冒頭シーンのようだった。

 

 

「こ、ここは・・・一体・・・?」

 

 

ふと上の方へ流れる文字の一つに触れると引っ張られるように俺は上昇していった。まるでどこかの絶叫マシーンのようだった。

上昇していたと思ったら右へ左へと流れ出し、そして次の瞬間俺は下へと落下しだした。

 

 

(もう、うんざりだ。)

 

 

「俺はただレイカに会いたいんだァーッ!」

 

 

 

 

 

『お待たせ』

 

 

 

 

 

「ッ!」

 

 

気づいたらどこかの・・・いや。

ここは俺の、『玄野計』の部屋だ。

レイカに生み出されて以来ここには来た記憶がない。当然か。クローンだからな。

 

 

『こっちこっち』

 

 

声の方へ振り向くとそこには『俺』こと本物の『玄野計』がいた。

 

 

「・・・お、俺?」

 

 

『オッス、俺!』

 

 

「・・・俺はまた、生き返されたのか?」

 

 

『いや、お前普通に死んでるし。』

 

 

「はァ?じゃあ、ここは・・・。」

 

 

『いわゆる別次元ッてやつ。』

 

 

「お前本当に俺か?それとも、まさか星人!?」

 

 

俺は険しい表情をして『俺』に対して警戒を露わにした。

 

 

『そんな警戒しなくても・・・でも、確かにそうだよなァ〜。』

 

 

やっぱり『俺』なんだな・・・。

リアクションが想像通りすぎて警戒するのもバカらしくなってきた。

 

 

『俺は正真正銘本物の玄野計だ。』

 

 

「じゃァ、お前はどうやッて俺と話しているんだ?俺の体は木ッ端微塵に吹ッ飛んだハズだぜ?」

 

 

『話すと長いんだが、簡単に説明するとガンツを通じてそこの異次元空間にハッキングしてるんだ。』

 

 

「ッ!?そんなことができるのか?いくらなんでも異次元にッてのは不可能なんじゃ?」

 

 

『確かにガンツは人間が作った物だが、元のデータは例の神とやらから送られた情報から来てるんだ。

コッチに干渉できるッてことは向こうにも干渉できるハズだ。』

 

 

「それでも・・・」

 

 

『そう。それでもハッキングを成功させるには膨大な時間と技術力が必要になる。だから俺は自分が持ッているありとあらゆるコネを使ッて世界中のガンツをかき集め、星人の知識と技術を研究しながらハッキングを成功させたわけ。お前が吹ッ飛んでからもう何年も経ッているんだぜ?』

 

 

「・・・参考までにあの後どんなことがあッたのか聞いてもいいか?」

 

 

『ああ。』

 

 

そうして『玄野計』は俺が死んだ後の出来事を大まかに説明した。

多恵ちゃんの救出から始まり、星人のリーダーと決闘して勝利したこと。

地球に帰還後には世界を救った英雄として祭り上げられ、その数年後には多恵ちゃんとの結婚。

子供も儲けて幸せいっぱいの生活を得たという。

 

聞いているうちに俺は自分の拳を握りしめて俯きながら言った。

 

 

「多恵ちゃんを幸せにしたんだなァ。それに比べて俺は・・・」

 

 

結局俺はレイカちゃんを幸せにするどころか死なせてしまった。

俺じゃ守れなかったんだ。所詮俺はただのクローンだったってことかよ。

もしあの時、戦っていたのが『俺』だったらレイカちゃんも・・・。

 

 

『だからそう悲観するなッて!』

 

 

思わず顔を上げると『俺』は微笑みながら続けた。

 

 

『俺が幸せになッているのにお前が幸せじゃないのはフェアじゃないッつーか、いくらなんでもあんな終わり方は無いと思ったわけよ。』

 

 

「俺ェ・・・」

 

 

『あの時言ったよな?俺は多恵ちゃんを幸せにして、お前はレイカを幸せにするって。』

 

 

「でも今となってはもう・・・」

 

 

 

 

 

『戻れるぞ?』

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

『俺』は何を言っているんだ?まさか・・・。いや、まさかな。

 

 

『今からお前を過去へと送る。』

 

 

「タ、タイムトラベル??そんなことが可能なのか!?」

 

 

『細かいところは俺にもチンプンカンプンだけど可能だ。どうする?』

 

 

「・・・・」

 

 

聞かれるまでもない。俺の心は最初から決まっている。

 

 

「俺は行く。」

 

 

『フッ。』

 

 

満足な答えを聞いて『俺』は静かにほくそえんだ。

 

 

『やッぱお前も俺だなァ。そうと決まッたらさッそくいくぞォ!』

 

 

「どうするんだ?」

 

 

『とりあえずお前を過去に送るが、餞別として俺が今まで知り得た知識や経験をお前の脳みそに送信する。』

 

 

「そんなことまで・・・」

 

 

『さすがに武器やガンツスーツといッた物理的なものは送れないが、俺が今持っている知識も協力な武器になるはずだ。』

 

 

確かに『俺』が未来で知り得た知識はかなり貴重だ。

ゲームどでいうところの攻略本を手に入れるようなものだ。

 

 

「恩に着る。」

 

 

『別にいいよお前も俺なんだから。まァでも、もし過去の俺や多恵ちゃんがピンチになッたときは助けてくれ。』

 

 

「わかッた。約束するッ。」

 

 

その時ふと足元を見ると体が少しずつレーザーのような光を発しながら消えていっていた。

この感覚はガンツに転送されるときと似ている。

 

 

『行ッて来い。』

 

 

「行ッてくる!」

 

 

 

 

 

『・・・あッ、向こうに着いたらとりあえずガンツの部屋へ向かッてくれ。』

 

 

 

 

 

「はッ?」

 

 

『そこで細かい説明をするからさ。』

 

 

「お、おいッ!」

 

 

俺が何かを言う前に『玄野計』は目の前から消えた。

そうこうしているうちに俺の体はみるみる消えていく。

 

 

 

 

 

「レイカ・・・今度こそ俺は君を必ずッ・・・・・・守るッ!」

 

 

 

 

 

そう言い残して俺は部屋から消えていった。

 

 





お疲れ様です。
ありがとうございます。
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