GANTZ:Ω   作:上板軍麻

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どうも。

今回もオリキャラ登場です。

どうぞお楽しみを。


第4話 とある闇医者

目の前の教室に彼女がいた。

友人達との雑談を楽しむその姿は無邪気さと可愛さを俺に感じさせた。

レイカの高校生活を見るのは初めてだったためにその光景はとても新鮮に思えた。

共に戦ったときの凛々しさやクールさがそこにはなかった。

 

これが本来のレイカなのだろう。

 

あの時、和泉の新宿大虐殺に巻き込まなければこうして平和に暮らせたのだろうか。

ガンツに関わらず何も知らなぬまま平和に。

そして自分という存在すらも生まれはしない。

そんな人生もあったのだろうか。

 

気がつくと俺は教室の中に入りレイカの側まで歩み寄った。

今の俺たちは初対面だ。

そしてレイカが俺より先輩なんだ。

ここは普通に自己紹介だな。

 

 

「・・・はじめまして。玄野ケイです。よろしくお願いします。」

 

 

うまく言えたよな?

そしてレイカも俺の方を向き、

 

 

「下平玲花です。こちらこそよろしく。」

 

 

自己紹介をした。

これで俺たちは知り合いになった。

今後俺たちの関係は次第に縮み合い、あの時のように惹かれ合う関係になるだろう。

それまで俺は君のために全力を尽くす。

 

ちなみに俺の名前だが、いくらなんでも『オメガ』はないと思い本名のままにした。

名前をカタカナにしたのは玄野計との違いを作るためだった。

そして一番の理由はレイカに『オメガくん』と呼ばれるより、

『ケイちゃん』と呼ばれたいと思ったからだ。

 

 

 

 

 

放課後、授業を適当に終えた俺はなんとなくレイカが下校する姿を陰ながら見守っていた。

彼女の側にはスーツ姿の男が二人。

彼らはレイカのボディーガードだろうか。

更に俺は戦いの中で得た経験で人混みに紛れて彼女達を監視するいくつかの視線を感じとった。

レイカは毎日こうして高校を行き来していたのか。

それとも何かあったか。

何にせよ俺がいる限りレイカには指一本触れさせはしない。

 

そう。俺がレイカを守るんだ。

 

しばらくしてレイカは彼女が暮らすマンションに入っていき俺はその場を後にした。

 

 

 

 

 

side河内刑事

 

 

俺は河内誠(かわうち・まこと)。

言わずとも解るかもしれないが、俺は刑事だ。

今回の仕事はある人物の警護及び不審者の捕縛である。

その警護対象の名は下平玲花。

 

そう。彼女こそあの人気グラビアアイドルのレイカだ。

 

そのせいか男性陣は皆仕事に力を入れ、中にはサインを欲しがる奴もいた。

俺もファンではあるが、今は仕事に集中しようと思う。

犯人の顔でも特定できれば仕事も早く終わるのだがそう都合よくはいかないものだ。

何事も起きずにその日が過ぎ去ることかと思いきや、

何者かが彼女の後を着いて来ているという報告が来た。

 

レイカのファン?それともストーカー?

 

いずれにせよ不審者であることに変わりはない。

状況を把握するため俺はその人物が見えるところまで移動した。

その人物は黒髪の高校生であった。

年齢はレイカと同じくらいで、制服を見るに彼女と同じ学校の生徒だろう。

 

友人か?それなら後をつけずに共に下校する筈だ。

 

ただのファンである可能性も考慮したが、彼の行動が怪しいと俺は直感的に思った。

彼の表情をよく見るととても穏やかに笑っているように見えるが、

俺にはその笑顔が狂気じみてるように見えた。

 

コイツは危険だ。

 

俺はそう思って他の皆にコイツに注意するように厳命した。

しばらくすると下平玲花は自分が住むマンションへと入り、男はその場を去っていった。

念のため何人かにその男を尾行するよう命令し、俺は彼の身元を洗いはじめた。

彼が犯人ならこの事件も早く終わるだろう。

早く事件を終わらせて、行方不明の兄の捜索に戻りたいものだ。

 

 

side out

 

 

 

 

 

俺は池袋の街を歩いていた。

俺がここを歩いているのはとある人物と会うためだった。

ことの発端は『玄野計』の記憶の中にある超能力に関する情報だった。

かつて共に戦った坂田研三(さかた・けんぞう)と桜井弘人(さくらい・ひろと)。

 

彼らは超能力者だった。

 

その能力は物を浮かせたり、見た対象を透視、そして念じた対象物の破壊といったものであり、

『玄野計』が居た時代でも未だに謎の多い力だった。

一見万能な力に見えるが能力を使えれば使うほど内臓に負担が掛かり、

最終的には死につながるという弱点が存在するという。

 

話をもどそう。

現在こういった超能力を持っている人間は非常に少なく皆独自の理念や目的で世の中を過ごしている。

ときには一人ではなく群れてコミュニティーを作って助け合って暮らしている団体も存在する。

今回俺はそのコミュニティーの中心人物に会いにここまで来た。

なんでもその人物はこの街で闇医者をやっているとのこと。

そして俺は裏道にある小さな建物の中に入っていった。

少し通路を歩くと一つの扉の前に立ち止まる。

俺は軽くノックをする。

 

 

「どうぞ。」

 

 

どこか渋めのある声が返ってきて俺は扉から中へ入る。

目の前には白衣を着た中年男性がいた。

 

 

「はじめまして。吉本利夫(よしもと・としお)先生。」

 

 




おつかれさまです。

今後も続々オリキャラを増やしますが、いつか解りやすいように登場人物紹介も投稿しようと思います。

では、次回もよろしくおねがいします。
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