魔法少女リリカルなのは~目指せデバイスマスター~   作:叢真

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第7話

 

「…よ、ようやく完成した…」

 

実はあの後調子に乗ってストレージ用のカートリッジシステムの設計図書きあげてしまいました。

 

二週間もかかったがな…

 

「流石にほとんど寝てないと辛いもんがあったなぁ…」

 

一日の睡眠時間が平均して約3時間ほどで通常の業務も行いつつの二週間はすんごくハードだったな。

 

《だから言ったじゃないですか!!》

 

「やかましい、耳元で怒鳴るな…」

 

流石に世界が回っている

 

「良し、今日は休む」

 

《いやいや、ここまで来たんだからがんばりましょうよ明日はお休みですよ?》

 

うん、でももう無理だから休む。

ゼスト隊長宛に今日は休むことを記したメールを送信。

カートリッジシステムの設計図をマリエルに送っておく…追伸で今日は寝るので起こすと殺すと。

 

「ウシ、これで大丈夫…よし寝るぞ、さぁ寝るぞ」

 

《まったく…来客や通信が来た場合はどうします?》

 

「ラミアが対応してくれ…俺を起こすなよ」

 

うん、多分寝てる時ならだれであろうとぶち切れる自信がある

 

「ああ、ただスクランブルとか急ぎの用件なら起こしてくれ…」

 

ヤバい、ベットに行くのも面倒だ…もぉここでいいか

 

最近お世話になってたソファーに寝転ぶ

 

「じゃ、お休み…」

 

《良い夢を…》

 

あぁ~ようやく寝…れ…る………

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「お……レ……起…ん…レ……ド」

 

《…か………て……クロ……さ………………と……寝てな…んで……らお……待……い……さい》

 

…んあ?

この声は…ラミアと……クロノ…か?

 

少し…静かにしろ……俺はまだ……ねむ…い

 

「起……。レザード!!」

 

《ちょ、…駄目…すって!!》

 

………プチン

 

「うるせぇんだよお前ら人が久しぶりに熟睡してんのに何起こしてくれてんだゴラァああ!!」

 

「おお、起きたかレザード聞いてくれ」

 

「聞こえなかったのかクロノ?」

 

グワァシ!!

 

 

人の安眠を邪魔するKYの頭をアイアンクローで持ち上げる。

 

「何故に俺の安眠を妨害してるんだ?ん?…ちゃんとお話しようや?」

 

「ぐわぁぁ!?あ、頭がぁぁぁ!?」

 

右手で掴んでるナニカがメキメキと音を立てている気がするが気のせいだろう。

 

《レ、レドお気持ちは察しますがその辺で…ね?》

 

「大丈夫だラミア、今の俺はめちゃめちゃクールだ…ああ、今ならきっと冷静さを欠くことなく敵を葬り去れるだろうさ」

 

 

体は煮えたぎるように熱いんだが心はとても落ち着いている…あぁ、これが明鏡止水か…

今なら誰が相手だろうが負けることはないだろう

 

《お、落ち着いてくださいレド》

 

「何言ってるんだラミア?今のおれはこんなに落ち着いているじゃないか…さぁ、敵は目の前だぜ?…ヴァイサーガ・スタンバイ」

 

《スタンバイしちゃ駄目ですぅ!!!!》

 

ラミアの野郎勝手にロックかけやがったなしょうがねぇなぁ…試作品のアイツでいいか…

 

「ウェイクアップ…ダ「わ、悪かったレザード。僕の配慮が足りなかった」…あァ?」

 

ん?ナニが喋っているな…だが…

 

「おいおい、KYミニクロよぉ…それが人に謝る態度なンですかァ?」

 

右腕の力を増す…

 

「あぁぁぁ…」

 

「おらァ、人様に謝る時はなンて言うンだァ?」

 

「…す…い…ませんで…」

 

「聞こえねェぞォ…三下ぁ?」

 

「すいませんでしたぁ!!」

 

「…ったく」

 

イイ気分で寝てたのに起こしやがって

目、さえちまった…コーヒーでも飲むかね

 

 

「んで、俺の久しぶりにまともな睡眠時間を奪っておいて何の用だ?」

 

コーヒーメーカがコポコポと音を立てて黒い液体がたまっていく

 

「あ、ああ。実はな…」

 

クロノの手のひらには身分ID…

 

「へぇ、ついに受かったのか…おめでとさん」

 

そこには【執務官】文字があった

 

「それでだ、早速君を僕の補佐としてスカウトに来た」

 

「ふむ…」

 

無造作にクロノの襟をつかみ

 

「帰れ」

 

笑顔で部屋の外に放り出した

 

「ラミア、俺が寝てる間になんか連絡とかなかったか?」

 

《マリエルさんから感謝のメールが来てたくらいですね》

 

わざわざ、そんなことしてこなくてもいいのに変なところでまめな奴だなぁ…

 

「ほかに「って、なんでいきなり部屋の外に出すんだ!!」…はぁ…」

 

しつけぇな

 

「良いか、クロノ。俺はお前の補佐官やるなんて言ったことは一つもない」

 

「S2Uの面倒を見てくれるんじゃないのか!?」

 

…もしかしてクロノの脳内では【俺がS2Uの面倒をみる=クロノの補佐】とかいう公式が成り立ってんのではなかろうか?

 

「デバイスの整備は俺がやってやるが、お前の面倒まで見るつもりはないからな?」

 

「だが断る!!」

 

「ふざけんな!!俺はデバイスマイスターなの!!前線に出張ってヒャッハーとかするつもりはないの!」

 

「却下だ。僕はレドと一緒に仕事がしたい!」

 

「その気持ちは嬉しいけどな、俺執務官補佐資格持ってないからな?」

 

「よし、じゃぁ、今から取りに行こう!!」

 

「もう今期の試験終わってんのだよ!」

 

《ちょっと二人とも落ち着いてください!!話脱線してますよ?》

 

む、いかんいかん

クロノが相手だとどうも売り言葉に買い言葉になるな

 

《はぁ、状況をまとめますからね?》

 

「何故お前が進行役?」

 

《まとめますからね?》

 

「イエス、マム」

 

恐いぞラミア

 

《まずクロノさんはレドを自分の補佐官にしたい、レドはクロノさんの補佐官をやるつもりはない。ここまでは良いですね?》

 

「そうだ」

 

「うむ」

 

《で、現状レドは補佐官の資格を持っていないのでクロノさんの要望は通らないのはわかりますね?》

 

「ああ」

 

《さらに言えば現在レドは技術士官として地上本部の首都防衛隊に所属していることもあり、仮に補佐資格を持っていたとしてもすぐにどうにかならないのはわかりますね?》

 

「聞いてないぞレド!!」

 

「お前が執務官試験近かったからあえて伝えてなかったんだよ!!」

 

《人の話を聞きなさい!!》

 

「「イエス、マム」」

 

デバイスのくせに人の話とか…《レド?》

 

「ナンデモナイヨー」

 

《コホン、話を戻しますが。レドは現在技術部からの依頼により研究から手が離せません》

 

「ああ、まだ2,3年はかかるな…」

 

《では、こうしましょう。これから模擬戦を行いましょう》

 

「模擬戦?」

 

《ええ、この模擬戦にレドが勝てばクロノさんはあきらめる。クロノさんが勝てばレドは今の研究が終わり次第クロノさんの補佐官になる》

 

う~ん、一応日々しごかれてるから体はなまってないしクロノにはまだアシュセイヴァーとアンジュルグ見せてないから勝率は悪くないんだが…

 

 

「僕はそれでもかまわないが?」

 

ちらりと横目でクロノをみると自信満々なご様子。

なるほどねぇ…今までの戦績から十分勝てると予測してるわけか。

 

「黙り込んでどうしたんだレド?まさか自信がないのか?」

 

オーケー、オーケー

クールに行こう。

これはクロノの挑発だ、俺は勝てる戦いしかしない男だ。

ニヤリと勝ち誇った顔がムカつくが言わせておけばいい

 

「まったく、しばらく会わない間にずいぶんとヘタレになったな、君は…」

 

落ちつけ俺、横でヤレヤレなんて言ってやがるがこれはクロノの挑発だ。

俺の方が一回り以上年上(精神的に)なんだからここは大人な対応を…

 

「まぁ、所詮君はデバイスマイスターで僕は執務官。結果は見えてるからしょうがないか」

 

―プッチン―

 

《あ、切れましたね》

 

「上等だこのチビ、誰に喧嘩売ったかわからせてやる」

 

「ふん、君こそ僕に勝てると思っているのか?」

 

「そっちこそ油断してたとか言わせんから覚えておけよ」

 

《では、日時と場所はどうします?》

 

「本局の訓練施設を抑えておこう」

 

《時間は?》

 

「明日、15時でどうだ?」

 

「ああ、それでかまわない」

 

《ルールはどうします?》

 

「時間無制限一本勝負…勝敗はどちらか気絶するか負けを認めるまででいいな?」

 

「いいね、どうせならとことんやろうじゃないのよ」

 

「じゃ、今日のところはこれで帰るよ」

 

「おう、首洗って待ってやがれ」

 

 

トントン拍子で話が決まりクロノはそそくさと出て行った。

 

「…やっちまったぁ…」

 

orzの状態で安易な挑発に乗ってしまったことに今更ながら後悔である。

 

《まぁ、早い段階で白黒はっきりさせないからそうなるんですよ?》

 

「自業自得ってか?」

 

さて、こうなっちまったからには明日は絶対に負けられないわけだが…

 

「ラミア、現状でクロノとやり合って俺の勝率は?」

 

《良くて8割です。クイントさんやゼスト隊長との模擬戦でレドも強くなっているとは言えクロノさんも執務官試験に合格しているということですから実力は上がっていると思われます》

 

「…となると厳しく見て5割ってところか…」

 

はぁ…

 

「ラミア、カートリッジシステムのプロテクト外せ」

 

《却下です》

 

「良いから明日だけでもいいからハ・ズ・セ」

 

《ダ・メ・デ・ス》

 

「俺は明日の勝負負けるわけにはいかないの、分の悪いかけは嫌いなの!!」

 

《まだ15歳になってないから駄目です!!》

 

「明日だけでいいから」

 

お願いしますラミア様

 

《……………はぁ、言いだすと聞かないんですから。アンジュルグ、ヴァイサーガ、アシュセイヴァーでそれぞれ1マガジンずつです》

 

「もう一声」

 

《駄目です、1マガジンだけです。それ以上の使用はリンカーコアと肉体に負担が大きいから駄目です》

 

使えるのはそれぞれ5,4,8発ずつか…ヴァイサーガはともかく他の2機はカートリッジ使わないと火力不足

 

アンジュルグは特に燃費が悪い…

 

基本はやはりヴァイサーガによるクロスレンジで戦うしかない…がクロノはそこを読んで俺を近づけようとしないだろうなぁ

魔力量は俺の方が多いけどその分俺の方が燃費悪いし…

 

 

「さて、どうしたものか…」

 

 

結局夜までいろいろと考えつつ模擬戦の当日を迎えた

 

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