魔法少女リリカルなのは~目指せデバイスマスター~   作:叢真

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はい、どうもお久しぶりです。
仕事が忙しくて碌に執筆する間もありませんでした。
かなり亀更新になりますが今後ともよろしくお願いします


第8話

「待っていたぞレド!!」

 

 

 結局あの後特に良い案が浮かぶこともなく就寝→起床し、指定された本局の訓練施設に到着してしまった

 クロノは先に到着していたようで既にBJも展開済み、どこぞの世紀末覇者のように堂々と待っていたらしい…ん?

 

 

「クロノよ、お前の横にいる見慣れぬ女性はどこのどちらさん?」

 

 

「ん?そういえばまだ話してなかったか?エイミィ」

 

 

 おう、まったくもって初耳だ、どこのどちらさん?

 

 

「や、初めまして君がレザード君かい?私はエイミィ・リミエッタよろしくねぇ~」

 

 

 つむじ辺りから生えるアホ下が特徴的なお姉さんが気さくに話しかけてきた

 

 

 

「はじめまして。レザード・ウィンストンです。こいつが俺のデバイスの」

 

 

 

 《ラミアですよろしく》

 

 

 胸元のラミアを見せてから軽く握手

 

 

「キミのことはクロノ君とマリーからよく聞いてるよ」

 

 

 …うん?

 

 クロノはともかくマリーとな?

 

 

 

「マリー?」

 

 

《マリエルさんですよレド》

 

 

 ああ、そういえばあいつの愛称だっけ?

 

 嫌がらせでずっとマリエルって呼んでるから忘れてたわ

 

 

 

「そ、マリエルはあたしの後輩」

 

 

 

「で、あいつは俺のことをなんて?」

 

 

 

「デバイスマイスターとしては一流。ただし変わり者かな?」

 

 

 

 《大体あってますね》

 

 

 

「良し、ちょっとあのタレ眉メガネとOHANASHIしてくる」

 

 

 

 誰が変わり者か…俺はごくごく一般的だろうが

 

 

 

「ごめんごめん、いい意味でってこと」

 

 

 

「?」

 

 

 

 良い意味?どういうこっちゃ?

 

 

 

「魔導師としても優秀なのにあえて技術者になってるところが変わってるってこと」

 

 

 

「…クロノ俺って変わってるのか?」

 

 

 

「普通ならデバイスマイスターよりも魔導師を選ぶと思うが?ましてや君の魔力量は高いわけだし」

 

 

 

「まぁ、他人からの評価なんてどうでもいいか…じゃ、クロノ準備は良いか?」

 

 

 

 

 

 簡単な世間話はここまで、技術者としてではなく魔導師としてクロノと向き合う

 

 

 

 

 

「ああ、エイミィ。」

 

 

 

「はいはい、私は別室で見てるからがんばってね二人とも。」

 

 

 

 

 

 エイミィさんはそのままモニタールームで観戦するらしくそちらへと向かっていった

 

 

 

「ラミア…セットアップ」

 

 

 

 《SET UP》

 

 

 バリアジャケットを展開、本日は青と白の1Pカラーです

 

 アンジュルグとアシュセイヴァーは格納領域で待機…

 

 

「準備は良いな?」

 

 

 

 ヴァイサーガをクロノに向ける

 

 

 

「もちろんだ…S2U!!]

 

 

 S2Uをこちらに向けてクロノも準備完了ってところか

 

 

 

 

 

「そいじゃ、行くぞ…烈火刃!!」

 

 

 

 《fire》

 

 

 

 先手必勝ということで烈火刃を展開すると同時に射出クロノめがけて突撃

 

 土煙がクロノを包み込み見失うが

 

 

 

 《sonic move》

 

 

 

 上空に一瞬で移動し…

 

 

 

「逃がすかぁ!!」

 

 

 

 その場から移動しようとしていたクロノにヴァイサーガを叩きこんだ。

 

 

 

 

 

 土煙が晴れる

 

 

 

「ふぅ、いきなりだな。驚いたここまで腕が上がってるとは…」

 

 

 

 S2Uでヴァイサーガを受け止めたクロノが無傷で現れた

 

 これで決まるとは思ってなかったが無傷か…

 

 

 

「次は…こちらの番だ」

 

 

 

 瞬間的に寒気を感じその場から離れようとするが

 

 

 

「バインド!?」

 

 

 

「スティンガーレイ!!」

 

 

 

「がはぁ!!」

 

 

 

 ゼロ距離射撃とかえげつないことやってくれるじゃないか…

 

 バリアジャケットを抜いて魔力と衝撃によるダメージで意識が遠のきかけるが

 

 

 

「ラミア!!」

 

 

 

 《解析完了…》

 

 

 

「バインド…《Break》」

 

 

 

 力任せにバインドを引きちぎり

 

 

 

「地斬疾空閃!!」

 

 

 

 魔力により編まれた斬撃をぶちかますとそのまま距離を開く

 

 

 

「やっぱりヴァイサーガだけじゃきついな…」

 

 

 

 《相性が悪いですねぇ…》

 

 

 

 ヴァイサーガを肩に担ぎながらため息をつく

 

 自分からとは言えクロノと距離が開いてしまった…おそらく簡単には接近させてくれないか

 

 

 

「驚いたよ、レド…」

 

 

 

 先ほどの地斬疾空閃もばっちり防いだのかクロノは無傷…ヤバいなぁ…こいつ強くなりすぎ

 

 恐らく魔導師ランクに換算してA以上AA以下だな

 

 

 

「さよけ…ずいぶん楽しそうだなお前はいつから戦闘狂になった?」

 

 

 

「君との模擬戦は久しぶりだし…何より君とともに競い合うのは楽しいね。」

 

 

 

 クロノの視線はキミは楽しくないのかと聞いてくる

 

 

 

「そうだな…まぁ、悪くない…悪くないよ」

 

 

 

「それで、まだやるかい?」

 

 

 

 そう言いクロノはS2Uを掲げる

 

 それと同時に空中に大量のスティンガーブレイドが出現…40以上あるなぁ

 

 

 

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト…」

 

 

 

 今の会話はこれのための時間稼ぎか……やべぇどうやって防ごう

 

 

 

「ギブアップするなら今のうちだが?」

 

 

 

「クロノよ勝敗はどうやって決めるんだっけ?」

 

 

 

 俺のバカ…うまいこと時間稼がないでどうすんのよ!!

 

 

 

「ふ、そうか…」

 

 

 

 あ、ヤバい…スティンガーブレイドの刃先がこっち向いた…

 

 英雄王とかどこぞの弓兵とやり合うときっとこんな気持ちなんだろうか

 

 

 

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!!」

 

 

 

 タイマンで広域魔法ぶち込むか普通?

 

 あぁ~こりゃ負けるか??

 

 

 

 《良いんですか負けるとクロノさんの補佐官ですよ?》

 

 

 

「気合いで防いだらぁ!!」

 

 

 

 《Protection》

 

 

 

 現状で込められるだけ魔力を込めたプロテクションを発動

 

 後は強度を維持しつつ爆発の衝撃に耐え…ヤベ、ヒビ入った

 

 

 

「ラミア!!」

 

 

 

 《ロード・カートリッジ》

 

 

 

 ヴァイサーガのカートリッジがロードされると同時に一時的に上昇した魔力をすべてプロテクションにつぎ込む

 

 

 

 数秒のはずだが数分にも感じた時間が過ぎ

 

 

 

「耐えきった…」

 

 

 

 途中何度かプロテクションを突き抜けたがなんとか耐えきった。

 

 崩れかける膝をこらえて砂煙の向こうにいるであろうクロノへと視線を向ける

 

 

 

「ラミア、アンジュルグとアシュセイヴァー行けるか?」

 

 

 

 《ようやくですか?》

 

 

 

「ああ、出来ることならまだ使いたくないけど贅沢いってられる状況じゃないだろ?」

 

 

 

 《ええ、勝つためには必要です》

 

 

 

「ヴァイサーガは一度戻す…アンジュルグ、アシュセイヴァースタンバイ!!」

 

 

 

 《了解しました》

 

 

 

 ヴァイサーガが格納領域に戻され

 

 左腕に折り畳まれたアンジュルグ、右腕にガントレットと銃剣となったアシュセイヴァーを展開する。

 

 

 

「クロノは動いてないよな?」

 

 

 

 《ええ、様子見してるようです》

 

 

 

「なら…このまま打ち抜く!!」

 

 

 

 アシュセイヴァーを構え必要となる魔力を大量につぎ込み更に

 

 

 

「カートリッジ!!」

 

 

 

 《ロード・カートリッジ》

 

 

 

 ガションガションと銃身の上部がスライドし空薬莢を二発吐き出し…

 

 

 

「ハルバートォバスタッ――!!」

 

 

 

 一瞬の静寂の後に緑色の砲撃が土煙を突き破った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「決まったのか?」

 

 

 

 レドへとスティンガーブレイドエクスキューションシフトを一点集中で打ち込んだ僕は辺りに舞い上がる土煙の向こうをにらむ。

 

 

 

 僕の知ってるレドであれば先の攻撃で決着はついている。

 

 そう、僕が知っているレドであれば…

 

 

 

 彼の戦闘スタイルは典型的な近接型で僕との相性はすこぶる悪い。

 

 初めは主導権を握られてしまい、いいように近接されてしまったがその後の展開はおおむね予想通りだった。

 

 

 

 だが…今にしてみれば少しおかしいかもしれない

 

 最初、ラミアにこの模擬戦を提案された時のレドの表情がちらついた…

 

 

 

 あの時の彼の表情は迷っていた…何故迷っていた?

 

 

 

 過去の戦績を見ればレドが僕に勝てる確率は一割程…その理由が相性の悪さだ

 

 典型的なフロントアタッカーであるレドとオールラウンダーな僕では結果をみるまでもない。

 

 ましてやレドはクロスレンジ以外の攻撃方法は皆無…

 

 

 

 迷っていたということは何んらかの打開策を持っていたからだとしたら?

 

 

 

 次々とピースがハマっていき…

 

 

 

「まさかっ!?」

 

 

 

 解答へとたどり着くと同時に土煙の向こうから機械的な音…そして砲撃魔法独特の魔法陣がちらりと見えた

 

 

 

「っく、プロテクショ…」

 

 

 

 慌てて防御魔法を展開すると同時に僕は緑色の光に飲み込まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「直撃だ、これがな」

 

 

 

「うぅ…砲撃魔法…いつのまに?」

 

 

 

 とっさに張ったプロテクションのおかげでノックアウトはまのがれたが…

 

 

 

 油断することなくこちらを見つめ悠然と歩いてくるレドその手には見慣れぬ銃剣型のデバイスがある

 

 

 

 S2Uを杖代わりになんとか立っていられるが…そろそろ限界が近いな

 

 

 

「お前が執務官目指して前に進んでるように俺は俺なりに前に進んでたってことだ…まぁ、いろいろ小細工してこれぐらいが限界だが結構効いたろ?」

 

 

 

「ああ、驚いたよ…」

 

 

 

 油断していたミドルレンジ以上の距離を保てばレドに負けるはずがないと…

 

 レドは自身の夢であるデバイスマイスターになってもさらに前に進んでいた僕は執務官試験に合格して調子に乗っていた…いやそこで前に進むことを止めていた

 

 僕の夢は執務官になって終わりじゃないしその先にまだ続いていることを忘れていた…感謝するぞレド、キミのおかげで僕はさらに前に進める!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 …おかしいクロノのやつ急に黙り込んでネガティブっぽくなったな。

 

 アレかさっきのハルバートバスターで頭おかしくなったとか?

 

 

 

「クロ「感謝するよレド…」…何言ってんだ?」

 

 

 

(どうしようラミア…クロノが壊れた)

 

 

 

 《良い具合にイかれてますね…いっそのこととどめ刺してあげればどうです?》

 

 

 

「君のおかげで僕はまだ前に進める…僕の終着点はまだ先だ!!」

 

 

 

 そう言ってS2Uをこちらに向けるクロノの目には力強い意志が宿っていた

 

 

 

「勝手に壊れて勝手に自己完結すんな」

 

 

 

 《やる気満々のところ申し訳ありませんが延長戦はなしですよ》

 

 

 

「まだ、勝負はついていない!!」

 

 

 

「そうだな…“まだ”勝負はついていない」

 

 

 

 《ですがこれでチェックです》

 

 

 

 バインドがクロノの四肢を縛り上げる

 

 

 

「くっ…」

 

 

 

「おあいにくさまそのバインドの術式はそれぞれ異なってるんだな」

 

 

 

 左腕のアンジュルグを構える

 

 

 

 《以下にあなたでも一瞬で抜け出すのは不可能です…ましてや魔力が枯渇している今の状態ではなおさら》

 

 

 

 カートリッジを三発ロードし魔力によって編まれた弦を引き絞る

 

 

 

「これで…終わりだぁ!!」

 

 

 

「くぅぅ…」

 

 

 

 クロノが右腕を縛るバインドを破壊したが

 

 

 

「おせぇ!! リミット解除…コード・ファントムフェニックス」

 

 

 

 《Fhantom phoenix》

 

 

 

「ワリぃな…クロノ、俺の勝ちだ」

 

 

 

「ああ…僕の負けだな、レド」

 

 

 

 クロノがぶっ倒れる

 

 

 

「…けっ、魔力ダメージでの直接KOしたつもりが耐えきりやがった」

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という感じになると思うんだがどうだ?」

 

 

 

 《無いです》

 

 

 

「だよなぁ…」

 

 

 

 何度か脳内でクロノVS俺をシミュレートしてみたんだが良くて辛勝、悪くてフルボッコで俺の負けである

 

 

 

「やべぇ、あいつの補佐官なんて絶対にやりたくない」

 

 

 

 《安易な挑発に乗ったレドの責任です》

 

 

 

「いや、そもそもお前が模擬戦提案したからこうなったんでしょうが…」

 

 

 

 そうだよ、あの場を収めるためだけどそもそもラミアが模擬戦なんて提案しなければ俺がこんなに頭を抱える必要なんてなかったじゃん

 

 責任とってちゃんと打開策を掲示してもらわんと納得ができん

 

 

 

「というわけでラミア、打開策」

 

 

 

 《どういうわけでかはわかりませんが現状のレドではクロノさんに勝てませんよ?》

 

 

 

「ふっざけんなゴラァ!!じゃ、なんで模擬戦何か提案したの!?俺は戦う者じゃなくて作り出す者なの作り手なのお分かり?」

 

 

 

 《どこの錬鉄の魔術師ですかあなた…》

 

 

 

「話をそらすんじゃないぃぃ!!」

 

 

 

 もうヤダ、こいつ

 

 

 

「はぁ…この手だけは使いたくなかったんだけど…」

 

 

 

 《おや、打開策があるので?》

 

 

 

「良いかラミア、『戦いとは戦う時には勝敗が決しているもんだよ』」

 

 

《つまり何かしら策があると?》

 

 

 

「そうだ…ただし引くなよ?策は策でも外道な策だから…いいかコレコレシカジカ」

 

 

《カクカクウマウマ…最低です》

 

 

「俺もそう思う、だが俺にはこれ以上の策がない」

 

 

《そうまでして勝ちたいあなたの執念に脱帽ですが…どん引きです》

 

 

「というわけで行くぞラミア?」

 

 

《行きましょうか外道マスター》

 

 

不フフ、待ってろよクロノ。

何が何でも負けたくないんでね勝たせてもらうぞ




いつからガチでバトルと思っていた?
レドは魔導師ですが本職はデバイスマイスターですよ?
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