申し訳ありません><
ボロボロのバリアジャケット姿のクロノが俺の胸ぐらをつかむと叫んだ
「汚いぞレド!!」
「俺もそう思う。まぁ、でも勝ちは勝ちだろ?」
はい、クロノとの模擬戦が終わったところです。
結果だけ見れば俺の勝ち…結果だけ見れば
大事なことなので二度言ってみました
「納得がいかない、もう一回だ!!」
「事前に取り決めたルールは破っていないよな?」
「ぐぬぬぬ」
さて、クロノとの模擬戦。俺はどのようにして勝ったのか?
答えは簡単。
【勝てないのならば勝てる環境を用意する】
ぶっちゃけると模擬戦の開始時間5時間前から施設を抑えて、罠を張ったそれだけである
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あの脳内シミュレート後俺はラミアを伴い本局の訓練施設を模擬戦の時間まで借りきった
《それで、外道…失礼、レド》
「おい、今思いっきり外道って…まぁ、外道だけども」
《罠を張るとのことでしたが何をどうするおつもりで?》
「嘱託試験で使った儀式魔法とバインドだけど?」
《アレですか…模擬戦にて使用するような魔法ではないと思いますが?》
「俺も、そう思うね」
詠唱ある上に、下準備に時間が掛かる、広域殲滅儀式魔法その名も
【アイン・ソフ・オウル】
某三次ロボット大戦にて出てくるアレだ。
本家のように中性子を召喚してどうこうなんて無理なので重力を操作して空間圧縮、解放する凶悪魔法
「元々、嘱託試験だけで使う予定のネタ魔法だし」
俺の魔法適正だと、即時展開発動できないし。
《そのネタ魔法をどうやってクロノさんに当てるつもりで?》
「バインドをそこらじゅうに設置して雁字搦めにした後で発動予定ですが何か?」
空間ディスプレイを立ち上げて専用のプログラムを組み始める
《足りない魔力は?》
「そのためのカートリッジです」
まずは起点となるバインドを各種に大量配置…チェーンバインドでいいか
発動したバインドに向かってチェーンバインドが襲いかかる仕掛けにしとこう後はクロノの魔力だけに反応するようにしとくか
《なんですこの凶悪トラップ?》
「確かに即席の割にはいい感じだな…今度真面目に組んでみようかな?」
対多数でも使えそうだし事前に配置場所をパターン化したものを複数個用意しておけば普通に使えるんでないこれ?
そこから広域魔法とか打ち込めば…いや、俺の適正だと魔力足りないわ
《誰かと組んでいる時や足止めには有効ですね…》
「だなぁ…さて、この後どうするかな」
起点となるバインドが発動すると同時でいいか?
いやいや、プログラム重くね?
とりま、組んでみるか
発動したバインドを中心に魔法陣展開…更に必要魔力を流し込んで…
「むぅ、重いな…ラミアこれ発動できそう?」
即席で組んだプログラムをラミアに見せる
《全処理能力をまわして漸くというところですね…》
「マジか…」
ラミアの処理能力でギリギリとかやっぱ重いな…
魔法陣展開まではプログラムにしてその先は俺の方で処理…いや、詠唱有りにしてアシュセイヴァーとアンジュルグをラミアとリンクして処理速度上げた方がいいな
「アシュとアンジュ使えば行けるか?」
《それなら大丈夫です。バリアジャケットも展開できますし移動魔法も使えます、ただ二機とも使用できなくなりますよ?》
「ヴァイサーガが使えるならなんとするさ」
こっちから仕掛けないで逃げてればいいだけだしアイン・ソフ・オウル発動用の魔力はヴァイサーガのカートリッジから持ってくればいい
「んじゃ、基本はこれで良いな。後は微調整か…」
《ですね、私も手伝いますんで早いとこ終わらせて一息入れましょう》
「賛成だ、俺がプログラム軽くしていくからお前後からチェックな?」
微調整を終わらせてその後は約束の時間まで待機していました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そして現在
「というわけで俺の勝ちだな」
「ぐぬぬぬ…」
ドヤ顔でクロノを見下ろす俺と悔しがってるクロノという構図が出来上がっているわけである
「流石にこれはひどいんじゃないのかなぁ?」
クロノの付き添いで来ていたエイミィが苦笑いを浮かべつつ俺を非難するような目線を向けてきた。
因みに自己紹介は模擬戦前にシュミレーション通り済ませてある…え?メタ?…細かいことは気にスンナ!
「俺もそう思う」
《私もそう思います》
うん、悪いとは思ってるんだよ?
「ならもう一「だが断る」なっ!?」
泣きの一回などやらせませんよ?
ガチで勝負したら俺が負けるんだから
「エイミィさんちょっとラミア持ってて、それから少し離れてて真面目な話してくるわ」
一時的にラミアをエイミィに渡してクロノを連れて二人から離れる
クロノを休憩用に設置されてる壁際のベンチに座らせて目線を合わせるためにしゃがみ込む
「真面目な話、お前の補佐官やりながらデバイスマスターやってる余裕がないんだよな。現状技術部に所属してるし俺にも仕事ってもんがあるんだよ?」
「でも、僕は…やはり君と一緒に仕事がしたい」
そんなに俺と仕事がしたいかねぇって
「ああ、もうちくしょう泣くんじゃねぇよ…」
パナイ、罪悪感がマジパねぇっす。
元々はクロノ勘違いが原因とは言えこうも馬鹿正直に言われると断れねェじゃないか
「はぁ…分かったよ。今の仕事がひと段落ついたら「補佐官になってくれるのか!?」…人の話は最後まで聞けやミニクロ」
ちょっと腹立ったのででこピンをかまして
「一度だけだ、一度だけお前の補佐官やってやる。」
「ほ、本当か?」
「俺の方から連絡入れるまで待てるか?」
「ああ、もちろんだ。」
「それじゃ、この件はこれで終いだ。デバイスの面倒はいつでも見てやるから連絡してこい、模擬戦も手が空いてれば相手してやるよ」
「ああ、楽しみにしてるぞ」
あ~やっちまった。甘いなぁ…俺
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Sideラミア
《クロノさんの粘り勝ちですね…見事な泣き落としです》
「盗み聞き?」
《いえいえ、他意はありませんよ?私の性能だと聞こえてしまいましたが》
ええ、聞こえてしまったので仕方ありません
「そいうのを盗み聞きっていうんだよ?」
《おや、それは知りませんでした今後気をつけます》
「君本当にデバイス?」
失礼ですねちょっと稼働期間が長いだけのインテリジェントデバイスです
《しかしクロノさん流石はレドの幼馴染、彼の弱点を突いた攻撃でした。》
「それだけレド君と仕事したかったんだと思うよ良く話してたし。クロノ君も普段は大人ぶってるのにレド君相手だとちゃんと年相応に見えたしね」
《どちらかといえばレドが大人びているのをクロノさんが真似してる感じですよ》
レドからしてみればクロノさんは弟みたいな感じが強いでしょうし
「彼はクロノ君のお兄ちゃんみたいなものか」
《ええ、昔からレドがよく面倒を見てましたから》
同じ年齢ですが身長差もあって兄弟に見えないこともないですからね
「レド君ってさぁ…実はツンデレだよね?」
《やはりそう見えますか?》
「見事にツン8割のデレ2割…」
《黄金比率ですねわかります。》
「おいこら聞こえてんぞ誰がツンデレだ!」
おや、話が終わったのかクロノさんを連れて戻ってきましたか
《無論、レドのことですよ?》
「ちょっと身内に甘いだけでツンデレじゃない!!」
《甘いという自覚はお持ちでしたか…ですが私とマリエルさん、エイミィさん及び数人からはツンデレ認定されてますんでツンデレですよ?》
「誰だよその数人!?てかそんな認定いらねぇよ!」
《おや、聞きたいですか?結構いますよ?》
具体的にいえば彼を知る女性陣と保護者に猫二匹ですが…
「何かダメージ大きそうだから聞きたくない…エイミィさんありがとこいつの相手大変だったでしょ?」
「全然むしろ楽しかったよ、また今度お話ししようねラミアちゃん」
《ええ、是非》
エイミィさんからレドの元へと返してもらい普段の定位置…彼の首元へ
「話は聞いていたな?」
《ええ、バッチリと》
「そんなわけでスケジュール組み直しておいてくれ」
《かしこまりました》
さて、補佐官の資格取得試験に勉強、現状のお仕事及び首都防衛隊での仕事…中々にハードですね
スケジュールの組みがいがあります
「それじゃ、クロノ俺帰るわ…エイミィさんもまたな?」
二人に背を向けながら手をヒラヒラさせて訓練施設より出ました
《良かったのですが?》
本局内の廊下を歩くレドに私は問いかける
「何が?」
《クロノさんの補佐官です》
「ん~まぁ、あれだけ真剣に言われるとなぁ…」
照れくさそうに頭をかきつつ苦笑いを浮かべてますが…なるほど
《何だ、元々満更でも無かったんじゃないですか…》
「まぁ、素直に誘われたことは嬉しかったし、いつまでもあいつの勘違いを訂正してなかった俺にも責任はあるかなぁっと」
《やはりツンデレですね》
「ツツッツツツツンデレちゃうわ」
《はいはい、ツンデレ乙》
ああ、本当にこの人は身内には優しいだからこそ我が主人にして相棒です
「だからツンデレじゃない!!」
いえ、あなたはツンデレですよ
次回更新は未定出来れば8月中に更新できるよう頑張ります