「さて、みんな。我々の新たな仲間を迎え入れようじゃないか」
先輩さんが他の同盟員だか同好会員だかに声をかける。
するとそれを待っていたかのようにこちらに集まってくる。
そこまではいい、良かったのだが…。
「え…?え?」
何故か担ぎ上げられる。
「わっしょーい!わっしょーい!」
そして胴上げ。
「せーの!」
からの
「飛んでけ~!」
窓の外に放り投げられる。
「ちょおおおおおおおおおおおお!?」
必死に窓枠に手を伸ばす。ギリギリで掴まることに成功する。
「殺す気ですか!?いえ、殺す気ですよね!」
身体を何とか持ち上げながら声を張り上げる。
「ダイジョブ!」
リセさんが親指をあげてウインクを決めてきた。正直かなりイラッとした。
「下にプールあるから!」
なるほど、部屋の中に這う這うの体で戻って見下ろしてみると確かにプールがある。緑の。
「…」
なんかもう色々限界だった。その横にあったパイプ椅子に腰かける。
「「ようこそ絶対絶命同盟へ!」」
「歓迎する気ゼロですね!」
ここにいるとなんか軽く限界突破させてくれそうだった。
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この後も何やかんやあって何やかんや叫ぶことになったはずだがほとんど内容を覚えていない…。
気が付くと外も日が傾きだしていた。
ちなみに目の前には首吊ってるリセさんがぶらぶらしてて非常に精神的にヨクナイ。
「そう言えばリセさんってなんで首吊っても死なないんです?」
めちゃくちゃ今更な質問だがしょうがない。
紐の捻じれに抗わずくるくる回っているリセさんがぴたりと止まる。
「んー?なんかずっと首吊ってたら死ななくなった!」
「バケモンですね」
「えへへー」
褒めてない。というかそんな簡単に言っていいものなのか。
人類の進化ってすげー(棒)
「ちなみにゆっちゃんはお薬全然効かないんだよ」
ゆっちゃんとは先輩さんのあだ名らしい。俺は普通に佑菜さんって呼ぶけどね。先輩さんでも可。ちなみに今いるのはほわんほわんしてる佳那さんと俺が来るまで唯一の男だったらしい智也さん…もといダークプリンスだ。
薬が効かないとか病気になった際にはどうするんだろう。あ、死ぬのか。
「まさかとは思いますけど睡眠薬の服用しすぎとかじゃないですよね」
「…その通りよ」
悔しそうな先輩さん。多分この人の悔しそうな顔を俺が拝めるのはこれが最初で最後だろう。まぁ、薬の耐性くらいはまだ現実味があるでしょ。薬物とか耐性ができて云々とか教わるし。
「…佳那さんはこういうのあるんですか?」
こういうのとはこういうのだ。それ以外にない。語彙力もない。ちなみに佳那さんはあんなおっとりしてそうなのに流されやすい性質らしくなんだかんだ俺をプールに投げてた。おい。
「んー私のはそんなにすごいのじゃないけど」
「あるんですね」
多少げんなりしながら考える。すごくないってなんだろう。創造できん。だってこの人たち死にたがりなんだぜ。一応。
「刃物が通らないくらいかなー」
「はい?」
刃物ってあの刃物?葉物じゃないよね。疑問符が疑問符を呼びなんかすごいことが起きようとしている時佳那さんが鞄をゴソゴソ漁りめっちゃごっついカッタ―ナイフを取り出しておもむろに自分の手にぶっ刺した。
「えええええええええええええええ!?」
マジでビビった。何がビビったってカッターの刃が甲高い音を立てて折れたことだ。しかも折れて跳ねた刃は佳那さんの顔に当たってそのまま床に落ちた。
「…こんな感じ?」
「…」
唖然として声が出ねぇ…。リセさんの事化け物呼ばわりしてきたけどこの人の方が何倍も人間辞めてね?刃物通らない皮膚とかもうなんていうかあれだよあれ、うん。バケモンだよ。
「…まさかとは思いますけどリスカの結果そういうことになったとか?」
「よくわかるわねー!」
「ですよね!」
滅多切りだねぇ、わかるとも!聞くと包丁だろうが何だろうが弾けるらしい。おい鋼、本気出せ。
「…」
「…」
そして、俺の視線は最後に残ったダークプリンスもとい智也改めダークプリンスへと向かった。
「ふっ…」
めっちゃニヒルな笑みを浮かべているが…
「うわあああああああまたやっちまったぁああああああああ!!!!」
次の瞬間叫び出した。詳しいことはわからんが俗にいう高二病らしい…。
おいたわしや…と俺の脳内に田舎の婆ちゃんの隣の爺さんの葬式に来たすごいプルプルしてるおばあさんが出てくる。
その時ふっと窓の外を何か黒いものが落ちて行った。直後ドンッと鈍い音が響く。
「え…?」
今何落ちてった?
まだぎりぎり2週間だから!!許して!許してください!
取りあえずまた来週に出すんでそれじゃあ!