黄巾党たちは奇襲に義弘たちの武も合わさりあっけなく倒された、義弘たちは窪地から少し離れた所に野営地を作り一息ついていた、その時一人の兵士が伝令を伝えにやって来た。
「北郷様と劉備様にお目通りしたいと言う者たちが来ていますがどうなさいますか?」
「誰だろう?、通していいよ」
一刀の許可に関係なしにその者たちは一刀たちの前に現れた。
「こんにちは、私は姓は曹名は操字は孟徳、あなたがこの軍の責任者?」
(ほうこの娘っ子ただもんじゃない思っとったが曹操とはの)
(なるほど、この娘がこの世界の覇王ですか)
一刀も戦国のものたちも驚いたが、義弘と謙信だけは納得のいった顔をしていた、すると曹操の後ろから戦国のメンバーには見知った者たちが姿を現した。
「よお、まさかあんたたちもこの世界に来てたとはな」
「お久し振りです、謙信公、鬼島津殿、前田に忍びも久しぶりだな」
そこには戦国の世界では独眼竜と恐れられた伊達政宗、そして独眼竜の右目の片倉小十郎の姿があった。
「おお、独眼竜に竜の右目、おまはんらも居ったとは元気そうだの~」
義弘だけではなく他のメンバーも挨拶が終わると二人の女性が曹操に近づいて来た。
「華琳様、部隊の確認終わりました」
「そう、春蘭も秋蘭もご苦労様、来て早々だけど紹介させてもらうわ、私の最愛の従兄弟にして両腕よ、春蘭、秋蘭挨拶なさい」
「は、我が名は姓は夏候名は惇字は元譲だ」
「そして私は姓は夏候名は淵字は妙才だ」
二人は自分たちの紹介するとか一礼をしたそして一刀たちも夏候惇たちに自己紹介をした、すると夏候惇は義弘の事をじっと見つめた。
「夏候惇どんワシの顔になにかついとるかね?」
「いや、貴公の武は先程見せてもらったが凄まじかった、ぜひともお手合わせ願いたい」
「おお、手合わせか!願ったり叶ったりじゃ、よかよかこちらこそお頼みしもす、おいは先に野営地の外に行っとるからの」
夏候惇は先程の義弘たちの戦を目にして体が疼いて仕方がなく、義弘に手合わせを挑むと義弘も二つ返事で了承し野営地の外に向かった。
「はあ~まったく、春蘭!!」
「!?は、はい」
夏候惇は勝手に義弘に手合わせを申し込んだのを曹操に咎められるかと思った。
「やるなら、勝ちなさい良いわね」
「は、はい!!」
曹操は止めずにふっと笑うと夏候惇の背中を押した、夏候惇が野営地の外に向かって歩いていると小十郎が引き留めた。
「春蘭、鬼島津殿は今のお前よりも強い、俺たちの世界ではあの人は武人の頂点に君臨する方だ、胸を借りるつもりで最初から全力でいけ」
「初めてなんだ」
「何がだ?」
「お前や伊達と会ったときでさえ私はお前らに勝てると思っていた、だがあの男は違う私の体が勝てないと言っているんだ、だが今この時あの男との手合わせを逃したら私は多分一生後悔すると思う、だから私は戦う」
「ああ、それが武人だ、それが分かるお前は本当の武人になる素質がある」
小十郎は夏候惇の目に怖じ気がないことを知るとふと笑って先に外に出た、夏候惇もそれに続くように外に出た、外には一刀たちや、曹操たちも二人の戦いを見ようと集まった。
「待たせてすまない」
「いや、かまわんよ夏候惇どんよい目じゃ、真の武人の目よ」
「義弘殿と呼ばせてもらうがいいか?」
「かまわんよ」
「私の真名は春蘭だ貴殿には私の真名を預けたい」
「確かに預からせてもらうど春蘭どん」
二人は話が終わると武器を構えた、二人の戦いを見ているものたちにも緊張が走った。
「おいは島津義弘、さあよい目をする若者よおいを越えてみせい!!」
「我が名は魏武の大剣夏候元譲、全力で参る!!」
二人の戦いが今始まる。
小説の中で春蘭は義弘のあの戦ぶりを見たら、絶対に手合わせを挑むだろうと思いこの回を書きました、この戦いがどうなるか次回をお楽しみに、それではまた21話でお会いしましょう。感想評価お待ちしています。