「ふん、情けなかー」
義弘は吹き飛ばした野盗たちを見て言った、すると入り口のほうから話声が聞こえてきた。
「今の音はなんだ!?者共急げ」
声が段々近ずいてくる、それも一人や二人じゃない、義弘は野盗の残りだと思い青嵐を構えた。
(ま、物足りん思っとったとこね)
義弘がそう思っていると入り口のほうから来たのは青い髪をした美しい女性だった。
「貴殿はどなたかな?」
青い髪の女性は義弘のほうに近ずいて来た。
(この娘っ子、できる)
義弘は長年多くの武人を見てきたのでその女性の佇まいからただ者ではないことがわかった。
「おまはん礼儀を知らんようだの、人んこと聞く前にまずはおまはんが名乗ったらどうね?」
義弘は青嵐を肩に担いだ。
「これは失礼しました、私は趙子龍と申します」
(な、なんとこの娘っ子が趙子龍とね!?薄々は感じとったがここはやはりおいの知っとる三国時代じゃなかね)
趙子龍は義弘の世界でも知らない人はいない蜀の猛将の一人だが義弘が知っている趙子龍は男なのである。
「おいは島津義弘じゃ」
「姓が島津名が義弘か?」
「そうじゃ、おいには字がなくての」
この三国志の時代には姓と名だけではなく字が存在するが未来から来た義弘には字がないので疑問視していた趙雲にそう答えた。
「なら島津殿と呼ばせてもらおう、時に島津殿、後の賊たちは島津殿が倒したのか?」
趙雲は義弘の後をのぞくと100人はいる賊が全員気絶しているのを見た。
「そうね、この青嵐の一太刀の剣圧だけでぶっ飛ばしてやったど」
(なんと!?剣圧だけで100人全員を吹き飛ばして気絶させるとは、しかも一人も死んでいない)
趙雲は一太刀の剣圧だけで吹き飛ばした義弘の強さに驚きを隠せなかった。
「島津殿、私達はこの賊を退治しに来たのだが連行しても構わないかな?」
そう趙雲は最近出てきたこの賊を退治するためにやって来たのだ。
「おいは全然かまわんよ」
そして趙雲は連れて来た兵達に賊を連行するように命じた。
兵達はすぐさま賊を縛り上げて洞窟の外に連れて行った、そして洞窟の中には趙雲と義弘のみが残っていた。
「島津殿もうひとつ頼みを聞いてはくれないか?」
「ほう、なんね?」
「さっき賊を一太刀の剣圧で吹き飛ばしたと聞いてから武人の血が騒いで仕方がない頼む島津殿、私と戦ってくれ」
「おう、おいもおまはんと戦いたい思っとったとこね、それを趙雲どんのほうから言ってくれるとは武人冥利につきるね」
趙雲も義弘も互いに武人の血が騒いでいた。
(我ながら自分からふっかけるとは珍しい、そして間違いない島津殿は今の私よりも確実に強い、自分よりも強い相手に向かうこの高揚感久し振りだ)
趙雲は自分よりも強い義弘を前に槍を構えた。
「我が名は常山の登り龍の趙子龍我が槍さばきとくと見よ」
「かあー、武人の心をわかっとるのさすがじゃ、だがおいも負けんね、おいは島津義弘、島津の魂はこの太刀じゃ、さあ若き武人よこのおいを越えてみせい」
義弘も負けじと武人の名乗りをあげて青嵐を構えた。
今、鬼と龍の戦いが始まろうとしていた。
やっと恋姫のメンバー出せました、今考えてみるとバサラのメンバーが恋姫の世界に行ったら最強ですよね。次回は新しい恋姫とバサラのメンバーを出せたらなと思います、それではまた5話でお会いしましょう。