桃香と宗茂が座っていると、誰かが城門の階段を上がって来る音がした、桃香たちが後ろを振り返ると兵士が上がって来た。
「劉備様ご報告申し上げます、北郷様がお戻りになりました」
桃香たちはそれを聞くと玉座の間に走っていった、桃香が玉座の間に入ると一刀たちが立っていた。
「ご主人様ー」
桃香は泣きながら一刀に抱き付いて、一刀の胸で泣いて喜んだ。
「ご主人様良かったー無事だったんだね」
「桃香心配させてごめんよ」
「ううんアタシ信じてたもん」
「島津殿たちもご無事で何よりです」
「おお宗茂どん、おまはんたちも無事で何よりじゃ」
「ご主人様今の状況を説明してもよろしいですか?」
「ん、朱里よろしく頼むよ」
「はい、現在私たちは益州の国境近くにあるこのお城に入城しています、入城は速やかにかつ穏やかに進みました、思った以上に州牧である劉璋さんから人身が離れているということでしょう」
「戦うことはなかった?」
「城内の住民が諸手をあげて歓迎してくださいました(我君もやり過ぎるとこうして民に見捨てられるんだろうな~)」
「なるほど」
朱里からの現状報告を受けていると玉座の間に愛紗たちが入ってきた。
「桃香様ただいま戻りました、ご主人様もおかえりなさいませ」
「ただいま約束通り帰ってきたよ」
「はい信じておりました」
「愛紗が信じてくれたから戻ってこれたありがとう」
「そんなことは、ご無事で何よりです」
「恋してるね~」
「いいな・・・」
潤んだ瞳を浮かべた愛紗が一刀の胸にコツンと額を当てた、一刀は愛紗の肩を抱いた、それを見て雛里は羨ましく、慶次はニヤニヤとした顔を浮かべた。
「愛紗は何処に行ってたんだ?」
「北方に現れた謎の部隊を確認してきたんです」
「それはご苦労様」
「あ、肝心な報告を忘れていました」
「接触は出来たのか?」
「ああ出来た部隊を率いていたのは馬超、世に名高い錦馬超だ」
「おおっ?錦馬超って、その槍白銀の流星の如く、とかって言われてるあの錦馬超?」
「ああ鈴々その錦馬超だ」
「しかし何で馬超どんが益州に居るんじゃ?確か馬超どんは涼州の州牧馬騰どんの娘じゃなかったかの?」
「馬騰は死んだ、曹操に殺されたんだ」
「お、おい翠!?」
「馬超、待っていてくれと言ったはずだが」
「悪いな遅かったからさ揉めてんのかと思ってさ」
馬超と家康が入ってくると桃香がニコッと笑いながら馬超に近づいて手を出した。
「貴女が馬超さんだね私は劉備字は玄徳よろしく♪、貴方は確か討伐軍の時の」
「某は徳川家康という」
「アタシが馬超だよろしく」
「馬超どん、家康どんおまはんらがここにいる事の説明をしてくれんね?」
「ああ、戦いに負けて行く先も無く流浪しているところで関羽に会ったんだ」
「勝手ながら我らの仲間にならないかと勧誘しました、そのために一度我らの主に会って欲しいと」
「そっかー・・・ってええ!?私に!?私に会ってどうするの?」
「どうって自分の主に相応しいか判断するためですよ、ですから桃香様少しはしゃんとしてください」
「う、うん」
愛紗の言葉に反応した桃香は直ぐに背筋をシャキッと伸ばした。
「今更遅いと俺は思うけどな~」
「だな」
慶次と愛紗の言葉に桃香は落ち込んだ。
「まあそれも含めての桃香どんじゃ、仕方なかね」
「そうですね、俺は北郷一刀桃香たちのまとめ役みたいなものをしてるんだ、よろしく」
「・・・・あ、あ、あ」
「よろしくな一刀」
家康は一刀と討伐軍の時に打ち解けていたが馬超は顔を真っ赤にして照れていた。
「お姉様お顔真っ赤にして恥ずかしがっちゃてぇ~♪」
「蒲公英余計なことを言うな」
「蒲公英あまり翠をからかうな」
「は~いごめんなさ~い」
「おまはんは誰じゃ?」
「こいつはアタシの従妹の馬岱だ」
「それでお姉様仲間になるの、ならないの?」
「先走った事を言うな蒲公英」
「アタシもうお腹すいちゃったよ」
「軟弱な事を言うなそれぐらい気合いで我慢しろ、それが西涼の武将の心意気だろ」
「馬岱ちゃんお腹が空いてるんだねじゃあすぐにご飯の用意するね」
「やったー」
「蒲公英勝手なことを」
「翠どうだろう?劉備殿の所に居させてもらわないか?」
「家康まで」
「この先どうなるかも分からんし、劉備殿は信用できると思う」
「そうだそうだ!!」
「うーん」
「家臣というわけでなく仲間として、理想を叶えるために手を貸してほしいんだ」
「理想?」
馬超は一刀の理想という言葉が引っ掛かった。
「みんな仲良く平和に暮らせる世の中を作ること、それが私たちの理想だよ」
「でも力でその理想を実現するなら傍から見たら他の奴等と一緒だろ?」
「それは重々承知のうえだ、だけど一緒に見えるからとなにもしないなんておかしいだろ?俺たちは自分のやり方が力尽くだって理解している、でも自分たちの目指すところがみんなのためになると信じている、独りよがりかもしれないけど世の中がおかしいと思うから傍観せずに行動してる、世の中が変わらないと言うだけじゃ何も変わらないから」
「あんたらに何の得があるんだ?」
「満足だと思うよ」
「後、私は笑顔、みんなの笑顔があれば他に何にもいらないよ」
「家康どん馬超どん、おいはこの一刀どんと桃香どんの理想を現実にしてやりたいんじゃ、他の者も一刀どんや桃香どんに何かを感じたからこそここに居るんじゃなかとね?」
義弘がまわりを見ると戦国のものたち全員が首を縦に振った、すると馬超が笑った。
「まさかこの乱世にそんな夢物語を思い描いているとはね」
「だがそんな理想をワシ等は忘れてはいかんと思う、夢物語と言って諦めてしまっては真の民のためとはならいだろう」
「確かにそうだな」
「頼む馬超、家康あなたたち二人の力を貸してくれ」
一刀は馬超と家康に向かって頭を下げた、馬超と家康は少し考えると二人は納得したように互いを見ると頷き、一刀の肩に家康が手を置いた。
「一刀頭を上げてくれ、一刀たちのその理想ワシ等にも手伝わせてくれ」
「アタシにも手伝わせてくれ」
「蒲公英も手伝う」
すると馬超たち三人はみんなに見えるように横に並んで立った。
「アタシは姓は馬 名は超 字は孟起 真名は翠だよろしくな」
「某は徳川家康まだまだ未熟者だがよろしくお願いする」
「アタシは姓は馬 名は岱 真名は蒲公英よろしくね」
「そうだ劉備殿ワシの家臣を呼んでも良いかな?」
「は、はい良いですよ」
「忠勝!!」
家康が呼ぶと重い足音を響かせながら忠勝が玉座の間に入ってきた。
「おお、忠勝どん久しぶりね」
「紹介しよう、ワシの第一の絆徳川の生ける紋所、本多忠勝だよろしく頼む」
「宗茂殿」
「何ですか?愛紗殿」
「義弘殿と忠勝殿はやけに親しそうだが」
「当然です島津殿と本多殿は宿敵ですから、まさかあの二人の武を間近で見る日がくるとは」
「忠勝どん、まさかおまはんと一緒に戦うことになるとは、対決したことは何度もあったが協力して戦ったことはなかったの・・・よろしく頼むど忠勝どん」
義弘は青嵐を掲げると忠勝も武器である黒王を掲げて武器をクロスさせた。
「忠勝も島津殿と共に戦えて嬉しいようだな、ワシ共々よろしく頼む」
翠たちが紹介を済ませると他のものたちも自己紹介をし、その日は皆で翠たちを歓迎する宴をして盛り上がった、その夜義弘は一人城門の上で酒を飲んでいた。
「馬超どん、やはり良い目をしとったわ、揃ってきたの~、関羽 張飛 趙雲 馬超、蜀の五虎将がそしてここは益州ちゅう事は最後の一人にも近いうちに会えそうじゃな」
義弘は馬超という良い目の若者に会えた事と新たに会える武人に心を踊らせながら、酒を飲んだ。
一昨日UQの限定版を買いまして、特典のDVDを見ましたがキリエちゃんはかわいいですな、関係ない話ですみません、ネギまの方では話しましたが来週はネギまの投稿ができません代わりに恋姫バサラの呉編を投稿します、蜀編も投稿するのでご心配なく、それではまた41話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。