恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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ネギまの投稿が出来ずに申し訳ありません、GWに向けて仕事が立て込んできました、次回はGW前なので恋姫バサラの両方とネギまを投稿したいと思います、そして多分GW中は投稿できないと思いますがよろしくお願いします、それでは45話をお楽しみ下さい。


45話

義弘が本陣に戻ってくると宗茂や謙信は先に帰ってきていた。

 

「おお島津殿御戻りになりましたか、後ろに居られる方はもしかして・・・」

「うむ、宗茂どん軍神どん、厳顔どんじゃ」

「なるほど厳顔殿私は上杉謙信と申します」

「手前は立花宗茂です、以後お見知りおきを」

「・・・・・」

「厳顔殿?」

「これは失礼、義弘殿だけではなくお主等二人もたいした武人だと思ったものでな」

 

厳顔の言葉に宗茂は少し照れ、謙信はフッと笑った、四人が話をしていると紫苑が義弘の元にやって来た。

 

「桔梗久しぶりね」

「紫苑か、この裏切り者め!よくもわしの前に顔を出せたな」

「その言葉は本心で言ってるのかしら」

「ふん、こうでも言わんとわしの気持ちが収まらん」

「じゃあもう気は済んだ?」

「ああ義弘殿に完膚なきまでにやられた、もう戦う気はない降参だ」

「ありがとう桔梗」

「礼を言われることではないな、わしはわしの誇りを守るために劉備に抵抗しそして負けた、それだけの事だ、しかし言われるままに義弘殿に付いてきたが、刃向かったわしをそのまま受け入れてくれるとは思えんのだが」

 

厳顔がそう言うと紫苑の後ろから桃香と一刀が歩いてきた。

 

「そんなこと気にしなくていいんですよ」

「誰じゃお主は?」

「私は劉玄徳、よろしくお願いします厳顔さん」

「このお嬢ちゃんが劉備か」

「わし等の主の一人よ」

「ではその隣に居るのが」

「俺は北郷一刀です、皆からは天の御遣いなんて呼ばれてますが気にしないで下さい、よろしくお願いします」

「お主が大陸に降りた天の御遣いか、まさか劉備と一緒にいたとはな」

「あれ知らなかったんですか?」

「ご主人様益州は都から距離がありますから、情報に疎いの仕方ありませんわ」

「どういうことだこの大陸で今何が起こっておるのだ、反董卓連合が集まったのは聞いたが、その後のことはわしのところにまでは伝わっておらん」

「その後董卓は敗北しそれを皮切りに各地で諸侯が群雄割拠を始めた、反董卓連合に参加した諸侯の半数がすでに領地を失ってしまっている、董卓を筆頭に袁紹、袁術、公孫賛それに西涼の馬騰」

「なんと袁紹と言えば三公を名門、その袁紹が滅亡したのか?」

「いや、滅亡はしてませんね袁紹は今俺たちと一緒にいますから」

「分からんなどういう事だ?」

「曹操に負けた袁紹が俺たちの領地でうろついていたのを保護したんです」

「なるほど、ところでさっきからそこで飯をかぶりついているのは誰じゃ?」

 

厳顔が指を指した方向には恋が一心不乱に小動物のようにご飯を食べていた、そして恋は厳顔に気付き立ち上がってご飯を持って近づいてきた。

 

「恋は呂奉先・・・よろしく」

「な、なんとこの娘が天下の飛将軍と謳われる呂布か、呂布までもが劉備殿に力を貸しているとは」

「呂布だけではないわ、董卓、袁紹、公孫賛、皆自分の領地を失った後、劉備様の元に集いその理想の手助けをしているわ」

「今大陸の群雄割拠は徐々に集約していっている、北方を後一歩で平定しかけている曹操と東方で虎視眈々と勢力を伸ばしながら機会を待つ孫策、後は」

「益州の田舎に籠り安穏としている劉璋のくそボウズか、しかし奴では国は守れんだろうな」

「だからこそ私は益州の未来をいえ、大陸の未来を劉備様に賭けたの、あなたはどうする?」

「決まっとるわ、曹操や孫策等わしは知らん!!、だが刃を交えた義弘殿・・・いや劉備殿の心根は分かっておる、劉備殿の方が助け甲斐がありそうだ」

「じゃあ」

「うむ我が魂と剣、共に劉備殿に捧げよう」

「ありがとう厳顔さん」

「ああ、我が名は姓は厳 名は顔 真名は桔梗よろしく頼みますぞ、主殿、御館様」

「お、新しい呼び方だな」

 

桔梗が自己紹介をすると桃香たちも真名を預け合った、すると義弘たちの後ろから忠勝が重い足音を響かせて歩いてきた。

 

「忠勝さん!!、無事でよかったです」

(この者も強いな、凄い威圧感だ)

 

厳顔は忠勝にも自己紹介をすると、忠勝は自分の後ろにいる者にも自己紹介をさせようと身体をどけて道を作った。

 

「おお焔耶よ、お前も無事だったか」

「桔梗様・・・すみません負けてしまいました」

 

魏延は肩を落として桔梗に報告すると桔梗は魏延の肩に手を置いた。

 

「よい焔耶よお主が生きておっただけでいいのだ、ところで焔耶よわしは劉備殿に降ることにしたよ」

「桔梗様・・・」

「劉璋のボウズに使われるよりか、劉備殿の方がいいとわしは感じた、お主はどうする?」

「私は・・・」

 

魏延が考えていると桃香がニッコリ微笑みながら魏延に近づいてきた。

 

「魏延さんここでもし断ったとしても私たちは貴女に危害をくわえる気はないですからね」

「あ、貴女は」

「この御方こそ劉備殿じゃ」

「自己紹介が遅れました、私の名は劉備字は玄徳です」

「・・・桔梗様私は劉備様の僕になります!!」

「し、僕にはならなくていいんですけど」

 

魏延の勢いに桃香が圧されていると、一刀が桔梗に耳打ちした。

 

「ねえあの子はそう趣味があったの?」

「いや、無いはずじゃが、おおかた桃香様に一目惚れしたというところじゃろう、焔耶よお前の主は桃香様だけじゃない、こちらにおられる北郷一刀様もじゃ」

「ああ、よろしく」

「ハハハ、淡白な返事だな、まあいいけどさ」

「まったく・・・」

「じゃあ魏延さん仲間になるということでいいんですか?」

 

すると桃香が魏延に仲間になるかを確認した。

 

「はい!!、自己紹介が遅れていました、姓は魏 名は延 字は文長 真名は焔耶と申します」

 

すると皆も焔耶と自己紹介をした、そしてその夜は桔梗の城に泊まった、翌朝皆が目を覚ますと他の益州の城から使者がたくさん来ていた、桔梗が劉備軍に降った事を軍師たちが喧伝したためである、そして劉備軍に反抗するのは劉璋のいる本城のみとなった、そして桃香は劉璋の待つ城に進軍しようとした、その矢先に一人の兵士が伝令を伝えに来た。

 

「報告します劉璋が本城から逃げたとの報告が」

「ええ!?」

「あのくそ坊主め民を捨てたのか?、バカだと思っとったがここまでとは」

「そして益州の本城からは新しく劉備様に国主になってほしいと続けて報告が来ています」

「で、でもこんなことでいいのかな?」

「桃香どん益州の民はおまはんが立つことを望んどるんじゃ、大丈夫おいたちもおまはんを支えるために尽力する」

 

桃香が周りを見ると全員が頷き、一刀が桃香の肩に手を置いた。

 

「大丈夫だ桃香、皆と一緒に益州をいい国にしよう」

「そうだねご主人様、皆もこれからもよろしくお願いします」

 

桃香は全員に頭を下げた、ここに桃香たちは益州を平定した。

 

 

 

 

 




いや~やっと益州平定が終わりました、やっと一段落という感じです、それではまた46話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。

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