天幕の中には三成たちと一刀たちが集まった。
「じゃあ信玄公も同盟に賛成なのね?」
「うむ、一刀の実力も申し分なかったからな」
「ずる~い一刀今度私とも戦いましょ♪」
「あ、ああ良いけどこの戦が終わってからね」
孫策が一刀にじゃれようと近づこうとすると周瑜の咳がそれを止めた。
「雪蓮そんなことより江陵の話を始めたいのだが‼」
「は~い」
そして周瑜はブー垂れた雪蓮を少し睨んで江陵の地図を広げた。
「今我軍は江陵の端に追いやられてしまいました、ここからでは船を使うしか大軍を撤退させる方法はない」
周瑜の言葉に朱里が地図を覗き混むと言葉を続けた。
「なら周瑜さん私に良い策があります」
「ほう、聞こう」
「曹操軍の後方から私たちが横槍を入れます、そうすれば後方の部隊は蜀と呉が手を結んだと曹操さんに伝えるでしょう、曹操さんの性格からしてそこから呉軍への深追いはしないと思います」
「そのうちに私たちが幸村たちを船で回収するというわけだな?」
「はい、その後に両国とも体制を整えて曹操さんと決戦をしたいのですが、何処かありますか?、周瑜さん」
「大軍を布陣できるとなると赤壁辺りか」
「ならそこにしましょう」
「待った!!」
周瑜と朱里があらかたの策を練り終わると義弘が言葉を挟んだ。
「忍、おまはんどうやってここまで来たとね?」
「俺様は船頭に化けて川を下った、そうすれば一日でいったり来たりできるからな」
「なら朱里どんその策にもう一つ追加したいことがある」
「なんですか義弘さん?」
「おいが忍に手引きしてもらって江陵に入り、そして殿を受け持つそうすればより早く曹操どんにおいたちが手を組んでいることが分かるはずじゃ」
「でもそれでは攻めかかる魏軍を義弘さん一人で相手をしなくてはならなくなります、それはあまりにも危険です」
「じゃが朱里どんの策だけでは必ず若虎たちを救う保証が無か、じゃがおいの策と合わせれば確実になるはずよ」
確かに義弘の言う通り後ろからつつけば一気に幸村たちを潰すという強行策に曹操軍がでないとも限らない、やはり誰かが殿の役目をかってでなければならなかった、しかしいくら鬼島津と恐れられた義弘でも曹操軍の大軍を一人で相手にさせることに皆が不安がっていた、その時一人の将が前に出た。
「朱里殿、島津殿お一人では心配ならば私が一緒に参りましょう」
「謙信さん!?、謙信さんまでそんなことを悪くすれば命も危ないのに」
「一つ手を間違えれば死ぬ、戦とはそういうものですよ朱里殿、それに・・・負けるつもりは毛頭ありません」
謙信が最後の言葉を言うと剣を自分の前に出すとすると天幕の中にもの凄い冷気が渦巻き、皆が謙信の闘気に圧された。
「がははは、軍神どんとの共闘とは面白かね」
「ええ私も鬼島津殿との共闘を楽しみましょう」
「分かりました、もう何も言いません、ですがお二人とも必ず生きて戻ってきてください、佐助さん手引きの方をお願いします」
「了解」
「待てえい!!」
朱里は説得は無駄だと思い、義弘たちの策に乗ることにし、佐助は準備のために天幕を出ようとしたその時信玄が佐助を止めた。
「お館様何か?」
「佐助、その手引きの人数もう一人増やしておけ、ワシも行く!!」
その場にいた義弘と謙信を除く全員がその言葉に驚いた。
「し、信玄公本気ですか!?貴方までいなくなってしまったら」
「冥琳よ情けないことを言うでない、ワシ等は元々異界から来たものいつかは元の世界に帰らねばならぬ、お主らならワシが居らずとも大丈夫な筈じゃ、それにワシもこんなところで死ぬつもりはない」
そう言うと信玄も闘気を解放した、すると天幕の中を暑い熱気が包んだ、冥琳はその闘気を感じるとそれ以上の言葉を言うのをやめ、そして信玄と謙信は義弘の両隣に立った。
「軍神どんに甲斐の虎、まさかおまはんたちとともに戦場に立てるとは、まっこと嬉か!!」
「甲斐の虎、鬼島津殿との共闘、毘沙門天の神も刮目するでしょう」
「まさかお主らとともに戦うとはな、久しぶりに血が騒ぐわ」
皆が三人の尋常ならざる闘気に息を飲んだ、そして今鬼島津 軍神 甲斐の虎、三人の共闘が今ここになった、皆が息を飲んでいる中で闘志を燃やしている男がいた、徳川家康である。
「間近でこの三人の闘いを見れないのが残念だな、だがワシもやらねばならぬことがある朱里、後方の曹操軍の撹乱はワシがやらせてもらう」
「分かりましたでは愛紗さん、家康さんと一緒に行って下さい」
「心得た!!」
「では皆さん必ず生きて帰って来て下さい」
「「「「「応っ!!」」」」」
こうして魏軍に攻め込まれている幸村たちを救うため家康の後方の撹乱、義弘 信玄 謙信の殿の二正面作戦が決行された。
次回は家康たちとじっちゃんたちの闘いを書きたいと思います、少し長くなるかもしれませんがご容赦ください、それではまた52話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。