Metal Gear Fate/ Grand Order 作:daaaper
〈拝啓、俺たちのBOSSのマスターとそのサーヴァントへ。
まずは、唐突なバルーンと段ボール配送に詫びを入れる、人騒がせなのは重々承知だがこちらとしても挨拶をする術とタイミングがなかった、 最初に謝罪する。
さて、まずは誤解解消も兼ねて俺たちの自己紹介といこう。
この手紙を書いてる俺自身の名前はカズヒラ・ミラー、そこにいるスネークの軍隊、MSF《Militaires Sans Frontières》の副司令を務めている、MSFについては……詳細は書くと長いからBOSSに託す。
次に俺たち自身の状況だ。
BOSSにしかわからないだろうがほとんどが1974年のMSFだ、メンツはその時とほとんど変わってない。
ただ科学技術に関しては現代、2015年代までの一般的な物も使用・加工可能だ。
現在、急ピッチで研究開発班が総力を結集してそちらとの情報交換を可能にしようとしてるが、現段階では間に合わなかった。そのため、ワームホールを応用してBOSSの武器とともにこの手紙を添えた。さすがに人を遣わせる勇気は無いからな。
ついでに軟弱男Dr.ロマンが心配するだろうからこっちが先に説明するが、BOSSの持ってる端末から一部の情報だけはやり取り可能だった、そこから読唇術と映像解析でサーヴァント・聖杯戦争・人理焼却に関する大まかな内容を把握しただけだ、そちらのシステムにはまだ入り込んで無い。
それと現状俺たちが出来る支援についてだ。
総合的に判断すると、俺たちはBOSSの宝具として何処かの人理焼却とは関係ない次元空間に取り込まれてる。
今の所、俺たちが生きていく上では何の問題もないが隊員たちはBOSSの支援をしたがっている。
現段階では装備や武器の補給と移動手段の提供のみしか確実にそっちの世界へ届けることは出来ない。
メタルギアに関しては研究開発班が改造している、恐らくフランスにいる間には間に合わないだろう。
ただ、諜報班の見立てでは霊基再臨によってBOSSとの繋がりが強くなれば物資だけでなく人員の派遣や支援砲撃も可能になると推測している、そこら辺はそっちの人間が専門だろう。
それとBOSSの端末のアップデートを用意した、この手紙を読み終えたらBOSSに渡してやってくれ。
最後になるが、俺たちはBOSSの軍隊だ。
だがBOSSがマスターであるお前に就くなら俺たちもお前のために動く、遠慮なく使ってくれ、微力ながら俺たちの出来ることをしよう。何か疑問や質問があればBOSSに聞いてくれ…………山猫より〉
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「……これで終わりみたい」
「Militaires Sans Frontières……国境なき軍隊、ですか」
「ああ、もっともMSF自体は既に瓦解しているがな」
《いやっ藤丸君!それにみんな!確かに丁寧なお手紙を貰ったけどおかしいよねぇ!?
まずスネークが持ってた端末自体しらなかったけど、ワームホールって書かれてるんですけど!?》
「何を言ってるんだロマン、ワープくらい普通だろう」
《エ、エミヤくん!?》
「まぁ世の中あらゆる宝具を取り出せる宝物庫が空間から出てくるもんだし気にすることねえって」
《……エェー》
実際、エミヤは宝具で異空間を展開するためそんなにおかしい話では無いと判断した。
他の2人はまずびっくり玉手箱の如く宝具を射出してくる金ピカ野郎を知っているため、不自然だとは思わないらしい……ジャンヌ・ダルクやマシュはあまりピンと来てないらしく、まずそんなに驚いていない。
「……それで、スネークさんの宝具はこの手紙にある通り、物資の支援が受けられるってこと?」
「まぁそうなるな、もっとも坊主や他の連中には食料と医療物資以外ではあまり役に立たんがな」
《それでもどこに行っても食料に困らないのは凄いことだと思うよ?
サーヴァントならまだしも、藤丸君やマシュは人間だからね、水と食料が尽きれば死んでしまうんだから》
「それもそうか」
「それならまずは送られてくる食料がマズくないか確認する必要があるな、早速注文するべきだと私は思うのだが」
「……一利はあるが、人の宝具を出前とおなじ感覚で使うのはどうかと思うのだがね?」
手紙を読み終えて早々、暴食王がアップを始めました。
それに付き添う赤い弓兵(笑)がアップを止めました。
「そういえば、先輩が読んでいた手紙では紙をスネークさんに渡して欲しいと書かれてませんでしたか?」
「あっそう言えばそうだったね」
「そうだな……坊主、お前はSFは好きか?」
「えっ、急にどうしたの?」
「良いから答えろ、お前さんは近未来的なものは好きか?」
「好きか嫌いかで言われたら……嫌いな男の子はいないでしょっ」
「そうか?ならその手紙を持ってろ、良いものを見せてやる」
「「??」」
そして、良いことを思いついた典型的な含んだ笑みを浮かべながら、スネークは腰のホルスターから何かを取り出した、それはとても四角く、それでいてちょうど手のひらサイズに収まっていた。
その物体が気になるのか、年頃で好奇心旺盛なマシュはもちろん、他のサーヴァントも様子を見守る。
「おい坊主、その手紙を俺に見せるように持ってくれ」
「あっこんな感じ?」
「そうだ、そのまま持っておけよ」
そう言うとスネークはその四角い物体にくっついているボタンを押した。
するとその箱から透明なスクリーンが3Dで飛び出してきた。
「えっ何これ!?」
「これは……小型のプロジェクター、ですか?」
「少し違うな、こいつは……iDroid、あらゆる情報のやり取りが可能な携帯情報端末だ」
「えっじゃあこれスマホなの?」
「そんな安ぽい物じゃないぞ、よく見とけ坊主」
自慢げに語りながら、スネークが端末を立香が持ってる手紙へ向ける。
すると突然、端末からビームらしきものが飛び出し手紙の内容を読み取っている!
しかもその絵がものすごくカッコいい!
小型端末に3D液晶、加えてビームである!!
《All information up dating……up dated……clear,this iDroid is the latest state.》
「先輩!この機械喋りましたよ!喋りましたよ!!」
「すげぇ……まるで映画みたいだ……」
「そうだろう、そうだろう?
他にも周辺のマップにリアルタイムでのフルスクリーンでのやり取りも出来るぞ!当然画質は4Kだ!!」
「「スゴい!!」」
《…………イイなぁ、スゴくイイなぁ……!》
《コラ、私が作った方がより良いものを作れるんだけど?》
《……だってあれ少なくともダ・ヴィンチちゃんの改造したスマホより性能良いよ?
しかも3Dグラフィックのプロジェクター機能に、多分ネットワークに繋げたらリアルタイムで常に情報更新出来る代物だよ?しかも4Kだからその場で解析も——》
「……とりあえずロマン、無線を一旦切れ。
私はまだわかるが、他のサーヴァントでは話について行けない、そっちの話はそっちでしてくれ」
《あっうん》
《聞いてるかいロマニ?そもそも私は万能な——》
私には知った事では無いが…………これが終わったら、彼は試作機を使わされるのだろうな。
とエミヤは勝手に思っていた。
一方で、一通り語り終わったスネークは満足そうに、立香とマシュは何故か少しトリップしていた。
「先輩〜・・・私たち、いま近未来に来ているのかもしれません」
「俺もそう思うよ・・・マシュ〜」
「いやっ、ここは思いっきり過去だと思うが……」
「そう野暮なことを言うなスネーク、少年少女には・・・時にこんな時も必要だろう?」
「……まぁわからんでも無いがな、だがそんな少年少女はそろそろ寝る時間じゃ無いか?」
「確かにな、嬢ちゃんはデミ・サーヴァントだからまだ問題ねえけど……流石にマスターはな。
いくら俺でも無理強いさせるつもりは今は無えよ」
「私も同じだ、それにマスターが崩れてしまったら私たち全員の戦力ダウンに繋がる」
「……とりあえず、マスターだけ寝かしつけるか、すまんがマシュ、マスターを寝袋まで運んでやってくれ」
「はい〜、さぁ先輩〜寝ましょう〜」
まだ若干トリップしてるらしいマシュだが、足取りはしっかりとしている。
もう少しすれば元どおりになるだろう・・・羞恥心の波に襲われながら。
その足取りをまるで母親の言うに、慈愛に満ちた笑みで見守るエミヤ、その顔を不気味がるクー・フーリンとアルトリア、そして直立二足歩行でその二人を観察するトレニャーの三竦みが出来上がっていた。
「……ところで、私からも1つ質問しても良いですか?」
「ん、俺にか。当然構わんが……どうかしたか?」
「いえ、それほど大した事では無いのですが……何故“Militaires Sans Frontières”と言う名前を?
“国境なき軍隊”……私の勘違いでなければ、普通の傭兵集団であればこんな名前を付けないと思うのですが……」
「じゃあどんな名前だ?」
「えっ?えっと……血濡れた……いや、オール……うーん……」
「いやっ、そんな本気で考えなくて良いぞ」
「えっ!?いやっえっと……はいぃ……」
「……お前さん、本当に町娘みたいだな」
「ははは……お恥ずかしい限りです」
「・・・マシュ・キリエライト、ただいま、帰って来ました//」
「おう、マスターの様子はどうだった?」
「もうぐっすりです、私が寝かしつけたらすぐに寝てしまいました」
「まあ結構疲れていただろうからな、だが明日も早い。
それに明日からは各地を移動して情報を収集する、ありがたいことにこの時代をよく知るガイドも居るわけだしな」
「ええ、そうですね、お力になれることは少ないかもしれませんが、案内は任せて下さい」
「はい、お願いします……すいません、私も眠くなってしまったので寝てもよろしいでしょうか?」
「ああ、お前“も”慣れない野営にこの旅だ。
火の番と周りの警戒は俺たちでしておく、安心して寝ておけ」
「ありがとうございます、ではみなさんお先に……」
そう言ってマシュは そそくさとその場から離れ、自分のキャンプに入っていった。
帰って来たと言った時から顔が赤く、オドオドしていたのは火が怖かったのだろうと思ってあげることにした英霊たちだった。
「あの娘、さっきのことを引きずってるようだニャー、顔が赤かったニャ」
「フォウフォウ」
……英霊たちだけだった。
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「……マシュも寝たか」
「本当は起きていられるのだろうがまあ結構だ、私だけでも十分守れるしな」
「素直に疲れていたんだろうとでも言えば良いものを……」
「何か言ったかコック」
「いいや何も……それで、まだ話はあるんだろう聖女さん?」
「………………………」
良い子が寝静まり、五体の英霊が同じ火を囲む。
この場でそれをもうありえない事だと突っ込む野暮な者はいない……少年少女がいては作れない、独特の雰囲気が漂い始めた。
その雰囲気を察したのか、トレニャーは周りの収集物を集めるニャ、と言ってすぐこの場を離れた。
「……まず、皆さんに告白することがあります」
「ふむ、聞こう」
やがて観念したのか、はたまた元から覚悟が決まってたか。
ジャンヌ・ダルクが口火を切った。
「…… 私というサーヴァントの召喚がイレギュラーだったか、それとも——わたしが数日前に死んだばかりの地に召喚されたからでしょうか、今の私には“記録”に触れることができません」
「“記録”……それはつまり英霊の座からの情報がお前さんには無い、と?」
「ええそうです」
「仮に情報が無くとも、貴様も戦う事は出来るだろうに、わざわざ告白する必要も無いだろう」
「……その言い方はどうかと思うがね、だが確かに戦闘に支障は無いはずだ」
「だな、サーヴァントとして戦えるなら問題ねえだろ」
「まあお前の動きは本物だ、例え情報のバックアップが無くともサーヴァントは戦える様だしな。
少なくとも俺への構えは本物だったが?」
「ええ、確かに私は今もジャンヌ・ダルクです、戦った記憶も経験もしっかりと覚えています。
……ですが、“英霊としての記憶”が私にはありません」
「……何だそれは?」
深妙な面持ちで告白するジャンヌ・ダルク。
だがその内容に全く理解できなかったスネークは普通に聞き返した。
その反応に、“無理もないですよね”、と笑いながらもジャンヌ・ダルクは話し続けた。
「私も上手く説明できないんですけど……その、今の私はサーヴァントの新人の様な感覚なんです」
「…………………」
「先に言ったように、今の私には英霊の座からの情報に触れる力すらありません。
故に“サーヴァント”として振る舞うことが難しい、それこそまるで、生前の初陣の時のような気分なんです。
マシュさんは救国の聖女と私のことを言いましたが、今の私にはその力はありません。
なのでその……あなた方の足手まといになるのでは、と」
本来、聖杯戦争での英霊召喚では聖杯からの様々な情報のほか、時間軸の概念のない英霊の座からサーヴァントとして現界した際の記録を得て召喚される。
確かに生前の記憶はある、だが今のジャンヌ・ダルクには“サーヴァント”としての記憶が一切無かった。
「……私が言うことでは無いが、別に気にすることでは無いはずだ。
少なくとも、足手まといということは無いさ、何せここは正しく君の本拠地だろう?」
「俺は何とも言えねぇけどな、別に戦えればそれでいいだろ?」
「ハッ、戦闘狂の民族ならそれで構わんのだろうがな」
「ああそうだぜ?
そりゃ周りに迷惑かけてりゃ流石にどうかと思うけどよ、別に人様に迷惑かけてるわけじゃねえんだ。
むしろ新人なら、変に気張ってやらかす心配も無えだろ?」
「ふん、そもそも戦いになればここにいる者共に比べれば素人だろう。
足手まとい云々前に、比較すること自体が間違っているだろうに」
「ははは……」
アルトリア・オルタのストレートな言葉に苦笑するジャンヌ。
確かにセイバーである騎士王、ランサーにアイルランドの大英雄、アーチャーに抑止力の代行者と、正面戦闘においては主力となる三騎士と聖女様とを同じ土俵に立たせること自体が間違いではある。
例外はあれど、この3人と戦力で比べるのは確かにお門違いではある。
「……もう少し言い方があるだろうがお前ら・・・ならここにいる全員に質問するぞ」
「えっええ」
「構わないが?」
「おっ何だ?」
「……続けろ」
確かにお門違いではあるが、それでは相手が萎縮するか自虐的になるだけである。
ため息を吐きながらスネークは自分を見つめる4人に単純な質問をする。
「聞くが、今ここにいる中で一番足を引っ張っているのは誰だ?」
『………………………………………………………………………………………』
その言葉に全員一旦唸る。
もっともジャンヌ・ダルクだけは少々深妙な顔を作っていたが。
「あー……アレか、あのネコか?」
「言っておくがトレニャーはマシュとジャンヌ・ダルクとそこの騎士王3人に追いかけられて平気な顔してたがな」
「……ありゃネコじゃねだろ」
「ではアレかな、私かね?」
「ああ確かに、弓兵のくせに突っ込む貴様かも知れないな」
「馬鹿言うな、後方支援と俺たちの調理は一体誰がするんだ?」
「……そうだった」
「いやっ忘れてたのかよ……」
「…………やはり、私……ですかね?」
「・・・・・・はぁ」
他三役がどうにかしようと役を演じてる(上手くは無い)があまり効果はなく、そのままジャンヌが自嘲気味に言葉を発する、その言葉にため息を吐きながらスネークはあっさりと言った。
「単純だろう、一番足を引っ張っている、いや戦力にならないのはマシュだろうが」
「・・・えっ?」
「………ほぉ、あの盾使いが一番使えないと言うか………?」
聖女が驚き、同時に騎士王が顔を上げそれぞれがスネークを見つめる。
片方は意外のあまりに信じられない様に見つめ、片方は睨みを利かせている。
だがスネークは気にもせず淡々と話し続ける
「ああ、はっきり言ってまだ三流もいいところだ。
さっきもそこの二人の接近にも気が付かなかったしな、未熟で危なっかしいだけだ」
「ま、待って下さいっ!
確かにマシュさんは皆さんと違いデミ・サーヴァントですが——」
「デミ・サーヴァントだろうが無かろうが弱い奴は弱い、単純だろう、一体何が間違っている?」
「……私は弱きものは嫌いだ、だがあの小娘が弱者だと決めつけるのはいささか早慶すぎだな」
「俺は今の話をしている、今のマシュは俺に正面切っても勝てん、それが事実だ」
「ですが……ですが……!」
「何だ?何か言いたいことがあるなら言ってみろ」
男2人は察したらしく、スネークには何も言わずただ見るに徹している。
だがその態度は騎士王にはどうでも良いという現れに見え、より一層スネークに睨みを利かせていた。
よく見れば自身の聖剣の柄を握っている。
そんな下手すれば一触即発な雰囲気が漂い始めた中で、かの聖女は言葉を詰まらせながらも答えを言った
「彼女は………一生懸命に頑張っているでしょう!?」
「そうだな、ならお前も俺らも同じだろう」
「・・・あ」
「……ここまで誘導すれば流石にわかるか」
今の一言で全てを悟ったらしいフランスの聖女は、それこそ憑き物が落ちた様に表情を豊かにする。
……もっともその表情は、まるで肝心で簡単なことをうっかり忘れて恥ずかし過ぎて顔を真っ赤にした女学生の様だったが。
そんな触れないで欲しい状態になった聖女様など気にせず、スネークは続ける。
「そうだ、マシュは未熟でこの中にいるメンツでは一番弱い、それは事実だ。
だがそれをわざわざ気にするメンツもここには居ない、ましてや彼女を見下すなんざ論外だ。
仮に今のお前が救国の聖女だろうが無かろうが、この国にいる同胞を救える力はあるだろう。
少なくとも目の前にいる非力な人間の1人くらいは救えるはずだ、ならその時点で人の役に立ってるだろう」
「そう……でしたね、今の私には彼らと・・・“私自身”と戦う術があります」
「……随分とスッキリした顔になったな、もっとも誰も自分自身と戦いたいとは思わないがな」
「……ふふっ、このタイミングでそんなことを言いますかっ?」
「逆にどのタイミングで言えるんだ?」
「いや、何も言わないのが正解だと思うがね……」
「…………………」
若干一名、乗って乗せられたのが気に食わなかったのか黙っているがそっとしておこう。
「……ついでに言うがな、マシュは正真正銘の初陣だぞ」
「えっ、そうなのですか?」
「ああ、色々とほぼ事故同然でデミ・サーヴァントになったのが彼女だからな。
俺の感じだと本来の力の3割くらいしか発揮して無いな、アレは……違うか?」
「……さあな、生憎私はあまり彼女とは関わってないのでな、詳しくはわからん。
だが本来の力を振るえていないのは確かだろうな」
「そう言うわけだ……戦闘経験はあるがそれも僅かだ、つまりお前の方がよっぽど先輩だ」
「そんなッ!私はまだ19歳ですよっ!」
「マシュ嬢は16歳だがね」
「あっ……ということは私の方がお姉さんということですねぇ」
「なんで嬉しそうなんだ、お前」
マシュの年齢を聞いた途端、ジャンヌ・ダルクの顔がニヤァ〜とした。
……失礼、まさに慈愛を含んだ微笑みを浮かべた。
想像してみてほしい。
金髪ロングのお姉さんを、マシュマロなボディの美少女がお姉ちゃんと呼んでいたり。
それをヨシヨシと前髪をポンポンしてあげているお姉さんの絵を。
大勝利だ!
これには金髪サングラスも大喜び。
ついでにそんな金髪サングラスのマフィアなSPやその愉快な仲間たちも大喜びだろう。
わからないなら知らない方がよろしい。
「……そういえば、サーヴァントってのは一体歳はどうなんだ?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
わからない方がよろしい。
だが若干全員、スネークの言葉に乗っかってしまい自分の年齢を考えてしまった
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「…………数えるのは辞めだ」
『だな(ですね)』
結論。
そもそも女性に年齢を聞くのはタイヘンシツレーなのだ、英国紳士の辞書にもそう書かれてる。
「ちなみにオイラは〇〇歳を超えてから数えるのを辞めたニャ」
『・・・えっ?』
「……お前のところは随分と長寿だからな」
「ニャッ!」
確かに、かの世界では300歳を優に超える種族がいたりするわけで、実はトレニャーも……なんて話である。
せっかく真面目に終わるかと思われたジャンヌ・ダルクの告白は、やはり伝説のトレジャーハンターによって全部持って行かれた。
こうしてフランスの1日目は焚き火と土から帰って来たトレニャーのにゃは〜(⌒▽⌒)と共に終わった。
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