東方projectも新作が出て、新キャラも出て、またもやみなぎワールドのキャラと似たキャラがいることに喜びが隠せない今日この頃です。
今回は短めですが、お楽しみください。
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ドヤ顔を決め込む福太郎に対して、幻想郷の住人たちは目を白黒させている。
霊夢は目を見開いて口を金魚のようにパクパクさせ、慧音は息をのんで驚愕し、萃香は酒を飲む手が止まり、紫は目を見開いていたがすぐに落ち着き福太郎と白澤を見据えた
「バ~クバクバクバク。いたずら大成功といったところかね福さん。」
「そうやね~上手くいかなかたらどないしよう思うとったわ~」
「まあ、私と獏は普段から夢の世界にいる。そして、顕現する時には福太郎を経由する。たとえ異世界であっても問題はない。夢の世界の住人である私たちには造作もないことさ。」
「せやったら、夢経由で帰れへん?」
「無理だな、福太郎は私たちにとっては、夢の世界と現世を繋ぐゲートだ。」
「ゲートである福さんがその内側に入り込むことはどうしてもできないことなんだよ。残念だけどね。」
三者三様の驚きをしている様子を尻目に福太郎と白澤は暢気に会話をしている。
すると我を取り戻した3人がそれぞれに話し出す。
「ハハハハハハハハハハ!!!こりゃ面白いね!」
「ななななな、なんなの!?妖怪?妖怪でしょ!?妖怪よね!だ、だったら退治しなくちゃ!」
「・・・・これが獏王・白澤・・・この目で見れる日が来るとは。」
この様子を面白がるように白澤は4人を観察する。
「鬼に巫女、半人半獣の我が眷属か・・・実に愉快な世界だ。それに断っておくがな巫女殿、私は一応妖怪ではなく、聖獣なのだ退治せんでくれ。」
「バ~クバクバク。そうさね、あたし等は荒事には向かないのでねぇ~勘弁してもらいたいねぇ。」
萃香は面白がり、霊夢は困惑し、眷属と言われて慧音は心底感激していた。そんな三人を無視し、紫は口を開いた。
「萃香は黙って。霊夢は落ち着きなさい。慧音先生は・・・・まあいいわ。福太郎さん、彼があなたの言う獏・・・いや白澤ね。」
「はい。その通りです。」
「信じられないけど、信じざるを得ないわね・・・・」
そう言うと改めて白澤と福太郎を紫は見据えた。正直信じられない。幻想郷では常識に囚われてはいけないとは、守矢の巫女の言葉だが、度が過ぎている。
それを感じ取ったのか福太郎は紫に声をかけた。
「・・・もしかしてまだ信じてもらえてません?」
「・・・・ええ、正直。」
「それじゃあ見てみます?俺の記憶。できるやろバクさん?」
福太郎の申し出に一同静まり返った。八雲紫という妖怪をよく知る三人は特に信じられなかった。すると獏はゆっくり口を開く。
「・・・できないことはないけどねぇ。・・・・けどいいのかい福さん?何も隠し立てもできないから、福さんのプライバシーなんて守れないよ。」
「正気!福太郎さん!やめたほうがいいわよ!何されるかわかったもんじゃないわ!」
「そうだぞ!福太郎!!考え直せ!八雲紫は愉快犯を絵にかいたような妖怪なんだぞ!」
「アハハハハ!!今日は驚かされてばかりだぁ~。いいね、気に入ったよ福太郎。お前さんの言葉には嘘がない。おまけに肝も据わってるwwwいいね、実にいい。あの八雲紫に自分の記憶を見ろ!だなんて、今まで聞いたこともないよ。」
「・・・・本気なの?悔しいけど、みんなの言った通りよ。愉快犯のような真似も平気でするのよ?それでもいいの?」
思い止まるように説得する声を聴き福太郎は微笑みながら、福太郎は八雲紫に向き直っていった。
「はい。紫さんがそれで納得できるなら、見てもろうてかまいません。オレにはもう、それしかオレ自身のこと、オレが元居た世界を信じてもらう方法がありません。それに・・・」
「それに?」
「それに、そういうことちゃぁんと忠告してくれはる人が、オレの記憶悪用したりなんかしないと思いますし。」
オレの経験からですけど。そう続ける福太郎を見て、その目を見て、紫はこの目の前の外来人が幻想郷を自分たちを脅かすような人間には思えなかった。同時に、疑心暗鬼にかられここまでしてこの男を疑った自分を恥じた。
そしてこの場に居合わせた誰もがそう思った。こいつは良い奴だ、良い男だと。これ以上は何も言うまいと思った。
「分かったよ福さん。この件に関しては、もう何も言わないよ。いいね、みんな。」
獏の言葉に皆うなずいた。その上で紫は言葉を続けた。
「分かりました。でも、これだけは言っておくわ福太郎。」
「なんでしょう?」
「これから見るあなたのについては私だけが見ます。その上でどこの誰にも口外しません。この幻想郷の管理者たる八雲紫が、この名と誇りにかけて約束します。霊夢、萃香、慧音先生あなたたちが証人よ。」
「・・・わかったわ。」
「確かに聞いたよ。」
「うむ。確かに。」
紫の言葉を三人が了承した。
当の福太郎は思ったよりも大ごとになったことに、困惑しながら白澤に話しかけていた。
「なんか、エライことになってもうたな。」
「エライことだからさ、福太郎。人は弱いがゆえに嘘をつくし、隠し事をする。記憶を見せるということは、全てを包み隠さず見せるだけではない。その人生すらも見せるということ、普通はできることではない。」
「そうだよ、福さん。だからこそ、彼女たちに福さんの思い。信用してほしいという思いが伝わったのさ。」
「そんなもんかいな」
「そんなもんだ」
「そんなもんだよ」
そういうことになった。
「では福太郎。いいかしら。」
「はい、いつでも。」
「時に幻想郷の管理者殿」
「紫で結構ですわ、獏王殿。」
「では、紫殿。私は白澤で、こちらは獏で構わないが、福太郎の記憶を読むにあたって、手助けは必要かね。」
「結構ですわ、白澤殿。この妖怪の賢者たる八雲紫、境界を操る程度の能力を持っています。お気遣いは無用です。」
「バ~クバクバク。こりゃ頼もしいねぇ。」
「ホンマに。」
紫と福太郎はそういうと向かい合わせに座り、ほかの者は二人を静かに見守った。
福太郎は緊張しているのか、少し硬くなり、紫はその様子を見て面白そうに微笑んだ。
「緊張しなくてもいいのよ、力を抜いて。見られているのが恥ずかしいのかしら?」
「セリフ、だけ聞くとなんかエロいですね。」
「フフフフフ。」
二人の会話はどこか緊張していた場の空気を和ませた。
「ククククク、こりゃいいね、今日は実に愉快な日だ。」
「萃香殿、面白がらないでください!」
「何想像してんのさ、顔赤いよ~」
萃香は愉快そうに笑い、何を想像したか、慧音は赤くなった。その様子を見て首をかしげるのが約一名。
「ねえ、どの辺がエロいのよ。」
「巫女殿にはまだこのような話は早いようだな。」
「そうさね、巫女さんも直にわかるようになるさ。」
「もったいぶらずに教えてよ、万物を知る聖獣なんでしょ。」
「おい、始まるぞ。」
福太郎と紫は目を閉じ、お互いの額を当てた。
紫は境界を操る程度の能力で記憶と心の境界を操り、福太郎の記憶にその意識を潜らせていった。
どうだったでしょうか?次回は紫が福太郎の記憶に潜っていきますが、次の更新はいつになることやら。
どうぞ気長にお待ちください。
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