ムギちゃんの幼なじみが軽音部に入部しました   作:孤独なバカ

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お正月!!

「相変わらず寒い日が続くな。」

「うん。寒いわね。」

オレとムギは寒がりながら朝の道を歩く。

今日は軽音部で初詣に行くことになっており、クリスマス以来に会う。

「でもムギが私服で来るってけっこう久しぶりだよな。いつも袴着てくるのに。」

オレとムギは初詣来るのは、1日以来二回目である。まぁハルとアキもムギのこと好きだからなぁ。ムギもハルとアキのことが友達として好きらしいけど。

「着て来ようとは思ったんだけど、三が日はずっと晴れ着着てたから。」

「オレの家に遊びにこればよかったじゃん。私服でいられるし挨拶周りとか面倒くさいこととか抜け出して。」

「さすがに昔はそうだったけど挨拶周りくらいはちゃんとやらないと。」

「お前は真面目だな。」

オレなんか面倒くさくて隣街のイ○ンまでアキとハルを連れてゲーセンで遊んでいたのにな。

「かいちゃんはやさしいからハルちゃんたちに付き合っていたんじゃかいの?」

「なんで分かるんだよ。」

実際にはアキが面白くないからどこか連れて行ってと言うのが原因だった。

「だって、一番近くで見てきたんだもの。かいちゃんのことならなんでも分かるわ。」

「お前な。」

オレはため息をつく。

こいつはこんな恥ずかしい台詞を簡単に言える。

自分自身に素直なやつは見たことがない。

「やっぱりお前はすげーよ。」

恋愛対象として好きになれないし、性格も真逆。

だけどムギのことはオレも多分ムギも分かり合っていて、一番近く、そして尊敬しあっている。

「ありがとうね。かいちゃん。」

「お互い様だろ。」

後はムギの愚痴にずっと付き合う。こういうのも幼なじみの特権だろう。

家族でも、友達にも、部活動仲間にも明かさない面。こういうのも悪くない。いつかこいつに彼氏ができるまではずっとすぐ愚痴や相談を聞いていこうか。

 

そして待ち合わせ場所の駅に行く。

「「「「「あけましておめでとう!」」」」」

軽音部が全員が集まることもかなり久しぶりだった。だけど

「澪、気合いが入っているな。」

「うるさい!」

そう澪だけが袴を着ていた。

「んでなんで着てきたんだ?」

「律が明日晴れ着着ていくの?って聞くから、皆着ていくのかなって。」

「私は着てくんの?って聞いただけだぜ。」

「なぁにぃ。」

澪は怒っているけど、

「別に気にしなくていいんじゃね。似合ってるし。」

「……えっ?」

「てかいつもならムギも着てくるから普通だろ。オレの感覚がこいつのせいでずれているのかは知らないけど。別に似合っているから今日はそのままでいいんじゃないか?」

「……うん。ありがと。かい。」

「別に。ほら行こうぜ。なんか後ろでニヤニヤしてる3人が面倒くさいし。」

後ろから目線が痛い。

ってか周辺からの目線がオレに集まっていた。

でも正直事実だった。

恥ずかしがるが澪は華やかな服はかなり似合っていると思う。特に、袴や去年の文化祭の服はかなり似合っている。男子からはかわいいし女子からはかっこいいお姉さん的存在なのに。

「でもムギは絶対晴れ着着てくると思ったのに…」

「……聞かないでやってくれ、あいつも大変なんだよ。」

挨拶周りとかな。

「……でも唯は1日中ゴロゴロしてそうだなぁ。」

「あー、一日中コタツの中とかな!」

「まぁ、さすがにそれはないだろうけど。」

オレと澪と律が笑いあっていると

「えっ?なんで分かったの?」

「「「本当なのかよ!!!」」」

羨ましすぎるだろ。

「てか絶対憂ちゃんが全部やってくれるからだろう。」

「そうだよ。」

「……さすがに甘やかしすぎるだろ。」

オレはため息をつく。

「憂ちゃんいなかったら唯は生きていられないかもな。」

「うん!」

「そこは堂々と言うなよ。」

憂ちゃんも大変だよなぁ。

「でも唯この正月で太ったんじゃないか?」

「なんで?」

不思議そうにしているけど体重の話を男子がいる前でしないで欲しいんだけど。

「なんでって…そんなに食っちゃ寝してたら。」

「あぁ、私いくら食べても体重増えないんだ~」

「「そんなわけないだろ!!」」

「ムギちゃんまで。」

「パーティーが多いからだろ。旨いもん食っているしそりゃ増えるだろ。」

オレはため息をつく。

「かいちゃんはどうなの?」

「オレは家事やってからハルとアキの買い物とかに付き合っていたから普段通りかな?」

「へぇー。私も弟がいるからそんなもんだな。」

律も弟がいるらしく弟の世話をしていたらしい。

「まぁ、とりあえず唯。」

オレはムギと澪を指さす。

「あいつらに謝っておけ。」

澪とムギは太ったことでいじけていた。

オレはため息をつく。

てかなんで女子って体重のこと気にするのかふしぎだよな。

 

神社につくと少し時間が開いたためか人通りが少なく、辺りは閑散としていた。

そして雑談しながら歩いて行く。

すると

「あれさわちゃんじゃね?」

するとそこには本堂でお祈りしている山中先生がいた。

「本当だ。」

するとその後一分ほどお祈りしていた。

お祈りなげぇ

その後山中先生はおみくじ何回も引き直していた。

あの人必死だな。

オレたちはその後本殿でお祈りをする。

アキの受験が無事成功しますようにそして

今年も軽音部のみんなと一緒にいられますように

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