ムギちゃんの幼なじみが軽音部に入部しました   作:孤独なバカ

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2年生!!

桜が舞い花が咲くこの季節。

俺たち軽音部も学年が一個上がり二年生に上がる予定だ。

そして、もう一人俺には不安なことがあった。

「おい、アキあったか?」

「……」

不安そうに見るアキ。

どうやら未だに見つけられないらしくずっと探している。

そしてしばらくして

「あっ!」

するとアキは小さくガッツポーズをする。

その態度で結果は丸分かりだった。

「よかったな。」

「あぁ、サンキュー。兄貴。」

軽く拳をぶつけ笑う。

「まぁハルもいるし心配することもないだろうけど。お前もう少し勉強しろ。いくらスポーツやってるからってそれがいつまでも通用すると思ったら間違ってるぞ。」

「うぅ。分かってる。」

俺は携帯を取り出しハルにメールを送る。すると意外にもすぐに返事は帰ってきた。

よかったね。

たった一言。

相変わらずの態度に苦笑してしまう。

そういえば憂ちゃんもも受験だったけどそっちの方は大丈夫かな?

アキが落ちてないのに、憂ちゃんが落ちてるわけないけど。

「うい〜!!」

まぁこの声も聞こえたし合格したな。

「んじゃ俺友達の家行くから。」

「あぁ、ご馳走作っておくから期待してろ。」

「あぁ。んじゃ〜な。」

と言って去ってくアキ

「俺もあいつらのところに行くか。」

といって後ろを見ると澪とムギ、律がいる。

目線の先には唯と憂ちゃんが抱き合っている。

俺は苦笑しながら軽音部メンバーのところに向かった。

 

新学期といえばクラス替え

俺は一星と自分のクラスを探していた。男子は10人しかいないので組み合わせは基本変わらない。つまり一星とは3年ずっと同じクラスになるのだった。

「おっ?あった1組だな。」

一星がガッツポーズをする。

まぁこいつの彼女の三浦 奈美の名前があるから当然のことだけども

俺も出席番号一番を見ると

秋山澪

と彼女の名前があることにホッとしてしまう。

「よかったな。」

「お互いにな。」

軽く笑い合う。他のメンバーを探すと真鍋がいるけど軽音部メンバー全員と離れていた。

「一星くん。」

「あっ。悪い」

「行ってこいよ。彼女が呼んでるぞ。」

「おう、また後でな。」

といいながら走っていく一星。

すると聞き慣れた声が聞こえてくる。

「さみしくなったらいつでも2組に遊びにきていいんだよ?」

「私ゃ小学生か」

いつものやりとりに笑ってしまう。

「律、澪騒がしいぞ。」

「あっ!かいちゃんおはよー。」

「おはよう。かいちゃん。」

「おはよう。ムギと唯。」

いつも通りの二人にホッとしつつため息をつく。

「かいちゃんは何組なの?2組の男子じゃなかったよね。」

「俺は1組だ。」

「えっ?」

澪が律から目線をそらし俺の方に向ける。

「澪一年間よろしくな。」

「かい!!」

「は?」

すると澪が抱きついてくる。

「お、おい!!澪!!」

「えっ?」

「嬉しいのはわかるけどやめろ!!視線が痛いから。」

さっきから嫉妬と微笑ましい目で見られてるから

すると顔を真っ赤にしてる澪。

「ご、ごめんかい。」

「いや、別に謝るほどじゃないけどさぁ。」

せめて二人っきりになったときにしてくれないかなぁ。

少し照れるしな。

「相変わらずいちゃついてますなぁ。」

「……」

何も反論できない。

「あっ?そういえば律、今日放送部と昼休みの放送の時に共同の企画で去年の文化祭についてで話すことになったから昼飯早めに食えよ。」

「ちょっと聞いてないけど。」

「だって俺もさっき聞いたしな。てか俺も急で驚いてるんだよ。」

俺と律がため息をつく。

「まぁ、本当は俺と澪が呼ばれたんだけどさすがに」

「新歓前に緊張させるわけにはなぁ〜」

とため息をつく。

俺と澪は今回の新歓でツインボーカルの曲が何曲かあった。なのでその効果だろう。緊張で俺に甘える回数が多くなったのだ。

「はぁ。澪。行こうぜ。ホームルーム始まるぞ。」

「うん。」

さっきまでと打って変わって嬉しそうにしている澪。

「澪いいなぁ。」

そんな声が聞こえたが俺たちはクラスへ向かった。

 

「はぁ、疲れた。」

「同感。」

律と俺は廊下を歩く。

放課後の

「なんであんな関係ないこと聞くんだよ。彼女がいますかとか関係ないだろう。」

「そうそう。私に彼氏がいるなんて聞かずにわかるよな。」

「律、言ってて虚しくないのかよ。」

俺はため息をつく。

「でも、かいは即答だったな。」

「まぁいるからな。いないって言ったらなんか澪を悲しませるような気がしたんだよ。」

ここでいないとか言ったら澪に泣きつかれるか責められるだろうし

「俺は澪が好きだからな。澪が嫌だと思うことをしたくないんだよ。」

「へぇ〜。本当にかいは澪のことが好きなんだな。」

前に言われたときなら多分わからないとか曖昧にしていただろうな。

でも今ならはっきりとわかる。

「あぁ。好きだよ。」

偽りも何もない言葉だった。

「悪いかよ。」

「いいや。そんなことない。でもさ、なんか複雑だよなぁ。」

「まぁ、少しわかるな。俺にとったらムギに彼氏ができたっていわれているもんだからなぁ。」

ムギの彼氏なんてどう接したらいいのかわからないぞ。

「でも、かいになら澪のこと任せてもいいけどな。」

という律の表情は笑いながらもどこか悲しそうに見えた。

 

「サッカー部にはいりませんか?」

「オカルト研究会です!!」

「うわー。勧誘すげぇな〜」

「もう人でいっぱいだぁ。」

「やっぱり大きな部活は規模が大きいわね〜。」

俺たちが行く頃にはもう人でいっぱいだった。

「軽音部だからってなめんなよ!!澪チラシは?」

「いちおう作ってきたけど。」

と律に手渡されたチラシを見ると

「「なんか、普通。」」

俺と律がいうとショックを受ける澪

「ってか売りがないんだよなぁ〜。」

「そうそうインパクトがないよなぁ。」

「でもかい?軽音部の売りって?」

澪がいうと

「うーん。ギターとかキーボードとか弾いて見たいけどわからない人とかいるんじゃないのか?男子だったらドラムなんかかっこいいと思うよなぁ。俺もそれで練習したし。」

「へぇ〜。かいも案外単純なんだなぁ〜。」

「うるせー。」

俺はため息をつく。

「まぁいいや。とりあえずインパクトつけるか。」

「えっ?どうやって?」

「澪、唯やるぞ。」

と俺はギターを取り出す。唯と澪にも持ってくるように言ってあったので大丈夫だろう。

「リズムは澪、ボーカルは俺で曲は、My Songでどうだ?」

「でも生徒会と先生の許可は?」

「一曲だけ許可とってる。憂ちゃんが友達連れて見学しにくるんだろう。出し惜しみせず一曲歌おうぜ。」

「うん。」

「ムギと律はさすがに許可出なかった。から悪いけど。」

「しょうがないなー。」

「チラシ配るわね。」

「悪い。んじゃやるか。」

全員顔を見合わせて頷く。

しかも数人の新入生がこっちを興味津々に見てるから大丈夫だろう。

そして一曲なのですぐに終わってしまう。すると

パチ

と一回手が叩かれる音が聞こえ

パチパチパチ

と大きな歓声に変わる。

いつのまにか広がって大歓声となる。

「ありがとうございました。俺たちは軽音部です。明日新歓ライブを開くことになっているのでもしよかったら聞きにきてください。」

「見学者も歓迎します。場所は音楽室なので興味のある人はきてくださいね。」

ムギも続きその間にチラシを配る。

「んじゃ戻ろうぜ。せっかくだから憂ちゃんにも何か聞かせてあげよう。その時は唯がボーカルな。」

「うん。まかせてください隊長!」

「隊長じゃねーよ」

と軽く唯の頭を叩く。

「てか唯ちゃん上手くなってるわねぇ。」

「そうだなぁ。練習してたのか?」

「うん。」

律たちは驚いてるけど

「澪ちゃんとかいちゃんも練習してるよね?」

「あぁ。1年の時は一星と話す時以外は基本ギターひいてたからなぁ。」

「私はかいに付き合っていただけだからなぁ〜」

「かい、もしかして。」

「律いうな。わかってるから。」

男子が少ない学校だから仕方ないだろう。

「ってかさっさと部活戻ろうぜ。5時からだろ。」

「あ〜それなんだけどかいちゃんは少し外で待ってて。」

「は?」

「うん。10分くらいでいいから。」

「……わかった。」

女子だけの会話をするのかしらないけど従っていたほうがいいな。

「はぁ。んじゃアキとハルでも連れてくるかきちんと紹介したほうがいいしな。」

「うん。じゃあわたしも。」

「澪ちゃんはこっち。かいちゃん憂ちゃんたちもつれてきてね。」

「あぁ、って雑用かよまぁいいけどさぁ。」

と俺はハルとアキにメールを送る。

「んじゃ20分ほどしたらそっちに向かうな。」

 

俺はアキたちを呼び出したところに向かうと

「「兄貴(お兄ちゃん)どういうこと?」」

1−2の教室で待っていたのは問いただしてきたアキとハル、そして戸惑ったような憂ちゃんとハルをなだめてる一人の女子がいた。

「なんのことだよ?」

「兄貴彼女いたのかよ?」

「いるけど別にいうことじゃねぇだろ。」

「なんでよ!!」

「まぁまぁ二人とも落ち着いて」

「えっと、初めましてだよな。俺は松井海斗。軽音部副部長でボーカル兼ギター、ついでにハルとアキの兄だ。」

「えっと鈴木純です。えっと春奈と秋斗くんの友達です。」

へぇ〜相変わらず俺に似ず交友関係に関してはうまいよなぁ。

「憂ちゃんも久しぶりだな。」

「はい。お久しぶりです。かい先輩」

「今日は悪いな。憂ちゃん。」

「いいえ。大丈夫ですよ。」

と笑っている姿は本当問題なさそうだった。

「ならいいけどな。」

「はい。」

「まぁ二人ともアキたちとなかよくしてやってくれ。そういえば、後10分待たないといけないらしいんだよ。」

「えっ?なんでですか?」

「まぁだいたい顧問の企みでコスプレしてるんだろうな。」

「コスプレ!?」

「「自重しろバカアキ!!」」

と俺とハルがコスプレという言葉に過剰反応したアキを殴る。

「全くこいつは。」

「本当だよ。でも顧問がコスプレを強要するって。」

「……もう諦めてる。かなりおじさんくさいから。美人教師(笑)だし。」

「お兄ちゃん気持ちはわかるけど…先生じゃないの?」

俺はため息をつく。ハルは一度見てるから肯定しちゃってるし

「まぁ覚悟はしといてくれ。見ると本当に頭痛くなるから。」

「えっとお兄ちゃんもしかして結構苦労してるの?」

「俺たちの面倒だけでも大変なのに…」

「自覚があるんだったら手伝え。」

「仲良いね。」

鈴木が俺に言うけど

「普通だろ。仲良いの唯と憂ちゃんの方が仲良いぞ。そういやなんて呼べばいい?鈴木でいいか?」

「純でいいですよ。みんなからそう言われるとので。」

「そうか。ついでに一つだけ注意するけど。多分ウチの軽音部普通じゃあ無いから。」

お菓子食ったり雑談ばっかりしてるからなぁ。

最近やった学校で合宿くらいやるきだしてくれたらいいんだけど。

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