「……お〜い。呼んで来たぞ。」
とりあえず音楽室のドアを開けると
「いらっしゃいませ。」
するとメイド服姿の唯が立っていた。
今日はメイドかよ。
「……はぁ。もうどこからツッコミ入れた方がいいのか分からねぇよ。」
本当にどうにかしてほしい。
「かい助けて!!」
……あ〜もう
「山中先生無理やりきせるのはやめろって。」
「え〜松井くんは澪ちゃんのメイド服姿見たくないの?」
「嫌がっているのに無理やり着させませんよ。」
「……兄貴見たいことはみたいんだ。」
当たり前だろ。澪のメイド服姿だぞ。絶対可愛いだろうし見たいに決まってるだろ
「ムギ。とりあえずお茶出してやってくれ。俺お茶請け出すから。」
「分かったわ。」
「とりあえず今は男子は俺だけ、後は部長は律で、ドラム。」
「よろしくな。」
と律が明るくこういうのは普通にスゲェよな
「それで、さっきのメイド服を嫌がっていたのがベース兼ボーカル担当の澪。」
「かい〜」
「……あの〜止めないでいいんですか?」
結局説明している間にも澪は山中先生の餌食になっているが
「こっちもしんどいんだよ。察してくれ。」
「……お兄ちゃん。」
かわいそうな目でこっちを見るハル
やめろ哀れみの目でこっち見るな
「んで出迎えていたのは唯。ギター兼ボーカル担当。んでお茶を用意してるのがキーボード担当のムギ。」
「「よろしくね〜」」
「は、はい。よろしくです。」
「吃るな、アキ。後お前ら、この後演奏するんだし着替えとけ。その服じゃ厳しいだろ。」
「「は〜い。」」
「なんか、お母さんみたいですねかい先輩。」
すると憂ちゃんがそういうけど
「慣れっこだよ。そこに面倒臭い二人がいるしな。」
「「誰が面倒な妹(弟)だ!!」」
「自覚あるんなら少しは家事を手伝えバカ兄妹!!」
つい怒鳴ってしまう。家に帰っても休まらないのが俺なのでもう慣れている
「仲いいんですね。」
「……変わろうか?真面目に大変だぞ。」
「「兄貴(お兄ちゃん)!?」」
「ううん。遠慮しときます。私はお姉ちゃんがいますから。」
「……そうだな。まぁ冗談だけど。そんなら仲良くしてやってくれ。馬鹿と超テキトーの奴だけど根はいい奴らだから。」
「辛辣ですね?」
「俺の苦労を知ればいい。」
軽くため息をつく。まだゴロゴロしてくれるほうがマシだけどこいつらは食っちゃ寝暴れ回るから余計に手間がかかる。
「まぁ、今さらだけどな。まぁいつもこんな感じだよ。まぁ、ぶっちゃけお菓子食ったり、ギター弾いたりどちらかというと同好会とか大学のサークルみたいだと思っていいんじゃないかな。俺が外バンしてた時の先輩の大学にお世話になってたときこんな感じだったから。だから純が思ってる部活動じゃないかな?顧問がポンコツだし。」
「だれがポンコツよ!」
「……反応してる時点で自覚はあるのか。」
アキが呟く
「まぁ。一応ケーキとお茶ぐらいは出すから。ハルとアキの分もあるから。えっと全員紅茶でいいか?」
「「「は〜い」」」
まぁ全員いい奴だから、困るけど
「……かい〜」
「いいかげんにしろ!!親父教師!!」
その後抵抗する澪にまだメイド服を着せようとしていたポンコツ教師に説教することになったが。
「最近頭痛薬の減りが早いんだが。」
「……かいも大変だなぁ。」
と俺は頭痛を抱えながらため息を吐く
新入生歓迎会の舞台裏で切実な悩みを俺は打ち明けていた
「まぁ。親父教師とバカ兄妹にあれだぞ?」
と言って澪を指すと
「ラーメンだけじゃ」
「やだ!!」
「ぎょうざもつかなきゃ。」
「やだ!!」
と凄い拒否反応をしている澪がいた
「俺のサブボーカルを頼むだけでもこれだったからな。メインなんて澪は嫌がるに決まっているだろ?」
俺はため息を吐く
てか一応練習はしていたからな。万が一の時は大丈夫だろうけど
「てか唯は大丈夫か?お前前みたいに声嗄れたとか譜面忘れたとかシャレにならねーぞ。今日お前メインはるんだから。」
前に俺と澪だけで歌ったからせっかくだから唯にもデビューしてもらおうと思ったんだけど。
「うん。任せといて。」
「……こいつの任せといてほど信用ならないものはないんだが。」
「ひどい!!」
といつも通りの俺たち緊張は澪以外はしてなさそうだし安心かな。
「律。コントロールだけ頼むな。唯にトーク任せてあるから。あいつグダグダになりかねないし。てか時間オーバーしたら。」
「また私たちが怒られるんだよな。」
去年の文化祭あの騒動で時間オーバーになり俺と律は真鍋に怒られたのである
「まぁ、今回は余裕持ってあるから曲数も3曲に絞ったし。楽しんでこーぜ。」
すると全員が頷く
「まぁ、今回はあの人の妨害もなかったことだし。」
「そういえばさわちゃんは?」
「ハルに絶対に舞台裏に入らせるなって見張らせてる。これ以上澪のメンタルがやられると。」
「まぁそうだよな。」
「自分で言っておいてなんだけど顧問が舞台裏には入れなくても納得する部長ってすげぇな。」
と軽口を叩いていると
アナウンスが流れる
「んじゃ。行こうか。」
「「「「おう(うん)」」」」
と俺たちは新歓に向かった