テスト期間が終わった翌日オレ達は部活に来ていた。
「うーんっやっとテスト終わったぜー!!」
「高校入ってから急に難しくなって大変だったわ?」
「そうか?あまり難しいとは感じなかったけど。」
「それはかいちゃんだけだと思うわ。」
そうか?難しいとは思わなかったけど
「それよりも、唯大丈夫か?」
唯を見ると魂がぬけたような顔をしていた。
「そ…そんなにテスト悪かったのか?」
おそるおそる澪が言う。
「クラスで一人だけ追試だそうです。」
マジかよ。
「大丈夫よ!今回は勉強の方法が悪かっただけじゃない。」
「そうそう!ちょっとがんばれば追試なんか余裕余裕!」
「勉強は全くしてなかったけど。」
「励ましの言葉返せコノヤロウ。」
「勉強せずに何やってたんだよ。」
ため息を吐く。まぁオレもノート見直しただけだけど。
「いや~しようと思ってたんだけど…なんか試験勉強中ってさ勉強以外のことに集中できたりしない?」
「あーそれはあるな」
もともと勉強しないから分からないけどそうなのか。
「勉強の息抜きにギターの練習したら抜け出せなくなって、結局勉強できなかったの。おかげでギターのコードほとんど弾けるようになったよ」
嬉しそうに言うけど
「その集中力を少しでも勉強に回せば…」
「そう言うりっちゃんとかいちゃんはどうだったの?」
「オレは全部100点だが。」
「「「えっ?」」」
「一応学年主席」
ムギは知ってるけど基本オレは一度見たものは忘れない。だからテストとかはあまり勉強しなくてもいいのだ。
「かいちゃんは頭いいのよ。私もテスト前はノート見させてもらってるし。」
「てか正直授業しっかり聞いてれば余裕だろ。あれほとんど中学の時に出てきていたからな。律はかなりギリギリじゃないのか?」
「んあたし余裕ですよ!この通り!!」
と89の文字が見える。
「「…こんなの律(りっちゃん)のキャラじゃない(よ)」」
唯と同じことを思っていた。
「なんだとどういう意味だ。」
「そういう意味だよ。」
と澪の方を見るとニヤニヤと笑っている。もしかして
「もしかして律に勉強教えてあげたのか?」
「律がテスト前日に泣きついてきたんだよ。」
あいかわらず仲いいよな~。
「それでこそりっちゃんだよ!」
「赤点取ったやつに言われたくね~」
めちゃくちゃいい顔で言うよな~。まぁオレも同じこと考えていたけど。
そして数日後
とりあえず練習の合間休んでいる。
「あっ今日はようかん」
と先生に呼ばれていた唯が音楽室に入ってきた。
そして一口食べてから
「追試の人は合格点とるまで部活禁止だって。」
………
「「「「えっ!!」」」」
とびっくりしてしまう。さすがに課題か何かはあると思っていたけどそこまで厳しいとは思わなかった。
「えっ!?そしたら部室にいるのもまずいんじゃ!?」
「大丈夫だよお菓子食べに来てるだけだし。」
なにが大丈夫なんだよ。それってヤバいよな。
「そっか。それなら安心だね!ってなんでやねん」
唯にヘッドロックをきれいにきめる律。すげー痛そうだな。
「というわけで澪ちゃん助けて」
「え…私?」
「うんこのメンバーだったら澪だろうな。」
頼りがいがあって面倒見もいいかなな~。このメンバーだったら澪かムギだろう。
「仕方ないな…今日は勉強会するか!」
「本当!?」
ということで
「ただいまー」
と唯の家に来ていた。
「おじゃまします。」
「みんなあがってあがって」
するとガチャっと扉が開く。するとポニーテールの女の子がいる。
「お姉ちゃんお帰り~。……あれ?お友達?」
すると頭を下げ
「はじめまして妹の憂です。姉がお世話になってます。」
できた子だなー。
そして唯の部屋に入ると
「……いやー…姉妹でこんなに違うもんかね。」
「何が?」
「妹さんに唯のいい所全部とられたんじゃないの?」
「ひどーい」
するとドアからノックの音が聞こえる。
「…あのーみなさんよかったらお茶どうぞ!」
本当にできた子だ!!
「とりあえず勉強しようぜ。澪たちも聞きたいことあったら教えてやるし」
「そうだな。」
勉強を始める。
澪とオレ、ムギは勉強を教えている。澪とムギが交代してオレに勉強を教わる。んで余ったやつが唯に教えるようにしていた。ただ律は
「あははは」
「あーもうっ!!」
楽しそうに漫画を読んでいた。その後も足が痺れている唯の足を触って邪魔をしていた。
「律!!」
と澪に頭をたたかれて追い出されていた。
そして十分後
「だめだ~やる気が続かない!」
「早!!」
「おいおい…まだ三十分も経ってないぞ。」
と机に伏せてる唯を見てため息をつく。
「ムギよろしく!」
「唯さん、ケーキ持ってきたから後で食べよう?だからもう少し頑張って!」
するとすぐに元気いっぱいになる。
「流石ムギと海」
澪は小さな声で言った。
そして数時間後
「できた!!」
「まぁよくやったんじゃね。」
「これだけ解けたら大丈夫だろ。」
「これで追試もバッチリね。」
「それじゃ私たちはそろそろ。」
まぁ居すぎだよな。
「そうだな。」
「…あれ?律は?」
完全に、忘れてたな。ケーキ食べに呼んだきりだな。あいつ何してるんだよ。
オレたちは下に下りると
「うお、負けそう!」
ピコンピコンと音が聞こえる。
「律馴染みすぎだろう!」
けっきょく律は唯の妹と遊んでいた。まぁ誰とでも馴染めるのはある一種の才能だろうけど…
そして追試当日
「大丈夫かな唯…」
「流石に大丈夫だと思うけどな」
がらっと扉が開く。
「「ど、どうだった!?」
「かいも心配してたのかよ」
律が言うが無視する。
「ど…どうしよう澪ちゃんとかいちゃん」
「えっまたダメだった?」
「ひゃ、100点取っちゃった…」
「「極端な子」」
すげーよ。あの状態でなんで100点とれるんだよ。
「なにしろ一安心だな。」
「そうだな。」
「そうですね!」
「みんなのおかげだよ。本当にありがとう!!」
「いやーそれほどでも」
「「お前は何もしていない」」
澪とオレが突っ込む。
「んじゃ追試祝いにカラオケでもいくか!!」
「おごってくれるの?」
「ねーよ」
……もしかして
「ギター復帰させるまで一苦労だな」
するとムギと澪は頷いた。