ムギちゃんの幼なじみが軽音部に入部しました   作:孤独なバカ

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合宿!!

ザバーン

潮の香りがして、太陽がまぶしい。

「あちぃ。」

今オレたちは海にいた。正直あの時から始まったんだろう。

夏休み前のある日

「合宿をします!!」

……はっ?

澪が急にそう言った。

「え?合宿!?」

「まじで!?海!?川!?」

なんでこいつらは遊びだと思うんだ。

「お前ら楽器の練習に決まってるだろ」

「そうだぞ。遊びで行くんじゃありません。バンドの強化合宿!!朝から晩までみっちりと練習するの!!」

オレと澪が注意するが

「うわー着ていく服買わなきゃ!」

「水着も買わないとな。」

聞いちゃいねーな。しかも海に行くことは確定かよ。

「唯が軽音部に入って数ヶ月たつのに未だまともにバンド練習したことないだろ。」

「それはそうと…何で急に?」

「夏休み明けたら学園祭あるだろ?」

そういえばあったな~

「学園祭……!?」

律も知らなかったのかビックリしていたが

「はいはーい!!メイド喫茶やりたーい!!」

「私お化け屋敷ーっ」

「お前ら」

ため息をつく。

「そんなこと言ってたら澪が」

「ここ軽音部!!ライブやるのー!!」

律にげんこつを落とす。うわー痛そう。でも自業自得だからカバーはしないぞ。

「まぁ根詰めすぎても仕方ないし少しなら遊んでもいいとは思っているけど、普通はバンド練習だろうけどな。」

「でも澪ならメイド衣装とか似合いそうだな。」

「なっ!?」

澪のメイド服?

……

「ふふ。」

「おいムギなんで笑ってるんだよ。」

「かいちゃん澪ちゃんのメイド服姿想像してたでしょう。」

……やっぱりバレてた。でも

「……普通にかわいいんじゃねーのか?。澪普通にかわいいし。」

「……本当?」

なぜかムギのところに抱きついている澪が言う。自然と上目づかいになっていてなんていうか。

……こいつ自覚はしてないけど、かなりかわいいな。

「かい?」

「いや、なんでもねぇ。」

「かいちゃんはね澪ちゃんに」

オレはおもいっきりムギの頭にげんこつを落とす。

「かいちゃん痛い!!」

「……これ以上言ったらもう三発いくぞ。」

「……ごめんなさい。」

素直に謝ってくるムギ。こいつはなぜか怒っている時にげんこつを落されたいらしくこれをしたら絶対に謝ってくる。

「まぁ合宿やるんなら金とかどうするんだよ。部費に余裕ないぞ。」

「うっ。」

澪が目をそらす。何も考えてなかったな。

「かいちゃんあそこ開いてないの?海近くの別荘あったよね。」

「夏休み中はほとんどイベント入れているんだよ。稼ぎどきだから。海近くのライブハウスとしてだけど。」

「じゃあ私のところ聞いてみようか?」

「あっそういえばあったな~。皆合宿するならそこだけど大丈夫か?」

すると皆がオレたちの方を見ていた。

あれなんか変なこと言ったかな?

 

そして数日後、

「うわーっすごーいっ」

「で、で、でけー」

「本当にこんなところに泊まっていいの?」

「何を驚いているんだよ。ここ普通だろうが?」

「本当はもっと広いところに泊まりたかったんだけど…一番小さいところしか借りれなかったの。ごめんなさい。」

これで一番小さいのはおかしいけどな。オレでも同じサイズくらいしか持ってねーぞ。

「んじゃオレはいつもの部屋でいいか?」

「でもかいちゃんは徹夜でギター弾くんでしょ。」

「荷物置きだよ。着替えとかさすがに女子と混ざるのはヤバいだろ。」

ってかこの状況がヤバいからな。女子と泊まることなんて

「ちょっと待って、かいは来たことあるの?」

「年に2、3回来てるぞ。防音してあるところなんてめったにないからな。」

夜中でもおもいっきり弾けるからいい練習ができるんだよな。

「まぁせっかく来たんだから遊んでこれば。その間少し楽器や機材のメンテやるから。」

「いいよ。悪いし。」

澪が遠慮しているけど、

「あいつらは遊ぶ気満々らしいぞ。」

ムギと律、そして唯はいつの間にか水着に着替えていた。

「はやっ」

「まぁいいんじゃねーの。遊んでこいよ。オレは少し寝るから。」

「かいは行かないのか?」

「まぁ夜はギター弾きたいからな。今のうちに寝とかないと。それに楽器のメンテとかもあるし。」

「かいちゃん」

笑顔でムギに肩をつかまれる。これは

「……どうしてもか?」

「うん」

「はいはい。わかった。行くから。」

幼なじみだから分かる。断ったら機嫌が悪くなる。こいつが機嫌悪くなるとムギの家の人たちがかわいそうになってくるので仕方ない。

そして最初に戻る。オレは焼きそばを食べながら皆を見守る。元々運動するのはあまり得意じゃなく見ている方が多かった。海の家で一人で見守る。

でもさすがにこの状況は気が引ける。なんでオレは女子ばっかりと海に行かないといけないのだろうか。女子たちは平気なんだろうか?気にしているオレがおかしいのか?

「……はぁ。」

ため息をつく。せめて一星がいたら話相手になりそうだけど。いや、愚痴られるか。

「ギター弾きたいな。」

そう呟いた。

 

「ふう~遊んだな~」

「練習忘れんなよ。」

「「「「あっ?」」」」

皆の顔がこおる。もしかして

「…今なら怒らないから素直に忘れていたやつ挙手」

すると全員が忘れていたらしく目をそらしながら手を挙げる。

「……はぁまぁいい先飯作っておくからシャワーだけでも浴びてこい。砂落とさないいけないしな。」

結局オレは歌詞を考えてそれを歌っていた。こういうことは好きだし、女子に混ざるのは苦手だからな。

そして飯を作る。まぁ焼き肉っぽいし野菜を切るだけの簡単なお仕事だけども。

そして飯を食べ終わり

「うわー立派なスタジオだなーっ!!」

「だろ、機材もそろっているからオレにとったらいい練習場所だからな。」

やっと楽器を触れることが嬉しい。自然とテンションが上がった。

「もう今日はやめにしようぜ。遊び疲れた。」

律が弱音を吐くけど。

「……そういえばさっき海で遊んでた時思ったんだけど律…太ってないか?」

「そういえば、最近ドラム叩いてないからな。その影響もあるんじゃね。」

すると急にドラムを叩き始める律、まぁ計画どおりか。

「うーもうギター持てない。」

「はやっ!!」

唯以外は。唯はペタンと座りこむ。

「だってこのギター重いんだもん!!」

「だから軽いやつ買えって言ったのに…」

「誰だこのギター買うって言ったの!!」

「「お前だ。」」

澪とオレが突っ込む。

……あっそうだ。

「ムギ、澪、合わせられるか?ちょっと面白いことやらせてやろうぜ。」

すると全員が肩をかしげた。

そして庭に出て、準備する。

「澪サブボーカルたのめるか?本当はドラムも頼みたかったんだけどさすがに持ってくるの面倒だからな。」

「んじゃ私は火つけたらいい?」

オレは頷く。

「んじゃ行くぞ。さてんじゃ最後の曲、Rising hopeいくぞ。」

するとムギのキーボードの音色が聞こえてくる。

リズムがいい音楽、練習もあまりしてないのになぜか合う。

ヤバい凄く楽しい。

一人で弾いている時とは桁違いに楽しい。

唯も歌詞とコードは渡してあったので歌うことはできている。途中からはギターとして入ってきた。しかもほとんど完璧に近い。こいつ何時の間に練習してたんだよ。

そしてサビに入れると同時に

バーン

背後から花火があがる。そしてそれが合図となり一気に盛り上がる。そして、一曲弾き終わると。

「あ~楽しかった。」

自然に声を出していた。

「うん!そうだね。」

唯も楽しそうだった。ってか

「お前うまいな。ほとんど完璧だったぞ。」

「うーんでもみょーんってところが分からなくて。」

みょーん?なんかあったかな

「あっそれってチョーキングのことじゃないかな?」

「あぁなるほどな。」

「チョーキング?」

唯にヘッドロックを仕掛ける律。

「「違う。」」

オレと澪が同じように言う。

「チョーキングって言うのは音を出しながら弦を引っぱるのそうすると音程があがるんだ。」

「こんな風にな。」

試しに弾いてみる。

「おぉ~っ!!」

そして唯がギターを持ち何度も弾いている。

「そうそう」

すると

「あはははは」

「え!?そんなにつぼるところ。」

唯の感覚がわからない。そう思った。

 

そして皆が寝室に向かって寝ている時、オレは一人でギターを弾いていた。せっかく来たからギリギリまで練習していきたかった。

でもかなり楽しかったな~。

オレは弾きながら考える。いろんなことがあったけど楽しかった。

そしてCrow song ,Rising hopeの順に弾いていた。

ずっとこの全員でいられたらいいな。

そう思える合宿だった。

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