突如晴太達の前に現れた自警団・百華。その頭領である月詠は積極的に晴太を狙う。しかしその時―――
晴太の前に立ち百華の投げたクナイを撃ち落と(そうと)した男が一人
「「「・・・・」」」
その男の姿に一同、言葉が出ない状況
なぜならその男・銀時の頭にはクナイが刺さっていたからだ
「兄さん・・・刺さってるぞ」
「・・・え?何が?」
銀時は素早くクナイを抜き、必死に誤魔化す
「いやだから・・・クナイが・・・」
「クナイがどうした?それはさっき俺が撃ち落としてただろ!見てたろ!?」
「撃ち漏らししてただろ?さっき」
「そうかわかったよ!そんなにお前は俺を刺したいか!じゃあ刺さったことにしてやるよ刺さってないけどね!」
「・・・・」
「大丈夫!刺さってないって刺さった本人が言ってんだから刺さってないことになんの!!」
「今認めたよな」
すると兄弟は百華達に背中を見せるように後ろを向く
「お前さー!空気読めよな!めっちゃ恥ずかしいじゃんめっちゃ撃ち落とした雰囲気してたじゃん!」
こんな会話をしている中
「わっちの攻撃を全て撃ち落とすとは何者じゃ。ぬしら」
月詠がこう問う
「ら?複数形?」
「いやだって俺も一応撃ち落としたし。一応・・・いち・・・い・・・・」
銀平は後頭部を触って何か生温い感触を受ける
彼も兄と同じようにクナイを撃ち落とした感じはしてたけど実際はほとんど撃ち落とせなかったのだ
「それよりあいついい子だよ!他人にも気使えるいいこだよ!どう振り返ればいいんだ!?」
「落ち着け兄さん。俺がやる」
銀平はこう言って月詠達の方に向き直る
「攻撃?俺はてっきりそのクナイ、プラ製かと思ったぜ。刀に当たった感触がほとんどしなかった」
その言葉に月詠の後ろにいる百華と神楽・新八は『実際当たってないけどな』と思いながら彼をじとーっと見つめる
そして銀平は後頭部以外にクナイが刺さっていたことを知ってしまう
「やべーよ結構刺さってたよ!
「うまいこと言ったつもりか!それにクナイほとんど撃ち漏らしてんじゃねぇか!!」
「言っとくけどそれブーメランだからね」
「・・・・」
「・・・・」
黙り込む二人。そして二人は後ろの晴太を見る。すると彼の頭にばっちりクナイが刺さっていた
「・・・・」
「・・・・」
「・・・テメェらァ!!死ぬ覚悟は出来てんだろうなァ!!」
銀時がこう叫んでも
「・・・・」
「・・・・」
「「「・・・」」」
この状況は変わらなかったが、百華の一人がこんなことを言い出した
「あの、私見ちゃったんですけど・・・あの人たちが助けに来て髪の短いほうがはじいたクナイの一本が・・・刺さってました・・・」
これに百華達が続く
「それ私も見た」
「あたいも」
「確か長髪の方もクナイはじいて短髪の人に当たってたよね・・・」
つまり、銀平のはじいた少ないクナイが銀時に刺さり、銀時がはじいたクナイは晴太に刺さった ということ
「じゃあ、あの人達が殺したことになるんじゃ・・・」
~続~