鴉か夜叉か   作:鮭愊毘

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警察失格の夜叉

夜、銀時はお登勢の夫、寺田辰五郎の形見である十手と刀に手をかけていた。

 

「どうしたんですか。お登勢さんの旦那さんの形見なんて持って」

 

こう声をかけたのは、新八だった。その隣には神楽もいる。

 

「……なんでテメェらがここにいる」

 

「テメェが勝手にしろって言ったからに決まってるアル」

 

「僕たちも行きます。一緒に戦います」

 

「勘違いすんな。俺ァババアに言われて形見持ってこうとしただけだ」

 

次に瞬間、神楽が銀時の胸倉を掴む。

 

「いい加減にするアル。一人で何もかもしょいこんで勝手に行っちゃって……それで救われたって何にも嬉しくないネ。銀ちゃんがいなくなったら……生きてたって何にも楽しくなんかないアル!!」

 

ーーーー

 

「こんな夜にすみません。局長」

 

『銀平か。どうした?声だけで分かるぞ。何があった?』

 

同じ頃、銀平は外で真挑組局長 定千へ電話をしていた。

 

「…………辞めさせてください」

 

『……何?』

 

「俺はもう真挑組(けいさつ)失格です。いや、最初からそうだったかもしれない。もう彼らの迷惑になりたくない」

 

『何を言って……』

 

「こいいうことは直接会ってするものというのは承知しております。……すみません。俺は……」

 

『……わかった。今までご苦労だった。真選組除隊……これでいいな?」

 

「……はい」

 

ーーーー

 

「楽しくなくたっていいだろ。それでも俺ァ、お前らに生きててほしいんだよ」

 

もうこんな思いはしたくない。こんな思いで言った銀時だが、直後に新八に殴られてしまう

 

「あんた……それでも坂田銀時かよ……!大切なものを何度取りこぼそうと、何度護るものを失おうと!何をしょい込もうと逃げたりしない、こう旦那さんに誓ったんじゃないのかよ!護ると決めたものは何があっても守る、これが坂田銀時じゃないのかよ!!ちょっとお登勢さんが危ない目にあったぐらいで……!お登勢さんは死なない!僕らは死なないあんたは死なない!!なぜなら、あんたが僕らを守ってくれるから!僕らが、あんたを護るからだ!!」

 

「…………」

 

この日、銀時はもう一度辰五郎に約束をした。『あんたの大切なものは俺たちが護る』と。

 

 

ーーーー

 

 

万事屋打ちこわしの日

 

 

「な、何だ!?この男らしいのか女らしいのかよくわからない奴らは!?」

 

西郷率いるオカマ軍団が万事屋を目指す。

 

 

「それじゃあ、いっちょ始めましょうか!お登勢の手向けにも、派手に行っちゃってくださーい!!」

 

万事屋に到着した平子とオカマ軍団。しかし、スナックには暖簾がかかっていた

 

「待ってくださいお嬢!店に暖簾が!!」

 

「どういうこと!?何て働き者なの……!」

 

「ちげぇだろ!なんでお登勢のいない店に暖簾が……!」

 

ヤクザの一人がスナックの戸を開ける。

 

「て、テメェは・・・!」

 

そこには、銀時が一人

 

「悪ィが、今日は貸切だ。誰にも邪魔されたくねぇんだよ」

 

ヤクザが足を入れようとすると

 

「そっから、一歩たりとも入るんじゃねぇ」

 

「何ぬかしとるんじゃぁ!!」

 

銀時の言葉を無視し、突入するヤクザ。しかし次の瞬間、彼らは吹き飛ばされ、銀時が十手を構えながらこう言う

 

「聞こえなかったか?その汚ぇ豚足で入るんじゃねぇって言ってんだ」

 

すると、屋根の上やヤクザたちの背後から、新八をはじめとした万事屋・お登勢のメンバー計四人が姿を現す

 

「潰せるもんならやってみろ」

 

 

「我らお登勢一家、仁義、通させていただきやす。

 

行くぜェ!テメェらァァァァ!!」

 

 

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