鴉か夜叉か   作:鮭愊毘

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0を4回かけても答えは0

柳生九兵衛に許嫁として連れていかれた妙を取り戻すため、そして借りを返すため、万事屋と真選組が恒道館当主とその舎弟として柳生家に決闘を申し込んだ六人

 

 

 

一方銀平の方は

 

「あなたはここでじっとしててください」

 

「何故?」

 

「こちらの事情です」

 

「んなことしたら話進まねぇだろうが!!」

 

「それは承知の上です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言った自分を殴りに行きたい・・・」

 

銀平を『加勢されたら面倒だから』という理由で屋敷の中央に近い部屋にいるように伝えてしまった東城。彼はトイレでこう呟く

 

 

「東城よ、あまり自分を責めるな」

 

「そうだ。自分より自分の"ケツ"のことだけ考えろ。今は」

 

現在トイレには東城以外に恒道館側の銀時と近藤、柳生側の敏木斎の計四人がケツをふ

くため奮闘している・・・

そうだ

 

「"ふん"とか"くそ"とかいう言葉使うな今!カリカリしてんだから!!」

 

「ゴリラ、何で人間に腕が二本あるか知ってるか?それはな―――」

 

「早まるな万事屋!肝を捨てるな!!」

 

銀時が右手を見てこう呟く

 

「・・・・」

 

それを聞いた敏木斎も手を見て黙り込む

 

「敏木斎様?突然静かになったんですけど大丈夫ですか!?ダメですよ!敵の策略ですよ!!」

 

東城が叫ぶ

 

 

「まぁ待て。今は敵だのそんなの言ってる場合じゃねぇぞ。どうだ?ケツ拭くまで協力しねぇか」

 

 

「敵と組めと?そんな手に乗るとでも?」

 

「東城、仕方あるめぇよ。ここはケツ拭くのに専念しましょ」

 

 

「協力といっても何か手はあるのか万事屋?」

 

「俺達には知恵があるだろ。大人四人が知恵をひれば・・・」

 

 

「ひればって何だよ!"絞る"だろ!」

 

 

「とりあえず持ってるもん全部だせ」

 

「うおぉぉぉ・・・」

 

銀時の言葉通り東城は全部出した(尻から)

 

 

 

 

 

 

 

「お?これなんて使えるんじゃね?」

 

(敏木斎様?)

 

「あの、これ、紙やすりあった」

 

(何ッ!?)

 

(紙やすりだと!?)

 

((ふざけるなぁ!肛門が血だらけになるわぁ!!))

 

近藤と東城が心でこう叫ぶ

 

 

(いやでも・・・今のこの状況ではその紙やすりも・・・)

 

(高級ローションティッシュ"スコッチィ"に見える!!)

 

((超欲しいィィ!!))

 

 

 

「あ、そうだ!」

 

「どうした万事屋!?」

 

 

「外から人を呼ぶ方法がわかったぞ。確かここって銀平来てただろ?あいつだ」

 

「しかし・・・あの人は屋敷の中央に・・・」

 

「だがしかし!俺は知っている!あの時のこの状況を!!」

 

「あの時の・・・」

 

「状況?」

 

銀時がこう言った数分後、トイレに足音が響く

 

その正体は銀平で、彼は『屋敷のトイレは何か入りづらかった』という理由で普段人の来ないここのトイレに立ち寄った

 

 

 

 

 

 

 

「・・・つまり、ケツ拭く紙が欲しいってか」

 

「そうそう!」

 

「少なくとも兄さんは拭けるもの持ってるだろ」

 

「え?」

 

「着流し。家に沢山あるし・・・」

 

「お前それは無いだろ・・・」

 

「じゃあ何してほしいんだよ」

 

 

「「「「紙ください」」」」

 

「・・・・」

 

銀平はその場を離れようとするが

 

 

「待って!お願い!ポケットティッシュでもいいから!!」

 

「そんなんでいいのか?それなら・・・「見つけましたよ!」・・・え?」

 

懐からティッシュを出そうとする銀平だったが、なぜか新八と神楽に見つかってしまった

 

そして体に皿を付けられてしまう

 

 

「兄さん、木刀貸して」

 

「え?ああ、はい」

 

銀時はトイレの扉と天井の間のスペースから木刀を銀平に渡す

 

 

「早く行くヨ!」

 

 

「おい!神楽か!?俺だ!紙を・・・紙・・・」

 

銀時は神楽に助けを求めるが遠ざかる足音を聞いて落胆する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり君も参戦していたのだな」

 

「ちゃうわ(違うわ)」

 

 

 

 

 

 

 

「木刀も無いし紙もない・・・どうすれば・・・」

 

「いや、木刀は自分で渡したじゃろう」

 

「だってさ?弟の頼みだよ?あまり俺を頼ってこないから珍しいなーって

 

ところで・・・」

 

 

「お妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さんお妙さん」

 

「若若若若若若若若若若若若若若若」

 

 

「あいつら・・・何?」

 

「自分のケツを紙やすりで拭くか慕っている人(の写真)で拭くか迷ってるだけじゃ」

 

「何それ怖い」

 

 

 

 

結局このやりとりは数十分続き、その間に恒道館と柳生一門の決闘は恒道館側の勝ちで終わっていた。この日を境に彼ら四人は常に紙(ティッシュ)を持ち歩くようになったとかならないとか

 

~完~

 

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