あんさんぶるガールズ‼~転校生と少女たちの日常~   作:ファントムベース

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今回は転校生こと裕也の話です。
少し長くなってしまいましたので前後編に分けさせていただきます。アンケートを書いてただいた方、もう少しだけお待ちください!

では、どうぞ。


第5話「休日(前編)」

皆さん、休日はどう過ごしていますか?

友だちと遊ぶ、買い物に行く、家でゆっくりするなどと、人によって様々です。

ではこの物語の主人公である『黒崎裕也』は休日をどのように過ごしているのでしょうか。

少し彼の生活を覗いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

午前6時30分。

スマホの目覚ましアラームが鳴り、裕也は目を覚ます。

 

 

「…もう朝か」

 

 

裕也はベッドを出て着替えると、自分の部屋を出た。そして1階に降りて洗面所で顔を洗うとダイニングキッチンへ向かい、朝食を作り始める。

両親が長く不在のため、現在裕也は姉の『黒崎あんず』と2人で暮らしている。なので食事や洗濯などの家事は当番制で行っているのだ(ただしたまにあんずがめんどくさがるため、殆ど裕也しかやっていない)。

 

「よし、今日は目玉焼きとベーコンにしようかな」

 

 

今日の朝食はトーストに目玉焼きとベーコン、さらに自家製のヨーグルトと黒崎家では定番の内容に決定した。

朝食を作り終え、裕也はテーブルに運んでいるとちょうどあんずが起きてきた。寝起き直後なのか、髪は寝癖でぼさぼさで「ふあぁ~…」と大きな欠伸をした。

 

 

「おはよ~ユウちゃん」

 

「おはよう姉さん…って寝癖くらい直したら?」

 

「え~ユウちゃんやってよ~」

 

「(この人は…)はいはい、じゃあ朝飯の前に顔ぐらい洗ってきてね」

 

「は~い」

 

 

あんずが洗面所に行って顔を洗っている間に、裕也は全ての朝食をテーブルに並べる。

程なくしてあんずが戻ってきたので、2人は「いただきます」と言って朝食を食べ始める。

 

 

「姉さん、今日の予定は?」

 

「ちょっと用事で学校に行った後に、クラスの友だちと遊ぶ予定だよ。そういうユウちゃんは?」

 

「特にないから家でゴロゴロするか、家事でもしてるよ」

 

「え~普通休みの日は学校の子とデートとかしないの?」

 

「ないよ。第一そういう人いないし」

 

「えぇ~ほんとでござるかぁ~?」

 

「…………」

 

 

あまりにもしつこく聞いてくるので、裕也は何処からともなく某2人で1人の探偵ライダーに出てくるスリッパ(『ええかげんにせい‼』と書かれている)を取り出し、あんずの頭をスパーンッと叩いた(手加減はしている)。

 

 

「いったぁーい‼」

 

「次しつこく聞いてきたら、今日の晩飯抜きにするからね」

 

「うぅ~わかったよ~」

 

 

流石に夕食を抜かれるのは厳しいので、あんずはこれ以上聞かないようにした。

朝食を食べ終えて食器を洗った後、裕也は制服に着替えてきたあんずの髪を櫛でとかしてあげる。

 

 

「そういえば姉さん、少し髪伸びた?」

 

「やっぱユウちゃんもそう思う?昨日学校でも友だちにも言われたんだけど、そろそろ切ったほうがいいのかな」

 

「俺は今のままでもいいと思うけど、姉さんの好きでいいんじゃない?ほら、終わったよ」

 

「ありがとうねユウちゃん」

 

 

裕也に髪を整えてもらったあんずはバッグを手に持つと、玄関へと向かう。

 

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

「行ってらっしゃい。晩飯までには帰ってきてよ」

 

「わかってるって。じゃ、行ってきまーす‼」

 

 

あんずは手を振りながら、玄関の扉の向こうへと消えた。姉を玄関前で見送ると、裕也は残った家事を終わらせるために行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

それから1時間後。

洗濯に掃除、ゴミ出しなどのやるべき家事を全て終わらせた裕也はソファでくつろいでいた。

 

 

「あ~終わった終わった。さて、この後は何してようかな…」

 

 

この後の予定はどうしようかと考えていると、裕也のスマホの着信音が鳴る。スマホを手に取って確認すると、画面には『黒森すず』の名前が映し出されていた。

 

 

「もしもし黒森先輩?」

 

『やぁ弟くん。僕なんだが今日は暇かい?』

 

「はい。一応暇ですが…」

 

『だったら遊びに行っていいかい?破壊と混沌で満たされていないこの世界は僕にとってt「俗に言えば先輩も暇なんですね?」うぐっ…ま、まあそういうことだな!』

 

「はぁ、まあいいですよ。今日は姉さんがいないですけど、それでも構いませんか?」

 

『構わないよ。何時くらいに行けばいいかな?』

 

「うーん、とりあえず10時以降ならいつでも」

 

『わかった。それじゃ弟くん、また後で』

 

 

通話が切れると、裕也はスマホをテーブルの上に置いた。

 

 

「やれやれ、黒森先輩は相変わらずだな」

 

 

すずの中二病発言に内心呆れつつ、彼女らしいと裕也は思った。

元々彼とすずが出会ったのはあんず関係からであった。とある事で裕也があんずの弟だと知ってから、すずは裕也を『弟くん』と呼んで可愛がっているのだ。

裕也自身も彼女をもう1人の姉のように接しているが、実質すずの方が姉だったらいいのになと最近感じているのだった。(あくまで感じているだけなので口にはしていない。言ったらあんずが泣くので)

 

 

ピンポーン♪

 

 

と玄関の呼び鈴が鳴った。壁時計を確認すると現在の時刻は午前8時15分、すずが来るにはあまりにも早すぎる時間帯だ。

世話好きななつみでも来たのだろうと思いつつ、裕也は玄関へ向かう。

 

 

「はい、どちらさまでしょうか?」

 

 

ガチャッと扉を開き、そこにいたのは―――。

 

 

「おはようございます、()()()♪」

 

 

派手、という言葉が非常によく似合う元生徒会長の3年生…『円城寺れいか』であった。

裕也は何事もなかったかのように扉を閉めようとしたが、れいか(と裕也から見えない位置にいる執事)によって阻まれてしまう。

 

 

「逃がしませんわよ♪」

 

「くっ、まさかよりによって今日来るとは…!」

 

 

笑顔のれいかに反して、苦い顔をする裕也。なぜなられいかが黒崎家に来る理由はただ1つ、それは。

 

 

「ふふふっ。さあ、今日はたっぷり()()()()()もらいますわ」

 

 

裕也(お兄様)に甘える』。ただそれだけの理由で黒崎家にリムジンで来るのだ、この円城寺れいかという少女は。

ちなみになぜれいかは裕也の事を『お兄様』というのかは、後で語るとしよう。

 

 

「セバス、帰る時には連絡するから貴方はもう帰っていいわよ」

 

「かしこまりました、れいかお嬢様」

 

 

セバスと呼ばれた執事はれいかに一礼すると、リムジンに乗って走り去っていった。

 

 

「さ、家の中に入れてくださいなお兄様♪」

 

「…はい」

 

 

半ば諦めてれいかを家の中へと入れる裕也。

しかし裕也は知らなかった。この後、自宅が(ある意味)修羅場になることを……

 

 

次回に続く…




皆さんは夏休みをどう過ごしましたか?
自分は大学生なのでまだ夏休みですが、祖父母の畑の手伝いやらなんやらで忙しいです。
あとは夏コミに1日目だけ行ってきました。去年も行きましたが、いやー人が多くて毎度毎度びっくりしてました。

では後編もお待ちください。ではでは。
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