あんさんぶるガールズ‼~転校生と少女たちの日常~   作:ファントムベース

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すまない…投稿が遅くなってすまない…

いやマジですみません。だからステラやバスター的な何かを撃たないでください。

とりあえず本編、どうぞ。


第6話「休日(後編)」

「お兄様、頭を撫でてくださいな♪」

 

「はいはい、これでいいですか?(ナデナデ」

 

「~~~~♪」

 

 

猫のように甘えてくるれいかの頭を撫でてあげると、とてもご満悦な表情を浮かべる。彼女が来てからまもなく2時間が経過しようとしているのだが、裕也はれいかに抱き着かれていて動けずにいた。

今日はすずが来るため、早い所お引き取り願おうとする裕也であるが。

 

 

「あの~れいか先輩。そろそろ帰っていただけないでしょうか?」

 

「嫌ですわ。たとえお兄様が何と言おうとも、今日1日ずっと甘えると決めているんですもの」

 

 

と言った感じで頑なに離れようとしないのである。

ちなみにれいかが裕也を『お兄様』と呼ぶ理由は話すと長くなるので簡潔に言うと、

 

『兄の不在で幼児化したれいかを慰めたら、何故かお兄様と呼ばれるようになった』

 

という訳である。いったいどういうことだってばよと思うかもしれないが、あまり深く突っ込まないでいただきたい。

しかしこの状況は今の裕也にとって、非常にまずいものであった。もしこの状況を取り巻きの2人(春秋コンビ)執事(セバスチャン)に見られたなら、社会的に消されてしまう可能性があるのだ。

 

 

「ふふっ、お兄様♪」

 

 

しかしそんな事はおかまいなしと言わんばかりに、れいかは密着するように裕也に抱きつく。そのたびに彼女のふくよかな胸の感触を腕に感じ、健全な男子である裕也はそれに必死に耐える。

 

 

(どうすればいい!どうすれば先輩は帰ってくれるんだ‼)

 

 

すずが来る前にどうにかれいかに帰ってもらう方法を考える裕也だったが、時は既に遅し。

 

 

ピンポーンッ♪

 

 

玄関の呼び鈴が鳴る。

…後に裕也はこの時聞こえた玄関の呼び鈴の音が、死を告げる鐘の音に聞こえたと語るのだった。

 

 

 

 

 

 

すずは約束の時間通りに黒崎家の玄関前へと来ていたが、2度目の呼び鈴を鳴らしても反応がなかったので首を傾げる。

 

 

「あれ、おかしいな…。弟くんったら何してるんだろ?」

 

 

行くことは事前に連絡していたのに、家の中から反応がない。不審に思ってドアノブに手をかけてみると、ドアに鍵はかかっておらず、普通に開いていた。

マイペースな(あんず)とは違ってしっかり者である裕也が、1人でいる時に玄関の鍵をかけないでおくのはおかしかった。

 

 

「おーい、弟くん。いるのかーい?」

 

 

玄関を少し開け、家の中を覗き込むすず。そこで彼女は玄関に見慣れないハイヒール――あんずの物ではない(もちろん裕也の物でもない)、かなり高そうなブランド物――があるのを見つける。

さらに奥のリビングから、何やら言い争う男女の声が聞こえた。

 

 

「だーかーら!ほんのちょっとだけでいいですから、離れてくださいって‼」

 

「嫌ですわー‼お兄様と離れるなんて絶対に嫌ですわ―――‼」

 

 

1つは裕也の声、そしてもう1つはすずにとっては聞きたくない人物の声だった。

 

 

「っ!」

 

 

その瞬間、すずは自分でも不思議なくらい迅速に動けた。家に上がると廊下を駆け抜け、リビングの前で立ち止まる。そしてそこですずが目にしたのは、床に倒れ込んでいる裕也とその彼を押し倒すように背中に抱きつくれいかの姿だった。

 

 

「なっ…!」

 

「あっ…」

 

「あら、すずさん。ごきげんようですわ」

 

 

すずの姿を見た裕也は固まり、れいかは何事もなかったように笑顔で挨拶する。

ついに裕也が恐れていた事態になってしまった。実はすずとれいかは非常に仲が悪いのである(と言っても、すずが一方的に嫌っているだけなのだが)。

 

 

「な、なんでお前が弟くんの家にいるんだ、円城寺れいか!」

 

「そんなの決まっていますわ。もちろんお兄様に甘えるためでしてよ?」

 

「お、お兄様だと⁉どういうことなんだ弟くん!」

 

 

半分涙目で裕也の方を見るすず。正直どう説明すればいいのかわからないので、裕也は押し黙るしかなかった。

 

 

「とにかく今日は僕が弟くんと遊ぶんだ!部外者はさっさと出ていけ‼」

 

「ちょ…⁉黒森先輩⁉」

 

 

すずは素早くれいかから裕也を奪うと、渡さないと言わんばかりに彼を抱きしめる。れいかほどではないが彼女の柔らかい胸の感触を顔に受け、裕也はドキッとしてしまう。

 

 

「嫌ですわ!お兄様は今日1日私と一緒にいるんですの‼」

 

 

れいかも負けじと裕也の腕に抱きつく。美女2人に抱きつかれるという世の中の男子たちが見たら非常に羨むだろうが、彼自身そんな余裕などない。

 

 

「「ぐぬぬぬっ…!」」

 

 

すずとれいかは互いに譲らんとばかりに、抱き着いたまま裕也を離そうとしない。全身で受ける女の子特有の感触に、もはや限界が近い裕也。

 

 

「(や、やばい!このままだと俺の理性が…)く、黒森先輩もれいか先輩も一旦落ち着いて…⁉」

 

 

何とか2人を落ち着かせようとした瞬間、その時背中を刺すような冷たい視線を感じ、ゆっくりとその方角に目を向ける。リビングの入り口前、そこには笑顔で立っているなつみの姿があった。しかしその目は笑っておらず、背後には某ジョ〇ョのス〇ンドのような何かが見えた気がした。

 

 

「ねぇユーくん。何をしてるのかな?」

 

 

笑顔のままこちらを見ているなつみだが、その言葉にはとてつもない圧が感じた。そして何かを察したのか、すずとれいかはそっと裕也から離れていく。

 

 

「あの…なつみさん?何でここに…?」

 

「あんずさんにね、『今日はユウちゃん1人だし、良かったら家においで』って言われたの。だから来てみたんだけど、これはどういうことなのかな?」

 

(あんの人はぁぁぁっ‼)

 

 

弟にそれを連絡しないとはマイペースにも程があるだろうと(あんず)を恨む裕也だが、今はそれどころではない。

笑顔でいるのも限界がきたなつみは涙目で彼を睨み、そして。

 

 

「ユーくんの…バカぁぁぁぁっ‼」

 

 

なつみの叫び声は黒崎家を通り越して、外まで聞こえた…

 

 

 

 

 

 

 

それからかーなーり時間が経ち、夕方。

すずとれいかが帰った後、裕也はなつみと2人きりとなった。なつみはまだ機嫌が直っておらず、ソファの上で頬を膨らませてそっぽを向いていた。

 

 

「なぁなつみ、いい加減機嫌直してくれよ」

 

「……(プイッ」

 

「はぁ…」

 

 

どうしたものか、と裕也は頭を悩ませる。昔からなつみは機嫌を損ねるとこうしていじけるので、そうなった場合の対応は非常に面d…ゲフンゲフン、非常に難しいのだ。

と、そっぽを向いていたなつみが少しだけ首を動かして言った。

 

 

「…デート」

 

「はい?」

 

「今度の休みにデートしてくれたら許す…」

 

「…はい」

 

 

次の休みにデートするという約束でなつみは許してくれた。こうして裕也のドタバタ(?)な休日は終わるのだった。

 

 

次回に続く…




リアルがマジで忙しすぎて中々投稿出来ずにすみません。
アンケートしてくれた話は近いうちに投稿します。気長にお待ちください。

ではまた次回に。
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