注:キャラ崩壊あると思います。文ストの独特な漢字はあまりわかりません…。それでも大丈夫でしたら読んで下さい! 今回、太宰さんは出て来ませんのでご了承下さい…。
4年ぶりに彼奴に会った。
あの時から変わってないようだったが、前よりも何処か幸せそうな目をしていた。
やっぱり彼奴の居たい場所は黒じゃなかった。
―俺の隣じゃなかった。
4年経って再会してはっきりと自分の気持ちが判ってしまった。
どうせもう会うこともないだろう。
なら、こんな想いなんて云ってしまえば善い。拒絶されようが、嫌われようが構わない。
壊れてしまうような関係も、もう失くなってしまったんだ。
失うものなんてない。
想いを隠して、待ち続けるよりかマシだ。彼奴のことを好きになって、心が弱くなってしまった。これ以上弱くなる前に云ってしまったほうが善い。
云って、次は俺が置いて行ってやろう。首領や姐さんには悪いが、仕方が無い。どうせ叶わないのだから全部吐き出して、そのまま終わりにしよう。
…そうしたら、彼奴はずっと憶えていてくれるだろうか。
To太宰.
会って話したい事が在る。
善ければ、今夜あの場所で。
7時に待ってる。
From中也.
メモを置いてきた。あと10分で時間だ。
今日は事務関係の仕事だけだったから早く帰宅できた。
時間があったから着替えて、太宰が早く来ていたらいけないと思い、30分前に此処に着いた。
然し、焦っていたのかコートを忘れてきてしまった。
もう10月だ。夜はだいぶ冷え込んでくる。
太宰から、返事のようなものは一切きていない。
一応すぐに目に付くよう、机の上に置いてきたが彼奴のことだ、ろくに見もせず捨ててしまったかもしれない。
見ていたとして、此の場所が判らないのかもしれない。
まぁ、態と「あの場所」と書いてきた。
少しでいいから、思い出そうとして欲しかった。憶えていて欲しかった。
昔、太宰が教えてくれた、海の見える此の場所。2人の他に誰も知らないであろう場所。
「2人だけの秘密だよ。」
滅多に見せない歳相応の笑顔で太宰は笑っていた。偶に見せるあの笑顔が好きだった。自分が特別扱いをされている様な気がした。
太宰がもう忘れてしまっていても、俺にとっては大切な、特別な場所。
もう7時だ。太宰は来ないだろう。
彼奴は仕事には遅れてくるが、プライベートな約束の時は必ず、時間通りに来てくれた。あまりそんな約束する事もなかったが…。
だからもう来ないだろう。
まァ、もう少し待ってみるか。4年間待ち続けたんだ。それに比べたらこの位…。
20分過ぎた。まだ太宰は来ない。
今からでもメモを見つけて来てくれるかもしれない。
…そう思うと、帰れなかった。
涙が頬を伝った。側にあったベンチに腰掛け、ずっと想ってきた相棒を待ちながら、声を押し殺して泣いた。
ここで切ります! 読んでいただいてありがとうございました! 誤字、脱字等々ありましたら教えて下さい。今度、続編や太宰さんサイドも書くつもりです! そちらも読んでいただけると幸いです!