今回も中也の人格が私好みになってます…(凄い泣きます)
其処は、目を瞑っていただけると幸いです。
今回は、だいぶ短いです…。
「おはよう。」
目が覚めると、其処には太宰がいた。
コートを取りに来たのだろう。
喋るのも面倒なので俺は無言でハンガーにかけてあるコートを指差す。
「嗚呼、コート?知ってるよ。」
なら早く帰ればいいのに…。
「なんで居るんだよ、コート、取りに来たんだろ?」
すると太宰は悪戯っ子の様な無邪気な笑顔を浮かべた。
こいつのこんな顔、久しぶりに見たな…。何時も浮かべる笑顔は何処か寂しげで痛々しいものだった。
「もしかして中也、忘れたの?身長だけでなく、脳みそまで小さくなった?」
「手前、ぶっ殺すぞ。」
そんな事を云いながら、太宰が何の事を云っているのか判らずにいると、
「私の話も聞いてくれるんでしょう?」
少し呆れた様に太宰が教えてくれた。
そういえば、そんな事を云った気もする。
「悪ィ、忘れてた。…ごめん。でも、俺があんな事云ったあとで、話す気になんのかよ。」
「気にしないよ。だって話しの内容は、君と一緒だもの。」
…どういう事だ?一緒…?
「全く、理解力がないなぁ。もう。じゃあ、判りやすく云うよ?私も、ずっと、中也の事が好きだったの。」
「へ?」
自分でも笑ってしまいそうな、間の抜けた声が出た。
好き?え、太宰が?俺を?
「ちょっと、そんな間抜けな声出さないでよ。結構恥ずかしいんだから。」
太宰の顔を見ると、頬が赤くなっている。そん、な、嘘だろ…?
「ホントに…?」
「本当。嘘なんてつかないよ。」
信じられない。其れじゃあもしかして…。
「なァ、もしかして、その…俺たち、りょ、…両思いって事か?」
「うん、そうだよ。…あとはい、此れ。」
はにかむ様な笑顔を浮かべる太宰に渡されたのは、帽子と、昨日太宰が持っていた袋。
「ありがとう、でもこっちって、好きな奴に渡すんじゃ…、あ…。」
其処まで云ってやっと気付く。
「だから、好きな人に渡してるんじゃない。」
少し照れ臭そうに太宰が微笑む。
さっきから顔が熱い。
「開けてもいいか?」
袋を開けてみると、小さな箱。
その中に、綺麗なペンダントが入っていた。
丁度俺の目と同じ様な色の宝石が入っている。
あまり宝石は詳しくないからなんの石かは判らないが、凄く、綺麗だ。
「綺麗…。」
無意識にそう呟くと太宰はホッとした様に息をつく。
「善かった…。気に入って貰えた?」
「嗚呼。…ありがとな。太宰。」
嬉しい。太宰にプレゼントを貰えるなんて。
「ちょ、中也!?泣かないで!」
そう云われて頬を触ると、確かに濡れていた。俺ってこんなに涙脆かったっけ?やっぱり、心が弱くなってる。
「悪ィ、嬉しくて。俺、告白したら絶対に軽蔑されるって、嫌われるって思ってて…。両思いになれて、しかもプレゼントまで貰えるなんて、思ってなくて…。それで…」
「私もだよ。」
俺の言葉を遮って太宰が云う。
「君と両思いだなんてまだ信じられない。ホントはね、この想いは、4年前に捨てようと思ってたんだ。でも、捨てられなくて、此の4年間ずっと君の事を想ってた。会いたくてたまらなかった。」
4年間、太宰もおんなじ気持ちだったのか。ずっと、俺の事を。でも、太宰は、置いていかれた訳じゃない。其れだけマシだ。俺は置いていかれた、何も云ってもらえなかった。其れが物凄く辛かった。
「なァ、手前は何で、俺に何も云わずに出て行ったんだ?」
4年間ずっと考えていた疑問をぶつける。何故何も云ってくれなかったのか。
「…其のことでさ、少し話がしたい。」
太宰がそう呟いた。
すいません!ここで切ります!
誤字、脱字等々ご指摘ありましたら教えて下さい。
読んでくださってありがとうございました!