秘めた想いを、伝えたくて   作:リラ

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おはようございます!リラです!
今回も中也の人格が私好みになってます…(凄い泣きます)
其処は、目を瞑っていただけると幸いです。
今回は、だいぶ短いです…。



3.贈り物

「おはよう。」

目が覚めると、其処には太宰がいた。

コートを取りに来たのだろう。

喋るのも面倒なので俺は無言でハンガーにかけてあるコートを指差す。

「嗚呼、コート?知ってるよ。」

なら早く帰ればいいのに…。

「なんで居るんだよ、コート、取りに来たんだろ?」

すると太宰は悪戯っ子の様な無邪気な笑顔を浮かべた。

こいつのこんな顔、久しぶりに見たな…。何時も浮かべる笑顔は何処か寂しげで痛々しいものだった。

「もしかして中也、忘れたの?身長だけでなく、脳みそまで小さくなった?」

「手前、ぶっ殺すぞ。」

そんな事を云いながら、太宰が何の事を云っているのか判らずにいると、

「私の話も聞いてくれるんでしょう?」

少し呆れた様に太宰が教えてくれた。

そういえば、そんな事を云った気もする。

「悪ィ、忘れてた。…ごめん。でも、俺があんな事云ったあとで、話す気になんのかよ。」

「気にしないよ。だって話しの内容は、君と一緒だもの。」

…どういう事だ?一緒…?

「全く、理解力がないなぁ。もう。じゃあ、判りやすく云うよ?私も、ずっと、中也の事が好きだったの。」

「へ?」

自分でも笑ってしまいそうな、間の抜けた声が出た。

好き?え、太宰が?俺を?

「ちょっと、そんな間抜けな声出さないでよ。結構恥ずかしいんだから。」

太宰の顔を見ると、頬が赤くなっている。そん、な、嘘だろ…?

「ホントに…?」

「本当。嘘なんてつかないよ。」

信じられない。其れじゃあもしかして…。

「なァ、もしかして、その…俺たち、りょ、…両思いって事か?」

「うん、そうだよ。…あとはい、此れ。」

はにかむ様な笑顔を浮かべる太宰に渡されたのは、帽子と、昨日太宰が持っていた袋。

「ありがとう、でもこっちって、好きな奴に渡すんじゃ…、あ…。」

其処まで云ってやっと気付く。

「だから、好きな人に渡してるんじゃない。」

少し照れ臭そうに太宰が微笑む。

さっきから顔が熱い。

「開けてもいいか?」

袋を開けてみると、小さな箱。

その中に、綺麗なペンダントが入っていた。

丁度俺の目と同じ様な色の宝石が入っている。

あまり宝石は詳しくないからなんの石かは判らないが、凄く、綺麗だ。

「綺麗…。」

無意識にそう呟くと太宰はホッとした様に息をつく。

「善かった…。気に入って貰えた?」

「嗚呼。…ありがとな。太宰。」

嬉しい。太宰にプレゼントを貰えるなんて。

「ちょ、中也!?泣かないで!」

そう云われて頬を触ると、確かに濡れていた。俺ってこんなに涙脆かったっけ?やっぱり、心が弱くなってる。

「悪ィ、嬉しくて。俺、告白したら絶対に軽蔑されるって、嫌われるって思ってて…。両思いになれて、しかもプレゼントまで貰えるなんて、思ってなくて…。それで…」

「私もだよ。」

俺の言葉を遮って太宰が云う。

「君と両思いだなんてまだ信じられない。ホントはね、この想いは、4年前に捨てようと思ってたんだ。でも、捨てられなくて、此の4年間ずっと君の事を想ってた。会いたくてたまらなかった。」

4年間、太宰もおんなじ気持ちだったのか。ずっと、俺の事を。でも、太宰は、置いていかれた訳じゃない。其れだけマシだ。俺は置いていかれた、何も云ってもらえなかった。其れが物凄く辛かった。

「なァ、手前は何で、俺に何も云わずに出て行ったんだ?」

4年間ずっと考えていた疑問をぶつける。何故何も云ってくれなかったのか。

「…其のことでさ、少し話がしたい。」

太宰がそう呟いた。




すいません!ここで切ります!
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読んでくださってありがとうございました!
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