上鳴電気は転生者   作:裏表のない素敵な人

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『僕のヒーローアカデミア』
俺がイチオシの漫画だ。努力、友情、勝利の三拍子揃った王道漫画である。
俺はコミックスも全巻持っているほどの大ファン。
(あ〜この世界に生まれていたらどんな個性がいいかな〜)
(上鳴電気とか実際最強だよなぁ〜)
こんな妄想をしながら1日が終わる。
俺は漫画やラノベは好きだが、理想と現実はしっかり分かっている。
所詮、転生なんて人が考え出したものに過ぎんだろう、と。
そう、分かっていたんだ。その日までは


第一話

「……知らない天井だ……」

 起きた瞬間にこの感想がでる俺はオタクの部類に入るんだろうか

 そんなことを思いながらすみやかに二度寝に移行する。

 

 ……………。

 

「ってマジでここどこだ??」

 起き上がってみると知らない天井どころか知らない部屋だった。

 ギターなぞ俺は持っていないしこんな制服俺は知らん。

 何故部屋にオールマイトのポスター??

 混乱してきた。

 

 とりあえず夢と判断した。

 トイレいって顔洗ったら覚めるかな??そう思って部屋を出ようとすると下から声が聞こえた。

「電気ー!朝よー!早く降りてきなさーい!」

 

 ……電気?それって俺のこと?

 隣の部屋に誰かいるの??

 

 よく分からんので部屋を出て階段を降りた。この家広すぎだろ、階段探すのに5分かかったわ。

 

「おはよう、電気。先に顔洗ってらっしゃい。」

 金髪の女の人が俺に向かってそう言った。

 

 返事もせずにボーっしてる俺を見ておかしいと思ったのだろう。

「電気??どうしたの?」

 

 オールマイトのポスター、電気という名前。

 まだ判断材料が揃っていないので、母親?と思わしき女の人にいてみた。

 

「俺の個性ってなんだっけ?」

「何いってんの?アンタの個性は『帯電』でしょ?

  アホだとは思っていたけど個性忘れるなんて…」

 

 頬を抓る。痛い。

 

 洗面所で鏡を見る。

 

「これ上鳴電気だわ。」

 

 

 

 情報を整理しよう。

 

 ・俺は上鳴電気に転生した

 ・現在中学2年

 

 この二つだ。

 

 

(転生とか訳わかんねぇよ…受け入れてはいるけどさ…)

 しかし、上鳴電気に転生出来たのはかなりラッキーだ。

 原作でもかなり上位に入るほどの強さだったはず。

 個性をぶっぱなすだけであの威力だからな。

 

(雄英入試まで約2年…それまでに出来ることってなんだ??)

 俺は二次創作とか見ていたのである程度できそうな事は思いついていた。

 まずは帯電しての移動速度アップ。

 次に放電出来る量を増やす。(ウェイウェイ言うのは勘弁)

 そして指向性を持って放電できるようにする。

 

 これが出来れば雄英トップ合格も余裕だろう。

 さて、今日から頑張ろうか。

 

 あ、もちろん勉強もね?

 

 

 

 2年が経った、雄英入試前日。

 

 正直強くなりすぎた感がある。上鳴は天才だったのだろうか。

『これが出来れば』って言うのがほとんど出来た。

 特に指向性を持った放電はかなり強い武器である。

 無差別放電に比べて威力は落ちるが普通の人間にはオーバーキルだろう。

 

 勉強のほうも、電気について勉強していくうちに理数系なら校内1位になっていた。

 担任の先生や親にさえも驚かれた。そりゃそうだろうな。

「アホだけど強い個性」だったのが

「賢いし強い個性を自分のモノにしている」になったからだ。

 

 落ちる要素がない。

 原作の上鳴電気は電気ぶっぱなしてるだけで受かったんだろうが

 今は違う。

 ニュータイプの上鳴電気で1位を目指そう。

 

 

 

 

 

 

 

 




上鳴電気のキャラがどっかに飛んでいきました。

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