腐り目悪魔のダンタリオン   作:silver time

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invoke

駒王学園の廊下をゆっくりとした足取りで歩いていくハチマン。

彼が向かう先は生徒会室。

呼び出し人はもちろん生徒会長。

校内放送で呼び出されたハチマンは、ああ、また何かあるのか、と半ば諦めの境地に至っていた。

腐り目と断じられる彼の目がさらに腐ったように見えたと、後にクラスメイトたちは語る。

 

「いったいなんだってんだ······」

 

面倒くさいオーラ全開で生徒会室へと歩みを進める。しかしそれとは別に、ある事について考えていた。

 

つい先日行われた球技大会、ドッジボールでは見事オカルト研究部が勝ちをもぎ取った。まあ元々の身体スペックが違うので仕方ないし、それどころか戦う前に棄権した者達が殆どだったが、それ以前にあまり当てないようにしている、若しくは兵藤に集中砲火をかましていたのでそれも原因ではある。

 

問題はその最中、木場が心ここに在らずといった感じだったのが気になった。

何かに意識を逸らされるように。

ただただ、目の前の事に意識が向かない様子だった。

 

(確かオカルト研究部の奴等が、兵藤の家に行った時だったな。何かあったのかのならそこか。だが何が原因なのか。)

 

仲違いした様子はなく、別のナニカに意識を割かれてる。

ハチマンの覚えている限りの情報で、祐斗にそれほど衝撃を与えた要因はなにか?そこで思い当たったのは。

 

(木場の過去、確か聖剣についての何かがあったはずだ。)

 

ハチマンに思い当たる節はそれしか無かった。

木場には聖剣との因縁、もとい聖剣への憎悪がある。

いわば、木場の根底に棲みついた行動理念。

聖剣への復讐。その一点のみ。

とはいえ、どういう経緯でそうなったのかをハチマンは詳しく知らなかった。

聖剣というものに対しての復讐心、それに至る動機等を彼は知り得ていない。

そして祐斗が日常生活において常に意識を割かれる事はまず無い。

あるとすれば、先に言ったような祐斗の過去にまつわる話だ。

もしも、一誠の家で聖剣に関するものを見聞きしたならば。

 

(嫌な予感がする······)

 

そう思考しているといつの間にか生徒会室の目の前まで到達した。

一旦思考を切り替え、ノックをしようとし。

 

「───ッ!?」

 

扉から飛び退いた。

 

「この気配、この感覚、聖剣か?」

 

自分達、魔に生きるものとは真逆の波動。

魔を滅し浄化する聖剣の波動を直感的に感じ取った。

 

「······はたして、聖剣とはいってもどれが来るか···」

 

意を決して、ハチマンは自分と生徒会室を隔てる扉をコンコンと叩き入室の許可を待つ。

やがて、どうぞと聞き覚えのある幼馴染の入室を促す許可を聞いて、失礼しますと声を掛け、扉を開いた。

 

 

 

「ほう······」

 

「ふーん、彼がそうなのかなゼノヴィア?」

 

「どうだろうな?だが、凄まじい力を持っているのは分かる。」

 

生徒会室に足を踏み入れると、幼馴染が生徒会長の椅子に座り、無表情で机越しに此方を見ている。

その左右、ソーナと机を隔て相対する二人の白いローブを纏った二人組。

顔はフードを深く被っているため分からないが声からして両方女性、さっき感じた聖剣の波動が僅かにだが二つ感じ取れる。

 

「教会勢力、執行者、聖剣使い···!」

 

今この場の状況を一言で言うなら、一触即発の空気だ、何がきっかけで戦闘が起こるのかも分からない。

 

「教会勢力が何をしにきた······」

 

そっと、魔力封じのアイテムである眼鏡を外し、一応の戦闘態勢を取る。

聖剣使いとはいえ、二人の人間に遅れをとる比企谷ではない。

だがしかし、今この場にはソーナがいる。

比較的戦闘には向いていない彼女を咄嗟に庇いつつも戦闘を続行出来るかは分からない。

だが、この線は限りなく低いと判断できる。

 

「待ってハチマン君。ひとまず魔力を抑えて。」

 

こんな白昼堂々といくら悪魔とはいえ人間界で、それも学校で殺人もしくは傷害未遂になれば、向こうにとっても望ましいものではないだろう。

その気になれば、僅かな情報から組織を特定する事も不可能では無いのだ。

今の時代ならば、それも可能かもしれない。

記憶操作や認識阻害を施せば話は別だが、一般人とはいえ大多数の人間に知られればタダではすまないからだ。

そんな無謀な事を実行しようとは思わないだろう。

ハチマンは一度大きく息を吐いて、魔力封じの役目を担う眼鏡をかけ直して、務めて冷静に言葉を発する。

 

「それで、教会の連中が何をしに来た。」

 

「君たちには関係はない、が、此処で動くための許可を取りに来た、と言っておこう。」

 

「信用出来るとでも?その背中に背負ったマジもんの凶器を持ってる時点で、信用の材料にはならねぇぞ。」

 

「今のところは、貴方たちに対してどうこうするつもりは無いよ。ただ、邪魔するならコレの矛先が向くのはそっちになるけど。」

 

「······」

 

僅かながら沈黙が場を支配する。

少しでも動けば本気の殺し合いに発展しそうな重苦しい雰囲気のなか、ソーナが言葉を発しこの空気を破砕した。

 

「ハチマン君、落ち着いて。今のところは彼女達は私たちに危害を加えるつもりはありませんよ。」

 

「······結局、何で俺を呼んだ。」

 

「この二人を、リアスの所へ案内して下さい。管理者のリアスに話があると。」

 

「·········了解した。教会の、着いて来い。」

 

さっきまで魔力封じを使用しても尚溢れ出ていた魔力は形を潜め、二人組に付いてくるよう促し生徒会室を後にする。

 

「······凄まじいな。あれが千の魔術を携えし者(グランドキャスター)か。」

 

「ちょっと危なかったかも······」

 

教会の聖剣使い二人組は安堵の息を吐くと、慌てて生徒会室から出たハチマンを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に此処にいるのだろうな?」

 

「人の寄り付かない旧校舎だ。人外が活動するには持ってこいな場所だと思うが?」

 

「うわぁ······アヤシイ雰囲気が全開だ。」

 

「イリナ、もう少し用心しろ。」

 

「大丈夫だよゼノヴィア。此処で襲ってくる程馬鹿な悪魔はいないでしょ。」

 

「まあ確かにそうなんだが、仮にも此処は俺たち悪魔の活動拠点だ。襲いはしないし、寧ろまだ気付いていないだろうが、もう少し気をいれるとかそういうのはないのか?」

 

「······なんか敵対してるはずの悪魔に説教されるなんて思わなかったなぁ。」

 

新校舎から移動して現在旧校舎の廊下。

 

教会の遣いである聖剣持ち二人組はハチマンの後を付いていくように、暗い旧校舎の奥へと歩みを進めていく。

時折足下から鳴り響く床の軋む音が、彼女達の来訪を拒んでいるかのようだ。

 

「そういえば、君の名前まだ聞いてなかったね。」

 

「何故敵対している者に名を明かさねばならない。それに、俺の正体は薄々検討がついてるんじゃないか?」

 

「まぁそうだな。だが、君の名前を私たちは知らない。千の魔術を携えし者(グランドキャスター)と呼んでいいのならばそうするが。」

 

「何故それを知ってる············というか何で教会(そっち)にまで広まってるんだ。」

 

「割と教会でもこの名は有名だぞ?力のある、特に魔術に精通した悪魔がいるらしい、その悪魔は千の魔術を携えし者(グランドキャスター)と呼ばれているらしいと。それでどうするんだ?」

 

「·········ハチマン・ダンタリオンだ。ダンタリオンでいい。」

 

「普通そこはハチマンでいい、って言うところじゃないの?」

 

「お前等にとって滅すべき相手に何を期待しているんだ······」

 

お前等本当に敵同士なのかとツッコミたくなる風景ではあるが、これでもお互いの腹を探りあっている状況なのだ。見たかんじそんな気は一切しないが。

 

そうして会話を繋げつつ(約一名はこの流れをぶった斬って無言を貫きたかった)歩いていくと、オカルト研究部の部室前に到着した。

 

少し待っていろと釘を指して、ハチマンは部室の中へと足を踏み入れた。

部屋の中には予想通り、オカルト研究部もといリアスとその眷属の面々が揃っていた。

 

「ハチマン?今日はどうしたの?」

 

やはりと言うべきか、最初にリアスがそう聞いてきた。

その傍らにはどこか影のある表情で立ち尽くしていた木場の姿も確認できた。

どうやらさっきまで何かしらがあったようだが、今は自分の仕事を終わらせるのを優先することにした。

 

但し、聖剣との因縁を持っている木場の取りうるであろう行動をどう対処したものかと内心嘆息しながら。

 

「お前にお客だ。それも訳アリの。」

 

この扉を開いた後の反応を想像し、面倒になるなと思い悩みながら、取っ手に手を掛けようと、

 

 

 

 

 

 

「邪魔をするぞ。」

 

 

 

 

 

 

······························は?

 

 

 

 

「なっ、なんで教会の遣いが!?」

 

 

 

 

 

 

さて、此処で今現在どんな状況で雰囲気になっているのか明記しておこう。

まず、ハチマンが会話の内容を脳内で組み立てながら、この先の流れを制御しようと決心し扉を開く前に、さっさと入ってきた聖剣使いの二人組の片割れの青髪の方。

これにはリアス達も警戒態勢。

一誠は二人を目にして驚愕の表情。

 

 

 

結果、ただならぬ一触即発の空気。

 

 

 

 

(早速この先の流れ破綻したァァ!?)

 

 

 

自分自身のキャラというか性格すら忘れるほどに、ハチマンは動揺した。

 

事前の説明やらなんやらを挟む事で気構えを作ろうとしていたのが仇となった。

こんな事ならば主題をさっさと言って後から補足すれば良かったと嘆くが既に遅い。

 

「失礼させてもらう。」

 

「イッセー君昨日ぶりだね。」

 

「······ハチマン君?ちょっとこっちに来てもらえます?」

 

場が混沌となりつつあり、ついでに副部長のヤバ気な視線がハチマンにロックオンされた。

 

「·········取り敢えず、説明させてくれ。」

 

兎に角、全力で状況説明に当たらなければハチマンはドSの攻撃を受けて死ぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「事情は分かったわ。ソーナが許可したのなら学園の来客としては問題ないわね。服装がちょっと問題大アリだけど。」

 

ハチマンによる数十分の状況経緯説明により何とか混沌としだした場は鎮静しつつあった。

ハチマンは内心あぶねーと冷や汗をかいたが。

そんなこんなで、改めて教会の遣いとリアス達は対面した。

ちなみに一誠が彼女等を見た時に驚愕としたのは、先日の時点で会っていたためだった。どうやら片割れの栗色の髪の少女が一誠の幼馴染だったようで、ついでで会おうとしたために一日早くの邂逅となったらしい。

 

そしてどうでもいいが、この事を報告していなかった一誠はこの後主人から手酷い説教を正座して聞き続ける羽目になったのは、語るまでもないだろう。

 

 

教会の二人とリアス達はテーブル隔てて対面する形でお互いにソファへと腰を降ろし、即興の話し合いの場を設ける。

 

その中で木場は一人、部室の壁に背中を預けるようにして二人組を睨み続けており、ハチマンはソファのすぐ横に立って何時でも戦闘態勢を取れるように警戒していた。

 

 

「この度、会談を了承してもらって感謝する。私はゼノヴィアという者だ。」

 

「紫藤イリナです。」

 

「私はグレモリー家次期当主、リアス・グレモリーよ。それで、悪魔を嫌っている教会側の人達が私達悪魔に何の用かしら?会談を求めてくるぐらいだからそれなりのことがあったのでしょう?」

 

「では簡潔に言おう。······教会側が所有しているエクスカリバーが、堕天使たちによって奪われた。」

 

「······冗談のつもりなら全く面白くないわね。それは本当の事かしら?」

 

「だから我々がここに来たのだ。」

 

悪魔に成りたての、それどころかこちら側の事情を全く知らない一誠以外の面々に緊張が走る。

悪魔にとって忌避すべき聖なる剣、聖剣。

その中でも知らぬ者はいないであろう有名過ぎる代物が盗まれたとなれば、どれほどの事態かは想像に容易い。

 

「あの、部長……エクスカリバーってあのアーサー王伝説で有名な聖剣ですよね? 何でそれが複数あるみたいな言い方されてるんですか?」

「そっか、イッセーは知らなかったわね」

 

いち早く話の続きを聞きたいところだが、悪魔になったばかり、もっと言えばこちら側の事情につい最近関与し始めたばかりのの一誠にリアスはひとまず簡単に、エクスカリバーについて説明することにした。

 

「まず、エクスカリバーについてだけど、そもそもエクスカリバー自体はもう存在しないわ。」

「え? でも盗まれたって······」

「イッセー君、エクスカリバーはね、昔の大戦で折れちゃったんだよ。」

「折れたぁ!?」

「そうですわ。それで、その折れたエクスカリバーの破片を錬金術師が再生させ、7本のエクスカリバーへと生まれ変わらせたのですわ。」

「そう、今はこんな姿だ。」

 

布を取り払って出てきたのは一振りの長剣だが、それが聖剣である以上、当然だがその姿を見た悪魔達は背筋に悪寒が走る。

 

「教会は3つの派閥に分かれていて、所在が不明のエクスカリバーを除いて6本の剣を2つずつ所有していた。その内、3本のエクスカリバーが盗まれた。残っているのは私の持つ《破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)》と。」

 

「私の持っている《擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)》よ。」

 

内心冷や汗を掻きながら、ハチマンはそれらに視線を向けて嫌味ったらしい表情を浮かべながら言葉を返した。

 

「厳重に管理されてあると思っていたが、案外呆気なく盗られたモンだな。」

 

「痛い所を突いてくれるな。確かに我々の非であることは認めるさ。だからこそ、我々がこの地に来たのはエクスカリバーを奪った堕天使がこの町に潜伏しているという情報を掴み、我々はそれを奪取、もしくは破壊するためにここに来た。」

 

「堕天使に奪われるくらいなら、壊した方がマシだもの。」

 

「······それで、下手人は分かってるのか?」

 

そう比企谷が続きを促すと、少し張り詰めたような表情に変わった二人は少しの間沈黙を保ち、

 

 

「《神の子を見張る者(グリゴリ)》の幹部、コカビエル。」

 

 

変えようの無い事実を告げた。

 

 

「······今程嘘だって思いたかった事は無かったわ·········」

 

「おかしい······駒王町の全域を監視しているっていうのに痕跡も見つかっていなんだぞ。何でそんなビッグネームが潜伏してるのに······いや、今はいい。それで、そっちの要求は?この事を警告しに来ただけな訳じゃ無いだろ?」

 

「簡単だ。私達の依頼―――いや、注文は私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに悪魔が介入してこないこと。つまり、今回の事件で悪魔側は関わるなということだ。」

 

「ずいぶんな言い方ね。私達が堕天使と組んで聖剣をどうにかするとでも?」

 

「悪魔にとって聖剣は忌むべき物だ。可能性がないわけではないだろう?」

 

悪魔と敵対する教会勢力として、目標の潜伏先に悪魔が居るのならばまず間違いなくそこを疑ってくる。

一応悪魔勢力は堕天使達とも敵対、もといこの三勢力はお互いに敵対している三つ巴の様相なのだ。

そして堕天使とはいえ聖剣エクスカリバーを盗み出したとなれば、利害の一致による手引きも充分に考えられる。

それでも、当の本人等にしてみればただの厄ネタ以外の何物でもないのだが。

 

 

「もし、そちらが堕天使と手を組んでいるなら、私達はあなた達を完全に消滅させる。たとえ、魔王の妹でもね。」

 

「そう。ならば、言わせてもらうわ。私は堕天使と手を組んだりしない。決してね。グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしないわ。」

 

リアスはそう言いきり否定の言葉を述べる。それを聞いたゼノヴィアはフッと笑みを浮かべると立ち上がりつつ返答する。

 

「それが聞けただけで十分だ。私も魔王の妹がそこまで馬鹿だとは思っていない。今のはあくまで上の意向を伝えただけさ。」

 

そう言うや否や、その場を後にしよう扉へと歩き出した。

 

「本日は面会に応じていただき、感謝する。そろそろ御暇(おいとま)させてもらうよ。」

 

「そう。お茶は飲んでいかないの?」

 

「いや、悪魔とそこまでうちとけるわけにもいかなくてね。」

 

「ごめんなさいね。」

 

要件を伝え終えた二人は部屋を後にしようとしとして──

 

 

ふと、アーシアの方へと二人の視線が注がれた。

 

「兵藤一誠の家で出会った時、もしやと思ったが、アーシア・アルジェントか。こんな極東の地で『魔女』に会うとはな。」

 

ゼノヴィアが口にしたその言葉に反応して、アーシアは体を震わせた。

 

魔女、その単語はアーシアを追放した教会が呼んだ忌み名。

不浄の者である悪魔を癒した事で、異端の烙印を押された彼女にとって、それはとても辛いものだった。

 

「へぇ。あなたが噂になってた元聖女さん?悪魔を癒す力を持っていたから追放されたとは聞いていたけど・・・まさか、悪魔になっていたとはね。」

 

隣で同じようにアーシアを注視していたイリナも、合点がいったとばかりに言った。

 

「あ、あの········私は······」

 

「安心しろ、このことは上には報告しない―――だが、堕ちれば堕ちるものだな。まだ、我らの神を信じているのか?」

 

「ゼノヴィア。悪魔になった彼女が主を信じているわけないでしょう?」

 

呆れた様子でイリナはゼノヴィアに言った。

不浄である悪魔に転生した者が、未だに信仰を捨てていない訳がないと。

 

「いや、背信行為をする者でも罪の意識を感じながら、信仰心を忘れない者がいる。彼女からもそれと同じものが感じられる。」

 

「そうなの? ねぇ、アーシアさんは今でも主を信じているのかしら?」

 

その問いに、アーシアは悲しそうな表情で答えた。

 

「······捨てきれないだけです。ずっと、信じてきましたから······」

 

それを聞いてゼノヴィアは、背に背負っている布に包まれた聖剣、破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)の切っ先をアーシアへと突き付ける。

 

「そうか。ならば、今すぐ私達に斬られるといい。罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べてくださるはずだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「触れんな。」

 

 

アーシアとゼノヴィアの間にはいつの間にか、一誠が突きつけられた聖剣とアーシアを隔てるように立っていた。

口から出た言葉には怒りが滲み出て、眉間に皺を寄せ真正面で相対するゼノヴィアを睨みつけた。

 

「アーシアを魔女と言ったな。」

 

「そうだ。今なら魔女と呼ばれる存在だ。」

 

その言葉は一誠の怒りをさらに助長し、ギリギリと奥歯を鳴らすように噛み締めた。

 

「ふざけるな!アーシアの優しさも理解出来ずに、友達になってくれるやつもいないなんて、そんなの間違ってる!」

 

「聖女に友人が必要だと思うか?友人を求めた時点で最初からアーシア・アルジェントには聖女の資格はなかったのだろう。」

 

「アーシアの苦しみもわからなかったくせに!」

 

「キミはアーシアの何だ?」

 

「家族だ。友達だ。仲間だ。だからアーシアを助ける!俺はお前達全員を敵に回しても戦うぜ!」

 

お互いに一歩も引く気はなく、一誠は今すぐにでも殴りかかろうと神器を顕現させ、拳を構えた。

 

「それは私たちへの挑戦か?グレモリー、教育不足では?」

 

「イッセー!お止め──」

 

「ちょうどいい。僕が相手になろう。」

 

強い殺気を発して、木場は剣を携えていた。光喰剣(ホーリーイレイザー)と呼ばれる、木場にとって使い慣れた魔剣。

 

「誰だ、キミは?」

 

ゼノヴィアの問いに木場は不適に笑って、

 

「キミ達の先輩だよ。──失敗作だったそうだけどね。」

 

直後に、無数の魔剣が室内に現れた。

 

 

 

「ったく、面倒事起こしやがって······」

 

 

 

それらのやり取りを眺め、ハチマンは不機嫌な声色でそう毒づいた。




ちょーっと遅れましたが、投稿完了しました。

別にFGOのぐだぐだイベントに集中しててほったらかしにしてた訳じゃないよホントダヨー。


あ、それと前回登場した国谷誠一というキャラはお察しの通りオリキャラです。
谷口ポジのちょっとおちゃらけた感じのムードメーカー的なキャラです。
キョン達含めて、これからも学園パートにはちょいちょい出てくるので生暖かく見守ってやって下さい。









馬鹿どもの嘆き(答え合わせ)



silver「まさかの星野さんだった·········」

友人A「予測できねぇよ。」

友人B「賭けの内容どうする?」

友人C「もういいんじゃね?べつに。」

友人D「取り敢えずポイント稼ごう。」

S「じゃあ早速回すか。」

B「結果目に見えてんだろ」

友人E「人柱乙。」

S「その本物(ふらぐ)を私が殺す。」

B「今度はJかよ。」

A「そこはそげぶにしとけよ。」

S「ブラックオンスロート!」

友人F「アキラメナーイ」

友人G「イシツカムー」

E「コノメニウー」

B「それ違くね?」

S「ブラックザガム!ナイトメアレイジ!」

C「アオニソマルマデー」

D「ミライー」

F「テーレッテー」

A「それはラオウだ。」

B「メザメタコー」

A「それはマオウだ。」

G「アマクトロー」

A「それはメルブラ。BLAZBLUEですらねえし、コノメニウーじゃねえのかよ。」

E「スサマジイハカイリョクヲモッタロボットノムスカタイサダ!」

A「もう違うやつじゃねえか!」

S「デストラクショオオおおおおおおおおおん!?」

A「どうした?」

B「当たったとか?」

C「そんなまさか───」

「新選組副長、土方歳三だ。クラス? そんなことはどうでもいい。俺がある限り、ここが──新選組だ」

「「「「「「「·········は?」」」」」」」

「うぉおおおおおおおお!うぉおおおおおおおお!(言葉になっていない。)」

A「······ボルテガ、カッシュ。ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ。」

BC「了解。」

S「お、お前ら?」

D「今だ!マクロスアタック!」

EFG「おっしゃー!」

S「ちょっと待って!」

「「「「「「「ここが!」」」」」」」

S「あべし!」

「「「「「「「新!選!!」」」」」」」

S「ひでぶ!!」

「「「「「「「組だあああああ!!!」」」」」」」

S「うわらば!!!」シンリューケーン!





終われ。

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