リアス達に連れられとある廃家へとやって来たイッセー...。
そこではぐれ悪魔バイサーと接触する。
バイサーの所業を知り、激怒したイッセーは持てる力全てを使いバイサーを消し飛ばすのだった。
sideイッセー
オッス!オライッセー!
バイサーの一件(部室に戻ったらかなり問い詰められて焦ったぞ...)
から数日が過ぎ、オラは今まで通り契約を取るため夜の街を飛んでんだ。
オラは部長が言うには魔力?っちゅうもんが足りねえらしくて
てん...てん...なんつったかなぁ?...たしか...天丼とかいうんが使えねえからこうして飛んで向かってんだよな...。
んで、修行も兼ねて走って行こうとしたら部長に『依頼者を待たせるのは論外よ、早く向かってちょうだい』
って言われちまったからこうして飛んでむかってんだ。
と...。んなこと言ってるうちに目的地付近じゃねえか!
オラは辺りを見回す...。
「お!あったあった!あそこだな?」
目的地である依頼主の家を見つけてオラは降下していった。
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「こんちわー!リアス・グレモリ―の遣いなんだけどよ!開けてくんねえかぁ?」
扉の前に降り立ち、そう声をかけるが誰も出てくる気配はない。
っかしいなあ...いつもならこれで誰か出てくんのによ...。
でも中に二つほど気は感じるし、留守っちゅうことはねえみてえなんだよな...
もしかして勝手に上がれってことなんか?
そう思ってドアノブに気を付けて手をかけると、ノブは容易くに回った。
「...?開いてる?」
勝手に上がるんは気が引けっけど仕方ねえ!
「邪魔すっぞ~?」
オラは恐る恐る扉を開けて中へと入っていく。
中は暗く、近くに人がいる気配はなかった。
少し進むとオラの鼻がある匂いを嗅ぎつけた!
ん!?この血生臭ぇ匂いは!?
すると今度は遠くから声が聞こえてきたんだ。
『い、いやあぁぁぁぁぁ!!!』
この声!まさかアーシアか!?
「待ってろよ!すぐ助けっぞ!」
オラはすぐさま悲鳴の聞こえた部屋へと走っていった。
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sideアーシア
私はレイナーレ様の言いつけである家へと来ていました。
「そんじゃあさっさとお仕事しちまいますかねぇ~アーシアチャンは結界の方よろしく~」
そう言って中へと入っていくフリード神父様...。
「あ、はい!」
いったい中で何をなさるのでしょうか...。
私は少し疑問に感じながら家の周りに結界を張り始めるのでした。
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結界を張り終えた私はフリード神父様に報告するために中へと入りました。
フリード神父様を探して歩いていると、ある部屋にたどり着きました。
しかし、部屋に入った私が見たものはとんでもないものでした...。
それは無残に切り裂かれ半ば貼り付けに近い形で壁に縫い付けられた死体だったのです...。
「きゃあぁ...っ!こ...これは...」
私は思わず悲鳴をあげてしまいます。
「おんやぁ?助手のアーシアチャン結界は張り終わったのかなぁ?」
すると、近くにいたであろうフリード神父様が悲鳴に気が付いてそう声をかけてきます。
「ふ、フリード神父様...これはいったいどういうことですか...」
「ん~?あぁ、アーシアチャンはこの手の死体は初めてでしたなぁ。んじゃ軽く説明すると~これが俺らの仕事♪悪魔に魅入られたダメ人間をこうして始末するんス。ちなみにこの殺し方は俺の趣味でござんす♪」
そう楽しげに話すフリード神父様は狂ったように笑んでいました。
「そんな...」
それを聞いた私はその場に崩れ落ちてしまいました...。
「なんだなんだよなんですかぁ?そんなにショックだったんかよ...。ま、無理もねえか、ちっと前までこんなとことは無縁の生活してきたんじゃなぁ...」
「......もう、止めてください...フリード神父様!こんなことは間違っています!種がこのようなことをお許しになるはずがありません!」
それを聞いたフリード神父様は苛立ったように眉を歪ませます。
「はぁ!?おいおいマジですか?馬鹿こいてんじゃねえぞ!」
【ザシュッ!】
フリード神父様が私に光剣を振りぬくと、私のローブの上半分が下着ごと切り裂かれ、上半身が露出してしまいました...。
「いやぁぁぁッ!!」
私は慌てて身体を両手で隠します。
フリード神父様はそのまま私の腕を持ち上げると光剣で壁に拘束してきました...。
「堕天使の姐さんに傷つけないよう念を押されてるけどぉ、これはちょっ...げぶらっ!!」
そこまで言いかけたところでフリード神父様は勢いよく吹っ飛んでいきました。
その拍子に光剣が抜けて私は地面に倒れ込んでしまいます。
「でえじょうぶか?アーシア、おめえは下がってろ」
その声に顔を上げるとそこには山吹色の道着を着込んだボサボサ頭の男の人が立っていました...。
しかし、私はその人にとても見覚えがありました。
「......イッセーさん?」
「あぁ、助けに来るのが遅れてすまなかった...アイツはオラがなんとかする。アーシアは下がってるんだ」
イッセーさんは振り向かないままそう言ってきます。
私はそれに素直に従うことにするのでした。
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sideイッセー
オラは警戒していた。今しがたふっ飛ばした奴に...。
奴は壁を突き破り吹っ飛んでいったがまだ気を感じる。
コイツは相当強えな...
しばらく奴が飛んで行った方を見ていると、奴は少しふらつきながら戻ってきた。
「痛ってぇな...何しやがるんですかねぇこの...ん?お前何モンだ?悪魔の気配もすっけど大まかには違う...まあどうでもいいんでその首チョッパーしますかね!」
そう叫び、飛びかかってくる奴にオラは残像拳で背後に回り込む。
それに気づかない奴はオラの残像に斬りかかっていた。
そして勢いよく剣みてえな奴を振りぬいた。
「......?あり?」
「こっちだ!だりゃあぁぁぁ!!」
呼ぶと同時に突きをお見舞いする。
「ぶぎゃっ!」
しかし今度は剣の柄で攻撃を防いだらしくすぐさま体勢を立て直していた。
オラはそこで初めて死体があることに気が付いた。
「これはおめえがやったんか...」
オラの問いかけに奴は狂った笑みを浮かべて話す。
「はい、そうでござんすよ~俺っちがそのクソダメ人間を始末しちゃって上げたのさ!お前もすぐあぁなんだよぉぉ!!」
またも飛びかかってくる奴...。
許せねえ...!
アーシアを襲っただけじゃなく、何の罪もねえ奴まで手に掛けてやがるなんてッッ!!
「許さんぞ!!貴様ぁぁぁぁ!!界王拳二倍!!だりゃぁぁぁぁ!!!」
オラは界王拳の二倍を発動し、奴を正面から殴り飛ばした。
「ゴブガァッ!!」
「まだだぁ!!でりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
飛んでいく奴の背後に瞬間的に回り込むと勢いよくラッシュを加えていく。
「がっぐがっごはっ!!んなんだよクソががァァァァァ!!」
「だりゃあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
と共と言わんばかりに渾身のアームハンマ―を叩き込む。
アームハンマーを叩き込まれた奴は地面に叩きつけられ気を失った。
それを確認しオラは界王拳を解く...。
「......ふぅ」
「イッセーさん!!」
ガバッと抱き着いてくるアーシア。
余程怖かったのか、その体は震えていた。
「遅くなって済まなかったなアーシア、でえじょうぶだったか?」
「は、はい...イッセーさんのおかげで...でも、どうしてイッセーさんがここに?」
キョトンと首を傾げるアーシアにオラは事情を説明する。
「オラの依頼者がコイツだったんだよ...間に合わなかったけどな...」
オラは磔にされた死体を見る。アーシアも悲しそうに俯いていた。
「すみません...私がもっと早く気づいて止めていれば...」
申し訳なさそうに俯くアーシアに腕を頭へと伸ばし、ワシワシと撫でまわす。
「え?え?イッセー...さん?」
突然のことに困惑しているアーシア。
「なに、おめえの所為じゃねえさ、悪いんはコイツを殺したアイツだ、おめえはそれを止めようとしてくれたんだろ?それだけでも十分さ」
と、そんなことを話していると部屋の隅に魔方陣が現れ、中から部長たちが現れた。
「イッセー!大丈夫!?って...どうして神父の方が倒れているのよ...」
「あらあら、うふふ...どうやらイッセーくんが倒してしまったようですわね」
「......人外、いいえ、規格外です」
「あはは...さすがは兵藤くんってところかな?」
来て早々に呆れたようにオラ達を見て話す部長たち。
「おめえ達酷っでぇなぁ...そこまでじゃねえだろ?」
「「「いやそれはない」」」
ははは!即座にツッコまれちまった......
ん!!!
そこでオラは大量の気がこちらに近づいているのを感じ取った。
「おめえ達、早く逃げんだ...でけえ気たくさんがこっちに向かってきてる」
それを聞いて朱乃も気付いたようだ。
「部長!大変ですわ!堕天使の軍勢が此方に迫ってきています!」
「チッ...今はイッセーの回収が先決ね朱乃、転移の用意を」
「分かりましたわ...」
すぐさま転移の準備に取り掛かる朱乃を見てオラは部長に問いかける。
「なあ、部長アイツは一緒に連れてけねえんか?」
オラはアーシアを指して言う。
しかし部長は首を横に振った。
「それは無理よ、この魔方陣は私の眷属しか転移できないの」
そうか、それならオラはいけねえ!
オラは魔方陣から抜けだし言った。
「なら、おめえ達だけ先にけえっていてくれ...オラはアーシアを連れて後からいく」
「ちょっ!待ちなさいイッs...」
そこまで言いかけて部長たちの姿は消えた。
「さて、アーシア、オラ達も脱出すっぞ!オラに掴まれ」
「え?あ、は、はい!」
恐る恐るといった風にオラの肩に手を置くアーシア。
それを見てオラは額に手を当て部長たちの気を探り出す。
と、そこで乱入してくる奴がいた。
「フリードやったのはお前か?」
黒い翼を生やした乱入者は場の状況を理解するとオラにそう問いかけてきた。
「あぁ、オラがやった...」
「そうか、ならば死んでもらおう!」
言うや否や手に光の槍みてえなモンを手に突っ込んでくる。
しかしそれより早くオラは部長たちの気を捕らえることに成功した。
「見っけた!」
その言葉と共にオラはその場からアーシアと共に瞬間移動していくのだった
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side堕天使
私は驚いていた。
ついさっきまで目の前にいた小僧とアーシアが瞬時に消えてしまったのだから...。
「なっ!?消えた?」
辺りを見回しても気配すら感じられない。
「探せ!まだ近くにいるはずだ!」
私は部下を伴って付近の捜索に当たるのだった。
オッス!オラ悟空!
アーシア!おめえはもう自由だ!何かやりてえことねえか?
ん?友達と楽しく遊んでみてえ?
ん~...よし!オラも精いっぱい協力すっぞ!
次回!DragonBall D改!
今を楽しめ!アーシアの希望の一日!
ぜってえ見てくれよな!
そりとアンケートはまだまだ募集中だ!ドシドシ!送って来てくれよな!
ギオスの止まってる作品でもいいらしいから好きな奴を書いてくれ!
んじゃな!