DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...。

アーシアを楽しませるため、街へとアーシアを連れて出て来たイッセー。

思いつく限りのことをやりアーシアを楽しませることに成功するのだが...


『あなたは私と来てもらうわ、アーシア』

どうするイッセー!!




攫われたアーシア!立ち上がれ孫悟空!

sideイッセー

 

 

「折角殺したのに悪魔になってオメオメと生きてるなんてね...馬鹿みたい」

 

そう言いながらさげすんだ視線を投げかけてくるその女には黒い翼が生えていた。

 

 

「誰だおめえ!!オラおめえなんて知らねえぞ!」

 

 

「はぁ?なにその口調、っていうか、元カノの存在忘れる?普通殺されたって言う思い出まであんのによく忘れられるわね」

 

殺された...?っちゅうことはアイツ(兵藤一誠)を殺した奴なんか?

 

 

「おめえがアイツを殺したんか!」

 

 

「そんなことも覚えてないの?えぇ、そうよ?私があなたを殺してあげたの...。彼女としてね」

 

そうか、コイツの所為でアイツが死んじまったんか......

 

アイツを殺してアーシアにも何かする気らしい...。

 

 

「......さん...」

 

 

「は?」

 

 

「許さんぞ!!貴様ァァァッ!!」

 

 

【ドンッ!!!!】

 

オラは高めていた気を一気に開放するのだった。

 

 

sideout

 

 

 

_________________________

 

 

 

side界王

 

 

「い、イッセーさん?」

 

イッセーの身体から溢れる白いオーラにアーシアが戸惑いの声を上げる。

 

 

「へえ、随分変わったことが出来るようになったみたいね、少しは楽しませてみなさい!」

 

そう言うと翼の女は虚空から光の槍を作り出し構える。

 

 

「アイツを殺すだけじゃなくアーシアにまで手を出そうとしやがって...おめえはオラがぶっ倒す!!ハアァァァァア!!」

 

『Boost!!』

 

エネルギー波を放とうとして左腕を突き出すと、そんな音声と共に赤い籠手がイッセーの左腕に出現した。

 

そして放たれたエネルギー波は普段よりも大きいものとなり女に向けて飛んでいく。

 

しかしエネルギー波は容易く光に槍に切り払われてしまう。

 

 

「そんなこともできるようになったのね、面白いじゃない!」

 

 

「なっ!なんだこいつ...」

 

女が面白そうに言うもイッセーはそれどころではないらしく左腕の籠手を眺めていた。

 

 

「なんだかわかんねえけど力が沸いてくるみてえだ!いくぞ!!だあぁぁぁぁ!!」

 

勢いよく女へと突っ込んでいくイッセー。

 

 

「馬鹿正直に突っ込んでくるなんて...今度こそ完璧に消滅させてあげるわ!」

 

女がそう言ってイッセーに光の槍を投合する...が。

 

 

【シュンッシュンッシュンッ!!】

 

イッセーは光の槍を消えるように避けながら女との距離を詰めていく...。

 

 

「チッ...生意気な!悪魔のくせに避けんじゃないわよ!」

 

その言葉と共に連続で光の槍を投げ始める女。

 

これが元の兵藤一誠であれば避けることは叶わないであろう。

 

だが、このイッセーは数々の死闘を潜り抜けてきた百戦錬磨の英雄である。

 

迫ってくる複数の光の槍を難なく躱し、一気に女との距離を詰めるとその速度を利用して渾身の肘打ちを叩き込む。

 

 

「フンッ!!」

 

 

「か...っはぁ...ッ!!」

 

 

【バシャーンッ!!】

 

女は軽く腹部を押さえながら吹き飛び後ろの噴水の中に叩き込まれる。

 

 

「はぁっ...はぁっ...悪魔風情がやってくれるじゃない」

 

 

「おめえはオラには勝てねえ...アーシアの事は諦めてさっさとけぇれ、そうすりゃ見逃してやる」

 

そう言ってイッセーが女に背を向けた時!

 

 

「イッセーさん!危ない!」

 

 

「...?ぐっ...!」

 

鋭い痛みを感じ足を見ると、そこには一本の光の槍が突き刺さっていた。

 

 

「卑怯だぞ...おめえ...!」

 

言ってイッセーはその槍を引き抜く。

 

その様子に女は不思議そうな顔をする

 

 

「あら、そんなに痛がらないのね、悪魔ならこれは猛毒のはずなんだけど」

 

 

「へ、へへっ...悪りいな...オラは普通の悪魔じゃねえんだ...」

 

 

「ふぅん...まあそんなことはどうでもいいわ、これで終わりだもの」

 

女は光の槍を大きく振りかぶる。

 

 

「これで...消えろ!」

 

巨大な光の槍がイッセーの首に振り下ろされ......

 

 

「やめてください!...分かりました、あなた達に着いていきます。だからもうイッセーさんには手を出さないでください」

 

 

「そう、それでいいのよ...ならこっちに来なさいアーシア」

 

 

「......はい」

 

 

「アーシア!駄目だ!行くんじゃねえ!」

 

 

「イッセーさん...ごめんなさい、私なんかを友達と言ってくださって本当に嬉しかったです...私なら大丈夫ですから」

 

 

「うふふ、いい子ね...今夜の儀式が済めば、悩みも苦しみも全てから解放されるわ...アーシアに感謝することね、もし次会ったら殺すわ」

 

 

「...ッ!!おめえ...!」

 

 

「さようなら...イッセーさん...」

 

その言葉を最後にアーシアと女は虚空へと消えていった。

 

 

イッセーは女たちが消えていった方をしばらく見つめ続けていた...。

 

 

 

「ちっくしょ――――――――ッッ!!!」

 

その叫びは悟空がナメック星で吠えたものと全く同一のものであった。




オッス!オラ悟空!

なんでだ!なんでアーシアを助けに行っちゃだめなんだ!!

そうか、ならオラは悪魔を辞める、友一人助けに行けねえんならオラは悪魔なんか必要ねえ!

次回!DragonBall D改!

友を救え!敵地へ乗り込め兵藤一誠!

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