DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改……。

精神世界でドライグとの会合を果たしたイッセー。
そこでドライグが過去に倒したドラゴンだと言うことを知る。
ドライグの提案で修行をつけてもらうことになるイッセーだったが、何者かがイッセーを起こし、その修行は中断させられてしまう。

起こしていたのはリアスであった……。
リアスは自身の処女を貰ってくれとイッセーに頼み込むが、時すでに遅し、突如現れた謎のメイドによってそれ阻まれるのだった。


リアスの婚約者!?ライザー・フェニックス登場!

sideナレーション(界王)

 

昨晩の一件から時間は飛んで翌日のこと……。

 

本日の授業を終え、イッセー達は部室へと向かっていた。

 

 

「ッ!」

 

部室に向かう最中、イッセーは何かの気配を感じとりピクリと反応する。

 

 

「……イッセー先輩、どうかしましたか?」

 

それに気づいた小猫が不思議そうに声を掛ける。

 

 

「あぁ、どうやら誰か部室に来てるみてえだ」

 

 

「誰か?部長達じゃないのかい?」

 

 

「部長の気も感じっけど、それともう一つ違う気を感じんだ…。コイツはオラも知ってる奴の気だな」

 

 

「イッセーくんの知り合いってことかい?うーん、誰だか分からないけど、早めに向かうとしようか」

 

そうしてイッセー達は部室へと向かう足を早めたのだった……。

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

部室前までやって来ると、木場が不意にピクリと何かを感じ取ったように反応した。

 

 

「この僕がここまで来てようやくさっちできるなんてね…イッセーくんが言っていたのはこの人のことだね?」

 

木場の言葉にイッセーは無言で頷く。

 

木場や他の皆も頷き返し、部室に入っていくのだった。

 

 

______________

 

 

部室の中へ入るとそこには部長と昨晩イッセーの部屋に来ていたメイドであった。

 

 

「やっぱしおめえだったんか」

 

 

「昨夜ぶりでございます…兵藤様…。」

 

ペコリと礼で返すメイド…。

 

 

「......イッセー先輩、グレイフィア様とお知り合いなんですか?」

 

 

「ん?おぉ、昨日オラの部屋に来てたんだ」

 

 

「え?イッセーさんのお部屋に...?」

 

小猫の問いに答えたイッセーの言葉に、アーシアが不思議そうにする。

 

それを聞いていたグレイフィアと呼ばれたメイドが割り込むように口を挟む。

 

 

「兵藤様、それでは語弊がございます......。

それよりも、お嬢様、この事は私からお話し致しましょうか?」

 

そのグレイフィアの言葉にリアスは首を横に振る。

 

 

「いえ、私から話すわ......実はね......」

 

少し考え込むように間を開けてからリアスが口を開いた直後、魔方陣が現れ、炎と共にホスト崩れの男が姿を現した。

 

 

「...フェニックス」

 

紋様をみてボソリと木場が呟く。

 

炎が収まると、男はリアスの方を向き、言い放った。

 

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだ、さて、会いに来たぜ、愛しのリアス」

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

「いやぁ、やはりリアスの『女王(クイーン)』が淹れたお茶は最高だな」

 

 

「痛み入りますわ......」

 

ホスト崩れの男の誉め言葉に朱乃はそう返すが、そこにいつものニコニコとした雰囲気はない......。

 

そんなことは気にしていないとばかりに男はリアスの髪や脚を触っている。

 

 

「なあ、アイツいってえ誰だ?おめえたちの知り合いか?」

 

その疑問に答えたのはグレイフィアであった。

 

 

「兵藤様、この方はライザー・フェニックス様です。

フェニックス家の御三男であり、グレモリー家次期当主、リアス・グレモリー様の御婚約者であらせられます......」

 

 

「へえ~...!なあ、もう一個聞いていいか?」

 

 

「ごこんやくって、いったいなんだ?それって食えるんか?」

 

 

【ズッコォッッ!!】

 

いつも通りのイッセーの言葉に、その場にいる全員が盛大にズッコケる......。

 

 

「婚約というのはですね、親しい仲にある男女が結婚の約束をすることでございます。兵藤様」

 

 

「そうなんか?部長、おめえそのへんてこ頭と仲いいんか?」

 

 

「へんてこ頭...?」

 

 

「「「「「「ブフッ」」」」」」

 

それを聞いたリアスを除く全員が小さく吹き出す。

 

あのグレイフィアまでもが吹き出していた......。

 

 

「プフッ...そんな訳ないじゃない、これはお父様達が勝手に決めた話なんだから」

 

 

「リアスの父ちゃんたちが決めたんか?結婚の相手を勝手に決めちまうなんて、酷っでえな......」

 

 

「......高貴な家の方々にはいろいろと事情があるのです...兵藤様」

 

グレイフィアが窘めるように話す。

 

 

「そうなんか?大変なんだな、高貴な家ってのは...好きでもねえこんなヘンテコ頭の奴と結婚させられるなんてよ」

 

 

「......」

 

その言葉にグレイフィアは返事はせず、黙っていた。

 

終始ヘンテコ頭と言われていたライザーも表情筋がピクピクと動いていたが、辛うじて抑えた様だった。

 

それを欠き消そうとでもいうかのように、尚もリアスの髪や脚を触り続ける。

 

それが我慢の限界だったのか、リアスが立ち上がり怒鳴った。

 

 

「いい加減にしてちょうだい!ライザー!以前にも言ったはずよ!私はあなたとは結婚しないわ!」

 

だがライザーはヘラヘラとしながら返す。

 

 

「だがな、リアス、そう言う訳にはいかないだろう?キミの所の御家事情は意外に切羽詰まっていると思うんだが?」

 

 

「家は潰さないし、婿養子だって迎え入れるつもりよ」

 

そのリアスの言葉に顔を輝かせるライザー。

 

 

「おぉ!流石リアス!じゃあ早速俺と」

 

ライザーがそこまでが言いかけたところでリアスが遮るように口を挟んだ。

 

 

「ライザー、私は私が良いと思った者と結婚する......。

古い家柄の悪魔にだって、その位の権利はあるはずよ」

 

それを聞いたライザーは少し怒気を吹きませながら話し出した。

 

 

「......俺もな、リアス...。

フェニックス家の看板を背負った悪魔んだよ。

この名前に泥をかける訳にはいかないんだ......。

それに、この世界の炎と風は汚い......。

炎と風を司る悪魔としては耐えがたいんだよ!

 

俺はキミの下僕を燃やし尽くしてでも冥界に連れ帰るぞ」

 

そう話すライザーとリアスの間で一触即発の空気が包み込む。

 

その様子を黙って見守っていたグレイフィアが不意に口を挟んだ。

 

 

「......お嬢様、ライザー様、これ以上騒ぎ立てるのであれば、私も容赦致しませんが、よろしいですか?」

 

この一言と共に放たれた軽い殺気で、一触即発だった部室の空気が一瞬で凍り付く。

 

殺気を直にぶつけられた二人は冷や汗を流し、見ているだけだったメンバー達も動けないでいた。

 

...ただ一人それをワクワクしながら見ている一人の戦闘民族(サイヤ人)の『兵士(ポーン)』を除いて......。

 

 

「最強の『女王(クイーン)』と称される貴女に言われたら、流石の俺も怖いよ......」

 

そう言ってライザーは怒気を引っ込める。リアスも怒気を収めた。

 

それを見てグレイフィア自身も殺気を収め、話し出す。

 

 

「こうなることは旦那様も予想されていました。

ですので、『レーティングゲーム』

で決着をつけるのはいかがでしょう?」

 

驚く二人......。

 

意味が分かってないのか、コソッと木場にイッセーが耳打ちする。

 

 

『なあ、レーティングゲームっていったいなんだ?』

 

 

『そっか、イッセー君は知らなかったよね、

(レーティングゲーム)というのはね?

爵位持ちの悪魔......。

簡単に言えば部長のような上級悪魔達だね。

そんな悪魔たちが下僕を戦わせて競う

チェスに似たゲームだよ』

 

 

 

『チェスってのが何なのかよく分かんねえけど、戦うゲームってことだけは分かったぞ』

 

そう二人が話している間にも話は進んでいく。

 

 

「まさか、こんな好機はないわ、

ゲームで決着を付けましょう、ライザー」

 

 

「へぇ、受けちゃうのか、キミのこの面子で俺に勝てると?

 

例え頑張ったとしても俺達に敵うのなんて精々そこの『雷の巫女』くらい「そいつはどうかな?」なに?」

 

ライザーの言葉を遮るように口を挟んだのはイッセーであった。

 

 

「おめえが強えのはなんとなく分かった、けどよ、落ちこぼれの下級悪魔だって必死で努力すりゃ、エリートの上級悪魔を越えることだってあっかもよ?」

 

 

「ほう、なら試してやろう、その落ちこぼれとやらの努力の成果を」

 

パチンッとライザーが指を鳴らす。

 

すると、ライザーの背後に複数の魔方陣が現れ、中から数人の女が姿を現した。

 

 

「こいつらが俺の下僕たちだ。

さて、ミラ、やれ......」

 

 

「はい、ライザー様」

 

ライザーの眷属の一人であろう小柄な棍を持った少女だった。

 

ミラと呼ばれた少女は高速でイッセーとの間を詰め、勢いよく棍を突き出しす...が......。

 

 

「ホッ!」

 

そんな軽快な掛け声と共にその一撃は容易く止められてしまう。

 

 

「なっ!はなっ...せ!」

 

 

「へへへっおめえの動き単純だから読みやすかったぞ、よっと!」

 

掴んだ棒を器用に使い、ミラから棍を奪い取ると、慣れた手つきでクルクルと回し始めるイッセー。

 

 

「懐かしいなぁ、オラもうんとガキん時にじっちゃんから教わった棒術と如意棒で戦ってたっけなぁ......」

 

 

「くっ!返せ!」

 

ミラが棍を奪い返そうと飛び掛かるも、トリッキーな動きで全て裁かれてしまう。

 

 

「いいか?棒術っちゅうんはこうやんだ。だりゃぁぁぁぁ!!」

 

先程までクルクルと棍を回していたイッセーが掛け声と共に瞬時に身らに距離を詰め超スピードで四連撃を繰り出す。

 

 

「ぐっ...はっ...あぐっ...!」

 

 

「終わりだ!でりゃああぁぁぁっっ!」

 

 

【ドゴンッ!!】

 

止めの鋭い一撃がミラの腹部に叩き込まれる。

 

 

「...ッ!かはっ...!」

 

勢いよく吹き飛ばされ、背中から壁に激突してしまうミラ......。

 

 

「ミラ!?」

 

眷属の一人が驚いて、すぐさま駆け寄る。

 

しかし、当のライザーはと言えば......。

 

 

「へえ、ミラを倒したか、どうやら実力はそれなりにあるらしい」

 

 

「まだやるんか?」

 

根を構えながらライザーを睨みつけるイッセー。

 

しかしライザーは首を横に振り......。

 

 

「いや、止めておこう、ここでやりあっても意味はないんでね

リアス、ゲームの日程は十日後だ、それまで眷属達を少しでも鍛え上げておくんだな」

 

 

「私にハンデを与えようというの!」

 

 

「己惚れるなよ、リアス、これは経験者としての忠告だ、ゲームの世界はお前が考えているほど甘くはないんだ......。

キングが采配を誤れば、それだけで評価は下がる。

いくら下僕が優秀でもな......。

その事をよく覚えておけ......」

 

そう言うとライザー達は魔方陣と共に消えていった。

 

それを見届けた後に、グレイフィアが口を開いた。

 

 

「では、ライザー様の言葉通り、ゲームの日程は十日後という事で準備をさせていただきます......。それと、兵藤様、少しお話がありますので、少しよろしいですか?」

 

 

「ん?わかった!」

 

グレイフィアに呼ばれたイッセーは部屋を出るグレイフィアについていくのだった。

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

別の部屋へと連れてこられたイッセーは首を傾げていた。

 

どうして自分が連れてこられたのか分からないようだ......。

 

 

「...ようやく、二人きりになれましたね」

 

 

「ん?あぁ、けどよ、なんでオラに話ってなんだ?」

 

 

「それはいずれ...今はこれをお受け取り下さい」

 

そう言ってグレイフィアが渡してきたのは魔方陣が描かれた紙であった。

 

 

「これって...紙だよな?」

 

 

「はい、それで兵藤様、今夜はいつであれば御在宅でしょうか?」

 

 

「ございたく?」

 

 

「家に帰っているかということです」

 

 

「あぁ、そういうことか!

 

うーん...夜中なら帰ってきてっと思うぞ?」

 

 

「夜中ですね?畏まりました

ではまた本日の夜中に伺わせてもらいます。

詳しいことはその紙の裏側に書いてありますのでお読みになってください。

それと、この事は誰にも言わないでください......。

 

それではまた深夜に......」

 

そう言うと、グレイフィアは魔方陣を展開すると、その中に消えてしまった。

 

 

「......なんだったんだ?」

 

それを見送ったイッセーはそう呟くと紙をポケットにしまい、部室へと戻っていくのだった。

 

 

 

 

____________________

 

 

 

「グレイフィアの話はなんだったの?」

 

部室に戻ったイッセーにリアスが聞いてきた。

 

 

「いや...それが、言っちゃいけねえらしいんだよ」

 

その言葉を聞いたリアスは少し考え込んでいたが、少しして口を開いた。

 

 

「そう、まあグレイフィアなりの考えあっての事でしょうし、これ以上は聞かないわ」

 

 

「サンキュー!部長!」

 

 

「いいのよ、それじゃあ、あなた達、今日のお仕事を始めるわよ!」

 

 

「「「「「「「はい!(あぁ!)」」」」」」」

 

こうして本日の悪魔稼業がスタートするのだった......。

 

 

sideout

 

____________________

 

 

sideイッセー

 

オッス!オライッセー!

 

今日の契約取り?を終わらして家に帰ってきたオラ達は飯、風呂、着替えを終えて自室に戻って来てたんだ。

 

 

「ふぁ~あ...早く寝ねえとなぁ」

 

オラがベッドに入ろうとした時だったぞ。

 

着替えん時になにげなく置いた紙(いつ入れたんかは忘れた)が急に光り出したと思ったら、

 

中から魔方陣が飛び出してその中からグレイフィアが出てきたんだ。

 

 

「先程ぶりですね、兵藤様」

 

 

「いぃっ!?グレイフィア!どうしたんだ?こんな時間に......」

 

 

「...?先程、深夜に伺うとお伝えしておいたはずですが......。

それに、紙にも書いておいたのですが......。

もしかしてお読みになっていないのですか?」

 

あ...そういやそんなこと言われてたっけな......。

 

すっかり忘れちまってたぞ......。

 

 

「はははっ悪りい悪りい!忘れちまってたみてえだ!」

 

 

「そうでしたか、もう少し分かりやすく表記しておくべきでしたね...申し訳ございません......」

 

いぃっ!?なんでグレイフィアが謝んだ!?

 

 

「い、いや...悪いんはオラだろ?謝るんはオラの方だ...すんません」

 

こ、これで良いん...だよな?

 

 

「ふふっ兵藤様はお優しい方ですね......。

私なら気にしていないので大丈夫です。

それで、用件なのですが......。

貴女にお聞きしたいことがあるのです」

 

 

「ん?オラに聞きたいこと?」

 

なんだ?オラ何かしたんか?

 

 

「はい、単刀直入にお聞きします。

兵藤様は『孫悟空』という名前に覚えはありませんか?」

 

 

「なっ!?なんでおめえがそれを!!」

 

ど、どうしてこいつがオラのめえ()の名前を知ってんだ!?

 

オラの名前を知ってるんはイッセーと、一星龍たち神龍しか知らねえはずだ!

 

 

「やはり、ご存じなのですね?」

 

......こうなりゃ観念するしかねえな。

 

 

「あぁ、知ってっぞ、というより、オラがその『孫悟空』だ」

 

その言葉を聞いたグレイフィアはいきなりボロボロと泣き出してオラに抱き締めてきた……。

 

 

「いっ!?い、いきなりどうしたんだよグレイフィア!」

 

 

「~ッ!…やっぱり…やっと…やっと見つけました……。

悟空様…この数千年…ずっとお会いしとうございました…!」

 

そう言いながらもボロボロ涙を溢れさせる泣くグレイフィアにオラはどうしたらいいかわかんねえ……。

 

オラはなんでこうなったのか必死に頭を回転させる。

 

 

「うーん…うん?…駄目だ……。全然わかんねえぞ……」 

 

いくら考えても思い出せねえ……。 

 

すると、グレイフィアが不意に離れてオラに言う。

 

「お忘れですか?私は数千年程前、冥界で死にかけていたところを貴方に助けられて不思議な豆を与えられた悪魔です」 

 

数千年前?不思議な豆?

 

ちゅうことはオラがアイツに頼まれる前…だよな? 

 

不思議な豆ってのは多分、仙豆のことだと思うし……。

 

仙豆を食わして助けたあくま…アクマ…あク魔……?

 

あっ!もしかして!

 

 

「ひょっとしておめえ、あん時仙豆食わせたヤツか?」

 

するとグレイフィアは更に顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら頷いて言った……。

 

 

「はいっ…はいっ…そうですっ…ようやく思い出して頂けたのですね……」

 

 

「いやー…!オラすっかり忘れちまってたぞ、言われなかったら気づかなかったな……。にしても、よくオラが孫悟空だって分かったなぁ、オラ今姿も名前も変わっちまってんのによ」

 

 

「すぐに分かりましたよ……。

纏う雰囲気やその喋り方、それにその特徴的な髪型で……」

 

そうだったんか?案外めえ()ん時の名残が残ってるんかもしんねえな……。

 

 

「貴方様に助けれてから数千年……。

私は探し続けました。

でも『孫悟空』という人物は見つけられませんでした……。

ですが、探し始めて数千年、ようやく見つけられました……。

悟空様、私の全ては貴方の物です……。

もう、離さないでくださいませ…」 

 

ん? なんか今変な言葉が聞こえた気がすっぞ?

 

 

「えっとよ…グレイフィア?

ちっと聞くけんど、さっきなんて言ったんだ?」

 

「え? 私の全ては貴方の物です……と、何かありましたでしょうか?」

 

「うーん…オラに何かをくれるってのはわかったんだけどよ、何をくれんだ?」

 

「何を…ですか?貴方様に捧げるものは私自身です……。

私の心はあの時から既に悟空様の物なのですから……」

 

ん~…くれる物はグレイフィアなんか?

 

ちゅうことはだ……。

 

こいつはあん時(結婚するまで)のチチと同じ感じかもな!

 

 

「そっか、分かったぞ!

おめえがおめえ(・・・)くれるってんなら貰うぞ。

けんど、一つだけいいか?

オラはもう孫悟空って名じゃねえ、

この町の一人のサイヤ人、兵藤一誠だ。

だからそのごくうさまって呼び方は止めてくれっか?」

 

 

「この呼び方を止めてほしいのですか?確かに、名前が違うのにこの名前で呼ぶのは変ですね……。

では、これからは一誠様と…これならよろしいですか?」

 

 

「あぁ!バッチリだ!」

 

 

「では、改めまして一誠様と呼ばせて頂きます……。

一誠様、不束者ですが、これからよろしくお願い致します……」

 

 

「あぁ!よくわかんねえけどよろしくな!グレイフィア!

 

と、そろそろ寝ねえとな、グレイフィアももう遅いから泊まってってくれ、オラのベッド使って良いかっさ」

 

 

「一誠様のベッドを…?ですが一誠様は何処でお眠りになるのですか?」

 

 

「ん?オラか?オラはそこら辺の床で寝るからでぇじょうぶだぞ!んじゃ、オラ、寝るからおめえも早く寝ろよ?んじゃな」

 

そうしてオラは床に寝転がりそのまま意識を手放した。

 

精神世界でドライグと修行をとことんまでやって翌朝起きたらグレイフィアと同じベッドで寝てたなんてことがあったけど……。

 

オラってそんな寝相悪かったんかな?




オッス!オラ悟空!

修行だぞ!
ライザーとのゲームに備えてオラ達はもっともっと強くならなきゃならねえ!
よーっし!おめえたち!これからオラがビシビシ鍛えてやっぞ!


次回!DRAGONBALL D改!

十日後に備えろ!イッセー流の山修行!

ぜってえ見てくれよな!

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