超一星龍との戦いを終え神龍と共にどこかへと消えていった悟空。
これはその後の悟空の活躍を描いた物語である
異世界の英雄!孫悟空爆誕!
ナレーション【界王】
龍王神界…。
そこは神々ですら立ち入ることのできない神龍達の世界である。
そしてそこに件の青年、孫悟空はいた。
「ダッ!ダリャァッ!!デェリャァァ!!」
【ヒュウゥゥゥ…ドゴォォォン!!】
「がはっ!!」
悟空の蹴りで相手をしていた者が地面に叩きつけられる。
「へへへっ今回はオラの勝ちだな!パイクーハン」
地上に降りてきた悟空が組み手相手にそう声をかける。
パイクーハンと呼ばれた青年も立ち上がると軽く笑んで答える。
「あぁ、だが次は負けんからな」
「あぁ、楽しみにしてっぞ!」
そう笑い合う二人に近づくものがいた。四星龍だ
「また組手か?お前達」
そう声をかけられて悟空が四星龍の方に振り向く。
「おぉ!パイクーハンの奴、メキメキ実力付けてきてっからな!四星龍も組手すっか?」
「いや、止めておく…それよりも悟空、一星龍がお前を呼んでいたぞ?」
「オラをか?なんかあったんかな?」
と、そこでパイクーハンが話に入ってくる。
「また地球でヤバい奴でも出たのか?」
しかし四星龍は首を横に振り否定する。
「いや、別段そう言ったことは聞いていないが...どうやら悟空、お前に重要な話があるらしい」
「そうなんか?分かった!んじゃ、ちっと行ってくる!」
四星龍達に別れを告げ、悟空は一星龍の元へと向かうのだった。
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ある建造物の中に入った悟空は中で待っていた人物に声をかけた。
「オッス!一星龍!」
「...来たか、悟空」
一星龍はゆっくりと悟空の方へ顔を向ける。
「あぁ、話は少し四星龍から聞いてる、オラに話ってなんだ?」
「なに、大したことは無い、お前に地球に行ってもらおうと思ってな」
その言葉を聞いた悟空は驚きの声を上げる。
「ち、地球って...また悟飯達に会えるってことなんか?」
しかし、一星龍は首を降って否定する。
「いや、お前の知っている地球ではない...。いうなれば別次元、パラレルワールドの地球だ」
「ぱ、パラレルワールドォォォ!?!?ってなんだ?」
【ガクッ】
流石の一星龍もこれにはズッコケる......。
「ま、まあ、行ってみればわかる...」
「ん~...そっか!ならいっか!」
理解したのかしていないのか分からないが納得する悟空。
「ならばさっそく向かってくれ、行き方はそこの穴から落ちれば行けるからな」
「ち、ちょっと待ってくれよ!今から行くんか!?」
「そうだが?」
「ぜめてパイクーハンに一言言ってからさ~」
「あやつには私から言っておくから問題ない」
「おぉ、それもそっか!分かったんじゃ行ってくる!」
そうして悟空は金色に光る穴の中へと飛び込んでいくのだった。
sideout
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sideミカエル
飛び交う魔力弾にブレス……。
私達は今戦争の真っただ中にいます。
相手は神にも匹敵するといわれている二天龍。
どうしてそんなものの相手をしているのか、それは......。
天界、グリゴリ、冥界の三大勢力が大戦争をしている時でした。
突如現れた二匹の龍が暴れまわりながら戦場を引っ搔き回し始めたのです。
二匹の争いに我々は戦争どころではなくなり、先にあの二匹をどうにかしようと手を結ぶことになりました。
三勢力が団結して二匹に挑みにかかると二匹は『たかがカラスや蝙蝠の分際で調子に乗るな』と逆切れを起こし我々を屠っていきました。
「おい!どうすんだ!?このままじゃ俺達全滅だぞ!何かいい案はないのか!」
必死に攻めながら堕天使総督のアザゼルが叫びます。
それにこたえるように叫ぶのは魔王ルシファー、それに我らの神、ヤハウェ様でした。
「そんなのがあるならとっくにやっている!何かないのか!天界の神!」
「倒すのは難しそうですが...封印ならば可能でしょう、ですがあんなに暴れられては......」
「それじゃあどうしようもねえじゃねえかよ!!クソッ!ここで終わりなのか?」
私達が絶望に呑まれたその時でした。
二天龍の前に立ちふさがる者がいたのです。
「おめえ達!これ以上暴れんじゃねえ!まだやるってんならオラが相手になっぞ!」
そう話すその者は青と黄色の道着上下にカンフーシューズそして尻尾を生やした奇抜な格好をした青年でした。
その言葉を聞いた二天龍はイラついたように話します。
「お前が相手になるだと?ふざけるな!消し炭にしてくれる!」
赤い龍、赤龍帝ドライグが紅蓮の巨大なブレスを青年に向けて放ちます。
「ありゃまずいぞ!おい!そこのお前!避けろ!!」
アザゼルが青年に叫びます。ですが青年は微動だにせず……
「こんなもん避けるまでもねえ!んぐぐッッ!!」
なんと赤龍帝のブレスを受け止めたではありませんか!!
「んぐぐぐぐぐッッ!!ダァァァァ!!」
【バチィィィィンッッ!!】
「おいおい、何て野郎だ...赤龍帝のブレスを叩き潰しちまいやがったぞ......」
私達が呆然としているなか、青年は二匹を睨みつけて言います。
「やるってんだな?ならオラも全力で行くぞ!!はぁッ!!」(ドンッ)
青年が叫ぶと一瞬の内に青年の姿が変わっているではありませんか!
髪は金色に染まり後ろに伸び、顔は先程とは比べ物にならないほど厳ついものへと変わっていました。
「さっさとカタァつけてやる、だりゃぁぁぁぁ!!」
掛け声とともに青年の姿が消えます。
「なっ!?消えた!どこだ!!」
赤龍帝が慌てて青年の姿を探します。すると...
「こっちだ!だりゃぁぁぁぁ!!」
赤龍帝の頭の上に現れた青年は勢いよくその頭を蹴り落とします。
「ぐおぉぉぉっ...!!」
「まだだ!だりゃっ!でりゃりゃりゃりゃりゃりゃッッ!!」
今度は赤龍手の真下に現れるとその巨体を蹴り上げ凄い勢いでラッシュを叩き込んでいきます。
「人間風情が調子に乗るな!」
呆気に取られていた白い龍、白龍皇アルビオンも青年にブレスを放ちます。
しかし青年は赤龍帝を力いっぱい蹴り落とし白龍皇へぶつけた後に両手を構えると......
「かぁ...」
「めぇ...」
「はぁ...」
「めぇ...」
そこまで言うと青年の手の中に蒼い光が灯り出します。
「波ァァァァァッッ!!」
両手を着きだして青い閃光のようなものを放ちそのブレスを消し去るとそのまま二天龍に命中させました。
『グオォォォォ......!!』
二天龍が青い閃光に呑まれもがき苦しんでいます。
「こいつで終わりだ!龍拳!!爆発!!」
そう青年が叫んで二天龍に突っ込んでいきます。
すると、どうでしょう?青年の身体が黄金に輝く龍へと変わり、二天龍を呑み込んだではありませんか!!
『グアァァァァァァ!!!』
中からは二天龍の断末魔が聞こえていました。
そして龍が消えると、そこにはぐったりとして動かなくなった二天龍の姿が......
「今が好機です!二天龍を封印します!」
ヤハウェ様も指示で私達は即座に二天龍の封印を始めました。
そして封印が終わった頃、お礼を言うためにあの青年を探してみましたがその姿はどこにもなかったのでした。
一体あの青年はなんだったのか、それにあの黄金の龍は......
私達はあの龍に敬意を表し...こう呼ぶことにしました。
『神龍』...と
オッス!オラ悟空!
次に目が覚めっとそこは冥界だったんだ!
ん!?女が変な奴らに殺されかけてる!?
そうはさせねえぞ!
次回!DORAGON BALL D改!
冥界からのSOS!少女を救え孫悟空!
ぜってえ見てくれよな!