特訓の為、グレモリー家所属の別荘のある山へとやってきたオカルト研究部一行...。
そこで一行はイッセーに指導役をお願いする。
イッセーは昔、亀仙人に鍛えられた修行方法でメンバー達を鍛え始めるのであった。
sideナレーション(界王)
翌日のこと......。
「よーし、今日のこの修行はここまでにしよう。おめえたちよくやったな!」
そう言って一誠はヘトヘトになっているメンバー達に声を掛ける。
それを聞いたメンバー達はその場にへたり込んでしまう。
それもそのはず、今、リアス達が背負っているのは昨日の倍の重さなのだから。
へたり込んでいるメンバーに悟空は笑いながら言う。
「なんだおめえたち、そんなんで
「それは分かっているけれど...想像以上にキツいのよ...」
「そりゃ修行なんだから仕方ねえよ、うーん...にしても、もう暗くなってきちまったし、晩メシも作んねえとなぁ...よし、アーシア、おめえ今日はもう修行はいいから晩メシ作ってくれっか?」
「え?私がですか...?でも、皆さんがやっているのに私だけやめてしまうのは...」
突然そんなことを言われたアーシアは不思議そうに問い返す。
「しんぺえすんな、おめえはどっちかっちゅうとめえに出て戦うより後ろで仲間を助けるもんだろ?
そう言って『はははっ!』と笑う一誠にアーシアは納得したように力強くうなずいた。
「分かりました...。私、イッセーさんの期待に応えてみせます!」
「サンキュー!オラも何か手伝えることあったらやっかんな」
「ありがとうございます。でも、イッセーさんはキッチンにははいってこないで入ってこないでくださいね」
『それじゃあ、お夕飯の準備をしてきます』とアーシアは屋敷の中へと入っていった。
それを見送って、一誠は残った者たちに向き直り再び口を開く。
「アーシアのメシが出来るまで別の修行をすっぞ!」
その言葉に凍り付くメンバーだが、一誠は気にせず近くにあった石を拾い上げて話す。
「これでいいか、なあ、おめえたちペン持ってっか?」
「ペン?それなら...」
ポンッっと朱乃が魔力を使って油性ペンを作り出す。
「これでよろしいかしら?」
「お、サンキュー!」
朱乃から油性ペンを受け取り石に何かを書き記す一誠。
「......何を書いてるんですか?」
「ん?これさ」
そう言って一誠は石をメンバー達がよく見えるように見せる。
そこには『亀』と大きく書かれた文字が......。
「おめえたちこれをよーく見て覚えろよ?いいか?覚えたか?」
「え、えぇ...覚えたわ」
「しっかりと記憶しましたわ」
「僕も覚えたよ」
「......私もです。けど、何故ですか?」
小猫がもっともな疑問を投げかける。
「今からコイツを山のどこかに投げ捨てる。
おめえたちはそれを全員で競争してこの石を探してくるんだ
ただし!持ってくるのは一人まで、使い魔を使うのも魔力を使うんもやっちゃいけねえぞ?自分の足で探すんだ。
時間は一時間、それまでに石を見つけてきたやつは合格、見つけられなかった奴は罰として晩メシ抜きだ!」
それを聞いて再び全員が固まる。
「晩飯抜き...つまりご飯がなしになるってこと?」
「あぁ」
「......全員が見つけられなかったときはどうなるんですか?」
「ん?そん時はおめえたち全員、晩メシ抜きだ」
「「「「!?!?!?」」」」
メンバー全員に緊張が走る。
「そんじゃ始めっぞ!ほっ!」
勢いよく飛びあがる一誠。
ある程度の高さまで跳び上がるとそのまま石を投げ飛ばした。
そのまま地面へと降り立ち、メンバー達に告げる。
「石は投げたから早く見つけて来いよ?今から一時間だかんな!」
それを聞いたメンバー達が一斉に立ち上がる。
「こうしてはいられないわ!」
「晩ご飯は渡しませんわよ!」
「なんとしても見つけ出して見せる!」
「......晩飯抜き...嫌...」
そう言うと各自一斉に山の中へと駆け出していくのであった。
「さて、誰が最初に見つけてくっかな?」
と、悟空は期待するのだが、結果は全員制限時間内に石は見つけられず、晩ご飯を食べられたのは一誠とアーシアだけになるのだった......。
はてさて、この先グレモリー眷属一行はどこまで強くなれますことやら......。
オッス!オラ悟空!
やっと修行の効果が現れ出して来たぞ!よし、なら次はオラが直々に組み手の相手をしてやっぞ!
皆!覚悟は出来てっか!
次回!DragonBall D改!
本格開始!悟空とやる体術修行!
ぜってえ見てくれよな!