DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改……。


体育館を制圧後、ライザーの女王(クイーン)の攻撃に小猫が戦線離脱する。

そのことに気付いた一誠は女王(クイーン)を倒そうと怒るが朱乃に止められる。

しかし、小猫に続き、木場と朱乃も離脱していく……。

その事に怒りを爆発させた一誠は超サイヤ人へと覚醒するのであった。


超覚醒!目覚める伝説の最強戦士!

sideサーゼクス

 

 

「あれは……!」

 

私は目の前の映像に目を疑っていた。

 

それは可愛い妹のリアスとライザーの婚約をかけた非公式の試合のものだ……。

 

リアスの眷属達が次々とやられていくなか、リアスの唯一の兵士(ポーン)である兵藤一誠くん。

 

彼が金色の戦士に姿を変えたのだ。

 

黒だった髪や眉は金髪となり鋭く反々り立ち、瞳は蒼く、鋭くなっていた。

 

まるでそれは、あの時の青年そっくりであった。

 

 

「兵藤一誠くん……君はいったい何者なんだ?」

 

私は映像を見ながら一人呟くのだった。

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

sideナレーション(界王)

 

 

【シュインッシュインッシュインッシュインッ】

 

身体から金色のオーラを立ち上らせながら(スーパー)サイヤ人となった一誠がライザーの女王(クイーン)を睨む。

 

 

「な、なに…?いったいなにが起きたと言うの…?」

 

 

「…………」

 

ライザーの女王(クイーン)が戸惑った声をあげるが、一誠は答えることなく睨み続ける。

 

 

「ッ!…金色に姿を変えたくらいで調子に乗らないで欲しいわね!」

 

 

【ボカァンッッ】

 

爆発が一誠を包み込む…しかし……。

 

 

「なっ…!?」

 

 

「…………」

 

そこには衣服はボロボロだが、大した傷もない一誠の姿があった。

 

 

「お、おまえは…いったい……」

 

 

「おめえ達だけは許さねえぞ…」

 

 

「ひっ…!?こ、来ないで……!!」

 

あまりの迫力に逃げだそうとする女王(クイーン)

 

だが一誠はそれを許さなかった……。

 

 

「だぁっ!!」

 

瞬時に女王(クイーン)の背後に回り込み、鋭い蹴りを叩き込む。

 

 

「がっ…!」

 

女王(クイーン)は蹴り飛ばされ、真っ逆さまに急降下していき地面に激突する。

 

 

「ぐうぅ…たすけ……」

 

 

「波ああぁぁぁっ!!」

 

地面に叩きつけられ、這いずりながらもその場から逃げようとする女王(クイーン)に一誠はエネルギー波を撃ち込む。

 

 

「いやあぁぁぁあああっッ!!」

 

断末魔の絶叫と共に女王(クイーン)は消え去った。

 

直ぐ様アナウンスが流れてくる。

 

 

『ライザー様女王(クイーン)一名、戦闘不能(リタイア)

 

 

「…………」

 

それを聞いた一誠は徐に指を額に付け、瞬間移動した。

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

【ピシュンッ】

 

一誠が瞬間移動した先はリアスのところであった。

 

 

「なっ…!?貴様、どこから現れた!」

 

 

「い…イッセー?」

 

 

「え…?イッセーさん…なんですか?」

 

 

「部長、アーシア、おめえ達は今すぐここから離れんだ」

 

ライザーの言葉を完全に無視して、一誠はリアス達に言う。

 

 

「ッ!出来ないわ、私はキングよ、可愛い下僕を残して下がるなんて私のプライドが許さない!」

 

 

「そうです!イッセーさんにだけ戦わせるわけにはいきません!」

 

そんなリアス達の言葉に遂に一誠が切れた。

 

 

「いい加減にしろぉ!敵いもしねえやつのところに出ていってボロボロになって勝てればそれでいいんか!!おめえを勝たせるためにやられていったあいつらのことはどうでもいいんか!」

 

 

「…っ!でも……」

 

 

「おめえ達がいても邪魔なだけだ!オレの理性があるうちにさっさと行けえ!」

 

 

「…っ!行きましょう、部長さん」

 

 

「ッ!?アーシア!」

 

 

「イッセーさん、信じてます。絶対に勝って帰ってきてください」

 

 

「……あぁ」

 

一誠の短い返答を聞いたアーシアはリアスを連れその場を離れていった。

 

 

「逃がすと思うか!」

 

それを逃がすまいとライザーが追おうとする、が……。

 

 

「行かせねえよ…」

 

瞬間にライザーの目の前に移動するとその行く手を阻む。

 

 

「ッ!!貴様…いったいなんなんだ!」

 

 

「オレがなにか?もうとっくにご存知のはずだろ?

オレは貴様を倒すために、人間界からやって来たサイヤ人、穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士……」

 

 

(スーパー)サイヤ人、兵藤一誠だ!」

 

 

「スーパー…サイヤ人だと…?ふざけるな!たかが金色になったくらいで!この俺を倒せると思うなよ!」

 

ライザーが魔力で炎を作り出し、一誠に向けて思いきり射ち放つ。

 

しかし、一誠は避けようとはせず……。

 

 

(バシッ)

 

まるで物を弾くように炎を払い飛ばした。

 

 

「なっ…なんだとぉ…!?」

 

 

「こんくれえの炎、受け止めるまでもねえ…」

 

 

「くっ…!調子に乗るなよ!下級悪魔風情がぁ!!」

 

一誠の言葉に激昂し、巨大な火球を作り出すライザー。

 

 

「骨も残らず!塵になれぇ!!」

 

勢いよく放たれる巨大な火球……。

 

一誠はそれを迎え撃つようにある構えをとる。

 

 

「……かぁ…」

 

 

「めぇ…」

 

 

「はぁ…」

 

 

「めぇ…!」

 

手の中に溢れだす蒼い輝き。

 

それを一誠は最後の言葉と共に撃ち放った。

 

 

波あああぁぁぁぁぁぁあああっっっ!!!!

 

蒼い閃光は一直線に火球へと飛んでいき、やがて火球を突き抜け、ライザーのもとへと飛んでいった。

 

 

「なっ…なぜだあぁぁこの俺がああぁぁぁあああっっっ!!!!!」

 

ライザーは光に飲み込まれ、その姿を消した。

 

 

『き…(キング)ライザー・フェニックス様戦闘不能(リタイア)、よってこのゲーム、リアス様の勝利となります』

 

 

 

「…へ…へへ…やったぞ……」

 

変身が解けそのまま気を失う一誠。

 

 

 

「イッセー!!」

 

 

「イッセーさん!」

 

リアスとアーシアがイッセーに駆け寄り心配そうに様子を見ている。

 

こうして、リアスとライザーによるレーティングゲームは幕を降ろしたのであった……。




オッス!オラ悟空!

いっやぁ!ゲームが終わったぞ!

朱乃も木場も小猫も無事でよかった!

ん?部長、オラん家でなにしてんだ?

いいっ!?オラん家に住むぅ…!?


次回!DRAGONBALL D改!

一時の平和!紅髪のお嬢様の決意!

ぜってえ見てくれよな!

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