DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

大戦から五十年の月日が経った冥界で追われている少女を助けた悟空。

少女の怪我を仙豆で治療してまた眠りにつくのだった

次はどうする悟空!



天界を救え!魅せろ本場のかめはめ波!

 

 

少女との一件から十年の月日が経ち...。

 

悟空はある場所で目を覚ましていた。

 

キョロキョロと辺りを見回し首を傾げる悟空。

 

 

「あり?オラなんでこんなとこにいるんだ?」

 

現地にいるお前さんが分かっておらんのか...。

 

 

「仕方ねえだろ?オラだってこんなとこ来たことねえんだからさ...!!」

 

そんなことをしていると悟空がある気配を察知したようにある方角を見て呟く。

 

 

「・・・・この気...まさか!」

 

そう一言呟くと、悟空は弾かれたようにその気配を感じた方向に向かって飛ぶのだった。

 

 

 

________________

 

 

 

悟空が気の感じるその現場にたどり着くとそこにはボロボロになり倒れる数人の人間と膝をつき、敵を睨みつけている羽を生やした女と、悟空のよく知る者がいた。

 

緑と黒の体色に蝉のような外見の人型生物...。

 

その者の名は人造人間セル。

 

セルは目の前の膝を突いている羽の生えた女に向けて手を構えている。まるで今にも止めを刺そうとするかのように......

 

 

「ッ!間にあってくれ!」

 

その叫びと共に悟空は気を解放し一気にセルとの距離を詰めると気を纏った拳で勢いよく殴り飛ばす。

 

 

「でりゃぁぁぁぁ!!」

 

 

【バキィッ!!】

 

 

「なにっ!?グオッ!!」

 

勢いよく吹っ飛んでいくセル。

 

それを見て悟空は少し振り返り女に声をかける。

 

 

「よかった、なんとか無事みてえだな」

 

 

「あ、貴方は?」

 

 

「詳しいことは後だ...おめえ達離れんだ!アイツはオラがなんとかする!」

 

それを聞いた女は驚きに顔を染める。

 

 

「ッ!?いけません!そんなことをしては!」

 

 

「いえ、ここは彼の言う通りにしましょう、私達がいては彼の足を引っ張ってしまう...」

 

 

「ミカエル様!?」

 

不意に話に入ってきた羽の生えたミカエルと呼ばれた男は言う。

 

 

「信じましょう、彼ならきっとなんとかしてくれると...」

 

 

「はい...」

 

男の言葉で女も渋々ながら納得してくれたようだ。

 

そんななか、ミカエルが悟空を見て話し出す。

 

 

「天界を...この世界をお願いします...」

 

ミカエルの言葉に悟空は小さく笑んで返す。

 

 

「あぁ…」

 

それを聞いたミカエルと女は仲間たちを連れてその場を離れていく。

 

ミカエルたちが離れたのを確認すると、悟空は再びセルへと視線を向けた。

 

 

「なぁにやら覚えのある気を感じると思っていたら、やはりお前

だったか孫悟空」

 

 

「あぁ、セル、おめえ、なんでここにいる?おめえは地獄にいたはずだ」

 

 

「さぁな?私もよく分ぁからん...気が付いたらここにいたのでね...それで暇つぶしに先程の奴らと遊んでいたのだよ...張り合いがなさ過ぎて一人二人殺してしまったがね…...」

 

 

「・・・やっぱおめえは相当な悪人だな...もう二度と生き返ぇれねえようにオラがぶっ倒してやる」

 

 

「ほう、いいだろう、私もお前には積年の恨みがあるのでね..今ここで晴らさせてもらうとしよう」

 

そう言うや否や、悟空とセルの姿が掻き消える。

 

否、高速でぶつかり合っているのだ...。

 

 

【ドンッドンッドンッドンッドンッ!!】

 

二人がぶつかり合うごとに周りに衝撃波が生み出されていく。

 

 

「へっやるじゃねえか...」

 

 

「お前もな...」

 

ぶつかり合いを止め、互いに構えを取りながら言葉を交わす。

 

その顔はどちらも戦いを楽しんでいるようだ。

 

 

「やはり、戦いはこうやってある程度実力が近くなければ面白くない」

 

 

「あぁ、オラもそう思う、だが、これで終わりだ!はあッ!!」

 

悟空は超サイヤ人青(スーパーサイヤ人ブルー)に変身してかめはめ波の構えを取る。

 

 

「ほう、ならば私も応えなくてはな...」

 

そう言ってセルも同じくかめはめ波の構えを取り、技の名を唱え始める。

 

 

『かぁ...』

 

 

『めぇ...』

 

 

『はぁ...』

 

 

『めぇ...』

 

 

「波ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「波ァァァァァァァァッ!!」

 

悟空とセル、互いの両手から青い閃光が迸りぶつかり合う。

 

 

「ぬうぅぅぅぅぅ...ッッ!!」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

悟空の叫びと共に悟空のかめはめ波が勢いを増し、セルのかめはめ波を呑み込んだ。

 

そしてかめはめ波はセルをも飲み込む。

 

 

「なん…だとッ!!チグジョォォォ......」

 

そんな断末魔の叫びと共にセルは光の中へ消えた。

 

 

「・・・・ふぃ~」

 

悟空は変身を解き、額の汗をぬぐっていると......

 

 

「あの~」

 

 

「ん?」

 

背後から声をかけられ悟空は振り向く。

 

するとそこに立っていたのは先程の羽を生やした女だった。

 

 

「もしかして...倒したのですか?」

 

 

「セルをか?おぉ、倒したぞ!」

 

悟空の返答に女はまたしても驚いた顔をする。

 

 

「まさか本当に倒してしまわれるなんて...」

 

 

「アイツは一度戦ったことのあるやつだったかんな

(まあ、奴を倒したんは悟飯だったけど)」

 

 

「そうだったのですねー、そうそう、少し確認したいことがあるのですけどー」

 

と、ここで悟空の姿が一瞬ブれる。

 

 

「っとぉ、悪りい、もう時間がねえみてえだ、そいつはまた今度にしてくれ!またな!」

 

そう言うと辺りに強い光が差し込んでくる。

 

 

「ッ!!」

 

慌てて目を覆う女達…。

 

光が収まり再び目を開けるとそこには悟空の姿は無くなっているのだった。

 

 

 

sideout

 

 

 

side Gavriel

 

 

「不思議な人でしたねー...」

 

突然現れて突然いなくなる。何とも不思議な人物だった...。

 

 

「用件は聞けましたか?」

 

そんな声が聞こえて振り返るとミカエル様がいました。

 

 

「いえ、時間が無いといって消えてしわれましたのでー」

 

 

「そうですか...きちんと確認しておきたかったのですが残念です」

 

ミカエル様がそう話している中、私は別の事を考えていました。

 

 

(せっかく助けてもらったのにお名前聞けませんでしたわ)

 

私は空を見上げてポソリと呟きます。

 

 

「今度会ったらお名前聞かないといけませんねー」

 

それが数百年後になるなど、今の私には知る由もないのでした。

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

な、なんだ!?また変なところに出ちまったぞ!

ここはいってえ...って!

なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁっっ!!

次回!Dragon Ball D改!

悟空転生!憑依先は高校生!?

ぜってえ見てくれよな!

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