DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改......。

上映会を途中で切り上げ、サーゼクスたちと共に自身の部屋へとやってきた一誠たち。そこで、一誠たちは新たな仲間の話を聞くことになるのだった......。



新戦力は女装っ子?戦力強化だグレモリー眷属!

sideナレーション(界王)

 

 

『ごきげんよう。元気そうで良かったわ』

 

大絶叫の後、中へと入っていったリアスの声が 聞こえてくる。

 

 

『な、な、何事なんですかぁぁぁ!?』

 

それに対するように別の声が聞こえてきた。声からして、先程の絶叫の主のようだ。

 

何事ですか、ってそれはこっちのセリフだと思うがそれは言うまい......。

 

 

『あらあら、封印が解けたのですよ? もうお外に出られるのです。さぁ、私達と一緒にここを出ましょう?』

 

いたわりを感じられる朱乃の声。どうやら相当気を遣って話し掛けているらしいことが伺えてくる声音だ。

 

 

『いやですぅぅぅ!ここがいいですぅぅぅ!お外怖いぃぃぃぃ!!』

 

そして帰ってきたのは泣き声にも近い拒否の言葉......。

 

一誠よ、これは相当クセものだぞ......

 

 

(はははっ!面白くていいじゃねえか界王さま!オラ、こんな奴初めてあったぞ!!)

 

・・・・・・お前はそういう奴だったな...

 

そんなやり取りを聞きつつ、一誠たちは続くようにその部屋の中へと入っていく。

 

中は薄暗いが、可愛らしく装飾されている小さな部屋であった。

 

中にはぬいぐるみやクッションなども置いてあり、女子高生風な内装になっている。

 

おかしな点と言えば部屋の隅にある棺桶くらいだろう。

 

部屋を見回した一誠たちは、不思議そうにリアスの方をみる。

 

そんなリアス達の傍にいたのは、金髪に赤い相貌をした人形のような美少女のようだった。

 

アーシアやゼノヴィアが見惚れる中、一誠は不思議そうにその少女?に声を掛けた。

 

 

「なあ、おめえなんで女みてえな格好してんだ?おめえ男だろ?」

 

その発言に、場の空気が凍りつく......。

 

というより、全員が驚いたように一誠を見る。

 

 

「い、イッセーさん、なにを言ってるんですか?この子...どう見たって...」

 

 

「そうだぞイッセー、あの子はどう見ても女じゃないか」

 

アーシアやゼノヴィアの問いに、しかし一誠は不思議そうに答える。

 

 

「何言ってんだおめえたち...コイツ見た目は女みてえだけど感じる気は男のもんだぞ...?」

 

それを聞いてリアスが関心したように口を開いた。

 

 

「さすがねイッセー。やっぱり気功術に長けていると分かってしまうわよね」

 

その言葉を聞いた二人は驚愕の表情でリアスを見る。

 

それを補足するように朱乃が話し出す。

 

 

「えぇ、流石はイッセーくんですわね。アーシアちゃんにゼノヴィアさん。この子がなぜこんな格好をしているのか...。それはね?この子、女装趣味があるのですよ」

 

そしてまたも驚愕の表情を浮かべる二人。

 

今度は驚きすぎて固まってしまったようだ......。

 

そしてその正体を見破った当の一誠も......

 

 

「いぃっ...!?おめえ女の服着るんが好きなんか!?男なのになんでだ??」

 

 

「だって…女の子の服の方が可愛いんだもん...」

 

 

「へっ...?そうなんか?」

 

 

「えっ...あ、うん...そう...です...」

 

 

「変わった奴だなぁ...。けど...ま、いっか!!」

 

ズコォッ...と音を立てて周りの全員が一気に転ける。

 

 

「......分かってはいたけど、やっぱりそうなるのねあなたは...」

 

 

「あらあら、うふふ...。私は一誠くんらしくていいと思いますわ」

 

何とか起き上がった二人が少し呆れたように言う。

 

それを後目に一誠はその少女?少年に近づき、目の前にしゃがみ込むと言った。

 

 

「オッス!オラ、兵藤一誠ってんだ!よろしくな!!()()()()()!!」

 

と、太陽のような暖かな笑みを浮かべ手を差し出していた。




オッス!オラ悟空!

いやぁ!新しい奴が加わってオラたちもまだまだ強くなれそうだ!!
よーし、今よりもっと強くなるために!今から修行だ!!

次回!DRAGONBALL D改!

心の壁をぶち壊せ!一誠本気の昔話!

ぜってえ見てくれよな!

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