DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改......。

反旗を翻したヴァーリとの激戦を繰り広げ、勝利を収めた一誠。
ヴァーリとの再戦の約束をし、闘戦勝仏の末裔、美猴と共に消えていったヴァーリを見送るのだった


結んだ平和と新たな来訪者!

side Narration(界王)

 

美猴たちが去った後、一誠達は再び校庭へと戻ってきていた。

 

そこでは、三大勢力の軍勢が戦闘後の後処理を行っていた。

 

倒した魔術師の死体を運んだり、壊れた建造物などを修復したりなど、慌ただしく動き回っていた。

 

一誠たちはその中を進み、中央まで行くと、そこにはサーゼクスやセラフォルー。そしてミカエルの姿があった。

 

それぞれが指示を飛ばしている。

 

その最中、サーゼクスが一誠たちの姿を捉え、手を上げた。

 

 

「無事だったか、良かった...。──アザゼル、その腕はどうした?」

 

共に来たアザゼルの腕を見てサーゼクスが問い掛ける。

 

そう聞きつつ、サーゼクスはアーシアに手を向け、何かの指示を出す。

 

アーシアはそれに気づいたようで急いでアザゼルの腕を治療し始めた。

 

治療を終えたアザゼルはゆっくりと語り出す。

 

 

「カテレアに捕まって自爆されそうになってな。仕方なく切り落とした」

 

どうやら、一誠がヴァーリと戦っている間に、アザゼルは別の敵と戦っていたようだ。

 

 

「そうか、彼女の件は悪魔側に問題があった。その傷に関しては......」

 

そう言いかけたサーゼクスに、アザゼルは[いらない]という意思表示を手でして見せた。

 

 

「俺も......ヴァーリが迷惑かけた」

 

 

「...彼は裏切ったか」

 

その言葉にアザゼルは小さく頷き......。

 

「元々、力にのみ興味を注いでいたやつだ。結果から見れば簡単に納得出来る。──だが、それを未然に防げなかったのは俺の過失だ」

 

そう話すアザゼルの瞳はどこか寂しげだ、ヴァーリとの間に何かを感じていたのかもしれない。

 

その間にミカエルが入り、話し出す。

 

 

「さて、私は一度天界に戻り、和平の件と『禍の団(カオス・ブリゲード)』についての対策を講じてきます」

 

 

「すまないな、今回このようなことになって。会場の場をセッティングした我々としては不甲斐なさを感じている......」

 

それをミカエルは笑って許していた。

 

アザゼルが時折皮肉を混ぜるが、その後も軽く話し合いをした後、ミカエルは天界へと帰っていった。

 

・・・・一誠に怪しげな笑みを見せて......。

 

そうして、三勢力会談は終わりを告げたのだった......。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

そんなこんなで騒動も終わりを告げ、一誠は再び日常へと戻ってきていた。

 

 

「んん...終わったぞぉ...なげえこと話聞くのって眠くなるなぁ...」

 

大欠伸をかいとる場合か!!!

 

(おぉっ!?なんだよ界王様急に...)

 

お前、気が付いておらんのか?あの会談のときにずっとお前を見ていた奴がいただろう

 

 

(んん? そんな奴いたか?)

 

ミカエルの近くにいた金髪の女天使がおっただろう......。

 

 

(んー...??)

 

分からんのならいいわい......

 

そんな一誠が大欠伸をかいているのには理由がある。

 

今日は駒王学園の終業式だったのだ。

 

その行事も終わり、一誠が家で寛いでいた時だった。

 

家に来客がきたようで、一誠がその応対に出ていた。

 

来ていたのは、グレモリー眷属の朱乃とゼノヴィアだった。

 

 

「こんにちは」

 

 

「どうしたんだおめえ達、そんな大荷物持って...」

 

 

「や、今日からお邪魔するよ」

 

そういうゼノヴィア、よく見れば、二人の後ろには大荷物が置いてある。

 

すると、朱乃は一誠を確認するなり......。

 

 

「イッセーくん!」

 

唐突に一誠に抱き着く朱乃。

 

 

「おぉっ!?ふいぃ...あぶねえあぶねえ」

 

勢いで倒れそうになるのを、一誠は自身の体幹で耐えきる。

 

肝心の朱乃はと言うと......。

 

 

「朱乃、只今貴方のもとに到着いたしました......」

 

一誠にピタリとくっつき、嬉しそうにそんなことを言っている。

 

 

「朱乃様、いったい何をしているのですか...?」

 

ふと、そんな低めのトーンの声が背後から聞こえる......。

 

 

「ヒッ...!?」

 

それに気がついた朱乃が顔を真っ青にし始める......。

 

 

「?...お、おい? 朱乃? どうかしたんか?」

 

一誠は気付いていないのか不思議そうである......。

 

 

「これは、じっくりと話を聞かせていただかなければならないようですね」

 

 

「ヒイッ!! イ、イッセーくん...たすけ...」

 

朱乃は般若となったメイドのグレイフィアに連れ去られていった......。

 

 

「.........(朱乃、ご愁傷さま...)」

 

リアスはその光景を見て、朱乃が連れていかれた方向に合掌していた。過去に似たようなこと経験があるからこその同情だろう......。

 

 

「......はは、これは、容易にイッセーを口説いたりは出来そうにないな...」

 

やれやれと肩を竦めるゼノヴィア。それを口に出すあたり流石である......。

 

しかし、一誠は気にした様子もなく

 

 

「ゼノヴィアと朱乃がここに住むんか? オラん家部屋空いてたか...?」

 

 

「そうね、この家も随分と狭くなってきたものね。丁度良い機会だし、これを気に改築を頼んでおきましょうか......」

 

リアスがそんなことを言い出した。

 

 

「ぞうちく...?」

 

 

「家を大きくすることだよ、イッセー」

 

ゼノヴィアが教えてくれる。

 

 

「へ? 家が大きくなんのか? そんなことできんのか? リアス」

 

 

「えぇ、まあ私がやる訳では無いのだけれど、お兄様に頼んで依頼をしてもらうから」

 

 

「へー...」

 

よく分かっておらんだろお前......。

 

(はははっ、バレちまったか...)

 

「んじゃ、オラちょっと出かけてくる!!」

 

 

「え? いきなり何処に行くのイッセー」

 

 

「修行さ、オラもっともっと強くならねえとなんねえ」

 

 

「そう、行ってらっしゃい」

 

リアスの見送りで一誠は出かけて行った。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

その日も一誠が修行を終え、自身の部屋のベットに入り込んでいた。

 

限界まで身体を追い込み、眠そうに身体を横たわらせている。

 

同居人達が潜り込んでくることはないのかと言う疑問もあるが、それはない......。

 

なぜなら冥界最強の女王(クイーン)によって護られているからである。

 

他の同居人は逆らうことはできずに、泣く泣く自身の割り当てられた部屋で寝ているようだ......。

 

 

 

『誰がイッセーと一緒に寝るか』

 

などと、一時期言い争いをして、グレイフィアに連行されてからは大人しく自室で寝るようになったのだ。

 

そんなことがありつつも翌朝、一誠が目を覚ますと......。

 

 

「......なんか部屋広くないか?」

 

そう、一誠が寝た時と、明らかに部屋の広さが変わっているのだ

 

凡そその二倍程に......。

 

あまりにも急展開すぎて理解が追いついてない一誠。

 

しかし、とりあえず今一誠が言えること、それは......

 

 

「いぃっ...!?なっ...なんでこんなに部屋が広くなってんだ!?」

 

鈍い一誠ですら気がつく程に部屋は広くなっていた。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「いやぁ〜、悪魔の技術ってすごいのねぇ...。一晩で改築を済ませてしまうなんて!!」

 

一誠の母が上機嫌で話している。

 

これにはさすがの一誠も驚きを隠せなかったのだから尚更だ。

 

 

「地上六階・地下三階、空中庭園に大浴場。トレーニングルームにその他オプション付きという大豪邸にリフォームしたらしいわ。後、イッセーが以前話していた重力室も取り付けてくれたそうよ」

 

そう話すのはそれを依頼したリアスだ。

 

重力室...お前、そんなものを頼んでおったのか

 

(ん...?オラ別に頼んでねえよ? そんな話を前にした...っけか?)

 

よかったじゃないか。あの部屋はよくベジータが使っておった気がするが......

 

(まあな、オラもあるなら使いてえ)

 

そんなものか......ふむ

 

「でも、まだ作りたてで動かすのは危険だから使うなら明日以降がいいとも言っていたわ」

 

確実な保証はないということか......

 

「そうなんか?ならしかたねえか。なら、また修行に行ってくっぞ!!」

 

そう言って、一誠は今日も家を飛びだしていくのだった。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

しばらく走っていると、ふいに声が掛けられる。

 

 

「?? ドライグ、ドライグ...? 久しい...」

 

そんな声が聞こえ振り返る。するとそこにはゴスロリ?のような衣服を着込んだ幼女が立っていた。

 

一誠もその幼女の気配を感じ取り表情を引き締める。

 

 

「すげえ気を感じる。おめえいったい......」

 

疑問をそのまま幼女に問いかける。

 

 

「ん、我、オーフィス。ドライグから感じる力、何? 我、知らない」

 

このオーフィスと名乗った幼女は、どうやら気力のことに気がついてるようだ。

 

 

「オラのコレか?こいつは気だ」

 

 

 

 

 

「キ...?キ、なに...?」

 

 

「オラが使ってるチカラだ。たしか、誰でも使えるはずだし、おめえもやってみれば使えんじゃねえか?」

 

それよりも…と、一誠は逆に問いかける。

 

 

「オーフィスはオラに何か用か...?」

 

オーフィスはコクリと頷き、話し出す。

 

 

「ん、ドライグ。我と一緒に、グレードレッドを倒してほしい」

 

 

「......ん?なんだそれ上手いのか?」

 

なあ、界王さま。グレープジュースってなにか知ってっか?

 

グレードレッドだ...ワシが知るわけなかろう......。

 

 

『相棒、グレードレッドというのは、次元の狭間に生息している最強のドラゴンのことだ。因みに今目の前にいる奴もそれに並ぶ龍神だ......』

 

(ひえっ...!!!?こんなカッコして龍なんか!!!?)

 

驚く一誠だが、一つの疑問が一誠浮かび上がる。

 

 

「けどよ、そのグレープフルーツを倒しておめえは何をしてえんだ?」

 

 

「グレープフルーツ...? 我、静寂を求める、でもグレードレッドがいて住めない......」

 

静寂が欲しいと話す龍神幼女。変わった完成を持っているようだ

 

 

「なぁ、オーフィス、それって楽しいか?」

 

 

「......楽しい?」

 

首を傾げながら聞き返してくる幼女。どうやら意味を理解していないらしい

 

 

「あぁ、一人じゃ何も出来ねえだろ?セイジャク...ってなんにも出来ねえんだろ? そんなんじゃつまんねえじゃねえか」

 

 

「楽しい...つまんねえ? 分からない」

 

少し頭を抱え考え込む幼女、どうやら本気で分からないらしい......。

 

 

「分からねえのか?う~ん…。じゃあオラが教えてやる!!」

 

そう言うと不思議そうな顔で一誠を見やるオーフィス。

 

 

「楽しい、ドライグ、教える?」

 

 

「あぁ、一人じゃ出来ねえおもしれえこと沢山教えてやっぞ」

 

 

「ん、分かった、我、ドライグに教えてもらう......」

 

そんなこんなで、一誠が龍神幼女のオーフィスに『楽しい』を教えることになるのだった。

 

 

「そんじゃ、とりあえずオラんとこに来っか?」

しかし、オーフィスは首を横に振り......

 

 

「いい...我、帰る場所ある」

 

どうやら帰る場所はちゃんと確保できているそうだ、なら少し安心である。

 

「そっか、んじゃまた来いよ!! いつでも待ってっかんな!!!!」

 

 

「ん、また来る...」

 

そう言うとオーフィスは風のように消えていってしまったのだった。

 

 

「おし、ドライグ、いつものとこに着いたらまた修行してくれ」

 

 

『......夢幻の龍神にあったというのにお前は相変わらずだな』

 

 

「アイツは強えけど、別に変なとこなかっかんな」

 

 

『そういうことでは...まあいい』

 

ドライグよ、コイツはこういうやつだ...気にするだけ無駄だ......




オッス!! オラ悟空!!

ついに夏休みだ!!これなら修行に打ち込めるな...!!

ん?おめえたち帰るんか?気をつけて...ん?オラもいく...?

次回!! DRAGONBALL D改

冥界の夏休み!!修行は後だ!!

ぜってえ見てくれよな!!
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