グレモリー本邸に着いた一誠達。
屋敷の者達に歓迎されながらも、中に入るとそこに待っていたのはリアスの母、ヴェネラナ・グレモリーとグレイフィアの妹であるサクナ・ルキフグスだった。
冥界でも有名な神龍として歓迎される一誠。
いつかの新聞記事を見せられ、驚愕したのだった。
sideナレーション(界王)
先の新聞騒動から、一誠達は一度部屋を案内され、現在夕食の最中だった。
「......っ! うめぇなこれ! こいつもうめぇぞ!!」
ガツガツと一誠が用意された食卓に並べられた物凄い勢いで平らげていく。
その様子を見てリアス、朱乃、裕斗、小猫、アーシア、ゼノヴィアが唖然としながら一誠を見ている。
オマケにヴェネラナ、ミリキャス、サクナ、リアスの父、ジオティクスが、そして使用人達も唖然としている。
グレイフィアだけはそんな一誠をにこやかに見ている。
「と、もっと料理を持ってきてくれ、足りなくなりそうだ」
我に返ったジオティクスが使用人たちに慌てて追加の料理を頼む。
そうして指示を飛ばし、ひとつ咳払いをすると、朗らかに話し出す。
「うむ。リアスの眷属諸君、そして神龍殿、ここを我が家と思ってくれるといい。冥界に来たばかりで勝手がわからないだろう。欲しいものがあったら、遠慮なくメイドに言ってくれたまえ。すぐに用意しよう」
そんなことをにこやかに言うと、再び一誠の方を見て話し出す。
「ところで、神龍殿。いや、兵藤一誠君」
「バクバクバクッ!! ん?んむむ?(なんだ?)」
「一誠様、口の中のものがなくなってからお話しください」
グレイフィアの言葉に一つ頷き、ゴクンッと噛んでいたものを飲み込み話し出す。
「いやー悪い悪い、で、なんだ?リアスの父ちゃん」
「うむ、ご両親はお変わりないかな?」
「父ちゃんたちか? あぁ、元気にしてっぞ? めえにリアスの家に行くっつったらお土産頼まれちまったくれえだ!! 後でっけえ家にリフォームしてくれてありがとうってよ」
「ふむ。お土産か。なるほど」
ジオティクスがそれを聞いてベルを鳴らす。すると、執事の一人が近づき、声を掛ける。
「旦那様、御用でしょうか?」
「うむ、兵藤一誠君の御両親宛てに城を一つ用意しろ」
等ととんでもないことを言い出した。
「はっ。西洋式でしょうか、それとも和式でしょうか」
執事も普通に答えている。これにはさすがに一誠も......
「いぃっ!? いや、リアスの父ちゃん。そんなんもらってもオラたち困っちまうよ」
一誠が慌てて止め、ヴェネラナも話に入ってくる。
「あなた、日本は領土が狭いのですから、平民が白持つなんて不可能ですわ」
そう言ってジオティクスを止めてくれる。
「なんと、日本は確かに狭かったな。ふ-む、城がだめならば何が良いのだろうか......」
「いいんだってリアスの父ちゃん。父ちゃん達には菓子みたいなやつの詰め合わせとかでさ」
「なるほど」と、納得を見せるジオティクス。とりあえず、城の進呈は免れたらしい。
「そうそう。兵藤一誠君。私もイッセー君と呼びたいのだがいいかね?」
ジオティクスが不意にそんな話をし始めた
「ん? 別にいいぞ? オラ皆から言われてるかんな」
確かに、悟空、お主サーゼクス達魔王にもそう呼ばれておるからな。
『はははっ、まあな!!』
一誠がそう答えると、ジオティクスとヴェネラナは凄く喜んでいた。
「では、イッセー君。君が冥界で話題となっているのは知っているかな?」
「...あぁ、まさかあんなことになってるとは思って無かったぞ......」
そう、一誠はなぜか
新聞だけでなく、冥界のテレビ番組でも三大勢力の和平と共に一誠、そして世界を救った英雄、神龍のことについて語られていた。
一誠とヴァーリが戦っている映像が流され、テロを防ぎ和平を無事に成立させた立役者としてニュースキャスターが紹介されていた
中々の目立ちっぷりである......。
そしてその原因の犯人もわかっている
テレビに出演していたサーゼクスとセラフォルーだ。
魔王二人が会談に出席した代表者として、語っていたんだけど、その時に一誠のことをそれは良く話していたらしい。
それがテレビや新聞で大きく取り上げられて、今に至るというのが、事の顛末であった。
「オラのことをまさか話してたとは思わなかったぞ...なんでオラが神龍なのを知ってんのか不思議だったんだ」
「いやいや、これは当然の結果だと私は思う。実際、君の活躍はかなりのものだ。イッセーくんとしても神龍としても......」
ジオティクスさんの言葉に全員がうんうんと頷く。
一誠だけはよく分かってないのか首傾げている
「オラは許せねえ奴がいてそいつらを倒さねえとヤバいと思ったから倒しただけだ、そいつらとの戦いも楽しかったしな!!」
それを聞いてジオティクスは満足そうに頷いて
「イッセー君、これからもリアスヤグレイフィアのこと、よろしく頼む」
「あぁ、リアスもグレイフィアも、仲間達もオラが守ってみせっさ」
一誠がそう答えるとジオティクスとヴェネラナは満足気な笑みを深めた。
顔を真っ赤にしたりアスと顔を逸らしたグレイフィアを除いて......。
リアスの実家に到着した翌日のこと
「つまり、上級悪魔にとって社交界とは―――」
一誠は朝から悪魔社会、特に貴族が何たるかについて勉強させられていた。
ヴェネラナが用意した学びの場なのだが......
なぜか一誠一人のみ。
冥界について何も知らないのは事実なのでいい機会なのだが......
一誠は元から勉強というものが苦手である、故にノートは愚か、話を聞くだけで精一杯であった。
隣の席にはミリキャスもおり、一緒に勉強している。
小さいのに真面目に授業を受けておる。
因みに、他のメンバーはグレモリー領の観光に行っている。
「神龍様、悪魔の文字はご存じでしょうか?」
「へっ? いや、知ら...ないです」
「なるほど。では、わかりやすい様に教えていきますので、もう少し頑張ってください」
「お、おう...」
そう。
来た時から、グレモリーのメイドや執事、それにこの教育係の人まで俺のことを『神龍様』と呼ぶ。
「──と、ここでこうなって...。と、大丈夫でしょうか神龍様」
一誠は限界そうだ......。
ガチャリとドアを開けて入ってきたのはヴェネラナだった。
「おばあさま!!」
ミリキャスがヴェネラナに気づいて嬉しそうに声を上げる
傍から見れば祖母と孫ではなく、姉と弟にしか見えない。
しかし、それは悟空も同じことであった故に一誠は驚かない。
「二人とも勉強は捗っている? って、イッセーくんはダメそうね...」
机に突っ伏しかけている一誠をみて困ったように笑いながら問いかける。
「あらあら、如何に世界を救った英雄様でも苦手なことがあるみたい...。ですが、それでも一生懸命に覚えようとする姿勢と覚悟は見てとれます」
そう言うと、ヴェネラナはお茶を淹れる。
一誠はそれを美味しそうに飲んでいる
「もうすぐリアス様が帰ってきます。今日は若手悪魔の交流会の日ですから」
聞き覚えのない言葉に一誠が茶を飲む手を止める。
それを見たヴェネラナは快く説明をしてくれる
若手悪魔会合とはリアスと同世代の若手悪魔が一堂に会するらしい。
全員が名門、旧家といった由緒ある貴族の跡取りが上のもとに集まって挨拶をすると説明してくれた。
その会合には主だけでなく、眷属も参加しなければならないそう
勉強に会合、それから修業...。
悟空よ、冥界に来てから忙しそうだな。
オッス、オラ悟空!!
やっとリアスたちが帰ってきたぞ...。
と思ったら直ぐに出掛けるらしい
ん? なんだおめえ...
次回!! DRAGONBALL D改!
若手悪魔会合!! リアスの従兄弟サイラオーグ・バアル!!
ぜってえ見てくれよな!!