グレモリー本邸にてグレモリー公爵達と共に、食卓を囲んでいた一誠達。
両親へのお土産に城をプレゼントされそうになり、慌てて止めに入り、冷汗を流したり、グレモリー夫人にマナー講座を受けたりと大忙しな一誠。
この後には若手悪魔達の会合もあるぞ
大丈夫なのか一誠!!?
sideナレーション(界王)
リアスたちがグレモリー領の観光から戻ってきてすぐ、一誠達は例の列車に再び乗り込み魔王領へと移動していた。
その道中、何度か長距離ジャンプ用の魔法陣を潜り抜けつつ、なんとかたどり着いた。
三時間ほど電車に揺られ、ようやくたどり着いた魔王領の首都、『ルシファード』にて、一誠達は、地下鉄に乗り換えるため、駅のホームに降り立った時だった。
「キャーッ!! リアス姫さまぁぁぁぁっ!!」
「おぉ...あれが古の英雄、『神龍様』の生まれ変わり......」
「なんと立派な出立だ...。威厳があるな......」
リアスを見て向けられる黄色い声援と、一誠に向けての感嘆と尊敬の声が投げられる......。
「あらあら、今回は部長だけじゃないんですのね、イッセー君、人気者のようですわね」
「そうみてえだ。オラ、こんなに知られてるなんて知らなかったぞ...」
「『神龍様』は冥界に限らず有名だからね。古の大戦時に強大な二天竜を圧倒的実力で倒し、三勢力を助けた、たった一人の最強の英雄...。僕もこういう形でなければ一目見たいと思うよ」
一誠の言葉に木場が説明してくれる。
「困ったわね、騒ぎになる前に、急いで地下の列車に乗りましょう。専用の列車は用意してあるのよね?」
そうリアスが黒服の連れ添いの男に尋ねる。
「はい、どうぞこちらに」
そうして黒服の案内で一誠達一行は別の列車へと乗り込んだ。
リアスに対する黄色い悲鳴と一誠に対する感嘆や有難がる声を背に受けながら一誠たちの乗った地下鉄は走り出すのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
地下鉄を乗り換え、揺られること五分......。
一誠達が降り立ったのは都市内の一番大きな建造物の地下のホームであった。
どうやら若手悪魔、旧家、上級悪魔の上役などが集まる会場がここらしい
ボディーガードの黒服たちはエレベーター前までしか随行出来ないようでそこで待機となった。
リアス先導の、エレベーターに乗り込んでいく。
「皆、もう一度確認するわ。何が起こっても平常心でいること。何を言われても手を出さないこと。──上にいるのは将来の私たちのライバルたちよ。無様な姿は見せられない。得にイッセー、あなたはきっと楽しくなってしまうかもしれないけれど、間違っても喧嘩は売らないで」
リアスが切実にイッセーに懇願する。
「わかってっさ、大人しくしてるって...」
「私もあちらに着き次第、離れないとなりません...どうかくれぐれもお願いします。」
二人からの念押しだが、はたして一誠が大人しくしてるかどうか......。
と、そこでエレベーターが停止し、扉が開き、リアス達はエレベーターを出る。
その先では使用人らしき人物がおり、一誠達に会釈する。
「ようこそ、グレモリー様、そして神龍様、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
そう告げ、歩き出す使用人の後を追って一誠達も歩き出す。
「では、皆さま、私はここで一度別れます」
「あぁ、またな!! グレイフィア!!」
「一誠様、間違ってもここで暴れないでくださいね? あなたの力なら一撃で崩れ去ってしまうので」
そこでグレイフィアが離脱していく。
最後まで一誠を心配しながら離れて行くあたり、相当心配していると見える......。
少し進むと、通路の先の一角に複数人の人影が──。
「サイラオーグ!!」
どうやら知り合いがいたらしいリアスが、その内の一人だろう名前を呼ぶ。
呼ばれた本人も、リアスのことに気がついたのか、リアスの元へと近づいてきた。
黒髪で短髪。プロレスラーのように筋肉質な体付きの、野性的な風貌の青年だ。
その風貌はどことなく魔王サーゼクスを彷彿とさせる
「アイツ強ぇな...すげえ気を感じる...」
一誠はその気配を感じとったのか、その瞳に闘志の炎が宿り始める。
「久しぶりだな、リアス」
そう言ってサイラオーグと呼ばれた青年はにこやかにリアスと握手を交わす。
「えぇ、懐かしいわ。変わりないようで何よりよ。初めての者もいるわね。彼はサイラオーグ。私の母方の従兄弟でもあるの」
「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ。お会い出来て光栄です。神龍殿」
「あれ? オラのこと知ってんのか?」
「あぁ、貴方のことを冥界で知らない者はいないさ、何せ、伝説の神龍殿なのだから」
どうやら一誠のことは冥界中に広まっているようだ。
「ははっ、そっか!! オッス!! オラは...じゃねえや、はじめまして...ワタシは、兵藤一誠だ...です」
ヴェネラナ達からの特訓が少しは効いているらしい一誠がたどたどしく挨拶する。
「ははは、そんな畏まらないでくれ、神龍殿はこの冥界の誰よりも上なんだ、そう畏まられると俺達が困ってしまう」
「そうか? なら普通にいかせてもらうぞ!! サンキュー!!」
そう話す二人の横でリアスが頭を抱えている。
「ああ、それでこそ神龍殿だ。いずれは貴方にも挑んでみたいものだ」
「オラもだ!! グレイフィアやリアスにとめられてなかったら戦いを申し込んでたかもしんねえ」
「ははははっ!! そうかそうか、かの伝説の神龍殿にそう言ってもらえるとは、俺も捨てたものではないらしい」
嬉しそうに笑うサイラオーグに、漸く立ち直ったリアスが話題を帰るように問いかける。
「そ、それで...こんな通路で何をしていたの?」
「あぁ、くだらんから出てきただけだ」
「......くだらない? 他のメンバーも来ているの?」
「アガレスもアスタロトも既に来ている。 挙句、ゼファードルだ。着いて早々ゼファードルとアガレスがやり合い始めてな」
心底嫌そうに、ウンザリした顔でサイラオーグがそう話す。
リアス達が疑問符を浮かべていると、不意に轟音と共に建物が大きく揺れる。
リアスは気になったのか、躊躇いもなく音の大きな扉へと向かう。
「まったく、だから開始前の会合などいらないと進言したんだ」
サイラオーグも大きく嘆息しながら自身の眷属を連れ、リアスの後に続く。
そして二人と眷属達が、開かれた扉の向こうで見たのは衝撃の光景であった。
「おめえ達!! ダメじゃねえかこんなとこで暴れんのは!!」
そこには先程まで共に居たはずの一誠が、ヤンキーのような男と、眼鏡を掛けた女性とその眷属の者達の一触即発の間に入って止めていた。
「あぁ!? なんだてめえ!! 邪魔するんじゃねぇ、ぶっ殺すぞ」
「やめとけ、おめえはオラには勝てねえ」
「!! ふざけんなぁ...っ!!」
一誠目掛け飛びかかってくるヤンキー男
対する一誠は、スッと男に手を向け......
「ハッ!!」
ドオッ!! と風の吹き荒れ、ヤンキー男が吹き飛んでいく。
吹っ飛んだヤンキーは壁に勢いよく激突して動かない。
どうやら気合砲の衝撃で気絶したらしい。
「おのれ!!」
「飛び入りのくせに!!」
ヤンキー男たちの眷属達が飛び出しそうになるが......
「まずはアイツを運んでやれ、ここで喧嘩するんがやるべき事じゃねえだろ、それでもやるってんなら...おめえ達もぶっ倒すぞ」
その一言で眷属達は動きを止め、気絶したヤンキー男を運んでいった
「凄いな...。まさか、ここで神龍殿の力を見られるとは......」
サイラオーグがその様を見て関心する。
「まさか手も触れずにゼファードルを無力化するとは、俺にはまだ難しい領域だ......」
そう話すサイラオーグの瞳には先程の一誠と同じように闘志の炎がやどっていた
オッス!オラ悟空!
やっとはじまったぞ悪魔たちの会合!!
一人一人が夢を語るんか...?
んっ...!?
......おい、おめえ達なんでソーナを笑うんだ!!
次回!DRAGONBALL D改!
一誠激怒!? ソーナの夢と悪魔の学校
ぜってえ見てくれよな!!