ARMORED CORE Phantasma Plase   作:SUNRISE

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間違えて削除しちゃって焦って再投稿


Prologue ~Day After Day~

「神様は人間を救いたいと思っていた。」

「だから、手を差し伸べた。」

「でもそのたびに、人間の中から邪魔者が現れた。」

「神様の作ろうとする秩序を、壊してしまう者。」

 

おぉ~れぇ~はぁ~ふぁっとまん せんじょぉ~のはこびや

 

気の抜ける不快な歌声によって思考は有無を言わさず中断させられる

「ファットマン、その気の抜ける鼻歌をやめてくれないか。」

『いいじゃねぇかよ、気楽にやってかないといつか壊れるぞ。』

そしてまた鼻歌は再開する。ラジオから流れる曲に合わせて変な替え歌を続ける。

 

現在は依頼のために戦場を双発ローターの大型ヘリに係留されている機動兵器

ARMORED CORE(アーマード コア)」に乗り、作戦地域まで輸送されている。

このARMORED CORE、略称ACは数百年以上前から存在し、時代によって姿形、内部構造までが変わっていったそうだ。

現在乗っているタイプは最も新しいものらしいがそれでも300年以上も前のものであり、かつては地中から掘り起こしてパーツを寄せ集め使っていたらしい。しかしそのような太古のものでありながら技術力は驚異的で、戦車程度であれば攻撃をものともせず、踏み潰したり轢き潰したりで無力化できるほどだ。

ヘリを操縦するのは仲間の命を最優先とするフリーの傭兵、ファットマンと呼ばれる初老の男だ。

かつては名が知られるほど有名だったようで、特にAC乗りを見極める事に関しては注意事項とされるまでのものらしい。

 

そして、少し前まではもう一人相棒がいた。

 

『作戦区域に入った!内容はこの区域の工作部隊を殲滅する事だ。ACも確認されている、注意しろよ。』

「了解だ。財布握り締めて待ってろよ。」

 

少しの衝撃と共にヘリから切り落とされ、急速に落下する際のGが身体にかかる。

モニタには迫り来る地面が見える。あせらずブースターをonにして落下速度を下げ着地する。

敵はこっちに気付いているようだ、まぁいい。落とせば問題ない。

左手のライフルを構え一番手前の戦車に照準しトリガーを引く。同時に壁を蹴り急速に奥に見える防衛型に詰め寄る。

戦車は1発で沈んだ、目前に迫った防衛型は急速に迫った金属の塊に恐怖しているのか反応が出来ていない。

すかさずブーストのペダルを目一杯踏み切り、同時に左足で蹴りを繰り出す。

クリーンヒット。子気味いい重低音と共にコックピットがひしゃげ、血のような赤い液体が流れ出る。

左側にもう一つ防衛型が見えた。それは腕に内蔵されているガトリングを放つ。

しかし自分の機体は運動エネルギーに強い中量二脚だ。まともなダメージにはなっていない。

ブーストドライブで相手の頭上目掛けて跳び、そのままブーストを切って片足で踏ん張る。慣性を受けて機体が180度回転し、左手のライフルと持ち替えた右手のガトリングを放つ。装甲の薄い背面から弾幕を受けた防衛型はあっけなく沈黙する。

 

「Aポイント鎮圧完了、残りのポイントも鎮圧する。」

「なかなかいいペースだ・・・敵ACの反応確認。相手は重量逆関節の狙撃型だ。」

「了解した。すぐに終わらせよう。」

スキャンモードに変え、リコンで敵ACを確認し、その方向にブーストを噴かして向かい、右手のガトリングを「KRSW」に変える。

敵が見えた、相手はすぐさまスナイパーキャノンを放ってきた。後方では地面に直撃した際の轟音が鳴り響く、口径が355mmと並みの戦艦ほどもある弾を2000m/sほどの速度で打ち出すのだ、クレーターが出来てもおかしくはない。

「なかなかの技量だ。おもしろい。」

そう言って薄く笑みを浮かべる。

強い奴と戦うのは好きなのだ。来る日も来る日も(Day After Day)戦い続けた俺はそれ自体が快楽となったのだ。

 

スキャンモードのままブーストを噴かして接近する、ENゲージがレッドラインに入り、アラートを鳴らす。

ビルの影に入りエネルギーが回復するのを待つ、といっても出力に傾倒した性能のジェネレータ「SUZUMUSHI」であれば2秒もすれば回復する。回復している間にEN消費量の少ない壁蹴りを使いビルを昇っていく。

相手の上を取った、後は弾幕を降らせるだけだ。

ビルから飛び出し相手の真上から右手のレーザーライフルと左手のライフルを放つ。レーザーライフルが直撃し、コアの装甲が溶解する。しかしやはり1発程度では装甲を溶かすのがせいぜいか、内部構造は健在のようで、スナイパーキャノンをパージしてハンガーのスナイパーライフルを構え、放つ。正確な弾道だ。

「いいじゃん・・・盛り上がってきたねぇ・・・!」

嬉々として弾幕を降り注がせる。今この瞬間は力こそが正義なのだ。それでこそ戦場だ。

高度が下がり、敵ACに接近する。連射力が低いスナイパーライフルでは接近されると致命的だ。

相手は離れようとブースターを噴かすが、自分は高効率でエネルギーを噴射するグライドブーストで接近する。

そのまま相手のコックピット目掛けて速度と重量の乗った蹴りを繰り出す。相手のヘッドパーツは破損し、動きが止まる。その瞬間に左手の武器を持ち替え、MOONLIGHTを振るう。

発振機によって発された超高周波のレーザーがコアを大きく切り裂き、沈黙した。

 

『敵ACの撃破確認。儲けものだな。』

「ありがたくいただいて行こう。作戦を続行する。」

『了解。敵はもう虫の息だ。一気に畳み掛けろ。』

こうして今回の依頼も順調に行き。終了した。

 

あぁ、そういや話題が途切れていたな。

もう一人いた相棒の名前は。

 

マグノリア・カーチス、またの名をブルー・マグノリアと呼ばれた女傭兵だ。

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