若干ニートである俺が異世界へと飛ばされた   作:豚足侍

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第九話です!

大変ながらくお待たせしました!

本当にすいません一週間以内と言ったのですが二週間を越えてしまった…

それではお楽しみください!


『味噌』と『みそ』の違いははっきりと

「明日は調理実習があります!各自、材料などの忘れ物をしないように!」

 

家庭科の担当の先生の掛け声と共に六時間目の授業が終わった

そう明日は調理実習である

男子は、「俺、料理できるんだぜ」と自慢でき、また女子も男子にアピールできるという授業である

しかし翼は料理ができる、できないだと、できない部類に入る

 

「調理実習か…俺、毎日カップ麺生活だし…料理なんてできねーよ」

 

嘆きの声をあげている翼に同じ班であるヴィネットが近づく

 

「翼ー。明日の材料となる『味噌』買ってきてくれない?」

 

「なっ!?『みそ』だと?」

 

「なんでそんなに驚いてるよの…そう『味噌』よ。なんでもいいから買ってきて。後、ガヴは豆腐とワカメ買ってきてね」

 

「えー?私もかよ?」

 

ヴィネットは翼に用件を伝えると、隣にいるガヴリールにも明日の材料となる物を伝えた

 

「文句言わないの。あとはサターニャにも伝えてこないと」

 

「へいへい…?おい翼どーしたんだよ?」

 

ヴィネットがサターニャの方へ向かっていったあとにガヴリールが返事をする

そんな時、ガヴリールが隣で考え事をしている翼に気づく

 

(『みそ』を買ってこいだと?俺にはそんな高いものは無理だ!…待てよ?確か近くに「あれ」があったはずだ!それしかない!)

 

「よしっ!」

 

ガタッと音を立てて立ち上がる翼

その行動に隣にいたガヴリールは驚いた

 

「うわっ!?いきなりどうしたんだよ?」

 

「驚かせてごめんな。ちょっと『みそ』を捕ってくる(・・・・・)!また明日な!」

 

「なんだ急に?」

 

ガヴリールが呟くが、このときにはもうすでに翼は教室にはいなかった

それにしても、とガヴリールが続ける

 

「『味噌』って取ってくる(・・・・・)ものなのか?」

 

そんな疑問がガヴリールの頭をよぎった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌日、調理実習の時間となった

 

「じゃあ私達の班も調理を始めたいと思うんだけど…」

 

ヴィネットは手を洗い言った

そして班を見渡して一言

 

「面子が…」

 

そこには、手を組んでいて得意気に立っているサターニャ、やる気の無さそうにいるガヴリール、そしてなにやらかごを担いでいる翼がいた

 

「おいおい、いきなりなんだよ」

 

「そうだよ、失礼だな」

 

ヴィネットの言葉に翼とガヴリールが返答する

 

「サターニャ…その格好…」

 

サターニャの姿に気づいたヴィネットが呟く

 

「うふふ!気づいちゃった?料理をするんだからそれなりの礼儀でやらなきゃ、と思ってね!」

 

(めんどくさいな…)

 

サターニャの言動にヴィネットは思う

それからヴィネットは調理実習の本を取りだして、今日の材料を確認する

 

「まあ、いいわ…始めましょう!まずは魚を捌くわよ!魚はサターニャの担当だったけど…持ってきてるでしょうね?」

 

「当然よ!ほら」

 

そう言われサターニャが取り出したのは人間界(ここ)の魚とは思えない魚だった

 

「それどこの魚だよ!」

 

それを見て驚いた翼がつっこみをいれる

 

「今日の朝に魔界に行って取ってきたのよ」

 

「そこまでしなくても良かったのに…次はガヴの豆腐とワカメだけど…」

 

サターニャの頑張りも素直に褒めることができずヴィネットはガヴリールの方へ目を移した

しかし、ガヴリールが持っていたものは白い固形物(豆腐)でもはてまた海藻(ワカメ)でもなかった

 

「えっと…それは?」

 

「ニンジンと玉ねぎとじゃがいもだが?」

 

ヴィネットの質問にいつも通りの態度で答えるガヴリール

次に口を開いたのは翼だった

 

「多分ヴィーネが言いたいのは、どうしてそれらを買ってきたか、ってことだと思うんだが」

 

「ああ、そういうことか。いや昨日スーパーに行ったんだけどさ…急にカレーが食べたくなっちゃって。買ってきちゃいました!今はシチューの気分!」

 

「お前はいつも自由気ままだな…」

 

息たんたんと話すガヴリール

そんな言葉に対して反応する翼

ヴィネットはというと半ば諦め、期待を込めて翼の方を向いた

 

「翼は『味噌』持ってきてるわよね?」

 

「おう!持ってきてるぜ!ほれ」

 

そう言って翼は担いでいたかごを持って水道のところに『それ』を落とした

『それ』は誰もが知っているであろう『味噌』の形はしていなかった

 

「ちょっとぉぉ!それ蟹じゃない!私、『味噌』って言ったわよね!?」

 

「うん。だから『かにみそ』じゃん」

 

「違うわよ!私が持ってきてって言ったのは味噌汁の『味噌』よ!そんな高いもの学校の調理実習で使うか!しかもたった一匹!」」

 

「大丈夫だって!この蟹調べたところ食べられるから!」

 

自信満々に話す翼

ヴィネットはあきれながらも言葉を返す

 

「あんたそんなこと調べてるならちゃんと味噌のことも調べてなさいよ…今度こそちゃんと始めるわよ。まず最初にこのよく分からない魚を…「ちょっと待って」なに?ガヴ?」

 

ヴィネットの言葉を遮りガヴリールが話しだす

 

「よく分からない魚って長いし言いづらいから、『サターニャ』って呼ぼうよ」

 

「俺もそれ賛成~」

 

ガヴリールが話したことは魚の呼び名についてだった

それに翼はすぐさま賛同する

それに対し、名前の本人(サターニャ)はというと

 

「ちょっと!二人とも!どういうことよ!」

 

怒っていた

そっちの方でサターニャが二人に対し、わめいているところ、ヴィネットは(サターニャ)をまな板の上に置き包丁を向けていた

しかし、額には汗をかき、手は震えていた

そしてヴィネットは机の上に包丁を置き

 

「できない!私にを(サターニャ)切るなんて!」

 

「ちょっと!それ私じゃないから!貸しなさいヴィネット!私が引導を渡してあげるわ!」

 

ヴィネットの言葉に反応したサターニャは、ヴィネットが持っていた包丁を手に取り、振り上げた

 

「魚覚悟ぉぉ!」

 

そう叫びながらサターニャは包丁を振り下ろした

だが、その包丁は(サターニャ)に刺さることはなかった

なぜなら、(サターニャ)は急に動きだし、サターニャへと飛び付いた

 

「「「!?」」」

 

これにはサターニャを除く三人も驚いた

その(サターニャ)はというと尾びれでサターニャをおもいっきり叩いた

「パチィィン!」と良い音が鳴り響いたと同時にサターニャは床に倒れ落ちた

しかし、サターニャは無傷であった

 

「無事で良かったなーサターニャ」

 

「間一髪だったわねサターニャ」

 

「なかなかやるじゃん!サターニャ!」

 

ガヴリール、ヴィネット、翼の順で感想をのべる

すると、倒れていたサターニャが起き上がり、

 

「あれ!?どっちの心配してるの!?ていうか翼は絶対、魚のこと言ったわよね!?」

 

 

 

 

 

 

 

魚も捌き終わった頃、ヴィネットは次の手順に入った

 

「次は野菜を切るわよ」

 

その言葉にサターニャが寄っていき

 

「それ私にやらせてくれない?」

 

 

「いいけど…使うのは一本で」

 

サターニャが手にしていたものは二本の包丁であった

それに対してヴィネットは指摘した

 

 

玉ねぎをまな板の上に置いたサターニャは、

 

「これどうやって切るの?」

 

「手をグーにしてこうね」

 

ヴィネットに切り方の質問をし、それに手でジェスチャーしながらヴィネットは答えた

 

一方、翼とガヴリールはというと

 

「そのニンジンもう少し手前に置いた方が良いんじゃないか?」

 

「こう?ああ!崩れちゃったじゃん翼!やっぱ奥の方がよかったんだよ」

 

料理なんてそっちのけで野菜でタワーを作っていた

 

「あんた達、そんなことやってないで、ちゃんと料理してよ…」

 

ヴィネットの言葉にガヴリールは返す

 

「今、野菜タワー作るので手一杯だから無理」

 

「やれ」

 

「「はい」」

 

いつものヴィネットとは違う雰囲気を感じとり、野菜タワーを作っていた翼とガヴリールは料理をすることにした

 

 

「そうそう、そうして…ん?」

 

玉ねぎを切りかたをサターニャに教えていたヴィネットは隣に違和感を覚え見た

そこには、

 

「わー!なに揚げてんだおまえ!味噌煮って言ったわよね!?それに翼もなにゆでてんの!?」

 

「揚げればたいてい美味しくなるくね?」

 

「蟹ゆでてんだよ。食べれるってさっき言ったじゃん?だから美味しくいただこうと思いまして」

 

「雑すぎるわよ!まあ、翼はあってるかもしれないけど…」

 

「ヴィネット~、なんか涙出てくるんだけど~」

 

「幼稚園かここは!面倒見きれないって!」

 

「ヴィーネ」

 

「なに!?」

 

次々と起こる事態に苛立っているヴィネットにガヴリールが声をかける

そしてガヴリールは、今言ってはいけない言葉を言い放った

 

「そんなに怒ってる人生で楽しいか?もっと楽しんで生きなきゃ損だぞ?」

 

その言葉によりヴィネットの怒りは頂点を通り越した

ガツンッと音を立ててガヴリールがうつ伏せで倒れこむ

手を叩きながらヴィネットは翼とサターニャに話しかける

 

「さ、料理の続きを始めるわよ」

 

「「は、はい」」

 

(なに!?今日のヴィーネなんか怖くね!?)

 

そう心のなかで思う翼であった

 

 

 

 

 

それからというものは、サターニャが隠し味で砂糖を大量に入れたり、サターニャが転び、持っていた皿を上に飛ばすもそれをすべてキャッチするガヴリールの妙技が披露されたりなどがあった

翼は特にやることもなく椅子に座っているだけであったが

そして完成した料理はというと、

 

「おいおい、これ人間()が食っても大丈夫かよ?」

 

魔界の魚の味噌煮に蟹足が添えてあるものと色がかなり変な味噌汁であった

 

「うん、無理!トイレにでも行って回避しよう」

 

そう言って行動を開始しようとしたそのとき

 

「あら?翼どこ行くの?」

 

ヴィネットによって止められた

 

「いや、ちょっとトイレ行ってくるからその料理俺の分もあげるよ。みんなで食べ…「駄目よ翼あなたも食べなさい」…いやでも「食べなさい?翼」…はい!わかりました!ヴィーネ様!」

 

(まじで怖いよ!今日のヴィーネ!)

 

 

翼の逃走劇はむなしく開始前に終わった

それぞれの感情を持ちながら食べる翼達

 

「うん、これはやっぱり人が食べちゃダメなやつだ」

 

「そうだな。次からは手順通りに作れってことだな」

 

「そう?美味しいじゃない?」

 

「次は違う班に入れてもらおう…」

 

翼、ガヴリール、サターニャ、ヴィネットの順で感想をのべていく

一番美味しかったのは翼が捕ってきた蟹であったらしい

こうして無事?に調理実習が終わった

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

学校の校庭から少し離れた路地

そこにはボールを持っているラフィエルとサターニャの宿敵である犬がいた

 

「今頃サターニャさん達はどんな面白おかしい料理を作っているのでしょうか…せめてこの子だけでも突撃取材に…」

 

どうやらラフィエルはサターニャ達の調理実習が気になっている様子であった

 

「白羽さんやさし~!」

 

以前聞いたことがある言葉に振り向き微笑み返すラフィエル

ラフィエルは翼のことについて考えていた

 

(翼さんのことはさっぱりわかりませんでした…きっと私達がそばにいるから天使や悪魔の力を感じ取ったのでしょう。ですが、分かったことがひとつありますそれは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼も導き(いじり)がいがあるということです!)

 

「うふふ」とラフィエルは微笑むと校庭へと帰っていった

このとき翼はまだ、ラフィエルにおもちゃとして認定されたことに気づいてはいなかった

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はい、翼くん。これ今日のバイト代ね」

 

「ありがとうございます。店長(マスター)

 

今日のバイトも終わり、お金をもらった翼は帰る準備をしていた

しかし、それを店長(マスター)が止めた

 

「あ!そうだ翼くん!来週から新人のバイトの子が来るんだよ!君には先輩として接してもらいたいと思ってね。でも女性だから気をつけて接してね」

 

「わかりました。確かにここの店、男二人でむさ苦しかったですもんね。女性の子が来れば客の出入れも増えるかも」

 

「そ、そうだね!確かに増えるかもね!」

 

(新しいバイトの子か~。どんな子が来るのか少し楽しみでもあるかも)

 

新しくバイト仲間となる女性に期待する翼であった




「新しく来るバイトの子ってのはお前だったのか…」
「へいらっしゃい」
「もっと真面目に仕事しろよ…」
「スイマセンニホンゴムズカシクテ」
「このクソガキがぁぁ!」
「すいませんお客様。おひきとり願います」
「やっぱ翼って…」

次回『若干ニートである俺が異世界へと飛ばされた』
第十話「バイトには一難ニ難あるもので」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

後書きに次回予告的なものを加えてみました
これから毎回するわけではありませんが…
それは置いといて

これからの投稿についてですがかなりペースは落ちると思います

構想は浮かんでいるのですが、書く時間が…

ですが完結するまで頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!

それではさようなら!




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