ホープライトプリキュア   作:SnowWind

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第20話・Bパート

 蛍のテンションが落ち着いたところを見計らって、千歳は一旦咳払いをして全員の顔を見渡してきた。

 

「さて、そろそろここへ集まった本題に入ってもいいかしら?」

 

「あっ、そうだった。ごめんねちとせちゃん。」

 

「別に謝らなくてもいいわ。

 でも浮ついてばかりいてはダメよ?ダークネスがいつ来るかもわからないのだから。」

 

 そう、学食堂にこの4人で来たと言うことはつまり、夏休み中のプリキュア活動について話し合うために集まったのだ。

 特にダークネスに蛍の正体が知られた可能性が極めて高い今、夏休みだからと油断するわけにはいかない。

 要とて、遊びと部活に心血を注ぐつもりでいながらも、ダークネスについて忘れていたわけではないのだ。

 

「一応ベリィたちは夏休み中もパトロールしてくれるって言ってたで。」

 

「それなら夏休み中は私たちも協力して、って思ったのだけど・・・。」

 

 雛子が苦笑いしながら自分と蛍の顔を交互に見る。

 その表情を見て言いたいことを悟ったのか、蛍が微笑しながら言葉を続けた。

 

「わたしはチェリーちゃんに、気にしなくていいから、ほたるはなつやすみを存分にたのしみなさいって言われちゃった。」

 

「私はレモンちゃんに、これはレモンの仕事、雛子の仕事は、レモンがダークネスを見つけた後からだよって、言われたわ。」

 

「ウチはベリィに、君は夏休み中にも大事な部活があるだろ?だからそっちを優先してくれって言われた。」

 

「ふふっ、私もアップルから、せっかくの夏休みなのだから、お友達と一緒に遊んで過ごしなさいって言われたわ。」

 

 結局のところ、自分たち全員、パートナーの妖精たちに気を遣われたのだ。

 

「ここまで気を遣われちゃうと、断ってしまうのもなんだか悪いわね。」

 

「まっせっかくだし、ベリィたちの厚意に甘えちゃおっか?」

 

 もしかしたらまだベリィたちは、自分たちだけに戦いを任せていることに負い目を感じているのかもしれない。

 そんなことは気にしなくていいのにと思いながらも、ここまで気にかけてくれるのであれば、その厚意を無下にするわけにもいかない。

 

「あっ、でもでも、わたし、なつやすみ中も、買い物のために商店街までいくから、そのときはチェリーちゃんたちのおてつだいをするね。」

 

「私も図書館とかに出かけるときは、身の回りに注意してみるわ。」

 

「ウチは部活のために学校行くから、その間は任せてよ。」

 

「それなら私は、街の散歩がてらパトロールでもしましょうか。」

 

 ベリィたちの思いを無駄にしたくはないが、存分に甘えて遊んでばかりと言うのも負い目を感じる、

 だから要たちは、自分の出来る範囲で妖精たちを手伝うことを決意するのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

「それじゃあふたりとも、またあしたね!」

 

「うん、また明日。」

 

 放課後、要たちが別れの挨拶をする蛍を見送ると、ちょうど千歳が3組の教室を訪れてきた。

 

「あっ、ちとせちゃん。」

 

「蛍、今帰るところ?」

 

「うん、今日はおゆうはんのおかいものしなきゃいけないから!」

 

 いつもより声がワントーン大きくテンションの高い蛍を見て、千歳が表情を一瞬だけ曇らせる。

 

「そう、それじゃあまた明日ね。」

 

「うん!またあした!」

 

 ギリギリ走らない程度の早足で教室を後にする蛍を見送った千歳が、こちらへと足を運ぶ。

 

「今日も、って考えていいのよね?」

 

 そして千歳は自分たちに確認を取って来た。

 

「あのテンション見ればわかるやろ?」

 

「そう、それなら今日は私が見に行くわ。」

 

「お願いね。」

 

 決意を固めた千歳の言葉を聞いて、要は少し顔を俯かせる。

 あれから一週間、要たちは交代で蛍とリリンの様子を見に行っていた。

 先週の内に蛍とリリンが会った回数は休日を含めて3回。

 毎回蛍に付き添うのは、リリンは元より蛍にも怪しまれる可能性があるので、雛子以外は影ながら見守る形で様子を見てきたが、いくら蛍のためとはいえ、内緒で監視しているようなものだから、はっきり言って気分の良いものではない。

 そして蛍とリリンの様子を見る内に、要は1つ気づいたことがあるのだ。

 

「なあ、ウチの気のせいかもしれんけどさ・・・。」

 

 自分らしくないなと思いながらも、要は隣にいる千歳の様子を伺い少し言葉を詰まらせる。

 

「リリンちゃんの様子がおかしかったことかしら?」

 

 だが自分が言わんとした言葉を、雛子があっさりと拾ってのけた。

 

「うっうん・・・。」

 

 少し戸惑いながらも要は雛子に同意する。

 

「リリンちゃんの顔色、少し悪かったわね。

 蛍ちゃんの前ではいつも笑顔を見せるのに、ダークネスに襲われて以来、表情を曇らせるようになっていた。そう思わない?」

 

 雛子がさらに言葉をつづけるが、案の定、千歳は眉を潜めてこちらを見据えた。

 蛍の幸せをすぐに奪いたくないからと、千歳はこちらに合わせてくれているが、一方で彼女はリリンをリリスと断定している。

 蛍を守るためならば、迷わずリリンを切り捨てるだろう。

 その決意を固めるためにも、千歳はリリンに対する温情を捨て去りたいと考えている。

 そうでなくても千歳は個人として、リリスを、ダークネのことを許せるはずないのだから。

 彼女の故郷を侵略し、一度全てを奪っていったあいつらのことを・・・。

 そんな千歳のことを思えば、リリンにだって情があるとも捉えられる発言はなるべく控えたかったが、かと言って隠すわけにもいかなかった。

 蛍の幸せを思うからこそリリンを監視すると決めたのだから、リリンのことはあくまでも、平等に見ていかなければならないのだ。

 

「それだけじゃない。フェアリーキングダムから帰って来た後にリリンちゃんと会ったときも、少し戸惑いを見せていたわ。

 これ、さすがに気のせいだとは思えないの。」

 

「・・・。」

 

 一見すると黙り込む千歳に雛子が追い討ちをかけているように見えるが、雛子は意見の違う相手に自分の意見を一方的に押し付けるよう子ではない。

 雛子の視点は誰よりも平等だ。理性的で、かつ客観的な視点に立ってものを言う。

 つまり雛子の言うことは客観的に見た事実だ。それが事実だとわかるからこそ、千歳も黙り込むしかないのだ。

 だけどそれは自分も雛子も既にリリンがリリスであると認めていると言うことだ。

 だからこそ要は、千歳にどこか負い目を感じているのだ。

 リリンがリリスであると言う千歳の意見には同意しているのに、まだ千歳の側に立つことができないのだから。

 

「・・・そんなもの、気のせいかもしれないわよ。

 行動隊長に心はない。どんな性格だって演じることができるのだから・・・。」

 

 震わせた声でそう呟く千歳の言葉は、どこか自信のない様子だった。

 

「それじゃあ私、蛍の様子を見に行ってくるわね。」

 

「ああ、気を付けてな。」

 

「・・・うん、お願いね。」

 

 少し寂し気な様子を見せながら、千歳は教室を後にする。

 蛍を大切に思うからこそ、自分たちはリリンを捨てられないでいる。

 でも千歳は蛍を大切に思うからこそ、リリンを切り捨ててでも守ろうとしている。

 本質的な思いはみんな同じなのに、情を捨てられない自分たちの甘さが、情を捨て去ろうとする千歳の覚悟を鈍らせてしまっている。

 要にはそれが、とても悲しかった。

 

「・・・何が一番、正しいんやろうな?」

 

「・・・それがわかってたら、千歳ちゃんにあんな顔させてないわよ・・・。」

 

 結局のところ、みんな迷っているのだ。

 蛍のために何をするのが正解なのか、その答えがわからないままなのだから。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 学校を後にした千歳は、商店街の路地から蛍の様子を見守っていた。

 ちょうどリリンと合流したところで、蛍はいつものように幸せに満ちた笑顔を見せている。

 その笑顔を見る度に胸がチクリと痛むが、千歳はそれを抑えて2人の様子を観察する。

 満面の笑顔で話す蛍とは対照的に、リリンは笑みを見せたと思えばふと目線を落とし、そして再び蛍に微笑んでいた。

 そんなリリンの様子に、学校内での要と雛子の会話が脳裏を過る。

 確かにあの表情は、演じているようには見えない。

 あんな不安定な様子では、蛍にも勘付かれてしまう危険があるし、蛍の友人を演じるにあたって、憂いを帯びた顔を見せる必要なんてないはずだ。

 

(・・・何を考えているの。私だけでも、あの子を疑わなきゃならないのに・・・。)

 

 千歳はそんな甘い考えを振り払う。

 要と雛子が間違っているとは言わない。でも相手はダークネスの行動隊長だ。

 故郷で人の姿に扮したハルファスとマルファスに初めて遭遇した時、やつらは喜怒哀楽の全ての表現を駆使し、心持たないなんて思えないほどに完璧に人を演じていた。

 それを知る自分には、リリンはそうでないと言い切ることはできない。

 蛍の情に訴えて、懐柔させるための策だと言う可能性が1ミリでも残っている限り、リリンを疑い続けるしかないのだ。

 例えその度に心が痛むとしても、それが明るみに出たとき、蛍に嫌われたとしても・・・。

 

(私はあの子を守る騎士になるって、決めたのだから・・・。)

 

 要と雛子は優しいから、友達である蛍が大切に思うリリンを敵だと切り捨てることなんてできないだろう。

 だからこれはきっと自分にしかできないことだ。

 蛍を守るためなら、一切の情を切り捨てて鬼になって見せる。

 千歳がそう改めて覚悟を決めたその時、リリンがふと、こちらの方に視線を向けて来た。

 千歳は反射的に身を隠し、僅かに視線をリリンに向ける。

 だがこちらを一瞥しただけのリリンは、辺りを適当に見回すとすぐに蛍に視線を戻した。

 だけどリリンは間違いなく、自分の視線に気づいたのだろう。

 同時に少しばかり不注意だった自分を戒めるが、そこでかつての要の言葉が蘇る。

 

 

 上等やん。蛍のことを守るんやろ?全面衝突のつもりで行こうや?

 

 

 そうだ。蛍の正体に気付かれた時点で、こちらの正体が発覚するのも時間の問題だったはずだ。

 だから要は正体がバレる覚悟で、リリンの監視をすると提案したのだ。

 そしていくら幼い少女の姿をしていたとしても、相手はダークネスの行動隊長。

 4度にも及ぶ監視を受ければ、その視線に気づくのも無理はないだろう。

 

「・・・ええ、上等よ。化かし合いなんてもう必要ないわ。」

 

 だけどこれでもう、正体がバレようが警戒されようが関係がなくなった。

 蛍さえ守ることができればそれでいい。

 千歳は今一度決意を改め、リリンの監視を続けるのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 蛍と会話しながら、リリンは少し辺りを警戒する。

 先週、あの雛子と言う少女が蛍と一緒に来てから、蛍との会話の最中にどこからか視線を感じるようになっていた。

 だから今日は、いつも以上に周囲を警戒してみると、遠くの物陰からこちらを見る視線を見つけたのだ。

 その方へと目を向けると、物陰に隠れる蒼い髪が一瞬だけ目に映った。

 間違いない。あれは蛍とよく一緒にいるトモダチの1人だ。

 名前は確か姫野 千歳。

 

(間違いないわ、あいつもプリキュア。それも恐らくはキュアブレイズ。)

 

 キュアブレイズが蛍たちの仲間に加わった時期と、やつが蛍と友達になった時期は同じ。

 背丈も似通っているし、何よりあの鋭い瞳はキュアブレイズを彷彿させるものだ。

 そして他の友達である森久保 要と藤田 雛子。

 やつらも自分を監視してきたと言うことは、残りのプリキュアであることは間違いないだろう。

 同時にそれは、こちらの正体もバレたと言うことだ。

 

(あのバカが余計なことをしたせいで・・・。)

 

 前回の戦いでサブナックは、自分がいるにも関わらず闇の牢獄を展開した。

 絶望の闇の影響を受けていない自分が牢獄に取り残されること自体、やつらからすれば不可解なことなのに、その上でこちらにソルダークを送り込むものだから、自分とソルダークで蛍と挟撃しているように映っただろう。

 だがあの一件がなくとも、フェアリーキングダムでハルファスとマルファスと交戦したキュアブレイズが加わった時点で、行動隊長の特徴を知られるのは時間の問題だったのだ。

 そして自分が蛍に素性を隠しているのを知られれば、真っ先に疑われることになっただろう。

 だけどそれだって、本来ならば何も問題なんてなかったのだ。

 

(そうよ・・・何も問題なんてないはずなのよ。

 だって、こんなにも『長い時間』一緒に過ごすつもりなんてなかったもの・・・。)

 

 蛍のことはただ、この世界の情報を集めるための道具として利用するだけのつもりだった。

 やつに手を差し伸べた恩に付け込んで、少しでも情報を引き出せるだけで良かった。

 それさえ終われば二度と会うつもりなんてなかった。

 怪しまれるよりも先に、この子の目の前からいなくなるつもりだったのに、気が付けばこんなにも長い間、蛍と時間を共にしてしまった。

 そして蛍は、こちらがどれだけ素性を明かさずとも盲目的に慕い、一切の疑いもなく側にいてくれたのだ。

 今でもまだ、自分のことを『信じてくれている』に違いない。

 だからやつらが監視していることも、蛍は知らないはずだ。

 蛍は隠し事が苦手だから、自分に対して負い目があればそれがすぐに表に出て来るから。

 だけど今はそれが見られない。

 蛍は今でも一緒にいる時間を『楽しむ』表情を見せて・・・。

 

(・・・あれ?)

 

 その時リリンは、自分の気持ちに1つの違和感を覚えた。

 

(・・・楽しい?楽しいって・・・なに・・・?)

 

 理解できていないはずの言葉が、自然と胸中に浮かんできたのだった。

 

(どうして・・・なんでわからないの・・・?)

 

 そして理解できないことへの不安と不満が、少しずつリリンの心を支配していった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 リリンと会話をしている最中、蛍は彼女の様子がどこかおかしいことに気付いた。

 どこか表情に落ち着きがないし、時折上の空になっている。

 

「リリンちゃん?」

 

「えっ?なっなに、ほたる。」

 

 声をかけてみると、弾け飛ぶようにこちらを向いて、すぐに表情を戻した。

 それでも蛍の抱いた違和感は拭えない。彼女がここまで落ち着きのない様子を見せること自体珍しいことだからだ。

 それだけでなく、ここ最近のリリンはどこか憂いを帯びた表情を見せるようになっている。

 自分と会話しているとき、どこか上の空になることが多くなっているのだ。

 

(・・・もしかして、リリンちゃん。)

 

 蛍は1つの可能性に思い当たる。

 

(たいくつ、してたりするのかな・・・?)

 

 リリンと一緒にいる時間は、蛍にとっては代えがたいほどに楽しい時間だ。

 でも、果たして彼女にとってもそうなのだろうか?

 かつてリリンが笑顔を見せたとき、一緒にいてくれるおかげだと言ってくれたから、彼女にとっても決してつまらない時間ではないだろう。

 それでも自分がリリンからもらっている幸福度と、彼女が抱く幸福度が釣り合っているとは限らない。

 彼女が自分と同じくらい、この時間に満たされているとは限らないのだ。

 

(そうだよね、わたし、ずっともらってばっかりだったよね・・・。)

 

 蛍はリリンと一緒にいるだけで満たさせる。

 だからここでお喋りが出来ること以外を望んだことはない。

 でもリリンはどうなのだろうか?

 ずっとここに座ってお喋りをするだけでは、きっと退屈ではないだろうか?

 例えば要なら体を動かしたい、バスケがしたいと思うだろう。

 雛子ならば本が読みたいと思うだろう。

 千歳なら勉強がしたいと思うだろう。

 それならリリンはどうだろうか、と思った時、蛍はリリンの趣味を知らないことに気付いた。

 彼女はあまり自分のことを話したがらない性分なのもあるから、直接聞くことをずっと避けてきたのだ。

 その一方で、蛍はリリンのことをもっと知りたいと思っている。

 結局のところ、踏み込んでしまうと彼女との関係が壊れてしまうのではないかと臆病になっているのだ。

 

(・・・でも、きっとだいじょうぶだよね。)

 

 だけどもう、臆病になるのはやめよう。自分とリリンは友達なのだから。

 少しくらい踏み込んだって、それだけで壊れるような関係じゃない。

 それを信じずに臆病になると言うことは、リリンとの友情を疑うと同義だ。

 何よりも自分は、リリンのことをもっと知りたい。

 リリンともっと距離を縮めたい。

 リリンの事を知ることができれば、彼女にとって『楽しい』ことが何であるかを知ることができるから。

 それを知って、与えることができれば、リリンからもらった幸福をほんの少しでも返してあげることができるのだろう。

 だから蛍は、

 

「ねえ、リリンちゃん。」

 

 勇気を出して踏み込んでみることにした。

 

「なに?ほたる?」

 

「リリンちゃんにとって、たのしいことってなあに?」

 

 リリンと言う少女の内側に。

 

「え・・・?」

 

「わたし、リリンちゃんと一緒にいるだけで、すごくたのしいの。

 だからね、いまの時間も、すっごくたのしくて、すっごくしあわせなの。

 でも、リリンちゃんはどうなのかなって、おもって。」

 

「あたし・・・?」

 

「ねえ、リリンちゃん。

 もしリリンちゃんがほかにしたいことがあるなら、言ってみて?

 わたし、そのためならなんだって、おてつだいするよ。

 リリンちゃんがたくさん、わたしにたのしい時間をくれたように、わたしも・・・すこしくらい、リリンちゃんに、たのしいを返したいんだ。」

 

 頬を赤くし少し俯きながら蛍は自分の胸中をリリンに語る。

 リリンに少しでも恩返しをしたいと言う思いと、彼女のことをもっと知りたいと言う思いで。

 

「・・・なに、それ?」

 

「え?」

 

 だが返ってきた言葉は、蛍が想像からは程遠いものだった。

 

「たのしいって、なに?」

 

「リリンちゃん?」

 

 拒否されること、怒られることは最悪でも予期していた。

 だけど今のリリンの言葉は、意味すらわからなかった。

 なぜ彼女はそんなことを聞いてくるのだろうか?

 

「たのしい時間ってなに?しあわせってなに?

 あたしがあなたに何を与えたと言うの?

 あなたがあたしに何をくれると言うのよ!?」

 

「リッ、リリンちゃん、どうかしたの?」

 

 突然取り乱し、これまでの穏やかな口調とは真逆の、刺々しい物言いでリリンは蛍を問い詰めてくる。

 突然の彼女の豹変と、語られる言葉の意味を測りかね、蛍は目の前の状況を受け入れきれずにいたのだ。

 

「蛍!」

 

 すると遠くから千歳が自分の名を叫びながらこちらへ駆け寄って来た。

 

「えっ?ちとせちゃん?」

 

 一方でリリンは千歳の姿を見かけるや、下唇を噛みながらこの場を走り去る。

 

「あっ、まって!リリンちゃん!リリンちゃん!!」

 

 呼び止めようと彼女の名前を叫ぶも、リリンはこちらを振り向かずに商店街へと走り去っていく。

 

「蛍、大丈夫!?何もされなかった?」

 

「リリンちゃん・・・。」

 

 千歳の言葉にも耳を傾けることなく、蛍はその場で放心する。

 

「・・・いったい、どうしちゃったの・・・?

 リリンちゃん、なにがあったの・・・?」

 

 目の前で起きたことが信じられないまま、蛍の胸中を得も言われぬ不安が渦巻いていくのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 胸中を渦巻く黒い感情に身を委ねながら、リリンは路地裏に身を潜める。

 

「なによ・・・なんなの・・・?」

 

 壁にもたれかかりながら、両手を交差し肩に爪を這わせる。

 

「なんで・・・こんなに・・・。」

 

 どれだけ爪を這わせても、爪を肩に食い込ませても何も感じない。

 それなのに・・・。

 

「なんで、『くるしいの』・・・?」

 

 それなのに確かな『痛み』が体を支配する。

 抗い難い苦しみがリリンの心を支配していく。

 

「たのしいってなんなの?しあわせってなに?

 なんであたしなんかと一緒にいるだけでそんなに嬉しいの!?

 あなたがあたしに返そうとしているものってなんなの!?」

 

 それがわからないから今、苦しいのだろうか?

 蛍の考えていること、蛍が感じていることがわからない。

 あの子が自分を信頼し、トモダチだと思っていることはわかっても、蛍の心を、感情までを知る術がリリンにはなかった。

 自分があの子に何を与えて、あの子が自分に何を返そうとしているのか、リリンには何もわからない。

 

「あたしは・・・。」

 

 でもどうしてそんなに知りたいと思うのだろうか?

 どうして知らないことがこんなにも苦しいのだろうか?

 もう、あの子と会うことに意味なんてない。

 ダークネスの行動隊長として、あの子を絶望させることが自分の使命なのに、まだ未練を断ち切れていないのか?

 

「たのしい・・・たのしい・・・たのしいって・・・。」

 

 様々な思考が混濁し、リリンは蛍に言われた言葉だけを復唱していく。

 そして・・・

 

「キュア・・・シャイン・・・。」

 

 1つだけ、思い出すことができた。

 自分が『悦ぶ』ことのできる唯一の時間を。

 

「キュアシャイン・・・キュアシャイン・・・。」

 

 やつと2人きりになれる瞬間、やつを堕とすことを思い描く瞬間、自分は『楽しんではいないか?』

 

「そっか・・・これが『楽しい』って言うのなら・・・。」

 

 蛍の正体はキュアシャインだ。

 そしてあの子は自分に『楽しい時間』を返したいと言っていた。

 

「返してくれんだよね・・・蛍。

『楽しい時間』・・・あたしにくれるって言ってたものね・・・。

 うふふっ・・・。」

 

 行動隊長としての使命を全うすることで、キュアシャインをこの手で堕とすという悲願を果たすことで、あの子の言う『楽しい』を理解することができる。

 

 

「あはは・・・あはははは。」

 

 そして何より、あの子の望みを叶えることができるのだ。

 こんな都合のいいことがあるだろうか?

 

「あはははははは!あははははははははっ!!」

 

 自分の望む全ての願いと、蛍の思いを叶えることができる。

 そう歪んだ答えを出したリリンは、狂ったように嗤いながら左手の指を鳴らす。

 

「ターンオーバー、希望から絶望へ。」

 

 そしてリリスへと姿を変え、狂気に満ちた笑みを浮かべる。

 

「ほたる、あなたに与えた『楽しい時間』。

 全部あたしに返してもらうわよ。」

 

 幾重にも重なり、壊れ、歪み切った思いを抱き、リリスは蛍の元へと飛んでいくのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 蛍はリリンにかけた言葉を後悔しながら、ベンチに座り塞ぎ込んでいた。

 

「リリンちゃん・・・。」

 

 彼女がなぜ突然取り乱したのかわからない。

 そう、わからないのだ。

 蛍はリリンのことを何1つわかっていなかったのだ。

 それだけじゃない。

 リリンが楽しいことが何なのかを分かっていなかったと言うことは、自分と過ごす時間なんて、リリンにとっては退屈でしかなかったと言うことになる。

 結局のところ、リリンが共に過ごして来た時間なんて、全て自己満足でしかなかった。

 リリンは内心、楽しくも何とも思ってなかったのに、自分だけが楽しいからと彼女に無理やりつき合わせていたのだ。

 

「ごめんね・・・なにもしらないで・・・。」

 

 それが何よりも辛く、そして彼女に申し訳なかった。

 出来ることなら今すぐにでもリリンにこれまでのことを謝罪したかったが、肝心のリリンの姿はもう追うこともできない。

 そして次に会う約束をすることもできなかったので、またいつリリンに会えるのかはわからない。

 

「わたし・・・じぶんのことばっかりで・・・。」

 

 もっとリリンのことを知りたかったから。

 そんな浅はかな欲をかかなければ、こんなことにはならなかったのだろうか?

 いや、今回の件がなければ、自分と過ごす時間を退屈に思うリリンの気持ちになんて気づかず、自分だけが幸せだけを噛みしめていただろう。

 そんな自己中心的で、リリンの事を顧みることができなかった自分のことが、一番許せなかった。

 

「・・・蛍。」

 

 落ちこむ蛍に、千歳がどこか遠慮がちな声をかけてくる。

 その時、

 

「っ!?闇の波動!」

 

 闇の牢獄を感知した千歳が顔を上げて周囲を見渡す。

 蛍もつられて周りを見てみると、人々が姿を消し、街の景色がモノクロ色へと変わっていった。

 

「蛍、大丈夫?」

 

 千歳が優しく、心配そうに声をかけてくれた。

 

「・・・だいじょうぶ、はやくダークネスをさがさなきゃ。」

 

 こんな気持ちを抱えたままプリキュアに変身できるか不安だが、そんな甘えたことは言っていられない。

 蛍は心を強く持ち、千歳と並んでパクトを取り出す。

 

「「プリキュア!!ホープ・イン・マイハート!!」」

 

「世界を照らす、希望の光!キュアシャイン!」

 

「世界に轟く、真紅の煌めき!キュアブレイズ!」

 

 2人で変身し、闇の力を探知すると、蛍が最も良く知る力の反応が感じられた。

 

「リリス・・・。」

 

 するとその力は、急速でこちらまで向かってきた。

 今では3人の行動隊長に狙われるようになってしまったが、この、自分の力にのみ真っ直ぐに向かってくるような反応は、間違いなくリリスのものだ。

 

「・・・やっぱり。」

 

 すると千歳が不意にそんな言葉を口にした。

 その意味が分からず、問いかけようとしたその時、両翼を羽ばたかせてこちらに向かうリリスの姿が確認された。

 

「キュアシャイン・・・。」

 

 いつものように自分の名を呟き、リリスは左手に黒の球体を浮かべる。

 

「ダークネスが行動隊長、リリスの名に置いて命ずる。

 ソルダークよ、世界を闇に染め上げろ!」

 

「ガアアアアアアアアアッ!!」

 

 そして生み出されたソルダークが、甲高い産声をあげた。

 

「キュアシャイン!」

 

「キュアブレイズ!」

 

 するとキュアスパークとキュアプリズムが遅れて駆けつけた。

 その後ろにはアップルを除く妖精たちの姿もある。

 

「リリスか・・・性懲りもなくまた現れて。」

 

 どこか訝し気な表情を見せながらキュアスパークが舌打ちをする。

 

「あなたたちに用はないわ!ソルダーク!!」

 

 だがリリスの方は相変わらず蛍以外は眼中にないのか、キュアスパークの言葉に耳を貸さずソルダークを差し向ける。

 そして翼を羽ばたかせ、蛍へと真っ直ぐに飛んできた。

 

「させない!」

 

 キュアブレイズが蛍とリリスの間に割って入り、火球を飛ばす。

 

「いつもいつも、邪魔をするなって言ってるでしょ!!」

 

 だがリリスは火球の直撃を受けながらも、勢いを落とすことなく向かってきた。

 これまでのリリスだって見せたことのない鬼気迫る表情と捨て身の突撃に、蛍もキュアブレイズも困惑する。

 その動揺の隙をつくように、リリスはキュアブレイズに爪を突き立て、力いっぱいに薙ぎ払った。

 

「きゃあっ!」

 

 攻撃を受けたキュアブレイズは遠くまで飛ばされてしまう。

 

「キュアブレイズ!」

 

 だがキュアブレイズの身を案ずる間もなく、リリスが蛍に攻撃を仕掛けた。

 蛍はその攻撃を受け止めるが、希望の光を解放できていない今の状況ではリリスの力に敵わない。

 リリスに体重をかけられ、徐々に押し倒されていく中、リリスは歪んだ笑みをこちらに向けてきた。

 

「楽しいことっですって?」

 

「えっ?」

 

 だが続いて発せられた言葉に、蛍はさらに困惑する。

 

「ええ、楽しいわよ!

 この瞬間だけ、あたしにも楽しいの意味がわかるわ!

 あなたと2人きりで、あなたを追い詰め、あなたを絶望に堕とせると思うと、楽しく楽しくてたまらないのよ!!」

 

「なっ、なにを言ってるの・・・?」

 

 どこか身に覚えのあるリリスの言葉に蛍の記憶が混乱する。

 

「あたしにくれるんでしょ?あたしに返してくれるんでしょ!?

 だったらこのまま一緒に、あたしに全てを寄越して堕ちなさい!!

 キュアシャイン!!」

 

 リリスの言葉の意味がわからず、でも何かが引っかかり、自分の中で無意識の内にその答えを避けようとする流れが発生し、蛍の頭の中は混沌とした渦を巻いていく。

 だけどその中でもわかることは、リリスは自分と戦い倒すを楽しんでいる。

 それ自体は今までの戦いでわかっていたことだが、その感情をここまで剥き出しにぶつけられたのは初めてだ。

 でもそれならこちらだって、無理やりにでもそんなもの、突っぱねてやる。

 

「そんなの・・・たのしいなんかじゃない・・・。」

 

「なんですって・・・?」

 

「じぶんだけがたのしくて、あいてのことをかんがえないなんて、そんなのぜんぜん、たのしいなんかじゃないよ!!

 わたしはあなたといたって、なにもたのしくない!

 だからそこをどいて!!」

 

 蛍が今日、リリンに犯した過ちと一緒だ。

 自分だけが楽しいと思えることを相手に一方的に強要する。

 そんなものは本当に楽しい時間なんかではない。

 蛍はリリンにも、楽しいと思える時間を共有したかった。

 そんな後悔の念を押し返すように、蛍はリリスを力任せに押し返す。

 

「なんで・・・。」

 

 だが先ほどの言葉は、リリスに更なる動揺を呼んだようだ。

 リリスの顔が見る見るうちに歪んでいく。

 

「なんであなたがそんなことを言うのよ!!」

 

 リリスの言葉の意味も分からぬまま、蛍は彼女の激情を受け続ける。

 

「はあっ!」

 

 そんな中、復帰したキュアブレイズがリリスに奇襲を仕掛けてきた。

 炎を纏った拳を繰り出し、リリスを無理やり後退させる。

 

「きゃああっ!」

 

「キュアシャイン、大丈夫?」

 

「うっ、うん・・・。」

 

 キュアブレイズの言葉に曖昧に頷きながら、リリスの方に目を向ける。

 すると、背後で行われていた戦闘も終わりを迎えつつあるようだ。

 傷つき膝をつくソルダークを前に、キュアプリズムがフルートを構えている。

 

「プリキュア、プリズミック・リフレクション!!」

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

 キュアプリズムの浄化技を受けたソルダークは、水晶と共に消滅していった。

 そしてキュアスパークとキュアプリズムがリリスの背後に立ち、蛍たちはリリスを包囲する。

 

「っ、キュアシャイン!!」

 

 この状況でも尚、リリスは激情のままに蛍に突撃してきた。

 だがキュアブレイズたちがそれを許すはずもなく、キュアブレイズの火球とキュアスパークの電撃を受けたリリスはその場に膝をつく。

 

「リリス、覚悟しなさい。」

 

 キュアブレイズがブレイズタクトを構え、浄化技を放つ態勢に入った。

 それを見たリリスは翼から突風を引き起こし、キュアブレイズたちを牽制する。

 

「・・・どうして?どうしてあなたなの・・・?

 どうして・・・あなたがキュアシャインなの・・・?」

 

 そしてリリスは蛍の方を見ながらそう呟き、突風の中で姿を消すのだった。

 

「・・・リリス・・・?」

 

 去り際にリリスが残した言葉の意味さえもわからず、蛍は混濁する思考の中、その場に佇むのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 戦いが終わり、家に帰った後も蛍は混濁した思考の渦から抜け出せていなかった。

 夕ご飯の支度をしようにも手元がおぼつかず、結局その日はチェリーに代わりに作ってもらった。

 やがて両親が帰って来て、一緒に夕食を取る中でも、蛍は今日のことをずっと考え込んでいた。

 

(なんでリリスは、急にあんなことを・・・?)

 

 彼女からぶつけられた言葉が蛍の脳内に繰り返される。

 楽しいの意味、自分に拒絶された時の反応、そして・・・。

 

「蛍、大丈夫?」

 

「え・・・?」

 

 ふと顔を上げると、母の陽子が心配そうにこちらの様子を見ていた。

 

「ボ~ッとしているけど、具合でも悪いの?」

 

「うっ、ううん、だいじょうぶ・・・。」

 

 その声は、自分でもわかるくらい擦れていた。

 そんな声では当然、両親を安心させることなんてできず、母が席から立ち自分の肩に手を添える。

 

「気分が悪いようなら、今日はもう早く寝なさい。

 片付けはお母さんの方でやっておくから。」

 

「・・・うん、ごめんなさい・・・。」

 

 これ以上両親を誤魔化すことなんてできないと思い、蛍は部屋へと戻っていく。

 

「・・・蛍、どうしたんだろうな。

 こっちに来てからあんな顔、ほとんど見せたことなんてないのに。」

 

「・・・そうね。」

 

 そんな蛍の様子を、陽子と健治は心配そうに見送るのだった。

 

 

 

 

 今日はもう、起きていられる気がしない。

 蛍はチェリーに断りを入れて、早々にベッドにつき布団を被る。

 だがいくら寝ようとしても寝つくことができず、渦巻く思考の中をどんどん進んでいく。

 

(リリスは・・・どうしてあんなことを・・・。)

 

 少しずつ、思い当たることが見つかって来た。

 リリスの言葉は、自分がリリンに問いかけた言葉と似ていたのだ。

 そして今思い返せば、リリスの言葉はその問いに対する答えのように思える。

 

(それじゃあ・・・まるで・・・。)

 

 まるで、『リリンの代わり』に答えているようではないか・・・?

 その考えに辿りついたとき、蛍は急に心臓を握られたような錯覚を覚える。

 

「っ!!?・・・そんな!」

 

 突然ベッドから上体を起こし、両肩を抱える。

 息詰まった喉で無理やり空気を吸いて吐き出し、無意識の内に呼吸を落ち着かせようとする。

 

「蛍!」

 

 そんな蛍の異変に、チェリーは慌ててサクラへと変身し、蛍を優しく抱きしめた。

 それでも蛍の心は落ち着かない。

 これまで混濁としていた思考の渦が次から次へとパズルのピースを拾い上げていく。

 そのピースが組みあがり、1つの答えを作っていく度に、蛍の心は凍てつき、身体が震え出す。

 

「そんな・・・わけないよね?チェリーちゃん・・・。」

 

 サクラに抱かれながらも身体を震わす蛍は、擦れた声で呟く。

 千歳からの忠告。

 リリンが素性を話さない理由。

 そして今日に起きた、リリンと『リリス』に訪れた異変。

 これまで見向きもしなかったピースが、蛍に最悪の答えを指し示していく。

 

「リリンちゃんが・・・そんなわけ・・・ないよね・・・。」

 

 それでも蛍は涙ながらに、その答えを否定する。

 そんな答えを、肯定するわけにはいかないから。

 もしもそれを受け入れてしまったら・・・。

 

 

 これまでの幸せが、全部壊れてしまうから。

 

 

 

「そんなわけない・・・そんなの・・・あるわけない・・。」

 

「蛍・・・。」

 

 縋るように言葉を繰り返す蛍を優しく抱きながらも、サクラは蛍にかけてあげる言葉が見つからなかったのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 モノクロの世界。

 アモンはモニターの側に置かれたカプセルに目を向ける。

 その中にある黒い塊から感じられた激しい脈動が落ち着き、歪な形状が一枚のカードへと変わってから大きな変化を起こしていなかった。

 そしてモニターに映し出される数値は全て正常値を示している。

 

「クククッ、ついに完成したか。

 光の使者プリキュアとの戦いに終止符を打つ切り札(カード)が。」

 

 アモンは高揚を抑えきれない様子で、カプセルを展開する。

 培養液が流れ落ち、黒いカードを引き抜く。

 アモンが創り出したその黒いカードからは『何も感じられなかった』が、それが逆に実験の成功を物語っていた。

 

「いや、まだ完成とは言い難かったか。

 だが後はこれに力を注ぐだけだ。」

 

 アモンは黒いカードを天に掲げる。

 どの力を注げば完成するのか、既にその目星はついている。

 そしてその手段も、その実行者さえも。

 

「クククッ・・・最後の一仕事を頼むよ、リリス。」

 

 その実行者の名を口にしながら、アモンはくぐもった笑いを続けるのだった。

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 次回予告

 

「みんな、どうして?どうしてリリンちゃんをうたがうの!?

 どうしてリリンちゃんをきずつけようとするの!!」

 

「蛍、あなただって本当はわかっているはずよ!

 あの子はリリンじゃない、あの子は・・・。」

 

「ちがう!リリンちゃんだよ!だれがなんて言おうと、リリンちゃんなの!

 リリンちゃんをきずつけるつもりなら・・・たとえちとせちゃんでも許さない!!」

 

 次回!ホープライトプリキュア第21話!

 

 幸せの終わり!闇の戦士、ダークシャイン誕生!

 

 嘘でしょ・・蛍・・・蛍!!

 

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